国境からバスを乗り継ぎ、カルロヴォへ ~後編・キリル文字とバラの谷~ | ~風の吹くまま、自由気ままな旅を~

国境からバスを乗り継ぎ、カルロヴォへ ~後編・キリル文字とバラの谷~


彼のBMWに乗り、無事スヴィレングラッドに着いたのが、10:30過ぎだった。



エディルネを出てから2時間強。



なかなかいいペースだ。



別れ際、彼にこれからどこへ行くのかと聞かれ、ソフィアかプロヴディフと答えると、



もし時間があるなら、カルロヴォに行くといいと教えてくれた。



彼のお気に入りの町で、彼曰くブルガリア一綺麗な町だと言う。



さらに今はバラが咲いている時期なので、ベストシーズンだよとも。



こんなこと言われたら行くっきゃない。



ということで予定を変更(元々予定なんかないが)し、カルロヴォへ行くことに。






彼に別れを告げ、ATMでお金を下ろしてからバスターミナルへ行く。



スヴィレングラッドからカルロヴォへは直行バスはなく、2回バスを乗り換えて行くらしい。



まあ、今日中に着けばいい。






こうして、ブルガリア路線バスの旅が始まった。



ここからの路線バスの行程は以下の通り。



スヴィレングラッド 11:30発 - ハスコヴォ 13:00着  7Lv


ハスコヴォ 13:30発 - カザンラク 15:30着  9Lv


カザンラク 16:00発 - カルロヴォ 17:00着  3Lv






道中は、ブルガリアの田舎町を寄りながら、ゆっくりと進む。



ブルガリアの土地は肥沃で、緑も多く、まるで日本の景色のようだった。



町や道には馬やロバがおり、今も人々の足として活躍している。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-牧歌的な風景
道中の風景


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-キリル文字 カフェ
バスターミナルのカフェ





バスの中ではたくさんの出会いがあった。



ブルガリアの人々はシャイなのか、最初はチラチラ見てくるくらいだが、



こちらから一言話しかければ、色々な話をしてくれ、



ブルガリアや家族の話をしてもらったり、果物やお菓子をもらったりした。



英語はほぼ通じないものの、そんな会話が僕にはとても暖かかった。










ところで、話は変わるがブルガリアや旧ユーゴ圏ではキリル文字が使われている。



このキリル文字、かなりやっかいで読めない。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-エスプレッソマシーン
何を意味しているのかは、だいたい分かるが・・・



アルファベットと表記も読み方も同じものもあれば、



逆にアルファベットと同じ形なのに、違うアルファベットに対応なんてのもある。



たとえば、A→A、O→Oは表記も読み方もアルファベットと同じ。



ただB→V、H→N、Y→U、X→Hのように、アルファベットと同じ形なのに、



対応しているアルファベットが違うなんてものもある。



(※全て左がキリル文字、右がアルファベット)



もちろん、アルファベットの形とは全然違うものも多く、本当に読めない。






ちなみに、以下の写真は全て地名が書かれています。



なんて書いてあるのか、分かりますか??



言語・語学マニアのあなた、ぜひ挑戦してみてください。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-バス停の標識













ちなみに正解は・・・



上から

ソフィア

ルセ

B(ヴェリコ). タルノヴォ

プレーヴェン

ロヴェチ

カブロヴォ

でした。



難しいですよね・・・








さて話を戻すと、カルロヴォには夕方に着いた。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-カルロヴォの街並み



ホテル(といっても町に5件ほどしかない)を決め、



町を散策してみると、本当に綺麗な町。



山間の町で、徒歩でも町一周1時間はかからないくらいの小さい町だが、



建物の屋根は皆赤く、中心部の道は石畳でなかなかの雰囲気。






町の中心にある広場は社交場になっており、夕方を過ぎると続々と人が集まってきた。



ベンチにはご老人がたくさんいたが、遊具では子供たちが活発に遊び、若者も多かった。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-広場と老人
広場に佇む老人夫婦。こんな老後もありよね。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-広場 子供
元気な子供たち



この町は非常に人口の年齢バランスがとれており、



中心にある広場(といっても、そんなに大きくない広場だったが)は、活気に満ちていた。






カルロヴォはバラの谷と呼ばれる地域にある。



その名の通り、町のあちらこちらにはバラが咲き乱れており、



このバラたちが町の雰囲気をより一層明るくしていた。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ばら4


~風の吹<br />くまま、自由気ままな旅を~-ばら3


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ばら2


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-ばら1






あまり知られていないが、ブルガリアは世界一のバラの産地であり、



土産屋の主人が言うには、香料の世界シェアは7~8割に達するらしい。



バラの香料は欧米はもちろん、日本にもたくさん輸出されている。



ただ、街中で見られるバラのほとんどは観賞用のバラらしく、



香料となるバラはもっと小さくてピンク色をしており、郊外で栽培されているとのこと。


~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-郊外のバラ
郊外のバラ畑






今回僕は間に合わなかったが、毎年5~6月にバラ祭りもあるらしいので、



この時期にブルガリアにこられる方は、チェックしてみては?









国境の彼に出会わなければ来なかった町・カルロヴォ。



カルロヴォに来なければ、会うことが出来なかったバスで出会った人々。



路線バスに乗ったからこそ、訪れることができた小さな町々。






やっぱ旅はこうでなくちゃ!!







★今日の一枚

~風の吹くまま、自由気ままな旅を~-カジノ


ブルガリアでは、どんなに小さい町でもカジノがある。


しかも、けっこうな数(笑)


ソフィアで一勝負しようかな・・・







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