ミュージシャンや芸人さんは世の中に必要? | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は4493文字です。(読破予想時間:約10分41秒)

 

 

まず始めに、アーティストと言う言葉は敢えて使わないと言っておこう。

 

アーティストとなると、それはそれでちょっと話が別のカテゴリーになってしまって、ややこしくなるので。

 

 

ミュージシャンの中にも職人だったり、芸術家だったり、大道芸人だったり、いろんなカテゴリーに分かれるので、ここではあくまで人を楽しませる職業としてのミュージシャンや芸人さんなどの話として聞いて貰いたい。

 

 

 

生まれて来た限りは世の中の役に立ちたいと思う人は多いだろうと思う。

 

この想いを必ずしも仕事に直結させる必要はないのかも知れないけれど、自分の仕事も世の中の役に立っている事を信じたいと言う想いのある人も多いのではないだろうか。

 

以前、けっこう売れてる落語家さんが「芸人なんておらんかっても、世の中誰も困らんもんね。必ずしも必要かと言われたら必要じゃないもんね。自己満足みたいなもんちゃうかな」って言う趣旨の発言をテレビでしていたのを覚えている。

 

その時の僕はまだ、その事について深く考えた事もなく、「漠然とそんな筈はない」と思ってただけで、理論立てての反論を出来る状態にはなかった。

 

しかし、その発言をされた方はベテランで大御所の落語家さんだっただけに、自分の仕事を必ずしも必要でないなどと考えている事にかなり驚かされたのをよく覚えている。

 

それまで僕の中では、実力も実績もある大御所の芸人さんなら皆、プライドを持って、「自分達の仕事は世の中に絶対必要な存在だ」くらいの考えを持っているものだと思っていた。

 

ミュージシャンや芸人ならば、音楽や芸の力を信じているものだと信じて疑わなかった

 

そして、僕は、ミュージシャンも芸人も絶対に世の中に必要だと信じている人間だ。

 

でもその大御所の噺家さんの話を聞く限りでは、ミュージシャンや芸人なら誰しも分かっていると僕が思ってた事を、必ずしも、みんなが分かってる訳ではないのかも知れないと思わざるを得なかった訳で、今改めて理論立てて考えてみる事にしたと言うのが今回の記事だ。

 

 

衣食住に直接関係ある訳じゃないし、無くても誰も困らないと、時折一部の人達から言われる職業は、芸人に限った話ではない

 

ミュージシャンや役者や画家や漫画家やプロアスリートなどのたくさんの職業がそれに含まれる

 

そこで、芸人やミュージシャンなど人を楽しませる職業が禁止された世の中を想像してみた。

 

まず、世の中に必要な仕事の代表格として、取り敢えず人の命や生活を守る仕事を思い浮かべてみた。

 

こう言う職業は大抵の人が必要だと考えているに違いなく、例としては分かりやすいからだ。

 

例えば、ナースが過酷な仕事を終えて自宅に帰った時、あるいは、消防士さんや警察官が帰宅した後、仕事は何でもいいのだが、取り敢えずリアルに想像しながら帰宅後を思い浮かべて欲しい。

 

よくある例としては帰宅後、入浴して食事をしてあとはテレビを見たり音楽を聴いたりして、リフレッシュしていると言う生活サイクルのパターンがある。

 

でもそこで、役者や芸人やミュージシャンと言うたぐいの職業が禁止されていて存在しないとすれば、帰宅後に見ているそのテレビに出ているのは、ノーギャラで出演しているアマチュア達で、当然その出演者達も日々の糧を得る為に他の仕事をしている訳である。

 

他の仕事をしながら身に付けた素人芸やアマチュア楽曲を披露する訳だから、それほど良質な芸や曲を披露出来る訳ではないだろう。

 

中には天才的な人もいるだろうが、彼らも他に仕事がある訳で無償であるのに、お金を貰って出演しているプロの芸人の様に頻繁にテレビ出演という訳にはいかなくなる

 

そこで本来なら、ギャラを支払って出演して貰えば解決な訳だが、それはすなわちプロの芸人の誕生を意味する

 

プロになってしまえば、芸を磨く事だけをしていれば生活は保証されるのだから、更に才能に磨きがかかってより素晴らしい芸を生み出す事が出来る

 

本来こうして文化と言うものが発展してきたのだろうが、法でこういった職業を禁止してしまえば、逆に悪循環が起こって、芸の質はおそらくどんどん低下していくだろう。

 

 

ミュージシャンの場合、テレビ出演に限った事ではなく、CDを作るのも儲けを出してはダメだし、それをレコーディングするエンジニアもボランティアでスタジオなども好意での提供と言う事になるし、勿論楽器を作る人も、儲けずに趣味で作った楽器を好意で提供しなくちゃ成り立たない事になる。

 

そうなると聴く側は、今みたいに自分の好みに合わせてよりどりみどりでCDを探して、飽きたら新しいものを次から次へと探して購入出来ると言う文化はもはや有り得ないだろう。

 

もちろん、リフレッシュする方法はテレビや音楽だけではなく、友人との会話を楽しんだりって方法もある。

 

そこをよく考えて見ると、何の娯楽もなく、楽しみと言えば周りの人達との交流がほとんどだったなんて時代が過去にあったのだろうか?

 

税(年貢)の取り立てもどんどん厳しくなり、作物を作ったり働く事以外には何もする余裕のない時代。

 

そんな時代でさえも、大衆文化や大衆芸能は存在した

 

つまりは、最初に話した『人の役に立つ職業以外禁止の法』は、その厳しかった時代よりも更に厳しい時代を生み出す訳である。

 

今は時代を例に挙げたが、現代でもそんな場所はないのか考えてみる。

 

すぐに浮かんだものに刑務所がある。

 

刑務所での作業は、基本的には世の中の役に立つものである。

 

刑務所内で作られた品物などは、普通に世の中に流通しているのである。

 

ま、それはさておき、刑務所では勿論、外の世界より自由度は少ない。

 

でも、独房にでも入れられない限り、他の仲間達との会話は自由である。

 

決められた範囲での娯楽も認められている。

 

では、それで人は満足なのか?

 

もし、何の罪もないのにこんな世界に暮らすとしたら、これでは、何の為に生まれて来たのか全く分からない。

 

刑務所の場合は、罪を犯したのだから当然仕方のない事だが。

 

その当然の世界である刑務所ですら、娯楽があり、それを必要としている現実

 

そう。

 

罰として与えられた、仕方のない状態より酷い世界が、まさに娯楽のない世界なのである。

 

例え刑務所と言えども、刑務所内では決まった時間にテレビも見られるし新聞や雑誌も読める。

 

でも、『人の役に立つ職業以外禁止の法』は、それすらない世界を作り出すのである。

 

人が人として生まれて来た意味や価値を見出すには、芸や音楽などの娯楽は必須なのだ。

 

音楽を単なる娯楽と捉えてしまうとちょっと違うのは承知しているが、娯楽の側面もある事は確かなので、娯楽と表現させて頂いたが、音楽が癒しだったり、時には自分の代弁者だったり、娯楽以外の側面もたくさんあるが、ストレス軽減の効果があると言う点では、この話題においては芸全般と横並びにしてもいいだろうと思うし、その方が話が伝わり易いと思うので、こう表現させて頂いただけなので、そこは厳しく突っ込まないで頂きたい。

 

そこは芸においても同じ事が言える。

 

 

世の中のいろんな生活スタイルがある中、大多数の人を癒し満足させるだけの娯楽を提供するには、相当数の娯楽(芸や音楽)が必要になる。

 

しかし、そんなデタラメな法律がある世の中だったとすれば、大多数の人を満足させられる様な芸を持つ人間の数など、到底足りはしないだろう。

 

何故なら、先程も少し触れたが、普通の人には働きながら他人を楽しませる芸を磨く余裕などない訳だし、そんな世の中に、例え天才的な人がいたとしても、その人数はたかだかしれているだろうし、例え天才だとしても、その芸を磨く事に時間を余り割けないアマチュア芸では、当然プロに比べて、質の低いものになる筈であるからだ。

 

 

何も芸を磨く事に割ける時間の問題だけではない。

 

人は質の高い芸を見て、それに影響を受けそれを目指し、継承して発展させていくのである。

 

 

自分自身の経験からすると、人は余りに質の低い物を目の当たりにすると、逆の意味での悪い影響、いわゆる悪影響を受けてしまうのだ。

 

 

おそらく、こういった状況の中での芸やアートはどんどん質が低下していくだろうし、人は、質の低いアマチュアの芸やアートを見せられる事で、癒しどころか、逆にストレスを溜め込む事も多々あると言うのが、厳然たる事実としてあるのである。

 

 

こうなると、大半の人々は芸や創作物には見向きもしなくなるだろう。

 

そして、世の中の人々は大きなストレスを溜め込んで発散出来なくなる

 

そんな中で、先程例に出した看護師さんや消防士さんや警察官など、世の中の為になると皆が思う様な仕事をしている人達が、力を発揮出来るのか甚だ疑問である。

 

結論として、ミュージシャンを含め、役者や芸人も世の中の役に十分に立っているのである。

 

間接的で分かりにくい職業ではあるが、それは間違いないだろう。

 

世の中にそれを理解してくれとかそんな甘えた事を言うつもりはない。

 

世の中のミュージシャンや芸人さん達にはその生き方や職業に誇りを感じて、堂々と生きて貰いたい

 

そしてまだ、ミュージシャンや芸人と呼ばれる域に達していない、いずれ人を楽しませる事が出来る様になろうと、腕を磨いている卵達も誇りを持って目指して欲しいと思う。

 

 

 

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