抱いて眠りたい　#東日本大震災 #おかえりモネ #羽生結弦

前記事：

第１弾発表に…　#羽生結弦 #五輪シーズンの初戦

日付を跨いでしまいましたが、
今日は9月11日でした。

BBCニュース - 2001年9月11日……アメリカと世界を変えた102分間https://t.co/srHJRf8PoG pic.twitter.com/wkmS6kV2d5
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) September 10, 2021

「大変だ！！とにかく、BBCを見ろ！」と
夫の友人が電話をかけてきて、

慌ててケーブルテレビにチャンネルを合わせた時の衝撃は、未だ、忘れられません。

呆然とテレビを見つめながら抱き締めていていた乳飲み子は、今年、成人式。

でも、
今だに暴力の応報は続いている・・・。

そして、
東日本大震災から10年半。

10年を過ぎても、
まだまだ、
心はあの日に取り残されているひとは、
沢山、いる・・・。

東日本大震災から10年半行方不明の妻へ祈り宮城東松島 | NHKニュース【NHK】東日本大震災の発生から11日で10年半です。宮城県東松島市では、津波で妻が行方不明となっている男性が自宅で祈りをささげま…

www3.nhk.or.jp

「いつか一片の骨でも
私のところに帰ってくれば、
抱いて寝ようと思っています。

もう、海中深く、
生涯会うことのできない遠い場所に
いってしまったなという思いもあります。」

・・・胸が締め付けられました。

「抱いて眠りたい」

・・・武田さんはいつも、
眠りにつくときには、
会えないままの千代子さんを、
想っているのだろうな・・・・。

・・・・ふと、思い出したのは、

母の言葉。

ずーっと、
共感できなかった言葉。

私の弟は、
４歳で病死ししてしまったのですが、

その死から10年と少しが経った頃、
高校生だった私に、母はこう言いました。

「私が死んだ後には、
　　[弟]の骨と、
　　私の骨とを、
　　混ぜてお墓に入れてね」

え・・・？！？！
骨を混ぜる？！

あまりにも衝撃的過ぎて、
私は何と答えたか、全く覚えていません・・・。

・・・でも、
今なら解る気がします。

母にとって、
幼いまま、
小さな体のまま亡くなってしまったあの子は、
自分のお腹に戻って来るべき存在だったのかな、と。

骨になってからでもいい。
自分の身体で、あの子を包んでやりたい。

あの子と一つになることで、

母の終わることのない悲しみが、
初めて癒されていくのかな？・・・と。

もうひとつ、
重なったのは、

「おかえりモネ」のりょーちんのお祖母さんの言葉。

自分があの世で、あの子（りょーちんの母親）に会うためには、
あの子の死亡届を出して、
きちんと、亡くなったことにしなければならないのだ、と。

東松島市の災害公営住宅に1人で暮らす武田さんはまだ、自分がこの世を去ることを意識していないから、

「一生会うことのできない遠い場所にいってしまった」と感じているのかな？

自分の死を意識した時、
りょーちんのお祖母さんのように、
その思いは変化していくことも、あるのだろうか？と。

あの世で、

会えて欲しいと思う。

切に、思う。

岩手で聴きとりされた言い伝えをまとめた「遠野物語」の中にも、

津波で死に別れてしまった愛しい人に会う話があったように記憶しています。

誰かが記憶していくならば、
会うことも叶うのでしょうか。

いつか、
会えるのでしょうか？

会えますように。

私は、被災地の人間ではありません。

だけど、

何かができれば・・・といつも思っていますし、

それが結弦くんの心を支えることにもなる、と信じてもいます。

そんな”部外者”に何ができるのか、

「おかえりモネ」は、
教えてくれました。

「あなたの痛みは、僕には分かりません。
　でも、分かりたいと思っています」

その「分かりたい」時に手がかりになるものが、

自分が過去に経験した「痛み」なのかな？

菅沼先生であれば、
駆け出しの医者だった頃に、
患者さんの未来を奪ってしまったという、
苦しい記憶の存在。

いや、
もちろん、

他人の「痛み」は、
自分が同じように感じることは、
絶対に、
できないもの。

だけれども、
自分の「痛み」を手掛かりにして
他人の「痛み」を慮ることは、
禁じ手ではないんだよ、と。

所詮、それは別物の「痛み」でしかないのだと
注釈付きで重ねるのであれば、

それは、寄り添い方の一つとして、
OKなんだよ、と。

決して分かったつもりになってはいけない、と
自分を諫めるだけでは、
寂し過ぎる・・・・と。

やはり、わたしはいつも、
うしろめたさを感じているのです。

被災者でもないのに、
偉そうに、
被災地支援を訴えるなんて、と。

いやいやいや、
当事者は、言えないでしょ？
支援してって、言いづらいでしょ？

だから、敢えて、第三者だからこそ、
言えるものがあるはずよ、と、
私はいつも、自分を鼓舞しているのです。

なんだか、どんどん、
訳のわからない文章になってしまいましたね。
ごめんなさい。

でもね、
意識をちょっと変えるだけで、
被災地を支援できるのだから、

やることは、簡単なんです。
細く長く、続けていけることを
続けていくだけ。

被災地に、心を寄せること。
関心を持ち続けること。

足を運べない今だから、
日々のお買い物で、
被災地で作られたものを買うこと。

自分が買ったもの、
使ったもの、
食べたものの魅力を、
他の人びとにも伝えること。

ちょっぴりずつでも、
きっと、それは力になるはず、と信じて。

今日は久しぶりに近所のスーパ―に行きました。

店内が空いててレジ待ちもいないことを確認して入ると、

「生・鰹のたたき　宮城県」という魅力的なパックを発見。

冷凍じゃない鰹のたたきなんて、
珍しいよね。

しかも、
本日のお買い得品シールも貼ってある。

粋な計らいじゃないですか