英語講師、英日翻訳者の門田直樹です。
このブログでも何度も書いていますが、最近の大学入試の英語の問題は本当に難しくなっています。
例えば早慶の英語の問題の出典を見ると、TIME,The New York Times, The Economist, Washington Postのような英米の1流メディアの英文が出題されています。
こうしたメディアからの英文が難しいのは、単に単語、構文が難しいというだけでなく、扱われているトピックが高校生にあまり馴染みがないということも大きいと私は考えています。
例えば最近で言えばDEIが話題になっていますが、おそらく来年辺りはDEIに関する英文が出題されるような気がします。(予想はあまりしません)
難関大学の英語の問題を解くためには、単に単語をたくさん覚えるとか英文解釈の勉強をするとかだけでなく、知的好奇心を持って社会で起こっていることに関心を持つことが重要ですね。
できれば社会で起こっていることに関するニュース記事を読んでおくと大分違います。
予備校の英語講師の中には、背景知識なんかに頼らず英語力を上げれば良いと主張される方もいらっしゃいますが、昨今の入試問題を見ていると単純な英語力だけではなかなか太刀打ちできないのではないでしょうか?
やはり背景知識があった方が圧倒的に有利です。
何せ単に問題が難しいだけでなく、問題量もかなり多いので、かなりのスピードで問題を解かないと合格点には届きません。
私も授業で学生があまり知らないようなトピックについては背景知識を話すようにしています。
そのことによって様々なことに興味を持ってくれれば良いなという願いを込めて…
背景知識を話した時に興味を持って聞いてくれる生徒は成績が伸びるのが早いのですが、世間で起こっていることに興味関心がない生徒は成績が伸びづらいように感じます。
たかが受験勉強と言われますが、知的好奇心を持って能動的に取り組めばきっと大学に入ってからの勉強にも役に立つと私は信じています。
受験生の皆さん、勉強は大変だと思いますが、頑張りましょう!!
教養を高めるという意味ではこの本がオススメです。
難易度が高いので英語が得意な人向けです。
ご意見、感想大歓迎です。