はい。半沢直樹の影響です。

この前に、半沢直樹の原作、テレビで言うところの二部を読みました。
その勢いが手伝って、長らく借りているこの本にようやく手が伸びました。

銀行には給料を振り込んでもらう程度の利用しかなく、特に興味のある業種ではありません。

なので、半沢直樹の衝撃はハゲタカに通じるものがあり、つくづく、金と人と言うのは因縁深い関係だと思いました。

銀行内部で起こった事件を解決していく部門を描いた短編集。

痛快ではないし、ドンデン返しに驚く訳でもない。

けれど、お金が絡む事で起こる人間模様は生々しくそして、今、こうしているときでさえ、起こっているんだろうなと対岸の火事を眺める様に思いをはせる事ができます。

半沢直樹を読んだ後だと短編集故の薄味が少し気になります。

そのちょっとした不満は今週末のドラマで解消したいと思います。


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一番安いものでもそこそこの値段がしてしまうのでなかなか手の出しにくいウイスキー。

おそらくいままでに口にしたのは三度。
ウイスキーが苦手だった当時でさえ、あれ?今までのと何と無く違う気がすると思ったのを覚えている。

そこからはまらなかったのは、やはりピートの匂いが苦手な部類のものだったからだろう。

こうして考えてみると、好みと言うのは刻刻と変わっている。
ウイスキーに触れるとその時の体調やら気温やら精神状態やらでことごとく味わいに対する感想が変わるのを顕著に感じ取る事が出来る。

味自体は当然変わりはしないだろうがそれに対する向き合い方が変わっている。


さて、ラガヴーリンはというと。

香り
甘く柔らかい。海藻っぽさ、潮臭さを感じるものの、果実臭の爽やかさがある。


飲み口は優しい。
ここ最近のんでいたものがシングルカスクだったため、アルコール度数が強かったので、ガツンとくる様な感じではなく、とてもさらりとしている。
ピートの匂いが特徴的だが、そのあとに続く青りんごっぽさは白州のそれににている。
舌触りのさらりとした感触があるいは薄さの様な気がしなくもない。
木を焼いた樽の香り、甘さ、その甘さが花の蜜の様な優しさを持つ。

後味のきれは良く、それでいて、薄く絹の様に柔らかい香りが口の中に残る。

こうしてよくよく味わってみると、なんとも上品な印象を受ける。
名前には濁点が多く、なんとなく荒いイメージがあったが、裏腹に優しい。

飲めば飲むほどにその奥行きに行き止まりを見つけられない。

今まで飲んだウイスキーの中で1番Jazzyなウイスキー。








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販売店説明文より

「シングル・モルト・カスク ストレングス、ウイスキー」 幻の25年物、樽出し原酒
 [1983年・蒸留]  アルコール度数・64% 

 「シングル・モルト・カスク」 ウイスキーの極上の逸品です。

 ◎特徴。
初めは、ブランデーの様に甘くフローラルな果実の香り。
   後から、ピート特有のビターでスモーキーな香りが立ち上がる。
   また、一口飲むと、カラメルの様な甘味(旨味)がパッと口の中に広がります。



香り

森の香り。それも白州とは違って、清冽ではない。
密林、森、充満するフィトンチッド。
甘く、芳醇。
微かに麝香。



木皮を噛みしめる様に苦味甘み。
が、それがたまらない。
ほんのりとしたカカオの風味に、それの苦味と甘み。
そして、樹が吸い上げた土臭さ。
全体的に濃い。
そして、豊か。
味わい深く、飲むたびに表情を変える。


余市の特徴を荒々しさと表現するなら、これは暴力的と言っても良い。
余市が逞しい漁師だとしたら、これは木こり。
とっつきにくさもあるが、
慣れてしまえば、これ以上もこれ以下もない。

天上天下唯我独尊。

まさにこれ。

口に含んで飲むというよりも、
喉奥に当てる。これが、今の所の正解。
ここではそれをキックと呼ぼう。

喉にキックさせる。
喉が荒れる。
喉から食道を通り胃までカッと熱が通る。
そこで、細胞が目覚める。

命の水。

こう感じるのはアル中の入り口に立ったからなのか、それとも体にあっているからなのか、それはわからないが、
とにかく、

このウイスキーには他にはない力つよさがある。

酒店の店主曰く。
昔のウイスキーはこうだった。
今のは弱々しくてならない。

ふむ。

確かに、この強さを知ってしまうと、他のは弱々しく感じる。

が、それが良い。

まさにウイスキーの幅広さを実感した一本。








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今日はメモ程度で。

香り
余市のそれに近いか?
チョコ、果実?ぶどう?


その前に…


つよっ!
度数たかっ!!


では、気を取り直して、



コロコロと味が変わる。
恐らくアルコール度数が高すぎる。
ここまでで言えば、
ウッデイーさが際立つ。
白木の匂い。
杉?かと思う程の香気。


酸味、白木、白木白木…ねんど。


総評
日本で作ったウイスキーではなく、和的ウイスキー。
日本産でこれ程癖のあるウイスキーも珍しい。
立ち上るイメージは完全に白袴。

…だめだ。

やっぱ、、度数高いと酔う。

いつもより飲んで無いのに、いつもより酔ってる。

個性が強過ぎて、これに合うつまみは思い浮かばない。

今回はスモークチーズで飲んでみたが、全然負けない。そして、喧嘩もしない。ただ、チーズと若鶴が口の中にあるというだけ。

好みではないからか、今まで飲んだウイスキーの中で群を抜いて個性的。

なんなら、まずいとすら思えてしまう程の個性特化型のウイスキー。

我が道を行く非常に扱いづらいウイスキー。
そして、驚く程酔う。

遅刻が許される会社で良かったと切に思う。

おやすみなさい。









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スペイサイドの中でも異彩を放つといわれている、クラガンモア。

いまだ、スペイサイドをちょっと敬遠している私としてはそのとっかかりとして、選んでみました。


香り
甘く、蜂蜜の様な匂い。特に蜂蜜が沈殿して白くなっている部分の匂いがする。スペイサイドらしい華やかさを抑え、丸みのある香り。


上品な蜂蜜。甘みが凝縮し、爽やか。
丸みのある香りとは裏腹に味のキレが良い。ミルクレープの様に、味が何層にも薄ーくかさなっているかのよう。
味の変化があるというよりも、調和を感じる。
スペイサイドらしいと言えばスペイサイドらしいが、あくまでも場所柄の分類だけなので、味て言えばタリスカーのような感じ。
この味は何だろう?と考えているうちに、一杯、また一杯と進んでしまう軽やかさと飲みやすさがある。

余韻
余韻は短く、それゆえ、グラスを口に運ぶ回数が増える。
鼻に抜ける香りが心地良い。


総評すると
大変好みな味。
アルコール度数と香りのバランスが良く、チェイサーも本の口直し程度で十分。おつまみもいらないほど豊かだし、おつまみを食べてしまうと損なわれてしまうのではないかとおもわれる程繊細。

女性的でもあり、男性的でもある。
だからと言って、中性的というわけでもない。
性別に縛られない。
私は私と静かに主張する哲学者の様なウイスキー。




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ジャパニーズウイスキーの父、竹鶴政孝その妻リタの物語。

ここ最近、ウイスキーの事ばかり考えて、電車の中でも読めるものを探していたところ、ここに行き当たりました。

既に絶版となっているものの当代の人気作家だけあって、やはりあるところにはあるもんです。

電車の中で読むウイスキー関連の本で気をつけないといけないのは、「飲みたくなる事」。
まるでアル中、もしくは既にアル中みたいなセリフですが、気をつけているだけマシと、言い訳にならない事を書いているところを見るとアル中なのかもしれません。


この小説は伝記ではなく、事実を基にした、フィクションらしいです。

大方事実でしょうが、決定的に違うのが、竹鶴とリタが始めて引き取った養子サラの存在でしょう。

とある理由でサラはリタの元から出奔します。
その後の事が知りたくて調べて見たのですが、これといった記述を見つける事は出来ず、
なぜ、作者はこのサラと言う存在を登場させたのかという疑問だけが残りました。

リタは元々子供が出来ない体だったようです。
始めてできた子にお腹越しに注いだ愛情は、一人異国の地で暮らす彼女にとって完全なる安息だったことでしょう。

が、不幸にもその子は日の目を見ることはありませんでした。

やがて立ち直ったリタは孤児院で生まれたばかりのサラと出会います。

けれど、このサラはリタに反抗してばかり、反りがあいません。

が、リタは辛抱強く、サラと向き合いますが、それもサラにしてみれば反抗の理由にしかなりません。


家族の反対を押し切り、異国の地で骨を埋める覚悟し、子を失い、さらにまた子を失います。

竹鶴との愛は深く暖かなものですが、それ以上とも言えそうな辛い思いをリタは抱えます。

日本人よりも日本人らしくを心がけ、ぬか床も掻き回し、料理も上手だったようです。

けれど、第二次世界大戦が開戦すると、まわりからはスパイ容疑をかけられ、街歩けば石や罵声を浴び、

この目を黒く塗り、高い鼻を削りたいと思うまでになります。

と、ここで、
サラとはリタの生まれ変わりだったのではないかと思い当たりました。

とりわけリタが作中で描かれているサラの様に気難しい性格だった描写はありませんが、一度決めたら曲げない性格、悪意なき悪意、そして、母親との確執。
そのどれも、ちょっと無理して取り上げた程度の事柄ですが、リタの母親にしてみれば竹鶴がジャパニーズウイスキーの父と呼ばれ様が、優れた人物であろうが、二人が如何に愛し合っていようが、そんな事は、リタがいなくなるという事実に比べればどうでもいいことだったことでしょう。

そう思うと、小説、フィクションという形でしか語り得ないリタの心中は、計り知れず、また、人種の壁を乗り越えることの辛さは異国の地に住むものにしかわからず、その姿に作者は自身を重ねたのかもしれません。

しかし、最後にはちゃんと帳尻が合います。

偉人の妻にスポットを当て、見事までに旦那の苦悩や当時の日本でのウイスキー事情を描き、しかし、根本は一人の女性を見事な筆致で書き切った名作だと思います。

また、一つ余市が好きになる理由が増えました。笑。





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ウイスキーにはまるきっかけとなったウイスキー。

それまで、何度かチャレンジするも翌日の頭痛に悩まされ、ウイスキー=頭痛という公式が出来上がっていました。

それを打ち砕いたのが、この余市。
正確には蒸留所限定のウイスキーですが、同じ余市蒸留所のものであるので、味の性格は似ている気がします。

今にして思えば、あれはシングルカスクだったのではないか?と。
今にして思えば、もったいない飲み方をしたな と。

けれど、東京でも手頃に味わえるこの余市10年を飲むとあの時の情景が浮かんでくるようで、味だけでなく、思い出の付加価値があるので大好きなウイスキーです。


香り

すっきりとしていて、香ばしい甘い匂い。うっすらと優しい焦げた木の匂い。



口、喉で香りが弾ける。一口喉に流し込んだ後も、口の中がビリビリ。
ナッツ系の甘さもあるが控えめ。
苦味。程よく空気と混ざると、野草がつける花の様に逞しくも華やかな香りがする。
口の中で長く続く余韻は、確かに飲んだゾという主張がある。
グイグイいけちゃうウイスキーではないが噛み締めて噛み締めてちびちび飲めるウイスキー。
五臓六腑に染み渡るウイスキー。


ウイスキーと言うのはゲール語の「命の水」と言う意味の言葉からきていると言われています。
その意味が、鼻から始まり、口へ、そして食道をじりっと焼きながら、胃へ熱を持って落ちる、その一連の作用を通してダイレクトに感じる事が出来る。

それがそのまま自分の活力へ変わる様な気すらします。

そう思って、飲み過ぎた次の朝は言わずもがなですが。

毎日飲みたいと思う酒ではなく、
時々飲みたくなって、自分の中の原点に還るような酒。

残りの人生のうち、蒸留所で売っているあのウイスキーを何度飲めるかはわかりませんが、飲むたびに、

やっぱりうめーな、余市は。

とひとりごちている姿が浮かびます。

死にたくはありませんが末期の酒を選ぶなら恐らくこの辺を選ぶような気がします。



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少し加水すると香りが開く。

その言葉を知ってから、
ストレートが全てではないと思うようになった。

いや、ストレートで凝縮された香りを嗅ぎ分けるにはまだ早いと言う事に気が付いた。

ウォッカにしろ、シングルモルトにしろジンにしろ、ストレートで飲んでこそ。という思いがあった。

だが、アイラストームの若干の物足りなさ、フィンラガンの薄さを感じるようになると、
味わいきれていない感にぶにあたる気がしてならない。
こんなに個性的なのに何か物足りない。
ならば、と、加水。その一つのあり方としてのハイボール。

結論から言うと、常備したい。

ここで、炭酸水についても言及したいところだが、ここは堪えてハイボールの感想まで。

どちらもスモーキーな味わいのウイスキーだが、そのスモーキーさに味わいが、味の深みがついてきていないような気がしていた。

だが、ハイボールにするとこれが面白い。
ピート臭はそのままで他の味が際立ってくる。

薄める事によって素人でもストレートでは味わえない風味を感じる事が出来る。

調子に乗って四杯も飲んでしまった。

明日が多少怖いがそれでもハイボールにした時の味わいの変化は等価であると信じよう。







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ウイスキーをそれ程好きではない人にこの味を説明するなら、正露丸を焼酎にとかして飲む感じと言うのがわかりやすいかもしれない。

かく言う私も以前はそうだった。

くさっ!
まずっ!

その二言と真夜中のトイレ礼拝が私にとってウイスキーの全てだった。

それがどうしたことか、その正露丸焼酎を好んで飲むようになった。

良薬口に苦しと言うが、
もはや、薬ではどうしよもない程、体が蝕まれているか、
ウイスキーは薬ではないのどちらかだろう。


さて、本日は
フィンラガン。

先日飲んだ、アイラストームと同様、蒸溜所は明かされていない。
こんなにも正露丸臭いならアードベック位しか思い当たらないが実際はわからない。

日本一ウイスキーが置いてあると言う、リカーズハセガワでは試飲が出来る。
バーで飲むと値段はするが、ここでなら一杯100円~。
だが、5杯までの制限がある。
ラベルを見、説明文を読み、そういえばと、数少ない知っている銘柄を探したりしていると、正直何を飲んだら良いかわからなくなる。

煙くさい。
そんなキーワードを探して、その合間に三杯飲み、ようやく、これだ!と当たったのが、このフィンラガン。

マニアックなものがより好きな私としてはこの聞いたこともない語感に惹かれ、そして、味に惹かれた。

その時はあいにく売り切れていたが、時間を見つけ、二回目のリカーズハセガワ。
残念ながら、その後仕事だったため、試飲はなし。

が、その後、仕事になったかといえば、それは私には判断できない。

さて、本題。

まずは、
香り。

この際、正露丸はNGワードにしておこう。

甘い。と言っても粘つくような甘さではない。

柔らかい。浅いといってもいいかもしれない。まだ、主張しない。

塩っけ。

樽、煙っぽさ。この種のピートと樽の種類はそのうち調べよう。



ガツンとくる。
アルコール度数と言うよりも、ピート臭が爆発する。

穀物の甘さ。ここが面白い。
この匂いで、この甘さ。
さとうきびの様にすっとなくなる甘さ。

海藻っぽさ。潮っけを感じる。
ハイボールにすると潮っけは感じなくなり甘さが際立つが、ストレートだと海の独特な匂いがする。

スモーキーさはいわずもがな。
これでもかと言う位、ピートを炊き上げている気がする。

ウイスキーにつかった樽を噛み締めてる感じ。
そこまでひどくはないけれどえぐみを感じる
そのエグミが液体よりも個体を想像させる。
あまり味わい過ぎるとこのエグミが主張してくる。
舌の両脇が苦々しくなる。


思い返せば、試飲したのは10年ものだったような気がする。
思ってた以上に味があっさりしていた。

どんなにスモーキーだろうが、
潮っけを感じようが、そこに深みはない。
体に染み入る程ではなく、味わうにはまだ早いとすら思える。
けれど、ここまでスモーキーなウイスキーが2200円程度で味わえるのなら必要十分。

かなり人を選んでお勧めしたいウイスキー。


要約すれば、
すっごい変わりもの爺さんって感じ。


これはハイボールが良く似合う。
ストレートだと香りがまだほどけていないが、ハイボールだと香りが開く。

もちろん水割りでもそうだろう。

が、この位スモーキーで、ストレートにしてはいささか物足りないのなら、やはりハイボールでグイッとが良いと思う。

こういうスモーキーなものには、生牡蠣が良く合う。

付き合ってくれる人はいないが、
今度の週末はオイスターバーでガツンと一杯と言うのもそそる。
と言うか、さっきからそのことしか考えていない。

というか、もう、生牡蠣の事しか考えられないので今夜はこのへんにしておこう。








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二年振りの外ヨガ。

去年はなんだかんだと一度も参加できず。

今年はタイミング良く、土日で二つの外ヨガの予約が取れたので意気揚々と週末を迎えようとしていたら、親戚に不幸があって、日曜日はキャンセル。

それでも、一日は参加出来る。


御苑に到着すると既に全員揃っていて、ぎりぎりの到着。

一年ぶりの先生のヨガで、外でとなると二年ぶり。
去年、この先生のクラスに参加した時に瞑想中、猛烈な腹痛に襲われ、限界に達し、トイレに駆け込んだ事は記憶に新しい。


この日は天気も良すぎる位で、風も心地よく、何とも言えず贅沢な気分になっていた。

ポーズがとれようが、とれまいが、とにかく気持ち良い。
箱の中とは空気のボリュームが違う。呼吸も自然と深くなる。


恐らく、この日の前後に手塚治虫のブッダを読んでいたからだろう。

全体が個であって、風景も音も匂いも全てが自分であるような感じだった。

こう、言葉にしてしまうとなんだか大げさだが、結局、
超気持ちよかった、の一言に尽きる。


なんとかあと二三回外でのヨガに参加したい。

山ヨガももう一回やってみたいな~。

海とかでやっても気持ち良いんだろうな~。

そろそろポーズちゃんと覚えよ。






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