この記事は3223文字です。（読破予想時間：約7分40秒）
最近、ミリオンセラーだとかミリオンヒットだとか言う程の大ヒットはほとんど生まれてない様だが、ミリオンセラーが高い頻度で出てた時代を知ってる立場で語らせて貰うと、ミリオンまで売り上げた曲はやっぱり違う。
何が違うのかって話だが、その違いはミリオン（100万）超えともなると、国民のほとんどがその曲を知っている事だ。
好きとか嫌いとか歌えるかどうかとかではなく、聴いた事があるかどうか、聴き覚えがあるかどうかって話である。
最近では、10万セールでも大ヒットだが、10万と100万超えではその部分が全然違う。
例えば、今の音楽界はAKB48の売り上げが大半を占めていると言われているが、僕個人の話でも、AKB48の曲で知ってる曲と言えば、たったの一曲『フライングゲット』だけと言う状態である。
これは、年代的に仕方がないとは思うが、ミリオンセラーともなるとその年代を超えて、小さな子供からお年寄りまで、本当にほぼ全ての国民がその曲を知ってる状態になる。
ミリオンセラーを連発した、往年のアイドルグループで言うと、ピックレディーやキャンディーズのヒット曲なんて、ほぼ全ての国民がほぼ全てのヒット曲を知っていたと言うくらい、世の中に浸透していた。
当時『♪UFO』だとか『♪う～、ウォンテッド！』ってたったワンフレーズ歌うだけで、それがピンクレディーだと、３歳の子供から100歳のお年寄りまでほぼ全ての国民が認識していた。
それがミリオンセラーなのだ。
昔のアイドルの方がAKB48より上だとか言ってる訳ではない。
これは時代背景も販売形態もなにもかも違うので、その部分での比較は出来ない。
そうではなくて、売り上げがミリオンまでいくとどんな状態になるのか、最近の大ヒットと数値上の比較をしてみただけだ。
AKB48も間違いなく、後に、アイドルグループの伝説になる事は間違いない。
何度も言うが、どっちが凄いかは売り上げなんかの数値では比較は出来ない。
日本の人口が今現在、１億３千万弱。
乳幼児や、怪我や病気や貧困などで購買層に入れるには厳しい層を除くとどれくらいになるのか実際には知らないが、計算しやすいので、その層を除いて購買層約１億人と仮定する。
親にねだる事が出来る層も購買層として入れてるつもりなので、もう少しいるのかも知れないしそうでもないのかも知れないがキリのいい数字の方が話をしやすいので、取り敢えず１億人として考える事にする。
ミリオンセラーの場合、その一億人全員に曲を聴かせて100万枚の売り上げがあったと言う計算になる。
YouTubeで自分の曲を宣伝してるアーティストはたくさんいるが、YouTubeの場合、どれくらいの再生数が必要なのかおのずとここから答えは見えてくる。
その楽曲そのものにミリオンセラーを記録するポテンシャルがあった場合でも、100人が再生して聴いてくれて初めて１枚CDが売れる計算になる。
ちょっと考え方を変えてみる。
一枚売る為に、何人に聴かせる必要があるのかと言う考え方の方がプロモーション的には大切な考え方であり、正しい考え方なので、そっちで考え直してみよう。
今なら10万で大ヒットと書いたが、AKB48並みの大ヒットを記録するポテンシャルの曲を１枚売ろうと思ったら1000人に聴いて貰う必要がある訳だ。
1000再生ではなく、1000人による再生なので、再生数はもっと多くなくてはならない。
僕も自分のアルバムの宣伝はYouTubeを利用して、やってはいるが、そこまで売れ線の曲調でもないので10万セールは流石に厳しいと思ってる。
◇皆見つかさ 1stアルバム『解放 (Liberation)』トレイラー（ショートバージョン）
※この動画は現在公開停止中です。（アルバム『解放』はSpotify<下記リンク>で全曲フル試聴できます）
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仮に1万セールはいきたいと思ってたとすれば、１万人に知って貰って初めて１枚売れると言う計算になる。
実際には、火がつき始めるとYouTubeの再生だけが、唯一、曲を聴く機会と言う訳ではないので、そんな単純な計算は成り立たないが一つの指標にはなる。
その曲を知って貰う機会は、ライブハウスにだってあるし、ストリートだってあるし、各メディアも使えるものは何でも使うだろう。
なので、何人が認知してくれたかなんて正確な数字は分からない。
ただ、わずか、数十しか再生されてない僕のアルバムトレイラー（現在非公開中）なんて、まだまだこれからだと言う事だけははっきり分かる。
この段階では全く売れてなくて当たり前で、むしろ売れてる方がおかしいくらいだ。
今のところ、曲を知って貰う為にYouTubeを利用している。
そのYouTubeチャンネルを知って貰う意味も込めて、ブログを活用している。
そのブログを知って貰う為にSEO対策をしている。
何とまあ、回りくどい話だ。(゜д゜；)
でも、簡単な近道なんて探してある様なものでもない。
その良さを分かって貰って、何か物を売っていくと言う事はそういう事なのだ。
いい曲作って販売してれば勝手に売れるだとか、世間が放ってはおかないなんて事をもし思っているのならそれは単なる妄想に過ぎない。
たまたま運良く売れるなんて、そんな甘い世界ではない。
大手レーベルや大手プロダクションは、運なんかに頼ったりはしていない。
しっかりしたノウハウと確信を持って、戦略を立てて商売をしていると言う訳だ。
決してギャンブル集団などではない。
そんなあやふやなものでは、会社なんて成り立たないのは、社会人ならば誰でも分かる事だ。
会社として従業員を抱えて成り立っていると言う事は、そこには運などとあやふやな物が介在する余地はなく、確かな利益計算とノウハウを持って成り立っている訳だ。
物を売って生きるという事は、それだけ厳しい世界に足を踏み入れると言う事なのだ。
そして、その世界で一人で戦って勝ち残って行かなければならないのが、僕達だ。
数値で見ても分かる様に、そんな厳しい道を選んだのは自分自身だ。
とにかく音源が売れないと嘆いている暇があるのなら、この数値を把握する事で、嘆くのはまだ早いと奮起出来ればそれでいい。
嘆く前に、まだまだやるべき事がある筈だ。
プロモーションも自分の力でやるとなるとこんなに大変なんだと分かる様に数値で示してみたが、僕以外にも、アーティスト同士励みになる様な記事を書いてるアーティストさんもいらっしゃる事だし、お互い頑張りましょうってそんな話かな。
とにかく、どれだけたくさんの人に曲を聴いて貰えるかが鍵だと言う事は間違いない。
☆*ﾟ ゜ﾟ*☆*ﾟ ゜ﾟ*
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