この記事は1486文字です。(読破予想時間:約3分32秒)
随分前に、某漫才師が漫才についてこんな事を語っていた。
「漫才のネタを作ってネタ合わせを重ねて発表するまでには相当の労力と時間がかかる」
「でも、そのネタを僅か何回かやれば「また同じネタか」とか何とか言われて、割が合わない」
確か、そんな内容だったと思う。
この話をしていた方は今は確固たる地位を築いている大物だ。
でも、微妙なニュアンスが本人の台詞と違っていては失礼になる可能性もあるので、念の為、名前は伏せさせて頂く事にした。
この話を聞いた時、凄く面白い漫才をする才能溢れるコンビでも、いつの間にか漫才を全くやらなくなり、司会やフリートークが中心になる人がやたら多い理由をこの話の中に見た様な気がした。
だからベテランは割に合わない漫才より、フリートークで笑いをとって稼ごうとするのかもしれない。
そんな風に僕は思った。
そして、その件に関しては、僕も心当たりがある。
僕は、漫才ブームを知っている世代だ。
漫才ブームが起きたのは、僕が中学生の頃だったが、僕も同じネタばかりをやる漫才師があまり好きではなかったし、深く考えず、友達相手にやはり「いつも同じでつまらない」などと、憎まれ口を垂れ流していた内の一人だ。
この話の漫才師と言うのは漫才ブームの頃の人ではないが、この漫才師の心の内を聞かされて、これは僕も含めて世間が反省する必要があると思った。
ネタを必死で考えて、練習を重ねて、数ヶ月後に一回披露したら終わりだと言うのなら、きっと誰もやらないだろうなと言うのは、素人ながら察しがつく。
好きで漫才師になって、舞台に立つ様になって、現実はそれに近いものがあると気付いて、きっと皆、漫才をしなくなっていくのだろう。
古典落語なら、既に知ってるネタでも普通に楽しめるのに、漫才だとどうして文句が出るのだろう?
そんな事も考えたが明確な答えは出ないままだ。
でも、好きならやっぱりやって欲しい。
勝手な言い分だが、そんな事も思ったりする。
漫才に関しては、かなり酷くて極端なものを感じるが、漫画にもそれに近いものを感じる事がある。
勿論、漫画のジャンルにもよる。
コミックスを買いそろえて何度も読み返す漫画もあれば、面白くても一度読んだら終わりと言う漫画もある。
ネタを考えて書き上げるまで、相当の労力と時間が費やされているのが絵を見ただけでも伝わって来たりするのだが、読むのはあっと言う間だ。
一度連載で読んで、更にコミックスも買おうと言う程の漫画なんて、ほんの一部だろう。
勿論、そこには作品の優劣も関係があるのは確かだが、優秀な作品でも、ジャンルや内容によっては、一度読めば十分と言う物があるのも確かだ。
更に言えば、映画やドラマも同じかもしれない。
よく作り込まれた凝った作品だからと言って、何度も見て貰えるかどうかは別問題だ。
しかし、漫才の話と比較した場合、漫画や映画は何度も読み返したり見たりして貰える可能性がある分、まだマシだと言えるのかもしれない。
その観点から見て、音楽作品はというのは本当に幸せだと感じる。
気に入れば、何度も聴いて貰えるし、そして、いつまでも聴いて貰えるからだ。
そして、ライブで何度も同じ曲を演奏したからと言って「またか」と言われる事など、ほとんどない。
良い作品に関して言えば、一度聴いてネタバレしたら終わりなんて事は絶対にないジャンルが音楽と言うジャンルなのだと、改めて認識出来たきっかけでもあるのが某漫才師のこの話だ。
そういう意味では、生涯かけて自分の音楽作品を生み出そうとする事は、やりがいのある事だと言える。
と、そんな事を思った数十年前の事。
ふと思い出して記事にしてみました。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
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