(No.ym-135)
<次へ← ・→前へ 最初から 人物紹介 >
本ブログのメインコンテンツの4コマ単位マンガは昭和20年の物語を描く「ヨシノとミコト編」を公開しています。
今回から第4部第五幕「約束の行方」をお送りします。
<とりあえず一言>
この章は短いです・・・
(1)愛国百人一首について
「愛国百人一首」はWikipediaで百首全て閲覧できますので、それをご覧いただくのが手っ取り早いです。
「愛国百人一首」は昭和17年に日本文学報国会という組織によって選定された百首の和歌です。
ただし、政府の機関や大政翼賛会の後援を受けていますので国策的な意図もあったと思われます。
企画意図としては戦時下における国民の精神の醸成にあり、それだけに愛国の精神がテーマとなっている和歌が選ばれています。
実際にこの百首をざっと眺めてみますと、大君への忠誠、国土風土の賛美、自己犠牲の覚悟など・・・愛国がテーマとは言っても詠んでいる内容は多岐に渡る印象でした。
いくつか挙げます。
大君は神にしませば天雲の雷の上に廬(いほり)せるかも(柿本人麻呂)
身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし日本魂(吉田松陰)
天皇(すめろぎ)の御代栄えむと東(あづま)なるみちのく山に金(くがね)花咲く(大伴家持)
行く川の清き流れにおのづから心の水もかよひてぞ澄む(徳川光圀)
あえて日本史の教科書に出てきそうな有名人の和歌を挙げました。
必ずしも好戦的気分を喚起させる内容でもないでしょう?
小倉百人一首は中世までの和歌を集めているのに対し、愛国百人一首は近世の和歌も含むところが印象的です。
マンガの中では「競技かるた」の形式でバトルしてますが、彼女らにとって昭和17年に登場した百人一首は、あまり馴染みがなく苦戦しているって感じを描きました。
マンガの中では菅原道真の和歌を詠ませました。
(2)蚊帳の表現
かなり苦戦して描きました。
上手くはないと思うのですが、せめて蚊帳の中にいることは伝わって欲しい…(^ ^;)
<ここまでのお話のまとめページ>
★第一部★
第一幕「あの人との出会い」
第二幕「運命へのプロセス」
第三幕「動員学徒の日常」
第四幕「動員学徒の放課後」
第五幕「座敷童の帰宅」
★第二部★
第一幕「バンブーランス・前」
第二幕「優しき軍神」+インターミッション
第三幕「バンブーランス・後」
第四幕「墮テンシ、目覚める!」(前半)
第四幕 〃 (後半)+インターミッション
★第三部★
第一幕「トナリグミ1995」
★第四部★
第一幕「乙女の秘め事」<お知らせ>
(1)BOOTHで通信販売をしています!
扱っているのは、只今ブログで掲載誌ている「ヨシノとミコト」の第1部と第2部を収録した同人誌「墜ちたテンシと太陽の物語(1)」です。
(2)Webマンガを公開中です!
BOOTHで取り扱っている「墜ちたテンシと太陽の物語(1)」も含めた過去作品をアメブロ系のサービス「マンガにしてみた」にて公開中です。
こちらは無料で閲覧できます。
もし、冊子として欲しい!ということになりましたら、ぜひBOOTHの通信販売をご利用下さいませ!
にほんブログ村
ランキングに参加しています、ぜひクリックをお願いします!