頑固不器用ワンパターン -159ページ目

メロキチの音楽の先生

メロキチの小学校には、本当は音楽の先生ではないのに、音楽を担当している先生が
います。
ここではO先生と呼びましょう。

O先生の授業はユニークです。ピアノを使わず、ギターで歌の伴奏をされます。

このことを前からメロキチに聞いていましたので、先日の授業参観日に他所の学級だ
ったけどもぐりこんで、見学させてもらいました。
O先生は教壇の中央に立ち、生徒と正対して、エレキギターを弾いて歌伴してました


授業後、O先生に「音楽の時間は昔からピアノって決まっているのに、なぜギターな
のですか?」と聞いてみました。
すると「ピアノだと児童の様子が良く見えないでしょ? ギターだったら双方とも真
正面から見えますから一体感が出ます。」とのこと。
なるほど極めて合理的なお言葉であります。

文部科学省は音楽教諭免許取得にピアノ実技を義務づけているけど、考えてみれば、
これって権威主義的な発想ですよね。
園児児童生徒と向き合えるギター伴奏の方が、教育効果は高いのではないか、、、、
なんて思うのは弾けない者のひがみか(苦笑)


そんなO先生、指導者がいなくて眠ったままになっていたブラスバンド楽器を放置で
きなかったようで、「金管クラブ」を立ちあげました。
5~6年生限定で希望者を募ったところ、児童の半数が希望して、楽器は3人に1台
という、悲惨とも嬉しい悲鳴とも言える状態になっています。
これはO先生が実践されている音楽の授業が、みんな楽しくて仕方ないから、もっと
音楽したいってことの現れですよね。O先生って、本当に凄い人だと思います。
メロキチも参加していますが、ボクのチューバを持って行ったので、楽器にあぶれず
に済んでいます。


こんなO先生、性別年齢風体はどんな人だと思いますか?

答えは、50ちょっと前の男性で、眼鏡を掛けていて痩せていて、少し神経質そうな
印象がある、生真面目なおじさんです。
決して華はないですし、子供にベタベタ優しくするわけでもありません。

なぜそんなO先生を子供たちが信頼するのかと言えば、歌伴の時児童の様子を良く見
るためにギターを弾いているという言葉に、全てが集約されていると思います。
つまり、子供達は「この先生は、僕を/私をちゃんと見ていてくれるんだ。」と、皮
膚感覚で理解しているのでしょう。


文部科学省は、音楽の授業のことを、O先生に教わったらいいのになって思います。
ボクが中学の時の音楽教師なんて、酷かったもん。


追伸
身近に使われない金管楽器がありましたら、寄付してください。
どうぞよろしくお願い致します。

季節性鬱傾向対策

light
この画像、何だかよくわかりませんよね?
実は、自作の1000W照明機具なんです。

ボクは25年以上前から秋冬に鬱傾向になっていたことが、今年になってわかりました。
日照時間が短い秋冬に鬱病になることを、季節性鬱傾向と言います。

その対策として、ライトセラピーといって、強力な照明に当たると鬱が軽減されたり、治ったりすることが実証されています。
専用の機具も売っているのですが、何万円もして高価なので、自作しちゃいました(笑)

見た目はかっこわるいですけど、効果は変わらないはずです。
なにしろ白熱電球で1000W分の明るさですからね(笑)

これを朝、起き抜けに点灯して、20分くらい当たれば良いはず!

効果がありますように!!!!
(頼むよ~ 効いてくれー!!)

デジタル地上波テレビ

皆さんは自宅のテレビ、何を使っていますか?

この質問に不安なくスラスラと答えられる方は、相当な事情通ですな(笑)

白黒放送時代からの「テレビ電波=地上波アナログ」は、確かあと6年かそこらで終
了することが決まっています。
その後を継ぐのが、最近巷でよく耳にする「地上波デジタル放送」です。
その他にも、BS wowwow BSデジタル CS スカパー 地域によってはケー
ブルテレビとUHF、さらにインターネットプロバイダーによるブロードバンド放送
があります。
ボクが知っているのはこれだけです。いっぱいあるでしょ?(笑)
こういうことでありまして、今から6年間はテレビ放送切り替え戦国時代になるので
あります。

このなかで、主流になるのはやっぱり地上波デジタルでしょう。地上波アナログがな
くなる訳で、その代わりとして用意されてますから。当然メグヤマもこれを狙ってい
ます。

地上波デジタルの良いところは二つあって、ゴーストが無いこととハイビジョン放送
が見られること。

ハイビジョンって、やっぱりイイっすよ。
10年以上前に秋葉原で見たとき、これでAVが見られたら、凄いだろーなとマジで
思った。当時BSハイビジョンテレビは200万円くらいしたけど、今は中画面もの
が10万円近くまで来ている。更にハイビジョンディスク(呼び名は「ブルーなんと
か」)も既に発売されていて、現実的な値段に近づいている。

地上波デジタルは、音質も今までのテレビより良いという。
個人的希望としては、N響アワーに相当する、ジャズ番組が週一で組まれてたら嬉し
いんだけどな。
10年ちょっと前に、TV東京で「ミッドナイトジャズ」ってやってた。あれはスモ
ーキーさを強調しすぎていたけど、もう少し万人向けにしてくれたら、いい感じだと
思うな。

司会進行は、タモリさんで決まり(笑)

鬱病近況

最近、鬱病の具合が良いからか、頭が楽になってきている。波はあるけどこのまま社
会復帰できるのではないかという気がしてきている。


3ヶ月休職して、5月から復職したわけであるが、休んでいた間に会社は新規事業の
チームを編成しつつあった。
信じられないことに、その内容はボクの前職のキャリアに、ぴったりあてはまるもの
だったのよ。

復職し社長の配慮でリハビリセクションへ異動になり、偶然その新規事業チームの隣
に席が移った。ちなみに社長を始め、今の会社の人はボクの前職のことは何も知らな
い。
席にいると、隣の新規事業チームの会話が漏れ聞こえてくるのだが、ボクの以前の勤
め先の名が上がった時は、思わず立ち上がって「その件は私にお任せください!」と
名乗り出てしまった(笑)


今も組織図上はリハビリセクション所属だけど、たぶんこのまま新規事業をやること
になるでしょう。


復職の不安を持ったまま出勤してみたら、日本で一番自分に向いた仕事が待っていた
。まさにそんな感じですは(ハハハ)


今心配なのは、このまま躁転換してしまいやしないだろうか、ということです。


今考えてみると、2年前の夏は躁だった。一人で突走って、バンドを空中分解させて
いる。
逆に冬は25年前に既に鬱だったことにも、最近になって気がついた。

ずーっと昔から躁鬱を繰り返していた様に思う。躁鬱病と呼ぶほどには振れが大きく
なかっただけだろう。思い起こせば、心当たりは色々ある。

数ヶ月前に、休職するしか無い程まで鬱を悪化させてしまったので、この次の躁への
反動が怖い(笑)

今日は真面目に仕事しすぎて、疲れた。
この程度でへばっているということは、躁転換の心配は要らないのかな?

タモリさん

果たしてこのネタがうまくまとめられるか、自信はないけど、書かずにいられないだ
けのエネルギーを内在した人なので、挑んでみようと思います。

むかしむかし、山下洋輔氏の一座が博多での演奏を終え、ホテルの部屋で飲酒どんち
ゃん騒ぎをしていたそうです。中村誠一というサックス奏者がいまして、悪乗りして
ゴミ箱を頭に被って踊ったり、デタラメなハングル語を喋ったりという具合だったと
、山下氏の本にあった。
そのホテルの廊下に偶然、青年森田一義が通り掛かったと。まだ一般市民だった彼は
、そこがあの山下一座の部屋と知ってて部屋へ入り込むと、中村誠一より数段優れた
偽ハングルを操り、更に偽の数カ国語を披露し、その他数々の芸をぶちかまして、完
全に場を支配したとも書かれていた。

この出来事は程なくして江戸の赤塚不二夫氏の耳に入ることとなり、「その者をここ
へ(新宿三丁目のスナック)連れて参れ」ということになりました。
タモリさんが赤塚氏の家に居候していたのは、こういう経緯があったということです
な。


ここから先のことは、まぁテレビを通じて、誰もが見た通りですから、割愛しましょ
う。

ボクがこのことで感心するのは、一市民だった森田青年が山下一座と遭遇した時、い
きなり沢山の芸を創出したことであります。
その時点ではまだ素人さんですから、コンスタントに人前で芸を披露していたことは
ないと思うんです。
ですから、想像するに、その多くはその場で創出されたものだと、ボクは思うのです



これは、同じ芸をなりわいとする者として、驚くべき才能と思います。
正直に言って、うらやましい(笑)


タモリさんは昔からジャズが大好きで、自分の番組「今夜は最高」では毎週トランペ
ットを吹いていた。テクは決して上手ではないけど、雰囲気が豊かな演奏をしていた
っけ。

その後、「笑っていいとも」に本家「MJQ」が出演した時、トランペットを持ち出
し、生番組の中でセッションしてみせた。あの方が大のジャズファンである事を知っ
ているだけに、どシロウトなのに平然と生番組で吹いたことに、本当に驚いた。
後日「日本人でMJQとセッションしたのは俺だけだよ」とナニカの番組で喋ってい
たけど、確かにそのとおりであります(笑)

博多のどんちゃん騒ぎと、生番組でのMJQとのセッション。
どちらも超人的な即興という意味で共通していて、ものすごいことだと思うメグヤマ
であります。

玄人臭さが無く、実際少なくとも芸ネタに関しては、努力したとは思えない、先天的
な才能を持ったタモリさん。かなり好きです。

実は、CD持ってます(笑)

デイケアの慰問演奏終了

今日は月例のボランティア演奏日でした。
昨夜に引き続きmari-momoちゃんとペア組んで、軍歌/唱歌/懐メロ歌謡/演歌などをお年寄りと一緒に歌います。

この時間、ジャズのジャの字もありませんが、音楽の心はジャンルを超えて同じである事を確認する作業となります。
音楽は世界の共通語と言われますが、世代を超えた共通語とも言えます。

今日も軍歌のリクエストが来ました。
「同期の桜」であります。
前奏を弾き、歌が始まると、声よりも魂からのエネルギーを強く感じました。
ボクはずーっと目をつぶって、魂の声に耳を傾けながら伴奏していました。

後でmari-momoちゃんが言っていましたけど、今回もこの歌で泣いている人が居たし、彼女も涙が出てきてしまって、大変だったそうです。
なんとか自分を維持しようと思ってボクの方を見ると、目をつぶって曲に入り込んでいるもんだから、もっとヤバくなっちゃったそうです。
ボクはずっと魂の声を聴いていました。

音楽って、不思議です。
言葉よりも多くを語りますからね。
 

今夜のライブが終了しました

スナックやすらぎの営業、今月も盛況のうちに終わりました。

毎回新しいお客さんが来て、喜んでくださるので、こっちも張り合いがあります。
「来月も楽しみにしているからな!」と、初老のおじさんに握手を求められます。
伴奏はボクしかいないのに、「生バンドで初めて歌ったよ!」なんてはしゃいでくださったりして。

皆さん喜んでくださる、演奏者冥利に尽きる営業です。
先にお店を失礼するのに、お客さん全員で拍手で送りだしてくださった。
こういうの、照れますね(笑)

 

スタンリー・ジョーダンというギタリスト

この方、多分、ブルーノート・レーベルでただ一人、ストリート演奏しているところ
をいきなりスカウトされたプレイヤーどす。
ファーストアルバムの名が、「マジック・タッチ」。このネーミングがこの人の演奏
をそのまま表しているどす。


この方、バンドで演奏するより、ソロの方が得意どす。
ストリート演奏もソロでやっていたどす。
演奏方法が変わっていて、左手だけでなく右手も使って弦を押さえるどす。

もう少し専門的に言うと、左手でベースとコードのコンピングを行い、右手がメロデ
ィーと一部カウンターコードを担当するどす。
そして、ほぼ総ての音は、ハンマリング・オンで鳴らすどす。

だから一人でベースもバッキングもメロディも、全部できちゃうどす。

文章で書くと、もうこれで怖いものなしのように見えるけど、世の中そんなに甘くは
ありませんどす(笑)

最大の弱点は、音に力がないということどす。
通常の弦を弾く奏法と比べると、1/10位しかパワーが無いどす。
だからソロならまだいいけど、バンドに入ると、音が埋もれてしまうどす。これで折
角のバカテクが、ただの軟弱ギターになってしまうどす。



ギタリストのボクとしては、当然このプレイを真似してみるわけどす。
だけど、テクニック以前に楽器でつまずくどす。なぜならば右手のタッピングで細い
1~2弦のハイポジションから、きちんとした音を連続して鳴らすには、ナットとブ
リッジ両方の高さを、この奏法専用にセッティングしないとうまくいかないからどす

従って一日で挫折したどす(笑)


名門ブルーノートから2枚くらい出したあと、どこかに移籍したどす。
ギターシンセも使うようになりましたけど、音楽そのものが平凡だからでしょうか、
最近はもう名前を聞かなくなってしまったどす。

今は何しとるどすかねぇ、どす

I Loves You Porgy.

今週金曜の晩は、「スナックやすらぎ」でライブです。
先に宣伝させてもらいますと、北習志野駅徒歩8分の、ジョナサンの向かいで、二十
時過ぎからゆるゆると始まります。
ボーカル+キーボード/フルート+ボクの変則トリオです。
どうぞお越しください(笑)


何度かご紹介していますが、キーボードのユカさんは、ボクと4周り位格が違う、本
物のプロフェッショナル・プレイヤーです。普通ならボクにお呼びは掛からない異次
元の話しなのですが、彼女は最近フルートにも取り組んでいる。
そして、キーボードを弾きながらフルートは吹けないからってんで、ボクのギターに
お呼びが掛かった、というわけデス(苦笑)

過去2回は、歌のオブリと間奏にフルートを入れるという構成でやったのだけど、今
回は歌なしで一曲やっちゃおうと、一歩冒険に踏み出すことになりました。


曲はI Loves You Porgy

たまたま二人ともキース・ジャレットのメモリー・アット・ナイト・ウィズ・ユーに
入っている演奏を聴いていたので、即意気投合。

当日はぶっつけ本番になる訳ですが、巨匠キースによる演奏の印象が余りに強烈(リ
ラックスしたスローバラードなんですけど)なので、ビビッたメグヤマはユカさんに
泣きついて譜を送ってもらいました(笑)


譜をもらったからには、おさらいしない訳にはいきません。
元々無いテクと知識を総動員して、フルートの邪魔にならない範囲で、良い音取りと
ポジションを探ります。

こんな風に、ひとつの曲に深く真剣に取り組んだのは、2年ぶり。
イントロも何だかイイかんじにできました。

こんな風に書くと、凄いことしているみたいだけど、ごく普通です(笑)
ただね、2人しか居ないので、盛り立てなければならないし、ぼろはたちどころにバ
レますので、ついつい念が入ってしまう訳です(笑)


バンドやっている時に、ジェンダーを意識することはないけど、このユニットは両手
に花状態であると、今頃気付きました。
でも3人とも大人ですし、これはボクにとって本業の仕事ですので、ロマンのロの字
もありません(笑)

ギターをもっとバリバリ弾けて、ファンが付いたらミーハーっぼくっていいんですけ
ど、今の腕ではそういう絵に描いたような事は、絶対に起こりませんね(笑)

ウェザーリポート

神戸在住のボクのブログ読者が、ウェザーリポートのヘビーウェザーのことをアップ
している。

これがブラックマーケット、ミスター・ゴーン、8:30と合わせて、どれもウェザー
サウンドが堪能できる良くできたアルバムであることは知っていた。

ウェザー好きでLDまで買ったボクだけど、ミロスラフ・ビトウスが在籍した頃のア
ルバムは聴いた事がなかった。
前々から気になっていたので、先週末に図書館で1stアルバム、その名も「ウェザー
・リポート」を借りて聴いた。

ひとことで言うと、これはヘビーですよ!
こっちを「ヘビーウェザー」と呼びたくなる程であります(笑)


ベーシストがビトウス、アルフォンソ・ジョンソン、ジャコパス、ヴィクター・ベイ
リーと変わっていったことを鑑みるに、このバンドのキャラクターは、正確にベーシ
ストによって決定されていたのだなと、1stを聴いてとても良く分った。

ジャコパス以降のウェザーは、誤解を恐れずに言うならば、ジャズではなくポップス
になっていると思う。
恐らく、毎回のギグは同じように演奏されたであろうと想像できる。
もちろん微妙なリフの違いや、気分でもうワンコーラス行っちゃう!ってことはあっ
たかも知れない
けどね。毎回「同じ音楽」になっただろうと思うのです。

具体例を挙げると、バードランドやブラックマーケットなどライブ版の8:30に入
っている曲である。これらをスタジオ版と比べてみると、「同じ」加減が分かります

バードランドに至っては、マンハッタン・トランスファーが取り上げて、ザビヌルが
鳴らす装飾音にまで歌詞を付けてしまったものですから、尚更「このアレンジ以外は
あり得ない。」となってしまったのかもしれません(←本当か?:笑)

でも1stアルバム、これはジャズですね。
明らかに駆け引きが生じているし、演奏する都度結果は違っただろうと思う、そうい
う音楽に聞こえます。

どちらが良い悪いということではなく、ひとつのバンドの変遷を見て、面白いことだ
なと思った次第です。


世の女性の中には、狂信的ウェザーファンも居ると思うのですが、そういう人と自宅
のリビングルームでくつろぎながらハイボールを飲み、ウェザーを聴きたい。
ムーディーではないけど、素晴らしくハイでエキセトリックでインテリジェンスな一
夜になる予感がする。