一番安いものでもそこそこの値段がしてしまうのでなかなか手の出しにくいウイスキー。
おそらくいままでに口にしたのは三度。
ウイスキーが苦手だった当時でさえ、あれ?今までのと何と無く違う気がすると思ったのを覚えている。
そこからはまらなかったのは、やはりピートの匂いが苦手な部類のものだったからだろう。
こうして考えてみると、好みと言うのは刻刻と変わっている。
ウイスキーに触れるとその時の体調やら気温やら精神状態やらでことごとく味わいに対する感想が変わるのを顕著に感じ取る事が出来る。
味自体は当然変わりはしないだろうがそれに対する向き合い方が変わっている。
さて、ラガヴーリンはというと。
香り
甘く柔らかい。海藻っぽさ、潮臭さを感じるものの、果実臭の爽やかさがある。
味
飲み口は優しい。
ここ最近のんでいたものがシングルカスクだったため、アルコール度数が強かったので、ガツンとくる様な感じではなく、とてもさらりとしている。
ピートの匂いが特徴的だが、そのあとに続く青りんごっぽさは白州のそれににている。
舌触りのさらりとした感触があるいは薄さの様な気がしなくもない。
木を焼いた樽の香り、甘さ、その甘さが花の蜜の様な優しさを持つ。
後味のきれは良く、それでいて、薄く絹の様に柔らかい香りが口の中に残る。
こうしてよくよく味わってみると、なんとも上品な印象を受ける。
名前には濁点が多く、なんとなく荒いイメージがあったが、裏腹に優しい。
飲めば飲むほどにその奥行きに行き止まりを見つけられない。
今まで飲んだウイスキーの中で1番Jazzyなウイスキー。
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