ニューミュージック世代が当時を語るぞー! | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は5096文字です。(読破予想時間:約12分8秒)

 

ある程度の年数を生きると何度か経験する事ですが、リアルタイムで実際に体験していたムーブメントと、後にまとめられて語られているムーブメントの説明との間に、ギャップを感じる事が時折あります。

例えば、既に他界されてるアーティストに対してちょくちょくあるのが、二階級特進の様な状態です。

 

◇アートの知識があるってそんなに偉いの?


当時を知る人間からすれば、そこまで凄い人だった認識がない様なアーティストが、後に「天才」と呼ばれる様になったり、「時代を牽引した人」や「ムーブメントの第一人者」になっていたりと言う現象です。

これは本当に多いパターンです。

このパターンは、後に価値が見直されるパターンもありますが、その人が亡くなった時に、その人を讃えて大きく表現したものがいつまでも残ってしまって、実際の功績以上に神格化されてしまっているものも少なくはありません。

実際にリアルタイムで知っている者からすれば、「そんなに凄かったっけ???」となる様な話は、ゴロゴロあります。

音楽の世界に限らず他の世界、例えば、お笑いの世界なんかでもこれはよくある事ですね。

そして、もう一つは、そんな言葉すらなかった頃のものまで後から、そのムーブメントの一部にどんどん加えられたりして、歴史が編纂されていく場合です。

1980年代を中心にムーブメントを巻き起こしたニューミュージックと呼ばれる音楽ジャンルがあります。

今日は、僕達ニューミュージック世代と呼ばれる人間が感じる、当時リアルタイムで体験した感覚と今語られている編纂済みのニューミュージックムーブメントについて語りたいと思います。

この話は、あくまで僕個人の視点と記憶と感覚の話で、ここで語られる事が正解と言う訳ではありません

その時代を生きた人の数だけ答えがあっても不思議ではない話です。

特にオチも結論もない、とりとめもない話ですが、どうかお付き合いの程、よろしくお願い致します。


僕が、初めてギターを手にしたのは15歳の時で、その頃世間はニューミュージックが全盛の頃だ。

ニューミュージックと一口に言っても幅が広く、分け方によっては、その中をいろいろなカテゴリーで分ける事も可能だ。

まず、ニューミュージックであるかどうか、僕達の年代の人間は何となく判別する事は出来るが、その判定も個人個人によって意見が分かれる事も少なくない。

おそらく、明確な定義というものは存在せず、特に音楽理論上の定義はほぼないのではないだろうか。

一応、Wikipediaはてなキーワードでも調べてみたが、両方の見解がやはり微妙に違うし、僕の見解ともけっこうズレがある。

ニューミュージックとは、フォークの流れを汲みながら、ロック・ポップスの要素が入った、サウンド面で都会的に洗練された音楽と言うイメージが僕の中にはあって、フォークやロックはその中には含まれないと言う認識だ。

フォークやロックは当然、ニューミュージックより歴史は古く、今、ニューミュージックと言うジャンルのアーティストが新たに出て来る事はなくなったのと違い、未だに、そのジャンルは生きている。

日本では、フォークとロックは対極にあるジャンルとして分けられているが、本場アメリカではまた違う

そのあたりの見解は、『アコギとフォークギターは同じ意味の言葉?』と言う記事で詳しく書いているので、興味がある方には是非、読んで貰いたい。

 

◇アコギとフォークギターは同じ意味の言葉?


しかし今回は、日本におけるムーブメントの話なので、ニューミュージックの対象として話に登場するフォークとロックは、日本のフォークとロックに限定された話だ。

話がそれたので、ニューミュージックにロックやフォークは含まれないと言う所まで話を戻そう。

特にロックは、今でも音楽の世界では堂々と道の真ん中を行くジャンルで、流行り廃れとは別次元に存在する感じだ。

そして、当時もニューミュージックとロックは一線を画しており、流行りのニューミュージックには目もくれずにロック一途に愛し続ける硬派な存在がロッカー達だったと言うイメージだ。

そして、フォーク。

僕もフォークはニューミュージックのご先祖様でありながら、ニューミュージックとは全くの別物と捉えていたし、周りの友人達も大体そう言う認識だったと記憶している。

そもそもニューミュージック自体が、フォークを媒体としてポップス色を加えたジャンルであるだけに、フォーク寄りのニューミュージックとポップス寄りのニューミュージックが存在するのは、ごく自然な事だと言える。

特に、ポップス系のニューミュージックに関しては、フォーク色などほとんど感じさせない程の楽曲もかなり多く、これらを一括りにニューミュージックと言う枠におさめてしまう事自体に疑問を感じてしまう事もあるくらいだ。

そのポップス系ニューミュージックとは逆に、ニューミュージック系フォークと呼ばれる、フォーク色を色濃く残した楽曲も数多く存在した。

しかし、その洗練のされ具合からも、やはり前時代のフォークとは全くの別物だと、当時の若者達は感じていたのだ。

ニュー ミュージックの大半はほとんどフォーク色のない音楽であった事から、アコギを弾きながら歌うフォークスタイルのニューミュージックを、ニューミュージック系フォークと言う言葉で表現したりしていた事からも、当時のニューミュージック世代の若者達の間では、70年代フォークとは別に捉えていた事が伺える。

しかし、いつの間にか、雑誌やネットの解説ではニューミュージックに70年代フォークを含むと言う様な解説がなされている事が多く、これはきっと後付けだと僕は考えている。

確かに70年代の後半頃から、松山千春さんやユーミンや中島みゆきさんと言った、これまでになかった曲調の楽曲を奏でる新進気鋭のアーティスト達が出て来たのは確かで、70年代後半は、前時代のフォークシンガーと、後にニューミュージックと呼ばれるアーティストが混沌としていた時代であった。

しかし、70年代の中頃、後にニューミュージックと呼ばれるアーティスト達が出て来た頃には、まだ、ニューミュージックと言う言葉はなかった筈だ。

もしかしたら、その言葉自体は登場していたのかもしれないが、その時代にその言葉は全くと言っていい程、世の中に浸透はしていなかった。

70年代終盤にニューミュージックと言う言葉が広がって、後に70年代のフォークシンガーまでニューミュージック系アーティストとして解説される事が増えたのではないだろうかと僕は考えている。

Wikipediaはてなキーワードに出て来る70年代のアーティストの中には、僕達が当時一世代前のフォークブームを牽引してきたアーティストだと思っていた人達の名前がたくさん入っている。

僕達リアル世代の人間は、その人達をフォークシンガーと認識していて、自分達の世代のアーティストとは認識していない。

昔、フォークブームの頃に売れていた人達と言う認識だ。

僕は、その古い楽曲も好んで聴いていた人間だが、僕の同級生達は、当時、その古いフォークシンガー達をよっぽどの大御所や大ヒットナンバーでない限り名前も曲も知らない様な状態だったのは間違いない。

名前を言っても分からず、大ヒットナンバーをちょっと口ずさんであげるとやっと「ああ、聴いた事ある!」って程度のものだった。

そして、皆一様に感じていた感覚は「昔の曲」「レトロな曲」と言う感覚だ。

当時の若者の間では、こんな感じで、ニューミュージックブームの頃のニューミュージック系フォークとそれ以前のフォークの間には、明らか一線が引かれていたのは確かな事だ。

今は同年代の人間も大人になり、いろいろなメディアで過去の曲を耳にしたり、そのアーティストを目にしたりする機会が増えて、当時より、過去の名曲やアー ティストに詳しくはなっているだろうけど、ニューミュージック全盛のリアルタイムでの同年代の人間にとって、70年代フォークはニューミュージックではな く、やっぱり「フォークソング」なのだ。

つまり、僕達の世代の人間は、フォークブームをリアルタイムの体感で記憶している人間は少なく、後から、過去のヒット曲として認識したパターンが大半なのだ。

いわゆる「フォーク」と言うジャンルは70年代フォークと言う呼び方で、ニューミュージック系フォークと分けられる事も多いが、反戦歌やフォークゲリラや4畳半フォークなどと言ういろんなカテゴリーがあり、メッセージ色がかなり強い

その点、ニューミュージック系フォークの場合、政治色や当時の社会背景を風刺している様な楽曲はほとんどなく、「恋愛」「自然」「思い出」と言ったカテゴリーの歌詞が大部分を占めている。

音的にも、70年代フォークに比べて、バックにアコギ以外の音が入っている割合が多く、いろんなジャンルと融合しているものが多かった。


そして前述の通り、ニューミュージックは、フォーク系のニューミュージックとポップス系のニューミュージックに分かれる

フォーク系と言えば、松山千春さんや中島みゆきさんや堀江淳さん、伊藤敏博さんなどがあげられる。

ポップス系だと、ユーミン、オフコース、五十嵐浩晃さんなどが印象深い。

勿論、書き出すととめどなくアーティスト名を列挙出来る程、たくさんのアーティストがいるが、取り敢えずこんな所で留めておきたい。

当時の僕の印象で話すと、フォーク系のニューミュージックのアレンジは、アコギやピアノを使用してアレンジしていたりするのは、フォークと同じと言えるのだが、フルオーケストラやフルバンドでアレンジされたものの中に、アコギやピアノを加えているものが多い印象だ。

昔のフォークは、ギター1本で弾き語りする事を前提にアレンジされている事が多い様に感じるが、ニューミュージック系フォークの場合、一人で弾き語りも可能だが、ギターやピアノがなくても成り立ってしまう、そんなアレンジだと言うイメージがある。

勿論、全般的なイメージであって、全てがそうなっていると言う訳ではない。

ざっと、これが、リアルタイムを生きた人間の一人である僕の見解だ。

正解かどうかも分からない話だが、後にWikipediaはてなキーワードや雑誌、メディアなどでまとめられているものと、僕の記憶と当時の感覚にギャップがある事は確かで、そのギャップをあるがままに表現したのが、今日のこの記事だ。

つまり、自分の中にあるものを表現した記事なので、歴史の事実ではないかわりに、僕の中の事実な訳です。


僕達もロック創世記をリアルタイムで知ってる訳ではないし、その他のジャンルについても、その創世記のリアルタイムは知らないものだらけです。

しかし僕も、勝手にこれはロックだとか、これはブルースとは呼べないなどと、勝手な思い入れでジャンル分けをする事もあります。

結局は、このニューミュージックにおける現象もそれと同じ事なんだろうなと言う思いを持って見ています。

なので、特に、この現象に文句がある訳でもなければ、嘆いている訳でもないと言う事を、誤解なき様、再度断っておきたいと思います。

当時を体験した人間の一意見&体験記として、面白可笑しく、興味をもって読んでくれたのなら嬉しいです。

リアルタイムでの体験が本当の歴史なのか、後から、色々分析されたり意味が生まれたりで編纂される歴史が正しい歴史なのか、僕には分かりません。

しかし、こんな風に感じてその歴史の中、青春期を生きた人間がいる事も事実なのです。


【追記・関連リンク】2016.4.20

大島へぶんさんのブログより『ニューミュージック』と言う記事がアップされています。

 

◇ニューミュージック(大島へぶんさん)


また、違う切り口のとても興味深い記事です。

記事内で、僕のこの記事の紹介もして頂いてます。

合わせて、是非、どうぞ♪


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

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