ウェザーリポート | 頑固不器用ワンパターン

ウェザーリポート

神戸在住のボクのブログ読者が、ウェザーリポートのヘビーウェザーのことをアップ
している。

これがブラックマーケット、ミスター・ゴーン、8:30と合わせて、どれもウェザー
サウンドが堪能できる良くできたアルバムであることは知っていた。

ウェザー好きでLDまで買ったボクだけど、ミロスラフ・ビトウスが在籍した頃のア
ルバムは聴いた事がなかった。
前々から気になっていたので、先週末に図書館で1stアルバム、その名も「ウェザー
・リポート」を借りて聴いた。

ひとことで言うと、これはヘビーですよ!
こっちを「ヘビーウェザー」と呼びたくなる程であります(笑)


ベーシストがビトウス、アルフォンソ・ジョンソン、ジャコパス、ヴィクター・ベイ
リーと変わっていったことを鑑みるに、このバンドのキャラクターは、正確にベーシ
ストによって決定されていたのだなと、1stを聴いてとても良く分った。

ジャコパス以降のウェザーは、誤解を恐れずに言うならば、ジャズではなくポップス
になっていると思う。
恐らく、毎回のギグは同じように演奏されたであろうと想像できる。
もちろん微妙なリフの違いや、気分でもうワンコーラス行っちゃう!ってことはあっ
たかも知れない
けどね。毎回「同じ音楽」になっただろうと思うのです。

具体例を挙げると、バードランドやブラックマーケットなどライブ版の8:30に入
っている曲である。これらをスタジオ版と比べてみると、「同じ」加減が分かります

バードランドに至っては、マンハッタン・トランスファーが取り上げて、ザビヌルが
鳴らす装飾音にまで歌詞を付けてしまったものですから、尚更「このアレンジ以外は
あり得ない。」となってしまったのかもしれません(←本当か?:笑)

でも1stアルバム、これはジャズですね。
明らかに駆け引きが生じているし、演奏する都度結果は違っただろうと思う、そうい
う音楽に聞こえます。

どちらが良い悪いということではなく、ひとつのバンドの変遷を見て、面白いことだ
なと思った次第です。


世の女性の中には、狂信的ウェザーファンも居ると思うのですが、そういう人と自宅
のリビングルームでくつろぎながらハイボールを飲み、ウェザーを聴きたい。
ムーディーではないけど、素晴らしくハイでエキセトリックでインテリジェンスな一
夜になる予感がする。