未来に向かって ~旅立ちの朝~ -6ページ目

未来に向かって ~旅立ちの朝~

応援している大切な人たちのことを中心に、日常をつづっていきます

高橋明日香さんご出演
MCompany 「My Way」





感想第二弾行きますよ~


まずはここまでのもの

「My Way」振り返り(おはなし)

「My Way」振り返り(感想 その1)




●聖なる母?

もちろん千穂さんのことですが…

優しさと、厳しさと、温かさと、

なんかもう、おっき~~~~~な愛に溢れまくってる人でした。

金三さん…なだぎさんの奥さんとしてはだいぶ若い??

と思ったら香取さんご自身もやはりお若くて、

千穂さんも金三さんとは年の離れた奥さん設定らしい。

けども!

精神的な大きさのためですかね~

旦那さんの金三さんとの関係はもちろん、

弟子として出会う松島くんとのことにしても、

大きな愛で相手を包み支えるような女性でした。



金三さんの検査中の、松島くんと2人での語らい。

このシーンは、一挙手一投足が注目ポイントというか、

小さな動きまでのすべてがすごく良いんですよ!

どういう動きをしている、と説明はできませんし、

だからどの動きのどこがどう良いかはもちろん説明できませんけど、

説明できないけど、全く目が離せないくらい良いんです!

決まり切った動きとかじゃなくて、ある意味演技でもなくて、

ごくごく自然な、会話をするときの態度・反応、ということか?

何か大きな大きな温かさを感じるものがありました!


師匠の検査でどきどきそわそわ松島くん。

ってこの松島くんもそれはまあ素晴らしく良いんですけども、、

全身に「浮き足立ってます」と書かれたかのようなね。

そんな彼に「すわんなさい」って、

ゆっくりと落ち着いた口調の大きな優しさの中に、

ほんのちょっぴり窘めるスパイスを効かせたような言葉。

心奪われましたね~。

姉のような母のような。

実際松島くんも「ねえさん」と呼んでますけどね、

え?そういうことじゃない?(笑)


あ、それと、千穂さんが語り始めたそのときに、

スッと背筋を伸ばし足を揃え、姿勢を正す松島くんが。

頭が良いというかきちんとしてるというかまじめというか。

良い子だなあ~~と思わないではいられない!!


そんな良いシーンの最後がね、

これまたあったかい気持ちでクスッと笑えるものでね。

馴れ初めを思わずじっくり語っちゃったことに照れ隠しの千穂さんと、

姉さんすごい入ってはりましたよ(自分の世界に)って、

まじめに答える言葉が姉さんいぢりになってしまう松島くん、

いや、これはむしろ狙ってからかうのかw

大好きなシーンでした。



そして明らかに身体が弱っている金三さんとのシーン。

暮れまで持たないかもしれないと言われている金三さんが、

…これは少なくとも千穂さんは田代先生から聞いていますが、

もしかしたら金三さんは知らないかもしれない…

そんな金三さんが、正月に、千穂さんの実家である東京に、

一緒に帰ろうという話をしてくれている。

これがもう切ない><のですけどもね…


このシーン、金三さんの言葉を千穂さんがね、

じっと、じ~~っっと、ただただ静かに聞いているのですよね。

命の力が落ちているかのようにさえ思う、

ゆっくりと穏やかな金三さんの言葉。

その言葉にただ「・・・うん、、・・・うん」って、

ゆっくりうなずきを返すだけなのですけどもね。

問いかけに対して、じっっっと溜めてからなんです、

「うん」って静かに返すのが…。

その間のことをすごく考えちゃってね。

あの、即答ではない「間」の中に、

どれだけの想いが詰まってるのですかねえ><


そしてこのシーンの最後には、あらすじにも書いた、

「もし神様がいるのなら、舞台の上で死にたい」

『私はもう何も言わないからあなたの好きに』

というやり取りが、出てきます。

これ、やっぱり本当は、金三さんももう知ってたのかなあって。

自分が正月まで生きていられるかさえ分からないことに。

これは少し考え過ぎなのかもしれませんけどね。


でもとにかく、このシーンもまた、

大好きな、大好きな、シーンでした。




●「ありがとう」

大きく目立つことはなかったかと思うのですが、

この「ありがとう」という言葉がいろ~んな形で、

あちこちにちりばめられていたのかなと思います。


あらすじにも書いた、妹の成功を祈る誠への咲楽からの言葉。


金三さんと千穂さんのシーンで、

「こんな風になったけど一緒になってくれてありがとう」

という金三さんと、「こちらこそ」と返す千穂さん。


そして漫才中。

相方が本当に自分で良かったのかと聞いた玉男さんが、

玉男ちゃん以外の相方は良くないという金三さんの言葉を聞いて、

それに返した「ありがとう」…。


自分が意味を大きく捉えたのはこのあたりですかね。



また、誠と咲楽の、自転車二人乗り。

ありがとうの気持ちと言葉…祖母からの教えを幼い妹に伝える兄。

食べ物とか、子供に言えないオ・ト・ナの世界の話とかw

そういうお話の中に上手く紛れさせるかのように出てきて。

ここのシーンもなんとも好きなのですけども^^


あ、この他にも田代先生絡みは、ちと違う方向に?

隣室のお爺さんの発作に気付いた咲楽へのお礼。

ここの論点は、お礼の方じゃなくて…

「(発作のお爺さん)半分輪っか出とった」

先生は呼吸するくらい自然におもしろいことを言うw

この後の誠との会話でもですよね。

今飲みに行こうとか、呼び出しのポケベル無視とか、

本当に「しれっと」という言葉がハマるww



ちと話逸れましたがw


こういう言葉がそんなに強く自己主張して来ないように思えて、

それゆえ何だか押しつけがましくないと言いますか、

感動を強く売り込んでくる感じがしない。

もちろん、それだからこそいい!!


「こう言ったら感動するよね!ね!!ね!!」


とやられたら、興ざめするでしょ?w

それとはまったくの正反対で、ひっそりあたたかい。

だからこそ、その瞬間は強くはなくとも、

後々まで余韻が残るんじゃないのかなあ^^


ちなみに、漫才での玉男さんのありがとうは、

潤んだ目と表情とを合わせて聞いたこの言葉、この光景は、

本当に素敵でした。

玉男さんの表情が今でも残っています^^




●兄と妹

誠と咲楽、松本さんとあすぴー。

誠と咲楽は血のつながりはありませんでしたが、

松本さんとあすぴーも、

松本さん曰く、手つなで一緒になって以来、

妹のように可愛がってきたってことだそうでした。

そういうことが、、、まあなくてもでしょうけれども、

本当に仲の良い、「本当の」兄妹だったのかなって。


兄は厳しい言葉の陰で、妹大好きすぎるし、

妹は兄のおっかなさに隠れる真意をちゃんと知っている。

脚本上のこと、と言ってしまえばそれまでですが、

でも、言葉だけでなく、2人が醸し出す空気も含めて、

すごく良いペアだったのかなと思うわけです。


咲楽は何歳設定だったのかな?

誠は少なくとも40ちょいくらいなので、下手すると親子近い年齢差?

咲楽はあすぴーの実年齢よりはたぶん若いだろうしw

実年齢と見た目とのあれこれは考えないでおこうw


そういう雰囲気に大きかったのは、

対等に、ガチに、ぶつかり合える雰囲気と、さらに言って、

もしかしたら言葉というのがあったのかなあと思います。

関西弁ですね。

松本さんによると、結構なハードルを設定したのだそうでした。

関西弁しかも南部側になるですかね、

方言をきちんと話せるようにというのはやはり難しい様子。


前に手つなで関西弁やってたから大丈夫なのでは?

と思っていたのですが、あのときのものは、

もうちょっと兵庫の山寄りの方?のものらしいのです。

今井さんのご出身のあたりの方言ですね。

(何弁ってあすぴーが言ってたか忘れちゃった><)


面会の時に目の前で実演してもらったら確かに違う!!

# っていうか個人的には、突然目の前に手つなの咲楽が登場!

# というくらいの衝撃で、可愛いやら驚くやら…


自分は関西弁正確にはもちろん分かりませんが、

そちらご出身のお客様からもお墨付きが出たくらいだったようで、

あすぴー相当頑張ったのですね~。


で、やっぱり言葉に勢いがあると言いますかね、

そういう言葉での対等な話し振りに、気持ちの素直な表現は、

とっても良い兄妹コンビ感を伝えてくれたと思っています。



咲楽が誠に対して思いをぶつけた。

あの強さもとっても良かったのですけども、

痛いところを突かれたかのような誠の表情も良かった~><

「兄ちゃんみたいに好きなこと一度はやってみたいねん!!」

でしたっけ、、、

兄の想い、小さいと思っていた大事な妹のね、成長を感じる…

嬉しさはあるとしても、いろいろ複雑なのでしょうね、きっと。





と、いったところで、感想編はここまでかな?


次回は、先入観要素ありありの…

そう!自分の中にある過去の公演の記憶を、私情をw

挟みまくったところの、まあこれも感想でしょうけどもw、

そこを書いてみたいと思います!


高橋明日香さんご出演

Mcompany 「My Way」





昨日のおはなし編に続いて、ここから感想に行きます。


ひとまずは前回のお話編のリンクを。

「My Way」振り返り(おはなし)




さて、まずはできるだけ、先入観要素なしでのやつを。

あの、自分が引っ張られちゃうところのことですね(笑)

といっても難しいかな~どうしてもまざるかな~

書き出してみるまで分かりません!ww




●作品の雰囲気

この作品では大きな出来事は起きません。

ごくごくあたりまえの日常?の中だけで進みます。

日常…全ての人間誰もが経験するもの、とまでは言いませんが、

実際経験をした人もそれなりの数いるであろうし、

可能性、で考えたら誰しもに起こり得るようなもの、

そういう出来事ばかりのお話です。

出会いや繋がりのところは、なかなかない偶然かもですがw

でもやっぱり決してありえなくはない範囲で、

とてもとてもありふれた日常にすごく近い。

金三さんは死んじゃうけども、死の瞬間は描かれませんしね。


でもその日常が、ただの日常が、何かとても心に沁みるのです。

人が人を想う気持ち、それがもういっぱいに詰まっている、

だからなのかなって思います。


現代はいろいろと人間関係が希薄な世の中。

そんな中でこれだけ繋がりが生まれるのはレアなのかもしれません。

が、そのレアさに対してこれだけ温かみを感じるというのは、

人はそう言う部分を求めているからなのでは?と思ってしまいます。


言葉にすると浅くなっちゃうのですけどね(^^;


ただもう、そんな温かみが何だかず~~~~っと、

舞台の背後に流れているようでね~

なんてことのない会話ひとつに、

じわりじわりと、

じわりじわりじわりと、

常に心が包まれて少~しずつ何かが沁みてくるようでした。


強いパンチ力で雰囲気を届けて効かせてくる、

そういう舞台では決してない。

でもそれだからこそ、この日常そのままを描く作品に合うのではと、

思ったりしています。

まあもちろんただの日常の中には、

なかなかパンチ力ある出来事は起きませんが(笑)



このありふれた日常感は演出面でもなのかなあ。

全体的に特に起伏のないフラットな感じになっていると思うのです。

テンポの緩急を特に感じたりもないですし。


それでも漫才や、漫才に等しいやりとりも入ってきますので、

それがあることがもう緩急ではあったのかな?

とはいえ、下手したらとっても退屈になっちゃいかねない作り?

そんな気もするぐらいでもあったかと思うのです。


前にね、そういうフラット?なテンポで作られた舞台でね、

なんならな色々パンチ力ある出来事がね、

わんさか起きるようなお話でしたけどもね、

それでもテンポ感が単調すぎた?あまりに無策に作られた?

そして退屈極まりなくなったのか、

眠気を感じる以前に自然にオチて、

なんなら劇中ほとんど寝てた…ことさえありましたけども←


でもこの作品は真逆!!!

割と眠くなりやすい自分なのに、

3回の観劇全てで、

しかも3回目ではそれはもう素敵な寝不足の中でしたが、

コンマ1秒たりとも眠くならない!!


だから作品の作りもキャストさんの腕も、

それはもう素晴らしいものだったのだろうなあと思います。



あの劇場だからという良さもあったのかな。

やさし~い空気が、あの空間を包み込んでるようでね~。

皆さんが作るあの空気が大好きでした^^



それからBGM。

記憶にしっかり残っているメロディは実はそんなにないのですが、

もともと知ってる曲は除いてね。

でも、すごくこの優しい雰囲気作りに一役買っている、

そこは間違いないと思っています。


そして、メロディは強く印象に残そうとしてくる感じではないのに、

どういう雰囲気で流れていたかはすごく覚えてるような?

だからなんだろ?とっても上手にステージの上を引き立てた?

そういう曲だったのではないかと思ったりしています。

自己主張しすぎず、味付け要素であることをしっかり自覚して、

縁の下の力持ちとして最高の仕事をやってのけた?

そんなBGMなのかな~なんて勝手に思っています^^



また、とてもシンプルなセット、これも大きい。

使うのは2人が並んで座れるくらいのサイズしかない長椅子だけ。

これを、ひとつだけ使ったり、

複数をコの字型のように並べて病院の面会場所?屋上?にしたり、

そんな風に様々に使い分ける。

それだけで本当に場面が変わって皆がどこにいるのか見えるみたい。


さらには椅子から離れて自転車になって、

でもこれはまだ座るとか乗るとか近い使い方だから良い!

最後にはそういった用途からさえ離れ、墓石にまでなったりする!

大活躍!!!


屋上での花火のシーンなんかもね~、

まるでフェンスがそこにあるかのように見えたし、

生駒山ではホントに春の小高い場所にも感じられた。

これは皆さんの演技力によるもの?

照明なども大きな要素ではありますよねきっと?


ただの灰色のシンプルな空間が、

ホントに様々な場所として観ていて頭にイメージさせられる。

こういう舞台良いですね^^


あ、唯一、漫才のシーンだけは、

さすがにスタンドマイクに変わります(笑)




●お話のこと、好きなシーンなど

空気が優しければ、お話もあったかい。

悲しいシーンもあるけれど、

それもまた強い悲しみを与えて来るものではなくてね。

そのためかなんなのか、爆笑させられた後に何故か涙がとか、

自分としても不思議な状態で観ていたときもありました。


このテーマはかなり幅広くて書くことも多そうなので、

サブのテーマも書いておこうと思います。



○誠の人柄

まずね、誠がね、もういちいちあったかいのです^^

いや、あったかさよりも、最初はちとおっかない?(笑)

テキ屋さんだしね~

つか、手つなで松本さん観たときもヤクザだったよ(笑)

でもね、そういうちょっと荒っぽくておっかなそうなのに、

なんかね~人懐っこいというか、距離感きゅっと縮めて来て、

気付いたら仲良くなっちゃってるみたいなね。

不思議なあったかさを持った人でした。

そして妹の前ではとても不器用で可愛い(笑)


局面局面で目立つのは、

コンビの2人だったり、奥さんの千穂さんだったりなんだけど、

でも何と言うか、周りにいろいろあるところの中央に誠がいて、

縦横に働きかけに行きまくってる感じですかね~。

あくまで僕のイメージですw



○最初の大きなヤマ

比較的序盤の頃になるでしょうか…中盤までくらいかな?

がんの告知からコンビ結成の回想シーンに続くところ。

ここの流れはやられました…(遠い目)


まずは田代先生から、千穂さんと玉男さんへの告知。

がんの可能性を先に聞いていた千穂さんはとても静かでいる。

対して、再検査のこの日に初めて耳にする玉男さんは、

驚きのあまり言葉を失ったようにして、

視線と顔が、先生と千穂さんの間を行き来する…

あの玉男さんの表情はとても目に焼きついています><

そして静かに聞いていた千穂さんが、

手術ができないことを聞かされたときには少し強く感情を出す…

なぜ手術ができないのですか、、と。

あの強くも静かな口調がまた…逆に心に刺さって><


そして先生が去ってからの2人のやりとりもまた。

金三何か悪いことした?って千穂さんの言葉、

表では静かに静かに、それでも内の気持ちがものすごく溢れてた…

このときの千穂さんは、自分が観た3回ではいつも、

見える反応が違っていたのですよね。

顔を流れるものの量が、多かったり、なかったり、

それがなんだかすごくリアルで、演技じゃなくて本当に気持ちで、

毎回違うものになっているのかなって思えたのでした。


そしてそこから玉男さんが回想する、

金三ちゃんとのコンビ結成シーンが…ひどかった←


えー!!このながれずるい~!!!(笑)


千穂さんの気持ちに、それはもうあっぷあっぷで涙腺決壊寸前。

そんなシーンの直後なのに!!

なに!?この愉快すぎる場面!!!


「こんな面白い顔オレがいじらなければ誰がいじる」って、

ヒドい口説き文句だよ金三ちゃん!!www

バイト中(牛丼屋)なのに客の前で顔を掴まれ羽交い絞めにされ、

店長~と助けを求めれば、店長じゃないわ!と阻止されw


腕を極められたり、

なだぎさんのすごい膂力でぎゅうぎゅうにされたり。

コンビ組もうって言ってるのは金三ちゃんだろ?

それなのにひとり語りに入り込んだら急に

「邪魔だ」

とばかりに玉男ちゃんを後ろにふっ飛ばして!

そして自分で吹っ飛ばしたくせに、

「なんでそっちにおるんや」

とばかりに無理やり引っ張り起こしてまた締めあげて…

金三ちゃんは勝手だね~wwwww


というわけでですね、それはもうヒドい爆笑になるわけですw


この金三ちゃんと玉男ちゃんのやりとり、

いや、なだぎさんと土井さんのせめぎ合い!!

おもしろすぎた!ww


でもね…

これだけおもしろいのに、それを見て爆笑してるのに、

なんかね、すっげー涙出てくるんすよ。

たしかに涙出るくらい笑わされてるけど、それとは違う涙でね><


理屈で考えてみれば楽しいシーンなのに悲しめるその理由は、

一応説明はつくとは思うのですよね確かに。

でもすごく不思議なのが、涙が出ていながらも、

そのとき自分はそういうことを考えてはいないんですよね。

意識をしてないんですよ、そういう悲しみの原因を。

なんなら悲しいと自覚もしていないというか。

なのに、なんか、すげー涙出る、確実に笑いによるものじゃない涙。

悲しい?のか?よく分からん!けどなんかすごい泣ける><


なにこれ!!

ずるいわ!!


この一連の流れは、強いインパクトは本当にないはずなのに、

ものすごい力で僕の心をがっしり締めあげて離さない…

金三ちゃんが玉男ちゃんを力いっぱい抱きかかえてるように…

そんなシーンになりました。

ああ、でも着実に沁みる悲しみの後に、

逆方向に強い笑いで魅せるというのは、インパクトなのだろうか。

しかも、無関係でなければ、不自然なことでもない。

別れ?を意識させられたからこそ出会いを思い出す、

なんてことは自然なことですもんね。



○もう一組の漫才コンビ?

それと、これはお話の外に出るところになりますが、、、

この作品は前説が漫才コンビでした。

それは「テンガチャーズ」という結成ほやほやのコンビ。

(天下茶屋が由来)

芸歴30年のベテランと、1年目のほやほや新人という、

とんでもないでこぼこコンビ。


ぺーぺーくんに前説をさせたあとにベテランさんは、

芸人としては笑いが足りないよね、と言いだして、

2人でネタを始めます。

ベテランさんが滑り倒してぺーぺーくんはソフトなツッコミを。

そして会場中をキンキンに冷やしてw、

ご本人たちはいたたまれなくなって撤収するという。

ちなみに劇中の冒頭に出てくる漫才シーンで、

この滑り倒す前説のことがいじられたりしますw


本編観た方は当然分かるとして、

本編観てないけどこの感想を読んでるという方が万一いたら…

あらすじから、お分かりになられるでしょうかねえ。

このコンビは、玉男さんと、押しかけ弟子の松島くんなのです。


松島くんは芸人目指して上京したものの、

明確な道筋なくとりあえず東京に…では挫折してしまった。

帰阪して無気力に過ごす中でふと出会ったのが、

同じく帰阪して再出発しようと懸命に頑張るベテランコンビ。

懸命な2人の姿に惹かれて押しかけ弟子となった松島くん。

あらすじには書いていませんが、松島くんの弟子入りの経緯。

そして彼らにとってのラストシーン、生駒山のお墓のシーンで、

自分を相方に!と、松島くんから猛烈ラブコールがあったわけですが、

熱い想いが伝わったのですね~。


本編観ながら、何となく、予期するものが確かにありました。

・今井さんオマージュの作品

・直前まで舞台立ってたような人が突然末期がんと発覚

・そして松本さんのブログの記述

 「なだぎさんにあの方を背負っていただく」

つまり…金三さんはほどなくして亡くなられるだろう…><

さらにそれを感じたときに、

「ということはあの前説コンビは…」という、ぼやっという予感。


そして、一度最後まで観た後にはね、

ゴールデンボールから、テンガチャーズへの、想いが膨らみました。


まじめな松島くんが、ついに弟子から相方となって、一緒に漫才を!

「大好きな金三ちゃん」

「憧れの金三師匠」

そんな想いを持つ2人は金三さんの分まできっと漫才頑張る!

なんかこう色々考えてしまうのです。


・・・ん??

・・・・・・てことはだよ???

これリピート観劇したときヤバいじゃん!!!


気付いてしまいました。

一度知識を持った状態で、もう一度あのコンビを目にしたら…

『開演前から泣けたらどうすんのよ!!!!( ̄□ ̄;;』

という危険が存在することに。。。


開演前の、なんか凸凹コンビの前説中に、泣いてる客がいてみろ?

おかしいじゃん!

そいつのお隣さんが初見のお客さんだったら…

コイツ何で泣いてんだよ、キモいなーーーー、、ってなるじゃん!

ヤバすぎるだろーーーーー!!!!!


とそれはもう危険ではないかと、思ったものです。


初日を観てそう感じて、翌日2日目の公演を観に行く…

隣には知人が座りました。

知人ならまだマシかもだけど…うーん><

そして開演が近付くにつれ、実はとても緊張が高まっていました。

前説始まったら自分は大丈夫なのだろうか…と。



・・・・・・・・・はいっ!!!!



カンペキな杞憂に終わりましたw



これは2人のある種の面白さに因るところが大きいかもしれません。

滑り倒す玉男さん

暴走玉男さんに呆れるどころかもはや無?のような松島くん

素晴らしいコンビでした←


そういう、自然な面白さと、

滑り倒されることのある種の緊張感wのため、

僕が懸念していた事象のことなど完全に頭から飛んで行きましたw


や、でも、皮肉でもお世辞でもなんでもなく、お2人には感謝です。

変にしんみりすることなく済んで、

そしてやっぱり、あれは面白かったと思いますし。

玉男さんが滑りまくったとしてもですよw

きちんと冷めきった松島くんがいてくれてw

HotとCoolですなww

でも個人的イメージでは玉男さんはHotよりHeatだったと思う

(英語弱いけどw


とっても良いもうひとつのコンビでした^^




感想しょっぱなっからすごい長さになりました(^^;

これ、まだまだ感想があるにもかかわらず、

さらには先入観的にひっぱられた要素のこともあるにもかかわらず、

一体どんな記述量になってしまうのだろう(^^;



大変な量になってしまいそうですが、

よろしければ・・・

もし、もし、本当によろしければ・・・

この後もお付き合いいただけましたらと思います(^^;




高橋明日香さんご出演

Mcompany 「My Way」





とてもあたたかい空気でいっぱいに満たされた公演が、

日曜日に無事に幕を閉じました。

トリプルコールにスタンディングオベーション?

その場に、いたかったなあ><


当初は最初の2日間しか都合つかない、2回の観劇の予定でした。

でもその2回で感じたものが本当に素晴らしくて、

もう一度観たい、後悔はしたくない、そんな想いがもう止まらず、

かなりな賭けでしたけれども、3回目にトライしてみて、

そして行けてしまいました。

最後1回の追加を、観に行けて本当に良かったです!!




振り返りや感想の前に、そんな素敵な公演のことを少し書きます。


「今井雅之さんへのオマージュの作品」


主宰の松本勝さんが、今井さんへの想いを込めて、

そんな舞台を作りたいと今回の形になったようです。


今回の脚本演出、そしてキャストの皆さんも、

今井さん作品への出演経験など関わりのある方ばかりで、

また今井さんへの想いを皆さんがそれぞれにお持ちで…

そういうメンバーでした。


そして作品の中に出てくる要素としては、

今井さんの作品

・THE WINDS OF GOD

・手をつないでかえろうよ~シャングリラの向こうで~

にちなむものであったり、

今井さんが良く履いていた?赤い靴下であったりと、

今井さんを、今井さんの作品を、良く知っている人にはきっと、

記憶や、心を、つつくものがいくつもある作品だったと思います。


とはいえ、そういうところとは無関係に、何の予備知識がなくとも、

今回の作品そのものが素敵なものだったと思いますが^^



ただ個人的には、だいぶ、オーバーラップさせました(笑)

「手をつないでかえろうよ」

あすぴー目当てで観に行ったこの公演、

自分の中に今なお深い深い印象を残しています。

DVDなどで見返すことができない公演の中では、

自分の観劇経験の中でも随一というくらいに印象深いです。

印象的なシーンの光景を鮮烈に呼び起こすことができるような。。


ま、ここについては後に振り返るとしまして、

本編の振り返りに行きたいと思います。




●あらくないあらすじ

日頃、全国のお祭りを飛び回る、的屋の山田誠。

たまたま出店予定の祭りが延期になったことから予定が空いたため、

入院している妹の見舞いにと、久々に地元大阪に戻った。


誠は見舞いの前に寄った公園でひとりの女性に声を掛けた。

最初は誠を訝しがる女性だったが徐々に打ち解け、

夫の仕事の都合で最近大阪に越してきたこと、

夫はお笑い芸人をしていること、

東京で活動していたが地元に戻ってやりたいと言い出したために、

大阪に移ってきたこと

そんなことを誠に語った。

せっかく知り合ったのだからと、互いに名乗り合う。

彼女の名前は柏木千穂といった。



誠の妹、咲楽(さくら)の入院先は、

誠のかつての先輩が経営する病院。

咲楽は大きな事故で半年も入院していた。


誠が咲楽の元に着くと、何やら咲楽は若い男性と談笑。

咲楽に近づく悪い虫かと勘違いして凄んでみるが、

ただの顔なじみであると知ると途端に、

「仲良うしてやってな」と優しい兄の顔になってみたり。


そこに通りかかった、かつての先輩であり、院長である田代から、

咲楽がそろそろ退院できそうだということを聞いたりもする。



さらに誠は古い知人に偶然の再会をする。

病院でたまたま誠が声を掛けた男性は、

かつて誠がテキ屋を始めたての頃に地方の祭りで世話になった、

漫才師の玉男だった。


玉男と相方の金三…コンビ名はゴールデンボールズ…

25年前、営業先の祭りでまだ仕事に不慣れだった誠を見た2人は、

仕事の合間に誠の屋台を手伝ったりしていた。


その後、東京で活動していたゴールデンボールズは、

金三の希望で3カ月ほど前から、金三の地元大阪に拠点を移し、

再出発しようとしていたのだった。


玉男が病院にいたのは、相方の金三が入院したためだという。

さらにふたりが話していると、玉男に声を掛けてきた女性が…

玉男と面識が深そうなその女性は、なんと先ほど会った千穂であり、

千穂が先ほど語っていた夫というのが金三だったのだ。


さらに、千穂は入院中の咲楽とも、既に顔なじみになっていた。

また咲楽と話していた若い男性松島は、金三たちの弟子だった。

千穂や松島は、金三の面会に来ては、ここで話をしていた。

若い咲楽や松島の話を千穂が聞き役になって、

彼らの話のこと、夢のことに、背中を押したりしていたのだった。



金三の入院は…

最近になって体調が悪そうにしていたところ、急に楽屋で倒れ、

そのまま入院になったというものだった。

そして検査の結果判明したのは、

金三は膵臓がんに侵され、転移もして外科的治療はできない状態。

さらに、余命は半年もない状態だという…。


ほんの数日前まで元気にステージに立っていたのに!!

言葉も出ない玉男だった。



田代が止めるのも聞かず、退院してステージに立ち続ける金三。

月末には漫才コンクールがある。

金三と玉男はこれまで賞などには縁がなく、

これだけのベテランでいまさらという思いもありつつ、

それでも何としても優勝したい思いが金三にはあった。


ステージに立つのは身体に負担を掛け続けることになる。

下手をすればがんの治療さえ止めざるを得ない状況。

田代は千穂に、金三を説得するように伝える。


しかし金三は千穂と話す中で、

「もし神様がいるのなら、舞台の上で死にたいなあ…」と、語る。

心の底から漫才を愛して止まない金三のその言葉を聞いた千穂は、

もう何も言わないからあなたの好きなようにしてね、と、

彼の想いを受け止め、そっと背中を押すのだった。



一方、咲楽は退院が決まった。

咲楽はずっと兄に伝えられていなかった想いがあった。

そのことを千穂に相談したりもしていた。

それは、歌手になるため東京に行きたい、ということ。


留守ばかりの兄は知らなかったが、

咲楽は歌のレッスンをずっと続けていた。

そして東京のある有名な事務所のオーディションに受かっていた。

事故のことを伝えても、きちんと治してからで良いと、

伝えてくれていたという。


退院のその日に、意を決して誠にその想いを伝える咲楽。

そんなうまい話があるかい、と一蹴しようとする誠。

それは妹を心配するからこそ…それは咲楽も分かってはいた。

しかし自分はもう子供ではない、好きなことをしている兄のように、

自分も一度は好きなことにトライしてみたい、そんな想いがあった。


自分でお金を貯めて東京に行く!!

咲楽は気持ちを爆発させて、その場から去った。


年の離れた兄妹である誠と咲楽。

さらに、2人は実の兄妹ではなかった。

生まれたばかりの頃、家の前に捨てられていたのを誠が見つけ、

両親がいない誠は祖母に頼み込んで我が家にその子を迎えた。

そして本当の妹のように溺愛して大切にしていた。


子供だ子供だと思っていた妹がいつの間にか大きくなって、

そんな咲楽の言葉は誠の胸に刺さった・・・



いよいよ漫才コンクールの当日。

誠は田代を伴い、また千穂は咲楽を伴って、

ゴールデンボールズの雄姿を見に来た。


だが、最後のネタのオチを、飛ばしてしまう金三。

なんとか思いだせ、思いだせなければアドリブで何とか!

そう促す玉男。

そのネタは、昔に戻れるならいつが良いか、というものであり、

金三の答えは「戻らなくて良い」というもの。

そのオチが出て来なかった金三が言いだしたのは…

今こうして地元に戻り漫才を続けられていること

玉男と一緒にできていること

そんな、想いだった。


金三が突然言い出した言葉に驚いたた玉男であったが、

自分はやはり戻りたいなあ…と答えた。

出会った頃に戻って、

もっと金三を好きになって、漫才を愛して、

金三ともっといっぱい、いっぱい、

漫才を一緒にやりたいな…と。



コンクールは終わった。

ゴールデンボールズは残念ながら優勝はできなかった。


あの日の口論以来ぎくしゃくしていた誠と咲楽だったが、

劇場のある通天閣の屋上で、漫才の感想を語り合っていた。


そして兄は不意に、ビリケンさんに話しかけ始めた。


近くのタバコ屋の娘が東京に行って歌手やりたいなんて

言いだすんですよ…どう思います?

え??その娘なら…必死に努力すれば大丈夫??

ビリケンさんがそういうなら大丈夫か

夢持って生きるのが一番ですもんね


兄が突然始めた三文芝居を驚いたように聞いていた咲楽。

そして話を続けながら懸命にビリケンさんの足の裏を擦り続ける兄。

妹の夢をかなえてやって欲しいと、何度も何度も懸命に。

咲楽はそんな兄の背中に向かって、ありがとうと、呟くのだった。




春・・・


千穂と玉男と松島は、生駒の山にいた。

それは、金三の墓参りだった。

金三は亡くなり、この地で眠りについていた。


年明けに来たときは曇っていて見えなかったが

大阪の街が一望できることを、地元出身の松島が告げる。

その景色を玉男たちは眺めていた。


これからどうするか…

金三について大阪に来てはみたものの、その金三が亡くなった。

それでも大阪に残るという千穂と、そしてやはり残るという玉男。

いまさら東京に戻って漫才を…とは思えないと語る玉男。

玉男にとっての相方は金三だけだった。


そこに突然

「自分がいるであります!!!」

と松島が言いだす。

亡くなった金三師匠の代わりにと…


何歳離れてると思ってるんだ…突然のことに面食らった玉男。

千穂に助け舟を求めたが、

こんなに言ってるんだから良いじゃない、と千穂までが言う。

先に帰る!と玉男は、逃げ出すように山を下り始めた。。

千穂は、かつて病院で話したように、松島の背中を押した。

あきらめたら終わり、追っかけなさい!


玉男を追って走り出した松島を見送った千穂は、

金三に語りかけた。

心配しなくても大丈夫だからね!





駅・・・


神妙な面持ちで、ベンチにひとり座る咲楽がいた。

いよいよ東京に発つ日だった。


そこに突然現れる誠。

「見送りに来てくれたん?」という言葉に、

『これから福岡や』と返す誠。

しかし咲楽にはそんな兄の言葉は見え透いていた。


家を出る際のことを語る咲楽。

祖母が泣いていたこと。

自分も泣きそうになったが懸命に堪えたこと。

そんな様子を兄が笑い飛ばす。

「これから勝負しに行くってのにピーピー泣いててどないするんや」

乱暴だが温かい応援の言葉…


東京に着いたらすぐ祖母に電話するように言う誠。

「兄ちゃんにはええんか?」

『俺はええんや』

また見え透いた嘘をつく兄。

そんな心を全て分かって妹はからかう。


そして突然咲楽は立ち上がった、新幹線の時間だった。

実は全く心構えをしていなかった誠は、

先ほどまでの強がりは一切なくなり、突然の事態に驚きを隠さない。


万が一のときはいつでも帰ってこい、そんな兄の言葉に、

うち絶対負けない!そう強く誓った咲楽は、

最後にじっと溜めて…兄に告げた。



「はよ結婚しな」



『おま・・・・最後にそんな』


誠が最後まで言い切る前に扉は閉じ、咲楽は旅立った・・・・



先ほどまでふたりが座っていたベンチを振り返ると、

ひとりの女性が座っていた。

また声を掛ける誠。

その女性が身重であることに気付いた誠は、応援の言葉で見送った。


そして、自分自身も福岡へ、気合を入れて向かうのだった。



☆END☆




割としれっと書くことができたのはシンプルな舞台ゆえか…

いや、きっとそれだけじゃなくて、

とても印象深かったから、かな?^^


次回から感想に入って行きたいと思います!!


早く書き終えないとね。

あの方に届けたいので(誰だよw






演劇企画 heart more need

「高額時給制アシュトレト」



感想シリーズ、ようやく最後です!

が、今回一番長いかも(^^;

大変と思いますが、最後までお付き合い頂けましたらと(^^;



まずはここまでのリンク

「高額時給制アシュトレト」感想(そのさん)

「高額時給制アシュトレト」感想(そのに)

「高額時給制アシュトレト」感想(そのいち)



ではラスト行きます!



●個々の人やら事象やらのあれこれ(続き)


○対というか対比的な感じのもの


・ロンドン橋落ちた

・てめえごるぁぁぁぁぁぁ!!


この絵面怖いなーーーーと思ったところ。

上手ではさちこがそれまでにない明るい雰囲気で鼻歌交じりに化粧。

その一方で、

下手では吉岡くんが縣からそれはもうすごいことになっている。

縣の音量が増すと、

椎名さん(さちこでなく椎名さん)も音量コントロールして、

どっちの音もしっかり耳に届く。


撃退して命を保ったさちこと、失敗して命を失いゆく吉岡くん。

その行く末の明と暗が、くっきりこう…見せつけられる?

皮肉なのか何なのかもう、、、怖いわー><


とはいえ、ここ最初は確かゆきこの殺しのシーンともかぶってた?

だから吉岡とさちこの対比だけじゃなかったとは思うんすけど、

だからここ2人だけ抜き出して考えちゃダメかもですけどね(^^;



・ゆきこに惚れたために命を落とした縣

・さちこに惚れたために命を落とした五味

(五味は本当に惚れてたかはもちろん不明)


バイトに参加している2人に惹かれてしまったゆえの末路?

これもまた呪いの影響なのか…

なんてことはもちろんないでしょうけども、

ついつい因果を考えてしまいたくなりました(笑)


しかも2人とも相手からは一切何にも思われていないというかw

縣は前回書いた通りですし、

五味なんか惚れたがゆえに?さちこの援護をしようとしたら、

そのさちこに無防備な姿を晒して殺されるというね。

皮肉にもほどがある、2人コンビなこの死に方(^^;

撃たれ横たわる姿もどこか近いものがありました。。。



・戦った末に死んだ田村

・勝ち残った冬美


小さな光だけが照らす中、並んで座る、生と死。

良い絵面とでも言うか、この対比がとても良くて、

このシーン全体がもうかなり好きでしたけどね。


命の炎が少しずつ少しずつ小さくなるように息を引き取る田村。

変な言い方ですけど良い死んで行き方でしたね~。

息も絶え絶え?かすかに紡ぎ出すような声でね、

そして、ここ寒くないですかって…うああ何か切ない!

どうしようもないやつだなーと思ってましたが死に様が心を捉える!

そんな田村に、冷静に、まっすぐ見たまま、言葉を返す冬美。

何の喜びも感慨もなくて、無気力?にも似た姿で、

こういうのに本当に疲れちゃったんだな…っていう姿。

あの静かな光景はとても心に焼きつきました。


そしてさらに、ゆきこが現れて、

「生と死」だったものが「死と死」に変わるようにね。

静かに息を引き取った冬美と田村の姿…

っても冬美はゆきこの身体で隠れて見えにくいのですがw

でも、穏やかに死んでいる2人が並ぶところは、これもまた好きでした。



そして…やはり最後はこの2人。



・戻って来られたゆきこ

・戻って来られなかったさちこ

(さちこの方は、恐らく、ですが)


同じテーマの中に突っ込むのが正しかったか分かりませんが、

ここはちと長ーくなるのでやっぱり分けときましょう。

てことで以下!!


○さちことゆきこ

思わぬところで人の温かさに触れた。

そこで、「正気を取り戻した」とでも言えば良いだろうか…

恐らく呪いから解かれ、人の道に戻ってくることができたゆきこ。


対して、ゆきこのその変化を知ってもなお、変わらずにいた?さちこ。

女神候補の最後の2人は、直接対決なしで1人に「選別」された、

と、そんな解釈もできるかなとなんとなく思っていますが…

たださちこが戻れているかいないかは「?」つきです。

僕が観た3回が比較的?、さちこがあちら側にいるままかな~、

と思えたのラストだったことが関係しているかもしれません。

マルチエンディングとされた、最後のさちこの反応。

だから最後の最後までさちこの全ての気配にアンテナ張りました。

どうも、自分がしてしまったことの大きさに気付き…

的なエンディングの回もあったようなので、

それを観ていたらまた違ったのかもしれませんけどね。

# そもそも、アンテナいくら張ったって、僕の目や頭では、

# あのときさちこにどんな気持ちが下りて来ているか、

# 分かるものではまったくもってありませんでしたけどね(^^;


とはいえ…

ゆきこの方はまだ「こちら側寄り」だったという印象が、

途中途中でも感じられていた気はするのですよね。

さちこの方が無感情に遂行できるようになっていた感じはありますし、

ってもこれは2人の元からの性格の違いもあるとは思いますが。

それと、本当に無感情っぽくやろうとしたのは伊坂のときだけで、

あのときはもう彼女は全てを失い、

「自由」になってしまった後のことだからとも思えますが。


ただそれでもやはり、ゆきこの方は、

自分がやっていることへの嘲り、疑問、後悔、のようなものを表す。

冬美との戦いに勝った後も、嬉しさも何もなくて、

あのときの自嘲的な笑い声は何だかもう痛烈だったなあ><


さちこはそういうところはない。

さらに言えば、どちらかと言えば望んで続けたい気持ちがあった?

やることなすこと全てダメだった自分にとって初めての、

向いてるかもしれないと感じた「仕事」。

ある種のやりがいに近いものを感じていた??

こういうあたりも、さちこの方が向こう側に行ってしまいやすい、

そんな要素になってたのかなあなどと思ったりしています。



そんなさちこがより「怖い」と思えたのが、旦那を殺す話のとき。

彼はもちろんバイト参加者ではない。

これまでのように襲ってくる人間ではないただの一般人。

にもかかわらず、そんな人を殺すことに一切の躊躇も感じさせず、

しかも「簡単だよ」と…。


こんな恐ろしい言葉が他にあるか?

人の命を奪うことに対してこんなにも無感情でいられる、

そんな状態に堕ちてしまっている…まさに呪い。。。

しかも自分の手で殺すことに何の抵抗もなくて、

殺してバレることさえも心配していない。

今までバレなかったのは五味や縣たちの支援があったからでは…。

これが心が麻痺している状態なのか?


交換殺人を持ち出したゆきこの方が遥かにまだ人間味を感じる。

交換殺人はバレにくくする最適手段。

この状況なら当然これを提案するんだろうな~と思っていたら…

いやいやこの人自分で殺る気マンマンだよ!怖っ!!!!

と、初日に心底思ったものでした。



とはいえさちこにもまだ可能性はあったのかもしれない。

人の道に戻れる可能性が!!

でも、そのルートは残念ながら、閉ざされてしまった…


もし店長野島のプロポーズがを受けることができていたら、

あるいは人の道に戻ることができていたのだろうか。

愛してくれる人の存在を得て、

たぶん一番こだわっていた愛する息子とのことも改善されていたら、

彼女は呪いから解き放たれていたのかもしれない!!

だがしかし!!

その可能性がその道が、目前で断たれてしまった…田村の野郎!ww


あのとき田村が襲って来なかったなら、どうなっていただろう?

ただまあ、、、ラストバトルに至る可能性はあったから、

女神を作る「儀式」は続いてはいただろうから、分かりませんけどね。




○ゆきこのこわさ

はいっ!ここまでとは違う、ゆきこのこわさです。

ここは、ゆきことまゆりの関係性のお話!


知人がずばりと言い当てたこと、

「ゆきこのまゆりへの想いは恋愛感情」

なんと!良くそこに気付くな!!!

それでまあいろいろ腑に落ち・・・ない!!

恋愛感情だとしてもちとぶっ飛びすぎだろゆきこ!!


どうしてましたーいかがわしい仕事だったら

五味じゃないけどホントそう!!

っていうか、ゆきこ、そこ踏まえて来てるよね?

それでも良いと思ってるよねきっと?

恋愛感情で、そこまで、できるもの???

だいたいそれ以上のヤバささえも可能性はあるわけで…


しかも、あの面接でのゆきこの落ち着きっぷり、何あれ…

さちこや冬美との違いを考えるとそれはもう恐ろしい。

どういう覚悟があればあんな状態でいられるんだ。

さちこや冬美はいかがわしい系としか思ってなく来てるわけだしね。


そして、少しお金を払ったあとのまゆりへの態度。

何て友達思いの良い子なんだ~~~と一瞬思えるが、

なにかがおかしい。

15万という金額を一笑に付すかのごとく…

学生だぞ?学生の15万だぞ??

そのトーンにはそりゃまゆりもびっくりするよね??


まあこの時点でゆきこにとってはもうね、15万は確かにはした金だ。

だから仕方ないっちゃないんだけども…

でもその金額を全額自分が出す気持ちに一片の曇りもない。

最初からどこかねじが外れてるからこその気がしなくもない。

もちろんあのバイトの仕組みのせいは大きいだろうけど。

そういう雰囲気や、ポンッといきなり200万を渡すところに、

まゆりはそれはもうゆきこへの怖さ嫌悪感を、強めていくのでしょうね。


そして、、、伊坂とまゆりの密室に踏み込む…

いや、、ほんと、、どうやって入ったんスか(^^;

そして、どうしてそこだと分かったんスか(^^;;

「またストーカー」

「あんた気持ち悪い」

まゆりのこれらの言葉。

これは過去にもこういうことがあったことを示す言葉であり、

まゆりがひっそり抱えていた本心なのでしょうね(^^;

っていうかこう思えて当然というか(^^;

このときのまゆりさん、実に気持ちの良いぶちまけ方でした(笑)


さて、こうしてまゆりを失ったゆきこさん。

瀬田によってこっち側に戻ってこれましたけども、

この後どうなって行くのでしょうね…(^^;




○さちこのこわさ

殺し屋として凄腕になりすぎてしまったさちこさん。

椎名さんホントにハマり役だと思ったさちこさん。

誰かに守って支えてもらわなければ生きて行けなさそうな、

か細さ脆さの雰囲気を持つさちこさん。

でしたが・・・

市井に潜む暗殺者としては、その脆さこそが大いなる武器に?

田村襲撃の気配を察知したのもすごかった。

あれは本質的には弱い草食動物なればこその、

危機察知力ではないだろうか(憶測どころかもはや妄想w)


田村や伊坂との戦いはそれはもう体術的な強さも十分ありましたが、

少なくとも伊坂に対しては、まずか弱い女性というところでの、

油断を誘うことができている訳ですよね。

# 手を差し出すとそれを取る伊坂がまた…あのエロおっさんめ!w

その油断を突くからこそ先手を取り反撃を許さずに仕留められる。

戦いに長けているのでなく(長けてたけど)、暗殺にこそ長ける!!


それにまったく油断してない田村とも互角以上でね。

どうしたらあそこまで強くなったのかはすごい気になるけどww

ただまあ店長が頑張ってくれたからという要素は確かにある。

それがなかったらどうなったかなあ(笑)

それにね、あの丸めたパンフ、その場にあるもので戦えるって…

ロシアの特殊工作員赤い風かよ!!(Byマスター○ートン)


で、ちと役柄上のことから離れて、

シンプルに、ああいう戦いを椎名さんで観られる、

嬉しかったすね~^^

派手さはないけれど「実」に徹したリアルな感じの戦い、

やっぱりああいうの大好きですし、

普段なかなか観られない椎名さんだからまたいっそう嬉しく^^


話は戻り…

最後のさちこの姿。

そしてあの後彼女はどうなっていくでしょうね。

自分は彼女が戻って来られなかったと解釈した時点で、

彼女自身で瀬田を殺しに行くルートも可能性のひとつと考えました。

そもそも最初自分で殺す気だったわけですしね。

ただ・・・その可能性はあの時点でのさちこには一度も来なかった、

ということが椎名さんのツイートで判明!!なんだってーー!!!w


とはいえ、その後は分からない…とささやかな抵抗w

呪詛としての、呪い、女神。

手練れの女性暗殺者を作り納品する、ことが目的ではありましたが、

どこまでが呪詛なのか、そこが気になっていました。

そして思ったのが、

「倫理感が麻痺し、殺すことに抵抗を覚えない状態」になり、

さらには「その状態で居続ける」ことがまさに呪詛なのでは?

ということでした。

つまり、平気で人を殺しに行けてしまう…

指示を受けて人を殺しに行けるだけでなく、

最初瀬田を殺そうと考えたように自分の意志でも殺しに動ける?

そういう状態。

まあこれはホント憶測なのですけどね。

ただもし彼女がゆきこに何も言われないまま瀬田を殺していたら、

きっと、完全に、元には戻れない理想の「女神」に、

なっていたでしょうね。




○でもやっぱり佐和さんでしょう!w

この世界で、ある意味一番、日常の姿を見せていた?w

様々な怖さのすぐ隣で日常のままいる、

それこそが一番の怖さだったりするわけですがね。

でもとにかく、単体で見ることがあるなら、

「ただの人の良いおもしろいおじさん」

にしか見えないとさえ思う人。

このキャラもう大好きですw


吉岡殺害のシーンは、観客の心を一気に突き落とす、

この世界を一番徹底的にひっくり返す瞬間だと思います。

吉岡くんのところでも書きましたが、

恐怖からの安堵、みたいな彼の気持ちの動きは、

観客の気持ちの動きとある程度リンクしてると思うのです。

緊張からの安堵みたいなね。


最初に大きく緊張感を与えておいて、

そこから一瞬油断をさせ、、、た瞬間に一気に!!!

全客席の座面が一瞬で消えさると観客全員がどすんと尻餅、

なんかそんなかんじw


とーこーろーが、

その中でも佐和さんは、普通のおじさんの顔したまんま。

AVやパチンコの話と同一線上に、人を殺す話があるかのよう。

異常なことが異常でないことの異常性!!

(連呼しすぎるとゲシュタルト崩壊起こしそうw)

おいおい子供に初めてボール投げさせた父親か?w

暴力側の人間だと少なくとも顔に書いてある五味たちの方が、

まだなんだか人間味を感じるよねww

でも、こんな佐和さんがもう大好きww

(無論実在したら絶対に関わりたくないw)


そういうのは佐和さんというか、演じる長戸さんの凄さ、

になるのだろうけども…

そういうところでおもしろいというかびっくりしたのが、

碓井に拘束された時の4つのお話w


初見でまったく分からない状態で聞いているのに、

ウソっぽさと、ホントっぽさとを、話の一言目から感じさせた!!

もちろん3話目はすぐウソって分かるんだけどw


2話目の最初、年数言っただけなのに、

「何かウソっぽいな」って感じさせられたし、

4話目はもういきなり、「これ核心か!?」って思わされたし。

え?意図してそういう話し方してる?というか、

どういう意図ならウソっぽさホントっぽさになる???

ここはすごくおもしろかっただけでなく、

ある種の感動を覚えるようなところでもありました。


それまでの柔和な顔から、

「千代に八千代に」

そう言って見せたあの真顔もなんかもう良かったなあ~




○もうお金いらないのにね…

自分のお店を開くために、身体を売ることも厭わず必死だった冬美。

ここまででも書きましたが、青柳さん、

ホステス&ママ役、びっくりするくらい良い雰囲気だったのかなと。

童顔に引っ張られがちなのですが、

意志の強そうな目の力が、凛とした強い声の力が、

彼女にはあると思っています、これは普段からそう思ってます。

そこがこの役に良い雰囲気をもたらしたのかなあなんて思います。


最初の電話の相手…どんなロクデナシだw

このときも、面接の時も、焦りやいら立ちみたいなものが滲み出つつ、

お店に対する強い想いがすごく伝わってきた。


逆に、これまた既出ですが、田村戦とゆきこ戦のところ…

若さとは裏腹に、奇妙に疲れた雰囲気!!

もはやオートマチックに続いて行く戦いに心が疲れてしまった?

これまた良い雰囲気でね~><


お店に来てた野島店長(なんたる世間の狭さw)を見送るときの笑顔、

ああいう時間は自分の責任ある仕事ではあっても、

彼女にはむしろ安らぎだったのかなあ、なんてを考えてしまいます。


田村を退け、また心の疲れを感じてそうな中で、現れるゆきこ。

こんな連戦は、また心に重くのしかかりそうですよね。

「もうお金いらないのにね」

この言葉も、先述のゆきこの自嘲的な笑いと同じように、

すごく沁みてきます><


が!!それでもスキを突くかのような不意の速攻。

そのときの視線はやっぱり凄い。

それを受けるゆきこもまた凄い。

唯一の、女性同士の接近戦、お2人の殺陣はすごく見応えありました。

もうちょっと見ていたかったです^^

やっぱり青柳さん、ダンスの力量は素晴らしいですし、

こういう戦いでも体幹のバランスというか姿勢の良さというか、

カッコ良かったなあ~


でもそれを退けるゆきこ。

初撃を読まれ?受けられた時点で体勢不利はあったか。

最後、死を受け入れたような表情は、、、切なくも美しい><

惜しむらくは、このときのゆきこの表情もまた、

最後まで観てみたかったです。




●感想の最後に

いろいろ考えながらブログを書いてあらためて思った怖さ、、、


このお話って、ここでの数々の事象って、

あり得なさそうで、あり得ないとは言い切れなくて、

現世とはまったく別の次元のお話などではなくて、


今、自分がいる日常のすぐ隣で、

しれっと普通にご飯を食べているような、

そんな風に自然に日常の中に溶け込んでいる…いてもおかしくない、


そういうものだと思えたわけです。



本当の危険は案外近くに転がっていたりする?そんな感じ。

すぐそばにあって、ドアを開けていつでも待っているかのように。


気をつけていたら免れることができるのか、

それとも気付いたらいつの間にか渦中にいてしまうのか。

そんな風にして誰しも堕ちてしまうものがこの世にはある…

そう思えてしまいました。


どういう形で「表」に出るかは分かりませんが、

いやあるいはこの話のように潜み続けるのか、分かりませんが、

いつなんどき自分が「当事者」になってしまってもおかしくはない?

そういうものなのかもしれないのかなあ・・・とね


フフフフフ(怪)







というわけで、

演劇企画 heart more need

「高額時給制アシュトレト」

感想シリーズは終わりです!!!



ムダにながーいながーいブログではありますが、いつもながらw

最後までお付き合いいただけた皆さま、

もし万一いらっしゃいましたら、本当にありがとうございました!!



演劇企画 heart more need

「高額時給制アシュトレト」


さて引き続き感想を・・・とその前に、


なんと作演出の細川博司さんが本日誕生日!


おめでとうございます!!



たくさんのご活躍と、、、合わせて、、、

できるだけ!できるだけの!!ご健康を!!

心よりお祈りしております


…こんなところで言っても聞こえないw



ってところで改めて感想に行きますが、

まだまだおわりそうにないなあ(^^;


とりあえずここまでの感想がこちら。

「高額時給制アシュトレト」感想(そのに)

「高額時給制アシュトレト」感想(そのいち)


あ、ここまでも、これからも、

その解釈は何か違う!

とか

その疑問はこういうことじゃないの?

とか

何かありましたら是非教えてください!w




では参ります。



●個々の人やら事象やらのあれこれ

おそらくこの先は、このテーマで

ってもサブのテーマは書きますけども。

ってそれもうサブだけで良いじゃんと自分で気付いたけどまあいいw



○せんせいのおあそび

このお題は「ゆきこのこわさ」とすべきか迷いましたw


ゆきことまゆり、伊坂先生のお遊び相手の2人の違いですね。

先生へのアプローチが逆方向というかなんというか、

そんな印象だったのですが、

これは2人の性格やら頭の向き何かを考慮した伊坂の遊び方?

それともゆきこが勝手にやっている?


・ゆきこの場合

ゆきこが先生と呼ぶと、やめなさいという

でもゆきこは「好きなんでしょ」と返す

・まゆりの場合

伊坂自ら先生と呼ばせているらしい

そう呼ばれる方が興奮するとはっきり言ってる


つまり…伊坂は先生と呼ばれるのが好き。

ゆきこは先生がどういう性癖wがあるか分かってて、

それをからかうというか、くすぐるように言っている…。

先生の言葉が真意と逆なのをちゃんと理解してるわけで、

そこが怖いw

まゆりの方は、先生の方からストレートに指示してる?

もしくは先生の好みを理解してて単にストレートに出している?

だとすればそこにひねりはないが…

まあシンプルに楽しんでるとは言えるのか?


とにかく、ゆきことまゆりで言ってることを変えてる辺りで、

伊坂が2人の性格頭脳の違いに合わせて楽しんでるとも思える。

まゆりにはそういう機微がないからストレートに指示して悦しんで、

ゆきこにはむしろ敢えて逆を言い、頭を使って本音を突く彼女との、

こそばゆいやりとりをいちゃいちゃ悦しむかのごとく…w

とか思ってみたものの、

やっぱりゆきこ起因でそういう楽しみ方を始めた、

と考えても良いんだよな。

むしろその方がゆきこが怖くていいw


あとゆきこがこわいのは、そろそろと手探りするようにして、

先生のNGゾーンの見極めをしていること。

奥さんみたいのくだりですね。

頭良すぎるというか、、手のひらの上感すごすぎて怖いw



○ぼくたちいいひと?

元旦那瀬田、店長野島、悲劇の参加者吉岡くんw


瀬田については、対さちこの部分は多くは触れません!

この点を良い人と言ってしまうと、

各処から非難轟々になりそうで超怖いのでw

とりあえず、視点というか考えの始点をどこに当てるかで、

きっと評価は変わるのだろうと思っています。

さちこへの対応は作中の範囲だけ見れば酷さはあるでしょう。

ただそこに至る背景が分からないので、

何とも言えない部分が多いなと。

太一くんのためを思えば、この限りではなくなる可能性はあるし、

(何が本当に太一くんのためかは情報がないので言及しませんw)

この旦那は少なくとも「太一のため」と言っている。


ただ、やっぱり本質は良い人なんだと思うわけです。

そう思えたのはゆきこに傘を渡したところで、

あれは打算とかそういうのじゃなかったと思うんですよ。

結構な気合いの入れ方をして頭守って雨の中飛び出して行った…

本当は自宅はさして近くないんだろうなって思えましてね。

なのにそれでも傘をあげてるわけですからね。


それにゆきこが、優しそうな人で傘を貰ったと報告すると、

さちこはそれが瀬田だと認識するわけで。

てことは本当はそういう人なんだと、さちこ自身がわかっている。

だからこの時点で本当に怖いのは、

そういう人だと理解しているにもかかわらず、

その人を殺すことに何のためらいも持たないさちこの方だと、

自分は思ったりしています。



野島店長は、、、

もうね、観たほとんどの人が、同じ評価なのではないだろうか。

最初は、弱みに付け込むセクハラ野郎だと、

きっと誰しもが思ったのではないだろうかw

伊坂ともどもロクな男がいねーなーと序盤は思ったのではww


でも、さちこと一緒のところを見るうち、彼の本心が少しずつ?

最初の頃はね、子供なんて諦めなさいと言っていた。

乱暴な言い方すんなぁ…と思ったものです。

それがね?結婚したら親権なんとかできないかな、なんて言葉が!

しかもそこまでぐいっと押しておいて、

照れたのか何かトイレに行っちゃって。

あれ?不器用な良い人?と思い、そして…

襲われて分かる!ずっとさちこを心配している!!

自分よりも、金や家財などよりも、さちこをずっと!!


田村が立ち去ったあと…

あの状況でなお「大丈夫?」と気遣う言葉を言えるのは、

彼の想いが本物だったからこそだと思うのですよね。

そして、さちこの別れの言葉にうなずきしか返せないのは、

察してしまったのだろうなあと、彼女が自分とは別世界の人間だと。


野島に背を向けたままのさちこが切ない><

合わせる顔がなかったんだろうなあ…。

それか、別世界の人間だからこそ、ある種の線引きをきちんと、

それはもう野島のためになんだろうけども。。。


スプーン舐めるのが気持ち悪いとか周りで非難がありましたがw

いいじゃないwまあ確かにちと気持ち悪いくらいリアルだけどw

理想のカレー作れる女性に出会った嬉しさもきっと。

そういう人にはきっと今まで出会えなかったんだろうしなぁ。


さちこと「仲良く」なった最初のきっかけは、

もしかしたら決して褒められたものではなかったかもしれない。

最初は単に、自分の老後のことだけが心配だったのかもしれない。

でも最後はきっと、ちゃんと「本気」だったんだと思っています。



吉岡くんは、、、

見かけはあんなですけどなんだろう、なぜかいい人感w

熊野さんの善人感が作用しているのだろうか?

でも、確かにちょっとアレな人かもだけど、

ゆとり~って言われちゃうし、

まっとうな仕事してないからあんな怪しい調査手伝うんだろうけど、

何かこの…滲み出るいい人感がありましたw


なんですかね、彼が一番、「普通の人間の尺度」に近いところで、

あの世界にいたのではないかと。

まあここに挙げてる3人は甲乙つけがたいけど、

他2人よりもダメな方の日常があまり描かれていない気がして。


で、そういう人間だからこそ、

お金に困って首突っ込んだわけでないからこそ、

人間の自然な反応に従って、さちこを殺すことができずにいて、

結果ああなってしまったのかなって。


あれなんなんすかーー!!!っていうのは、

それはもう凄まじい恐怖を覚えて、

どれだけやばいとこに首突っ込んでしまったかを認識して、

それゆえのあの大声なんだろうな。

そして突きつけられたのは、

屋根に上らされた時のハシゴをサックリ外された事実か?

碓井酷いヤツだなーーwww

あの凹みっぷり、大好きでしたw

そこからの五味たちを見ての驚きもw

あのときの五味がまたもう、

え?なに?ノリツッコミ的な流れの恐ろしさとでも言うかい?w

『わー!ってお前、、、はっはっは…………』

最初笑うから、ビビった吉岡くんも、怖いけど、ついこう釣られて?

恐怖と安堵の狭間のヘラヘラ笑い?をしたところに…

『失礼だろ』

やめてーーーー!!!!

安堵と見せて一気にどん底に突き落とすのやめてーーーー!!!!

ああ怖いw怖くてもう素敵過ぎるwwww

あの吉岡くんの表情の変化は大好きでした←ひどいw


あと殺されたときも良かった。

ボッコボコの上に拳銃出てきて顔に袋かぶされて、

そりゃもう墓場直行便に今乗りました感ありあり。

からのーー水鉄砲!!

あの懇願する叫びは素晴らしすぎたのに、そこからの「?」

それはもうとんでもない肩すかしだと思いますし、

あのときの周りの雰囲気は、これまた安堵を感じられるものでは?

と思います。しかも今度は一度絶望してからの安堵だ。

だからついね、「お前ら」「いいかげんに」的な言葉、

普段なら彼らに向けては決して言わないだろう言葉遣いも出るのかと。

極度の緊張から緩んだときって、そういうのあると思うのですよね。

そして何も見えてない中、音だけが起因での、人生のスイッチOFF!

見事でした!!


強いて言えば…恐怖に包まれてる時の、

(包まれてるのは袋だとか言うなw)

彼の絶叫時の表情もまた観てみたかったwww

中にカメラ取り付けとかないと見えないですなあ~


普通の人は、ダメ!ゼッタイ!!という世界がある。

それを全力で伝えてくれたのが吉岡くんでした。



ところであの水鉄砲は、

後方席でも水の軌跡は見えたのでしょうかねえ(^^;

自分、初日は4列目くらいからでしたが、

目がちと悪いのもあってか、初弾は分からなかったのですよね。

初見ゆえ弾道部分をじーーーっと見てなかったからでもありますがw




○いちばんかわいそうなひと?

縣くん。

今作で一番可哀想な人だったのではと。

いやそれは吉岡だろ!!という指摘はごもっともw

どちらかちと迷うゾーンですw


ただ、縣くんの場合はもうね、

ゆきこに(意識無意識は別として)完全に踏み台にされたなと、

それはもうガイア@黒い三連星も叫ぶくらいに見事にw

って言うか文字通り踏まれるに等しい躓きをww


そうか彼はゆきこに一目惚れか~。

いつもはやらない役目、履歴書を受け取ろうとしたところ、

あれが既にゆきこに惚れたゆえという見解を知人がしていて、

なるほど~!!!!となりました。


そこからの数々の行動はもうことさら言いますまい。

ゆきこのための行動は、彼の想いのまっすぐさであると同時に、

彼には幸せなひとときだったのでしょうか。


それを分かっているからでしょうけど、

ゆきこは彼に抱きついて…

それはもうゆきこのことさらに守りたいと心に誓ったに違いない!

あのときの驚きの、声というか、つい出ちゃった息の塊のような?

良かったなあ~~><それだけに後のことが切ないですが…


で、ゆきこをサポートしようとして命まで落とした…

なのにゆきこはそれをなーーーーんにも感じてない(^^;

横たわる彼の身体に躓いたというのに、

そこで思い出すのがただの彼の言葉でただの数字のこと。

いやぁ~~もうね、報われないことこの上ないこと夥しいww


まさにこの一点が決定打です、彼を最も可哀想な人とした根拠w



ちと方向変わりますが、拳銃向けられて思いっきりビビるのは、

あれは扱いをきちんと知ってる人ならではなのだろうか。

細川伍長さんのガンアクション指導の中にもあったようです。

偽物であっても、銃口を人に向けてはいけない、らしきこと。

そういうところが演出にも反映された?

あるいは彼の…性格というか症状?の表れ?

コミュニケーションが苦手なところと、

記憶と数字には滅法強いところ、

そういう特徴が出る症状って、実在なのですね。

(後から分かりましたがサンサーラでも銃口に驚く描写ありますね)

ちなみに縣くんのこの特徴、

沖田さんのこの雰囲気の演技すごく好きでした^^

沖田さん観た中では初めての雰囲気でしたねえ。


そして、今も人がいなくなってる…でしたっけ、あの言葉。

彼はそのことを「感じられて」いるのか、それとも…

それまでの何と言えば良いか少しトロンとした目が、

あの言葉の時はやっぱり少し違っていたように見えて。


またゆきこを守りたくて、勇気を出して佐和さんたちに声を掛けた、

あのときの、瞬間の、意を決したようなところもすごく良かった!


普段の彼からの変化で見たら、すごいことなのに、

ホント一切報われませんけども(^^;





ひとつのテーマでやってきましたが、

その書きたいことの半分でも書き終えられているのだろうか…

残りの書きたいことがどのくらいの物量になるか、

今なおまったく読めません(^^;


あと一回は確実に、続きがあるなあ~


というわけでまだしばらくお付き合いくださいませ

m(_ _)m