虚空の首都・スコピエ(マケドニア) ~旧ユーゴ圏突入~
マケドニア。

みなさんはこの国にどんなイメージをお持ちですか?
僕がマケドニアと聞いて思い浮かんだのは、
遠い昔に習ったアレクサンドロス大王くらい。
その他では、ユーゴ解体時の紛争情報あたりかと。
僕が日本から唯一持ってきた、歩き方の中欧版には、
マケドニアの紹介はたった16ページ(ジェネラルインフォ含む)しかない。
紹介されている街は2つ・・・
首都スコピエの最高級ホテルはホリデイイン・・・
何があるのかよく分からない。
よく分からないので、行ってみよう(笑)
マケドニアの首都スコピエまでは、ソフィアからは国際バスで5時間ほど。

ソフィアからは朝9:30と夕方に3本、夜行も1本あり。30~32Lv。
国境越えの際、書類等はないが、荷物検査はけっこうシビアだった。
一緒にいたオーストラリア人は、全部の荷物を出すよう指示されていた。
僕も中身が見えにくいバックパックを持っていたので、
中身全出しかと思いきや、日本のパスポートを見て、おまえはいいと。
さすが、別名・赤い印籠!!
道中はくねくねした山道を突き進む。


僕は大丈夫だったが、乗客の中には酔っていた人もいたので、弱い方は要注意。
バスは、予定どおり13時過ぎ(マケドニアと-1hの時差あり)にスコピエに到着。
スコピエの第一印象は・・・
共産系の寂しい田舎町。
最初、ここはどこか違う街だろうと思ってしまうほどだ。
スコピエの街は中心部だけなら2時間もあれば十分歩けてしまう。
街は、ヴァルダル川の南北に広がっており、
北側には城壁やオールドバザール、モスクなどの建築物といった観光スポット、
南側には新しいショッピングモールやオープンカフェが並ぶストリートがある。

町を見下ろす城壁からの眺め
街を歩いてみて感じたこと・・・
それは、“空しさ”。
首都の中心にも関わらず、廃墟のような建物が多く、
バザールのお店も活気がない・・・
何より人々にやる気というか、気力のようなものを全く感じられなかった。

町の中心にある橋

活気のないバザール

シャッター通り

廃墟1

廃墟2

廃墟3

一等地に立つアウトレットまで・・・
もしかしたらこの日はたまたまなのかもしれないが、
少なくともこの日の街には、魅力を感じることは出来なかった。
スコピエの街を歩いていて、面白かったのはモニュメントの数々。
なぜここに??、何を意味しているのだろう??
というような、よく分からないモニュメントが多かった。

サーカス??

今日の服似合ってるわよ

川には絶対必要ない、錨

なかなかの迫力

子供向けのかわいいお店の前に、なぜ物乞い・・・

なにもここで飛び込まなくても・・・

残念なトーマス

昔、パプワくん(アニメ)にこんな魚でてきたな
旧ユーゴスラビア最南端に位置する国、マケドニア。
この国の滞在は短そうです。
★今日の一枚

かの有名なマザーテレサは、スコピエ生まれ。
もっとこのことを前面に出せばいいのに・・・
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ブルガリアの首都・ソフィア ~ノスタルジーを感じるさせる小さな首都~
カルロヴォからバスで2時間半(12Lv)、首都ソフィアに到着。
ソフィアはとても小さい街で、中心部だけなら歩いて十分まわれてしまう。
さっそく街を散策してみると、僕はこの街にどこかノスタルジーを感じた。
一昔前の路面電車とトロリーバスがいまだ現役で走る姿や、
暖かなオレンジ色の街灯、華やかなネオンが少ない暗めの道は哀愁たっぷり。

トラム

トロリーバス

切符

車内のこいつで穴を開ける
東欧諸国の昔の姿を今も残すソフィアの街は、今までの街とは違う印象を僕に与えた。
ソフィアの観光スポットは街中に集中しており、2時間もあれば観て回れる。

アレクサンダル・ネフスキー教会

聖ニコライ・ロシア教会

街の名前の由来にもなっている、聖ソフィア教会

バーニャ・バシ・ジャミ

実はシナンの建築。相変わらず青の色彩が見事。
数あるソフィアの観光スポットの中で、一番魅かれたのはシナゴーグ。
東欧に残るシナゴーグの中でも特に綺麗に保存されているらしく、
中は質素ながらも、堂々たる佇まいで、見事だった。



ソフィアから少し離れたヴィトシャ山にはボヤナ教会という世界遺産があり、
国立歴史博物館とあわせ、デイトリップとしてちょうどいい。

教会の門

教会へと続く道

教会外観

内部の貴重な絵・最後の晩餐

教会から20分ほど歩いたとこにある博物館

元迎賓館ということで、立派な館内


軍用ヘリ

見事な金細工

初めて見た東京オリンピックの金メダル(右)
その他、ソフィアから3時間ほどバスで行ったところには、
リラ僧院があり、ブルガリアで最も有名な観光地となっている。
ソフィア滞在にあたり、旅人にとって一番ありがたいことは、物価が安いこと。
大雑把なイメージとしては、日本の半分以下、トルコの3割引きといった感じ。

この旅の最安値。ビックマックのセットが300円以下。
果物や野菜は新鮮で、1.5~3Lv(90~180円弱)あれば、たいていのものがkg単位で買える。

活気のある市場
ビールにいたっては、1.5Lのペットボトルが2~3.5Lv(120~210円弱)と破格。
酒好きにはたまらない街だ。

ブルガリア特産の蒸留酒・ラキヤ(5~10Lv)
あと、ソフィア(ブルガリア)では中華レストランを多く見た。
これも旅人には嬉しい。
僕はカルロヴォの中華レストランで、
ミックスサラダ、春巻き、チャーハン、ビールを頼んで、10Lv(600円弱)だった。
あまりの量の多さに参ってしまい、チャーハンは半分以上残してしまった。
たぶん、二人でシェアしてちょうどいいくらいだと思う。
味もなかなかイケてて、特にチャーハンは米がぱらぱらで絶品だった。
もちろん、残したチャーハンはテイクして翌朝へ持ち越し。
ソフィアでの最終夜には、ブルガリア通貨が余った(余らした)ので、
同じ宿に泊まっていたちひろさんと宿の隣のカジノへ。

宿の隣のカジノ
ブルガリアは、ほんとにカジノが多い。
どんな田舎町にも、必ず数件のカジノを見つけることが出来る。
ただカジノと言っても、規模は小さく、はっきり言ってしょぼい。
大きなホテルの中にあるカジノは分からないが、
街の至る所にある小さいカジノでは、まずディーラーはいない。
あるのはスロットマシーンとその他電子ゲーム。
僕らが行ったカジノも、あったのはスロットとルーレットの電子版のみ。
ということで、僕はルーレットをやった。
手元に30Lv(1800円弱)しかなく、あまり時間もかけたくなかったので、
一回ごとにそれなりの金額を、適当にベットしていたら・・・
なんと、5回もでBINGO!!
30分ほどで、30Lvが220Lv(13000円くらい)になりました♪♪

僕がブルガリア滞在中に使ったお金が215Lvなので、なんと若干のプラス!!
いや~、素晴らしい。
皆さん、ブルガリアは良い国です(笑)
明日はいよいよ旧ユーゴに突入です。
マケドニア。
どんな国なんだろう・・・
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宿情報・カルロヴォ ~街の最安値なのに、とても綺麗で快適なホテル~
『Deloni city hotel』
住所:不明。ソフィア行きのバス停があるメイン通りを7分ほど下った場所。
町の中心である広場から、坂を下って5分強。
料金:ツインをシングルユーズ 30Lv
備考:バス・トイレ、バスタオル付
ネット環境:なし ※町の中心の広場でWi-fi傍受可能。
おススメ度:★★★★☆ Good!
カルロヴォはとても小さい町のため、5件強のホテルしかない。
このホテルは、ホテルからホテルへ安いとこを聞いてたどり着いた。
シングル30Lv、ダブル40Lv。
まだできてからそんなにたっていないらしく、設備は超綺麗。
水周りもよく、ひさびさにホテルに泊まった~と感じられた。
一応、旅行代理店で、プライベートルームについて聞いてみたが、
2件まわっても情報をもらえなかった。



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国境からバスを乗り継ぎ、カルロヴォへ ~後編・キリル文字とバラの谷~
彼のBMWに乗り、無事スヴィレングラッドに着いたのが、10:30過ぎだった。
エディルネを出てから2時間強。
なかなかいいペースだ。
別れ際、彼にこれからどこへ行くのかと聞かれ、ソフィアかプロヴディフと答えると、
もし時間があるなら、カルロヴォに行くといいと教えてくれた。
彼のお気に入りの町で、彼曰くブルガリア一綺麗な町だと言う。
さらに今はバラが咲いている時期なので、ベストシーズンだよとも。
こんなこと言われたら行くっきゃない。
ということで予定を変更(元々予定なんかないが)し、カルロヴォへ行くことに。
彼に別れを告げ、ATMでお金を下ろしてからバスターミナルへ行く。
スヴィレングラッドからカルロヴォへは直行バスはなく、2回バスを乗り換えて行くらしい。
まあ、今日中に着けばいい。
こうして、ブルガリア路線バスの旅が始まった。
ここからの路線バスの行程は以下の通り。
スヴィレングラッド 11:30発 - ハスコヴォ 13:00着 7Lv
ハスコヴォ 13:30発 - カザンラク 15:30着 9Lv
カザンラク 16:00発 - カルロヴォ 17:00着 3Lv
道中は、ブルガリアの田舎町を寄りながら、ゆっくりと進む。
ブルガリアの土地は肥沃で、緑も多く、まるで日本の景色のようだった。
町や道には馬やロバがおり、今も人々の足として活躍している。

道中の風景

バスターミナルのカフェ
バスの中ではたくさんの出会いがあった。
ブルガリアの人々はシャイなのか、最初はチラチラ見てくるくらいだが、
こちらから一言話しかければ、色々な話をしてくれ、
ブルガリアや家族の話をしてもらったり、果物やお菓子をもらったりした。
英語はほぼ通じないものの、そんな会話が僕にはとても暖かかった。
ところで、話は変わるがブルガリアや旧ユーゴ圏ではキリル文字が使われている。
このキリル文字、かなりやっかいで読めない。

何を意味しているのかは、だいたい分かるが・・・
アルファベットと表記も読み方も同じものもあれば、
逆にアルファベットと同じ形なのに、違うアルファベットに対応なんてのもある。
たとえば、A→A、O→Oは表記も読み方もアルファベットと同じ。
ただB→V、H→N、Y→U、X→Hのように、アルファベットと同じ形なのに、
対応しているアルファベットが違うなんてものもある。
(※全て左がキリル文字、右がアルファベット)
もちろん、アルファベットの形とは全然違うものも多く、本当に読めない。
ちなみに、以下の写真は全て地名が書かれています。
なんて書いてあるのか、分かりますか??
言語・語学マニアのあなた、ぜひ挑戦してみてください。

ちなみに正解は・・・
上から
ソフィア
ルセ
B(ヴェリコ). タルノヴォ
プレーヴェン
ロヴェチ
カブロヴォ
でした。
難しいですよね・・・
さて話を戻すと、カルロヴォには夕方に着いた。

ホテル(といっても町に5件ほどしかない)を決め、
町を散策してみると、本当に綺麗な町。
山間の町で、徒歩でも町一周1時間はかからないくらいの小さい町だが、
建物の屋根は皆赤く、中心部の道は石畳でなかなかの雰囲気。
町の中心にある広場は社交場になっており、夕方を過ぎると続々と人が集まってきた。
ベンチにはご老人がたくさんいたが、遊具では子供たちが活発に遊び、若者も多かった。

広場に佇む老人夫婦。こんな老後もありよね。

元気な子供たち
この町は非常に人口の年齢バランスがとれており、
中心にある広場(といっても、そんなに大きくない広場だったが)は、活気に満ちていた。
カルロヴォはバラの谷と呼ばれる地域にある。
その名の通り、町のあちらこちらにはバラが咲き乱れており、
このバラたちが町の雰囲気をより一層明るくしていた。




あまり知られていないが、ブルガリアは世界一のバラの産地であり、
土産屋の主人が言うには、香料の世界シェアは7~8割に達するらしい。
バラの香料は欧米はもちろん、日本にもたくさん輸出されている。
ただ、街中で見られるバラのほとんどは観賞用のバラらしく、
香料となるバラはもっと小さくてピンク色をしており、郊外で栽培されているとのこと。

郊外のバラ畑
今回僕は間に合わなかったが、毎年5~6月にバラ祭りもあるらしいので、
この時期にブルガリアにこられる方は、チェックしてみては?
国境の彼に出会わなければ来なかった町・カルロヴォ。
カルロヴォに来なければ、会うことが出来なかったバスで出会った人々。
路線バスに乗ったからこそ、訪れることができた小さな町々。
やっぱ旅はこうでなくちゃ!!
★今日の一枚

ブルガリアでは、どんなに小さい町でもカジノがある。
しかも、けっこうな数(笑)
ソフィアで一勝負しようかな・・・
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宿情報・エディルネ & 国境情報・トルコ→ブルガリア
『Hotel Aksaray』
住所:Alipasa Ortakapi Caddesi No.8 EDIRNE
ツーリストインフォから徒歩3分
料金:ツインをシングルユーズ 30TL
備考:バス・トイレ共同、バスタオル付
ネット環境:なし
おススメ度:★★★★☆ Good!
ツーリストインフォで聞いた安宿。
部屋はとても狭いが綺麗。共同のバス・トイレも綺麗だった。
町の中心に位置し、観光・買い物・食事と、何をするにしても便利だった。
108号室だとベランダに出ることが出来、洗濯物を干すことが可能。
閑散期だったのか、客は僕と一緒にホテルまで行ったドイツ人のみだった。
宿の親父は英語を少ししか話せなかったが、いつも笑顔で気持ちよかった。
≪エディルネ(トルコ)からブルガリアへ抜ける方へ≫
●国際バス
2010年6月8日現在、エディルネから乗車できる国際バスはMetro社のみ。
イスタンからソフィア行きのバス(1日4~5便)に途中から乗車する。
乗車場所は街の中心ではなく、幹線道路沿いのHotel Arslanli前。
そのため、そこまでは各自公共バスで移動する必要がある。
※上記は、ツーリストインフォとMetro社オフィスで聞いた情報
●各自でのボーダー越え
ボーダーを自分で越える場合には、Kapikule行きのバスに乗る。
乗り場はツーリストインフォの前の道だが、インフォとは逆サイ(青い銀行前)。
1時間に1~2本ほどあり、毎時20分頃には必ず通過。料金は2.5TL。
Kapikuleまでは、20分程度。終点で降りると、ボーダーはすぐ目の前。
乗用車レーンの最初のチェックポイント(ポリス)でスタンプをもらい、
出国のゲートは、敷地一番奥のK3という場所。地図で確認すれば分かりやすい。
途中には立派な免税店があり、中にはファーストフードなどもある。
ブルガリア国境から国境の町・スヴィレングラッドまでは15km離れている。
交通手段はタクシーのみ。ちなみに僕は、国境まで見送りに来た人の車をヒッチ。
スヴィレングラッドから各地へはバスが出ているものの、便は限定的。
ソフィア行きは早朝のみ、プロヴディフ行きは早朝2便と昼の1便という感じ。
ハスコヴォまでは頻発(毎時1本)しているので、ハスコヴォでの乗り換えが無難。

ホテル外観

ホテルの部屋(日本のビジネスホテルより狭かった・・・でも、綺麗)
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