ご指名
『次、ご指名さんね』
『誰?何て人?』店員の言葉に私は聞いた。
返って来た名前に、私は一瞬身構える。
彼だ…。
それにしても、何しに来たんだろう?
わざわざ高いお金出して…。
出迎えると、この前と変わらぬ様子で、彼が私を見上げていた。
部屋に迎え入れ、二人になっても、お互いこの前の事には一切触れる事は無かった。
彼の姿を目の当たりにし、この前の事が頭をよぎる。
でも、私は以前と同じように事を運んだ。
彼もまた、以前と同じように客として振る舞っていた。
客は客。
そう、自分を律する。
なのに、彼の滑らかな肌や、私好みの骨組みを改めて感じてしまうのは、以前と同じではなかった。
それを打ち消すように、私は仕事に集中する。
五分もすると、私は完全に『店の女』として振る舞っていた。
事を終え、時間も終わりに近づき身支度を整えて、彼を送り出すべく部屋を出る。
軽い包容を交わし、店を出て行く彼を見届けると、私は安堵ともつかない溜め息をついた。
二人の関係に於いて、何の変化も無かった事に…。
これで、いいんだ。
そう、ひとりごちた。
『誰?何て人?』店員の言葉に私は聞いた。
返って来た名前に、私は一瞬身構える。
彼だ…。
それにしても、何しに来たんだろう?
わざわざ高いお金出して…。
出迎えると、この前と変わらぬ様子で、彼が私を見上げていた。
部屋に迎え入れ、二人になっても、お互いこの前の事には一切触れる事は無かった。
彼の姿を目の当たりにし、この前の事が頭をよぎる。
でも、私は以前と同じように事を運んだ。
彼もまた、以前と同じように客として振る舞っていた。
客は客。
そう、自分を律する。
なのに、彼の滑らかな肌や、私好みの骨組みを改めて感じてしまうのは、以前と同じではなかった。
それを打ち消すように、私は仕事に集中する。
五分もすると、私は完全に『店の女』として振る舞っていた。
事を終え、時間も終わりに近づき身支度を整えて、彼を送り出すべく部屋を出る。
軽い包容を交わし、店を出て行く彼を見届けると、私は安堵ともつかない溜め息をついた。
二人の関係に於いて、何の変化も無かった事に…。
これで、いいんだ。
そう、ひとりごちた。
瞬間
『じゃあ、これで次回食事に誘って下さい』そう言って、彼は拒む私に数枚の一万円札を渡した。
受け取ったものの、私は少し傷ついた顔をしていなのだと思う。
『やっぱりいらない。って、どうして?』
彼は不思議そうに、でも安心した。と言うような声で私に聞いてきた。
聞かれた私も、自分で自分が良く分からなくなっていた。
つい、一時間程前までは『sexするなら、金取るよ』そう言って、彼を牽制していたからだ。
なのに、なぜ?
行為が終わってみると、途端に互いの間に、金銭が介在する事に違和感を覚え、お金を渡そうとする彼に、私の心が拒否反応を示した。
彼の、テクニックの問題だろうか?
それとも彼が『良いお客』だからだろうか。
確かに、彼はキレイに遊び、私の嫌がる事も、怒らせる事もしなくなった。
来てくれれば、素直に嬉しいと思える珍しい客の一人だ。
だからこそ、貴重な休日、わざわざ金にならないデートに応じ 時間を共にしたのだ。
けど、あの瞬間。
二人で、食事をしながら『美味しいね』そう言い私に向けた、彼の顔。
あの、なんとも言えない彼の表情。
私の脳裏に今でも、はっきりと焼き付いている。
叩いても、落ちない煤のように。
あの瞬間から、私は『風俗嬢』と言う鎧を脱ぎ捨ててしまいたくなったのだ。
彼の前では…。
受け取ったものの、私は少し傷ついた顔をしていなのだと思う。
『やっぱりいらない。って、どうして?』
彼は不思議そうに、でも安心した。と言うような声で私に聞いてきた。
聞かれた私も、自分で自分が良く分からなくなっていた。
つい、一時間程前までは『sexするなら、金取るよ』そう言って、彼を牽制していたからだ。
なのに、なぜ?
行為が終わってみると、途端に互いの間に、金銭が介在する事に違和感を覚え、お金を渡そうとする彼に、私の心が拒否反応を示した。
彼の、テクニックの問題だろうか?
それとも彼が『良いお客』だからだろうか。
確かに、彼はキレイに遊び、私の嫌がる事も、怒らせる事もしなくなった。
来てくれれば、素直に嬉しいと思える珍しい客の一人だ。
だからこそ、貴重な休日、わざわざ金にならないデートに応じ 時間を共にしたのだ。
けど、あの瞬間。
二人で、食事をしながら『美味しいね』そう言い私に向けた、彼の顔。
あの、なんとも言えない彼の表情。
私の脳裏に今でも、はっきりと焼き付いている。
叩いても、落ちない煤のように。
あの瞬間から、私は『風俗嬢』と言う鎧を脱ぎ捨ててしまいたくなったのだ。
彼の前では…。
初めまして
皆さん始めまして、吹雪です。
このブログは、日常の男と女の他愛ない出来事を綴ったものです。
「思い出は、個人の記憶によるフィクションの積み重ねである。」その言葉をお借りして、ブログを更新していきたいと思います。
ただ、私の職業・後の二人の立場に於いては、日常ではないかもしれません。
また、性描写も含まれる内容もあるので、それらの点で不愉快に思われる方、怒りを覚える方は、くれぐれもスルーして下さるようお願い致します<(_ _)>
このブログは、日常の男と女の他愛ない出来事を綴ったものです。
「思い出は、個人の記憶によるフィクションの積み重ねである。」その言葉をお借りして、ブログを更新していきたいと思います。
ただ、私の職業・後の二人の立場に於いては、日常ではないかもしれません。
また、性描写も含まれる内容もあるので、それらの点で不愉快に思われる方、怒りを覚える方は、くれぐれもスルーして下さるようお願い致します<(_ _)>