
英語講師、英日翻訳者の門田直樹です。
英語のハノン フレーズ編が1週終わりました。
本当はもっと早く終わらせるつもりだったのですが、遅くなってしまいました。
1周やってみた感想を簡単に書きます。
全体の感想
この本は全部で20のunitから構成されています。
1つのunitにダイアローグと5つの表現のドリルで構成されています。
unitの難易度は易→難の順になっていませんが、ダイアローグの長さはunitによって若干の差があります。
unitによって難易度に若干の差はありますが、そこまで大きな違いはありません。
フレーズ編で一番大変なのはロールプレイをするためにダイアローグを全て覚えなければいけないことです。
私も最初は大変でしたが、すぐに慣れました。
音声のスピードは速すぎず遅すぎずちょうど良い速さだと感じました。
とはいえ初中級者には少し速く感じるかもしれませんね。
ナレーターの2人も感情を込めて話しているので、とても聞きやすかったです。
特にアニャさんの話し方が好きです。
この本の一番優れている点はダイアローグの表現の会話のこなれ具合です。
会話関する本というのはたくさんありますが、多くの本では会話がこなれすぎているか、堅すぎるかのどちらかですが、ハノンの会話はこなれ具合がまさにちょうどいい塩梅です。
ハノンのフレーズ編は中村先生が主に書かれたそうですが、この本には中村先生は英会話の指導経験の豊富さが表れています。
1人の会話が長いものもありますが、1文の長さはそれ程長くないので、覚えるのもそこまで苦にならないでしょう。
会話表現のドリルも易しい英文からやや難しい英文まであるので、初心者から上級者まで取り組めると思います。
フレーズ編のドリルの文章の質も今までのハノンの本と同様クオリティは非常に高いです。
似たような文章が並んでいることはありません。
これだけのドリルを書くのも大変な手間だと思います。
著者の熱意に本当に頭が下がります。
教材のレベル
教材のレベルはものすごく高いということはありませんが、中学レベルの英語は理解してからやった方がスムーズにできるでしょう。
中学レベルの英語が怪しい人でも根気よくやればできないことはありません。(但し分からないところは調べる必要があります)
個人的にはハノンの初級編を終えてからやるのがベストだと思います。
中上級者の方で会話表現を練習したい人にもオススメです。
中上級者の方でも物足りないということはないはずです。
私も「ああこんな表現もあるんだな」と何度も思いました。
英語のハノンのフレーズ編が向いている人
+会話表現を学びたい人
+会話表現の練習をしたい人
+ある程度の英語力がある人
英語のハノンのフレーズ編が向いていない人
+完全な英語初心者の人
+会話表現を学びたいと思っていない人
*上にも書きましたが、初心者の人でも根気よくやればできないことはありません。
英語のハノンをどの順番で学習するか
英語のハノンは現在初級編、中級編、上級編、フレーズ編、ロジック編の5冊刊行されています。
私は今までに初級編→中級編→上級編→フレーズ編の順番で学習してきました。
フレーズ編が無事終わったので次はロジック編を学習する予定です。(明日本が届きます)
ハノンを学習する順番は個人の目的によって決めれば良いと私は考えています。(フレーズ編のはじめにも書かれています)
私の場合刊行順に学習してきたので、上記の順番になりましたが、順番は自分で決めれば良いと思います。
著者の横山雅彦先生が色々なところで何度もおっしゃっていますが、ハノンはどの本も速習する本ではありません。
ハノンはどの本もきちんとできるまで何度もやらないとあまり効果はないです。
私自身初級編は20周以上、中級編、上級編も13周やっていますが、まだ完璧ではないので今後も繰り返し学習する予定です。
次はロジック編を学習しますが、フレーズ編も今後何度も繰り返し学習します。
フレーズ編の次作も今年の夏か秋に刊行予定とのこと。
私も次作を心待ちにしています。
今後もハノンを使って英語のトレーニングを継続していきます。
ご意見、感想大歓迎です。