高橋明日香さんご出演
MCompany 「My Way」
感想第二弾行きますよ~
まずはここまでのもの
●聖なる母?
もちろん千穂さんのことですが…
優しさと、厳しさと、温かさと、
なんかもう、おっき~~~~~な愛に溢れまくってる人でした。
金三さん…なだぎさんの奥さんとしてはだいぶ若い??
と思ったら香取さんご自身もやはりお若くて、
千穂さんも金三さんとは年の離れた奥さん設定らしい。
けども!
精神的な大きさのためですかね~
旦那さんの金三さんとの関係はもちろん、
弟子として出会う松島くんとのことにしても、
大きな愛で相手を包み支えるような女性でした。
金三さんの検査中の、松島くんと2人での語らい。
このシーンは、一挙手一投足が注目ポイントというか、
小さな動きまでのすべてがすごく良いんですよ!
どういう動きをしている、と説明はできませんし、
だからどの動きのどこがどう良いかはもちろん説明できませんけど、
説明できないけど、全く目が離せないくらい良いんです!
決まり切った動きとかじゃなくて、ある意味演技でもなくて、
ごくごく自然な、会話をするときの態度・反応、ということか?
何か大きな大きな温かさを感じるものがありました!
師匠の検査でどきどきそわそわ松島くん。
ってこの松島くんもそれはまあ素晴らしく良いんですけども、、
全身に「浮き足立ってます」と書かれたかのようなね。
そんな彼に「すわんなさい」って、
ゆっくりと落ち着いた口調の大きな優しさの中に、
ほんのちょっぴり窘めるスパイスを効かせたような言葉。
心奪われましたね~。
姉のような母のような。
実際松島くんも「ねえさん」と呼んでますけどね、
え?そういうことじゃない?(笑)
あ、それと、千穂さんが語り始めたそのときに、
スッと背筋を伸ばし足を揃え、姿勢を正す松島くんが。
頭が良いというかきちんとしてるというかまじめというか。
良い子だなあ~~と思わないではいられない!!
そんな良いシーンの最後がね、
これまたあったかい気持ちでクスッと笑えるものでね。
馴れ初めを思わずじっくり語っちゃったことに照れ隠しの千穂さんと、
姉さんすごい入ってはりましたよ(自分の世界に)って、
まじめに答える言葉が姉さんいぢりになってしまう松島くん、
いや、これはむしろ狙ってからかうのかw
大好きなシーンでした。
そして明らかに身体が弱っている金三さんとのシーン。
暮れまで持たないかもしれないと言われている金三さんが、
…これは少なくとも千穂さんは田代先生から聞いていますが、
もしかしたら金三さんは知らないかもしれない…
そんな金三さんが、正月に、千穂さんの実家である東京に、
一緒に帰ろうという話をしてくれている。
これがもう切ない><のですけどもね…
このシーン、金三さんの言葉を千穂さんがね、
じっと、じ~~っっと、ただただ静かに聞いているのですよね。
命の力が落ちているかのようにさえ思う、
ゆっくりと穏やかな金三さんの言葉。
その言葉にただ「・・・うん、、・・・うん」って、
ゆっくりうなずきを返すだけなのですけどもね。
問いかけに対して、じっっっと溜めてからなんです、
「うん」って静かに返すのが…。
その間のことをすごく考えちゃってね。
あの、即答ではない「間」の中に、
どれだけの想いが詰まってるのですかねえ><
そしてこのシーンの最後には、あらすじにも書いた、
「もし神様がいるのなら、舞台の上で死にたい」
『私はもう何も言わないからあなたの好きに』
というやり取りが、出てきます。
これ、やっぱり本当は、金三さんももう知ってたのかなあって。
自分が正月まで生きていられるかさえ分からないことに。
これは少し考え過ぎなのかもしれませんけどね。
でもとにかく、このシーンもまた、
大好きな、大好きな、シーンでした。
●「ありがとう」
大きく目立つことはなかったかと思うのですが、
この「ありがとう」という言葉がいろ~んな形で、
あちこちにちりばめられていたのかなと思います。
あらすじにも書いた、妹の成功を祈る誠への咲楽からの言葉。
金三さんと千穂さんのシーンで、
「こんな風になったけど一緒になってくれてありがとう」
という金三さんと、「こちらこそ」と返す千穂さん。
そして漫才中。
相方が本当に自分で良かったのかと聞いた玉男さんが、
玉男ちゃん以外の相方は良くないという金三さんの言葉を聞いて、
それに返した「ありがとう」…。
自分が意味を大きく捉えたのはこのあたりですかね。
また、誠と咲楽の、自転車二人乗り。
ありがとうの気持ちと言葉…祖母からの教えを幼い妹に伝える兄。
食べ物とか、子供に言えないオ・ト・ナの世界の話とかw
そういうお話の中に上手く紛れさせるかのように出てきて。
ここのシーンもなんとも好きなのですけども^^
あ、この他にも田代先生絡みは、ちと違う方向に?
隣室のお爺さんの発作に気付いた咲楽へのお礼。
ここの論点は、お礼の方じゃなくて…
「(発作のお爺さん)半分輪っか出とった」
先生は呼吸するくらい自然におもしろいことを言うw
この後の誠との会話でもですよね。
今飲みに行こうとか、呼び出しのポケベル無視とか、
本当に「しれっと」という言葉がハマるww
ちと話逸れましたがw
こういう言葉がそんなに強く自己主張して来ないように思えて、
それゆえ何だか押しつけがましくないと言いますか、
感動を強く売り込んでくる感じがしない。
もちろん、それだからこそいい!!
「こう言ったら感動するよね!ね!!ね!!」
とやられたら、興ざめするでしょ?w
それとはまったくの正反対で、ひっそりあたたかい。
だからこそ、その瞬間は強くはなくとも、
後々まで余韻が残るんじゃないのかなあ^^
ちなみに、漫才での玉男さんのありがとうは、
潤んだ目と表情とを合わせて聞いたこの言葉、この光景は、
本当に素敵でした。
玉男さんの表情が今でも残っています^^
●兄と妹
誠と咲楽、松本さんとあすぴー。
誠と咲楽は血のつながりはありませんでしたが、
松本さんとあすぴーも、
松本さん曰く、手つなで一緒になって以来、
妹のように可愛がってきたってことだそうでした。
そういうことが、、、まあなくてもでしょうけれども、
本当に仲の良い、「本当の」兄妹だったのかなって。
兄は厳しい言葉の陰で、妹大好きすぎるし、
妹は兄のおっかなさに隠れる真意をちゃんと知っている。
脚本上のこと、と言ってしまえばそれまでですが、
でも、言葉だけでなく、2人が醸し出す空気も含めて、
すごく良いペアだったのかなと思うわけです。
咲楽は何歳設定だったのかな?
誠は少なくとも40ちょいくらいなので、下手すると親子近い年齢差?
咲楽はあすぴーの実年齢よりはたぶん若いだろうしw
実年齢と見た目とのあれこれは考えないでおこうw
そういう雰囲気に大きかったのは、
対等に、ガチに、ぶつかり合える雰囲気と、さらに言って、
もしかしたら言葉というのがあったのかなあと思います。
関西弁ですね。
松本さんによると、結構なハードルを設定したのだそうでした。
関西弁しかも南部側になるですかね、
方言をきちんと話せるようにというのはやはり難しい様子。
前に手つなで関西弁やってたから大丈夫なのでは?
と思っていたのですが、あのときのものは、
もうちょっと兵庫の山寄りの方?のものらしいのです。
今井さんのご出身のあたりの方言ですね。
(何弁ってあすぴーが言ってたか忘れちゃった><)
面会の時に目の前で実演してもらったら確かに違う!!
# っていうか個人的には、突然目の前に手つなの咲楽が登場!
# というくらいの衝撃で、可愛いやら驚くやら…
自分は関西弁正確にはもちろん分かりませんが、
そちらご出身のお客様からもお墨付きが出たくらいだったようで、
あすぴー相当頑張ったのですね~。
で、やっぱり言葉に勢いがあると言いますかね、
そういう言葉での対等な話し振りに、気持ちの素直な表現は、
とっても良い兄妹コンビ感を伝えてくれたと思っています。
咲楽が誠に対して思いをぶつけた。
あの強さもとっても良かったのですけども、
痛いところを突かれたかのような誠の表情も良かった~><
「兄ちゃんみたいに好きなこと一度はやってみたいねん!!」
でしたっけ、、、
兄の想い、小さいと思っていた大事な妹のね、成長を感じる…
嬉しさはあるとしても、いろいろ複雑なのでしょうね、きっと。
と、いったところで、感想編はここまでかな?
次回は、先入観要素ありありの…
そう!自分の中にある過去の公演の記憶を、私情をw
挟みまくったところの、まあこれも感想でしょうけどもw、
そこを書いてみたいと思います!