愛人
『今夜、都合どうかな?』
仕事帰りの私に、彼から電話が入った。
待ち合わせの場所と時間を決め、電話を切る。
いつも前もって誘ってくる彼にしては、珍しい事だ。
急遽、代休にでもなったのかしら?
しかし、彼はスーツ姿で待ち合わせ場所にやって来た。
彼の勤務先の定時が気になるところではあったが、日に焼けた彼を見て、そんな事はどうでも良くなってしまった。
そうだ。新婚旅行に行ってたんだっけ…。
少しの切なさを抱えたまま、二人で食事をしに店に向かう。
店内に入り席に着くと、自然と話題は新婚旅行の事に…。
笑えるエピソードを交えながら話す彼に、私は聞いた。
『いつ、日本に帰って来たんだっけ?』
聞けば、それは二日前
時差ボケもあるだろうに、相変わらずパワフルな彼に感心してしまう。
呆れ半分で笑っている私に、彼が小さな包みを手渡して来た。
『たいしたモンじゃないけど…』
開けてみると、中には数本の爪ヤスリ。
『いつも、綺麗にしてるからさ。使ってくれたらな。と思って』
お土産もさることながら、こういうマメさが無いと愛人は作れないのかも…。
仕事帰りの私に、彼から電話が入った。
待ち合わせの場所と時間を決め、電話を切る。
いつも前もって誘ってくる彼にしては、珍しい事だ。
急遽、代休にでもなったのかしら?
しかし、彼はスーツ姿で待ち合わせ場所にやって来た。
彼の勤務先の定時が気になるところではあったが、日に焼けた彼を見て、そんな事はどうでも良くなってしまった。
そうだ。新婚旅行に行ってたんだっけ…。
少しの切なさを抱えたまま、二人で食事をしに店に向かう。
店内に入り席に着くと、自然と話題は新婚旅行の事に…。
笑えるエピソードを交えながら話す彼に、私は聞いた。
『いつ、日本に帰って来たんだっけ?』
聞けば、それは二日前

時差ボケもあるだろうに、相変わらずパワフルな彼に感心してしまう。
呆れ半分で笑っている私に、彼が小さな包みを手渡して来た。
『たいしたモンじゃないけど…』
開けてみると、中には数本の爪ヤスリ。
『いつも、綺麗にしてるからさ。使ってくれたらな。と思って』
お土産もさることながら、こういうマメさが無いと愛人は作れないのかも…。
苦笑い
『気をつけてね』
『行ってらっしゃい』
そう言って、私は苦笑いと共に、にこやかに彼との電話を切った。
賞味、一・二分の会話。
掛けてきたのは彼。
成田空港からだった。
あと、二時間もすれば空の上だ。
新婚旅行へむけて…。
『行ってらっしゃい』
そう言って、私は苦笑いと共に、にこやかに彼との電話を切った。
賞味、一・二分の会話。
掛けてきたのは彼。
成田空港からだった。
あと、二時間もすれば空の上だ。
新婚旅行へむけて…。
男とは
携帯が震えた。
土曜日の日中に珍しい。
今日は誰とも約束はしてない筈なのに。
液晶を見ると彼の名前が映し出されている。
『おかしいな…?だって今日は…』
電話口に出ると、聞き慣れた彼の声が私の耳に流れ込んできた。
『やっと終わったよ(泣)』
その言葉に私は、彼が式を終えた後だという事を悟る。
土曜日の日中に珍しい。
今日は誰とも約束はしてない筈なのに。
液晶を見ると彼の名前が映し出されている。
『おかしいな…?だって今日は…』
電話口に出ると、聞き慣れた彼の声が私の耳に流れ込んできた。
『やっと終わったよ(泣)』
その言葉に私は、彼が式を終えた後だという事を悟る。