こんにちは、北カリフォルニアの通翻訳者Junkoです。
アメリカ在住の翻訳者志望の方から「英語のボキャブラリーはどうやって増やしていますか?」と質問をいただきました。
英語圏に住んでいると、実生活の場面で単語が身についていくことが多いです。つまり、ノートに書き出して辞書を引っ張ってきて暗記する、というステップを取ることがない。そうやって覚えると絶対忘れないし、一番効果的な方法だと思います。
ただし、そうやって覚えた英単語は、英語では理解していても「えっと、日本語では何て言うんだっけ?」と言うことも多い。英語では言えるんですけどね
そうやって日本語がきちんと話せなくなってきます。言語って意識して学習しないと、たとえ母国語でも消えていくんですね~
でも翻訳や通訳を仕事にしようと思ったら、それではいけない。意識的に辞書を引いて日本語訳を書きとめておく必要があります。「辞書を引く癖」がつくと、引かないとなんだか気持ち悪くなります。いつでもどこでも、すぐ電子辞書を(スマートホンのアプリでもよい)引くようにするとよいと思います。
せっかく意味を調べたら、今度は忘れないようにボキャブラリー専用のメモ帳か何かに書きとめること。エクセルで単語帳を作って、デジタル保存しておくのもよい方法です。
では、日本に住んでいる場合はどうでしょうか?外国人の知り合いでもいない限り、英語を実生活で身に付けるのは難しい。今度は反対に、なるべくノート暗記から離れて、意識してリアルな場面に近い環境をつくりだすことが大事になってきます。
私は日本にいた頃、字幕なしでよく映画やドラマを見ました。今はインターネットで何でも見れる時代ですよね。
私が最近よく利用しているのは、TEDの録画ビデオです。
今や世界中でTEDが開かれるようになりました。テクノロジーやビジネスなどのテーマが多いですが、著名人からほとんど無名の人まで、同じステージで新しいアイデアについて講演します。講演者も、翻訳者も通訳者を含むスタッフもすべてボランティアだそう。
私はフェイスブックのタイムラインにTEDがフィードされるように設定しています。ついついさぼりがちな同時通訳の練習ですが、フェイスブックをチェックする度に目に飛び込んでくるので、やらなきゃと思う(笑)。
中には日本語訳が付いているプレゼンテーションもあります。画面上にカーソルを持っていくと言語が選べるようになっています。字幕なので多少のズレはありますが。
最初は字幕なしで見て、2回目は日本語を付けて見ながら、訳語を確認。辞書を引く手間がはぶけます。確認しながら、気になる単語は必ずメモします。
そうそう、今日のフィードに翻訳・通訳者には興味深いテーマがあったので、ご覧ください。Universal Translator for Surgeons 世界中の外科医に腹腔鏡検査のトレーニングをするために開発されたユニバーサル・トランスレーターと呼ばれるシステムです。どこまで精確なのかが気になるところ。
とにかく、言語の学習は毎日続けることが大事。つまらなかったり、難しすぎると続きません
興味のあるテーマで簡単にできる学習法を考えて見るといいと思いますよ。
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