音響芸術と言う言葉、再考してみませんか? | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は4630文字です。(読破予想時間:約11分1秒)

 

ミュージシャンの間では、時折、ライブ向きのプレイヤーとレコーディング向きのプレイヤーと言う分け方で個別のミュージシャンを分析する事があります。

それとは違う話で、ライブの良さをとても理解していて、ライブこそが最高だと言う人もいれば、普段CDや配信などの録音物ばかりに慣れすぎて、ライブの音がCDと違う事にストレスを覚える人も案外たくさんいる様です。

今回は、ライブとCDなどの録音物についての話です。

それでは本日もお付き合いの程、よろしくお願い致します。


冒頭に出た話をまず、簡単に解説させて貰う事にしよう。

最初のライブ向きとレコーディング向きのプレイヤーと言うのは、言葉そのままで、ミュージシャンは、どちらでより力を発揮出来るかと言う2つのタイプがあるのである。

その中には、勿論、バランスのとれたタイプもいるので、必ずしもどちらか一方だとは限らないが、大抵は、どちらかのタイプに分別されるだろう。

ライブではいつもオーディエンスを惹き付け、物凄く盛り上げているミュージシャンが、同じ楽曲をレコーディングした場合に、「あれ!?こんなもの?」と意外に感じる事がある。

これが、いわゆるライブ向きのプレイヤーである。

その逆で、レコーディングに入るとそつなくこなし、録音されてスピーカーから出力される音は素晴らしいのに、ライブになると、案外無難なだけで、いまいち盛り上がらない

そんなプレイヤーがレコーディング向きと言われる人達だ。

これには、どっちがいいとか賛否もあるだろうが、一旦、それは置いておく事にする。


そして2つ目。

ライブなんてほとんど行かないと言う人に多いのだが、いつもCDで聴いている大好きなアーティストのライブに行って「何か、CDと違う」とがっかりする人達が、少なからずいる

いつもCDで完全に覚えてしまうくらい聞き慣れた曲のアレンジをライブ用に変えてあったり、会場の盛り上がりと共にプレイヤーのテンションもあがって、物凄いアドリブをいれた時でも、「いつも通りにして欲しかった」となるのが、その人達の常だ。

これに関しては、ライブの良さをまだ理解出来てない人達だと分析する事も出来るが、それだけでは、まだ半分だ。

半分と言うのは、ライブの良さが分かっていないと言う分析は確かに正しいが、その人達がなぜ録音物の方に軍配をあげているのかの説明がないと言う意味だ。

二つで一つの現象であるのに、もう片方を無視したままでは、分析としては失格と言えるだろう。


僕自身に関して言えば、個人的にはやっぱりライブの方がいい。

ステージでスポットを浴びて、お客さんからいい反応が返って来る中で歌ったり演奏したりする時の感覚は、唯一無二のものだ。

でも、レコーディングが嫌いと言う訳でもなければ、ライブがいつでも聴けるのなら録音物なんていらないと言う訳でもない。

以前は、あまりレコーディングが好きではなかったが、ソロになって、レコーディングの事ばかり考える時間を長きに渡って過ごした経験の中でその感覚は大きく変わった

確かに、ライブに出来るだけ近付ける事は出来ても、ライブでの自分の良さを再現する事は不可能だ。

しかし、レコーディングにはレコーディングの良さや面白さがある事も、遅ればせながら理解出来る様になってきて、今では、レコーディングアレルギーはすっかり治って、楽しめる様になってきたのだ。

それでも、観客の立場であれ、演者の立場であれ、あのライブの興奮は何物にも代え難い物ではあるし、僕の中での序列はやはりライブが上にある。

でも、だからと言って、ライブが録音物に全てにおいてまさってるかと言うとそうではなく、録音物には録音物の利点がある。

例えば、静かに音楽を聴きながら眠りにつきたい時や、一人でゆったりと音楽に癒されたい時、バンドを部屋に呼んで演奏をして貰う訳にはいかない。

そして、録音物のお手軽感

部屋で音楽を好きな時に手軽にかける事も出来るし、店や車や街中でも簡単に音楽を鳴らす事が出来るし、ポータブルプレイヤーなどがあれば、いつでもどこでも音楽が楽しめるしのも録音物の利点だ。

素晴らしいプレイヤーの演奏と優秀なエンジニアによって録音された録音物は、時に、その音響に包まれる事そのもので至福の時を与えてくれる

言葉にすれば、ライブでも同じだが、ライブの至福感と録音物の音に包まれる至福感は全くの別物だ。

よくこの部分までも比べられたりするが、これは比べる様なものではないと僕は思っている。

まさに、「これはこれ、それはそれ」の境地だ。

例えトータルではライブがまさっていようと、録音物が全てにおいて劣っていると言うのは違うのではないかと僕は考えている。


ライブ回帰の現象

近年、こういった現象が見られる様になり、それが加速している向きがある。

ライブ回帰の現象とは何かと言う話なのだが、CDがあまり売れなくなり、配信に押される中、録音物では以前程稼げなくなってきたアーティスト達が、ライブを重要視する様になってきたと言う傾向を個人的に「ライブ回帰現象」と表現したものだ。

これはこれで一つの答えであり、正解だと思う。

「ライブこそ最高だ!」と言う声は以前から、ミュージシャンの間でも音楽ファンの間でもあった声だ。

その声が年々大きくなりつつある。

これは、今になってその気持ちがより一層強くなってきたミュージシャン達の心の中の現れであるものもあるだろう。

そして、ライブで稼がせて貰わないと困ると言う戦略的な意図を持って、一つのスローガンとして世の中に流布してるものもあるだろう。

アーティスト達の生の声をメディアが意図的に拡張すれば、世の中が洗脳された様に「これが唯一の答えだ」と言わんばかりに皆揃って同じ声をあげる様になる。

昔からよくある手法だが、別に嘘を流布してる訳ではないので、これはアリだろう。

ただ、CDなどの録音物が商業的に苦戦する世の中がやってきて、ライブ回帰はいいけど、ライブだけが音楽であると言う考え方は僕の中にはない

 

◇永遠のネットミュージシャンではダメだと思う


以前、同じ様な事を別の記事に書いた事があるが、そもそも、この世に生まれた限り僕は、生きた証をこの世に残して逝きたいと強く思っている。

 

◇生きた証をこの世に残したい−その証2つ


自分が作った楽曲とそのアイデアの詳細を記録しておく方法としてレコーディングはやっぱり欠かせないし、今現在、考え得る中で最高の方法なのだ。

「こんなアイデアはどうだろう?」「いいと思わない?」と後世まで語りかける事が出来るものがレコーディングだと僕は思っている。

ライブ演奏を録音したものとは、その辺りが少し違う。

昔はどんなプレイヤーがいたのかさえも分からないと言う話を以前記事にした事があるが、それでは余りに悲しいし、ライブ演奏を録音や録画しておく事も通常レコーディングと同じくらい意義のある事だと思う。

 

◇見知らぬ人達が作った無数の曲達


しかし、この2つは似ているが全く異質なもので、両方ともそれぞれ最高の物を残して逝く事が、自分の中では人生の一大プロジェクトの位置付けになっている。

ライブ演奏を後世に残して聴いて貰える利点は、通常のレコーディングのよる録音物と違って、僕は、こんな個性のプレイヤーがいたと後世に残せる利点だと思っている。

これは最初に話した、そのミュージシャンの個性によって、ライブ録音と通常録音の位置付けは違ってくるとは思う。

僕の場合に限って言えば、通常のレコーディングはアイデアやセンス、感性、才能など内に秘めるポテンシャルを後世に残すと言う感覚が強い。

そしてライブ録音や録画と言うものは、個性や性格やテクニックやセンスなど、外に溢れ出るものを後世に残すと言う感覚が強い。

音響芸術と言う言葉がある通り、録音物だってアートなのだ。

ライブを見直す姿勢はかまわない。

しかし、行き過ぎて録音物を否定したり軽視したりする考えには賛同できない

ライブ回帰と言うのも一つの答えだろうけど、音楽業界が混沌としている今、これが唯一の答えだと決め付けるのは早過ぎるのではないだろうか。

音楽業界再編の為に、自分の信じた道のスローガンを抱える人達がいても何の問題もないとは思うが、アーティスト達はそれに振り回されてはダメなのではないかと思う訳だ。

以前も別の記事で書いたが、今訪れている音楽業界再編のこの機会は、おそらく人生の中でもう訪れないであろう、アーティストも再編に参加出来る、希有なチャンスなのだ。

 

◇新世界が構築される今だからこそアーティストは・・・


そのせっかくの機会なのだから、これしか答えがないかの様に考えるのではなく、もう少し柔軟に考えたい

それぞれライブと録音物について、自分の中の位置付けや好き嫌いがあるだろうけど、僕はその両方を大事にしていきたいし、守りたいと思っている。

そして、音響芸術たる位置付けで録音された録音物を、単なるライブへの宣伝材料として扱うのも嫌だし、安くだとかタダでだとかで、気軽に垂れ流していい物ではないと思っている。


以上、いろいろ語りましたが、自分の考えを話しているつもりでも、人間いつの間にか誰かに喋らされてるなんて事もよくある事です。

それを「踊らされてる」と表現してもいいかもしれません。

あくまで性善説の上での話ですが、これは、誰が悪いものでもありません。

人間とはそんなものです。

脆いものだと思います。

原因が自分にある=自分が悪いなどと、短絡的に結びつける必要もないでしょうし、踊らせている側に悪意がないのであれば、それもアリでしょう。

そんな時、同じ志しを持つ者同志「しっかりしろ!」「目を覚ませ!」と警鐘を鳴らし合ってお互いが自分を保つ事が出来れば、一緒に前に進めるのではないかと思います。

臭い台詞の様に感じるかもしれませんが、それがネットの利点であり、会った事もない誰かの言葉にハッと気付かされたり、励まされたりなんて事は実際によくある事です。

そのお礼に何をすればいいのかと言えば、同じ様に、自分が気付いた事を言葉にして発信すればいいのではないだろうか?と僕は考えてます。

それが合ってるか間違ってるかは誰にも分かりませんし、そこに悪意がなければ、あとは誰の意見をチョイスするかは受け手の意思です。

例え、役に立たなかったとしても、誰にも害を与えなかったんだしそれで良しとしましょう

そんな風に思います。

以上です。

 

☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

 

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