高橋明日香さんご出演
MCompany 「My Way」
長々感想書いてきましたが、これで最後ですよ~。
直接には今回の感想ではないかもなテーマになりますw
いつもどおりここまでの感想を紹介して
ではラストです。
参ります!
●オーバーラップするもの
おはなし編にも書きましたが、今井さんオマージュのところで、
かつて観た作品の印象にだいぶ気持ちが引っ張られたところです。
今回の作品は、この要素がなくとも、素敵なものだったと思いたい…
のですが~(^^;
引っ張られる時点でやはりフラットな判断はできないので、
実際、今井さんや今井さんの作品を知らない人がどう感じたかなど、
すごく気になるところではありますけどね。
ままとにかく、オマージュのところに自分が引っ張られた、
そのことを書いて行きたいと思います。
きっと長いよw
まず、公演が始まる前からあすぴーや松本さんの言葉で、
「ウインズ」「手つな」を想起させるシーンがあるだろうことを知り、
パンフやチラシのイラストには「今雅商店街」とあるのも見て、
それはもういろいろとこうイメージしすぎてましたw
チラシに描かれている人物が今井さんなのかなぁとか、
「彼を背負ってもらった」という言葉から、
なだぎさんが今井さんに近い何かを持つのか。
などなど。
でね、初日にパンフを買って開演前に読んでいて、
気付かないで良かったのか悪かったのか…
役名が思いっきり書かれていて、そこには「咲楽」と。
とても心に深い印象を刻みつけた「手つな」のヒロインのひとり、
今回と同じく、あすぴー高橋明日香さんが演じた役。
パンフ読んでて気づいたら、
きっとそこでこみ上げるものがあったでしょう。
周りのお客さんに怪しまれちゃうw
今作を観るのに最初から余計な先入観を持ってしまったでしょう。
サングラス色に染めて観てしまうようなね。
ただ、気付かなかったからその呪縛には掛かりませんでしたが、
本編中に「さくら」と名前を呼ばれたときに、
『あの「さくら」なのか!?「咲楽」の「さくら」なのか?』
とムダに動揺したのも事実ですw
で、最初はピンと来ていませんでしたが、「まこと」さんでした。
終演後に「咲楽」だと気付いてから初めて、
「まこと」が漢字を変えての「真人」だと気付きました(ニブいw
同じく手つなの、今井さんが演じた主役の「真人」。
可愛らしいカップルだった「真人と咲楽」は、
兄妹になって「誠と咲楽」になっていたのですね~^^
それから後になってあすぴーから聞いて知りましたが、
皆さんそれぞれ、ちなむ名前だったのだそうですね。
「まこと」も、そもそも「誠」がウインズにいました。
舞台が始まり、最初に思ったのが、
誠さんが赤い靴下を履いていたのを観て、
「確かまこちゃん(手つなの真人)も赤い靴下だったような?」
というリンクは感じて、これも終演後にしっかり確認。
それにこの赤い靴下というのは、真人というだけでなく、
今井さんがそうだったのですかね。
さらには、漫才コンビが出てくる…
「ウインズ」にも漫才師が出てくると聞いていたので、
そしてその一方が先述のなだぎさんなので、
この辺りもきっとオマージュなんだろうなあと。
「ウインズオブゴッドを観てから今作見たかったなあ」
などと思っていたりしました。
それに漫才ネタを飛ばしてしまうのも一緒らしいのですね。
今作の最初の漫才シーンで、金三さんというかなだぎさんが、
「これ観たことある…なんならやったことある気がする」
みたいに言い出したので、いろいろもう「なるほど~」とww
「パクったやろ」『オマージュって言ってよ』ってなやりとりも、
この作品が「今井さんオマージュ」ってところに
上手い具合に引っ掛けてるのかなって思えたりね。
そして、自分にとって、とても象徴的だったのが、2つ。
誠が幼い咲楽と自転車二人乗り…これはもうパブロフでしたね。
観た瞬間にほぼ崩壊しました…
まこちゃんと咲楽が、免許取れた~って楽しそうに話し、
しかも、赤ちゃんができた、結婚しよって…それはもう素敵な、、、
なのに、そんな嬉しい気持ちがたった一言で…
さらには病で倒れてしまう、、、あのシーン><
こっちの咲楽は順調に回復しているようなので、
あのときのような怖い話にはきっとならない…
そうは思いつつも、少し緊張感を持って観てしまいました。
それとね?これはうろ覚えですし確認もしようがないのですけど、
このシーンで掛かっていたBGMって、
手つなの自転車のシーンと同じじゃありませんでした??
もちろん確証はないのですけども、曲も含めて全体の雰囲気で、
自分が持つ記憶をとても刺激されたのですよね。
もうひとつは、一番最後。
スポットの中に浮かぶ、ベンチの上の赤い靴下。
誠が、金三さんが、履いていた、象徴的な品物。
そして真人も、今井さんも?履いていたんだろうなっていう品。
しかもこの照らし出し方は!!
手つなのラスト…
真人にも咲楽にも麗子にもまつわる「幸せを運ぶ白いブタ」と、
中学の頃に咲楽が遊んでいた「風車」、
この2つの品を浮かび上がらせていたラストと同じでした。
いろんな意味で、このラストの見せ方に、感じるものがありました。
とりあえず、後者は舞台の一番最後だから影響は少ないとして、
前者の方はね、今作に対してより強く感情移入させる効果が、
もしかしたらあったのかもしれません。
ここはもうとてもフラットには判断できませんけどね(^^;
この他にも
咲楽と松島くんのケバブ漫才(違うw
松島くんのお勧め料理について
「なら食っちゃる」
『何で上から目線』
っていうやりとりは、手つなでも似たのがありましたね。
まこちゃんと、緒方砂川両名の出会いのシーン。
ビニ本のこととか一緒に移動するときのカバンとかのくだりw
「なら見ちゃる」とか「(カバン)持たしたる」に対して
『何で上からやねん』
っていうのがありましたね~。
それから、
東京に発つ咲楽の去り際の「はよ結婚しな」と、
それを聞いた誠の反応は、
大人になった真人たちの釣りのシーンでの、
砂川に向けた真人の捨てゼリフ「パゲ!」と、
「パゲ言うな!!」と遠ざかる真人に叫ぶ砂川、
の構図と同じにも見えました。
なんでしょね、もしかしたら考え過ぎなのかもですが、
もし狙ってこれを作ってたのだとしたら、何だか嬉しいなあ^^
それから、、、
劇中直接触れられるのは少しでしたので、実際どうか分かりません。
オマージュというか普通に使われるテーマでもありますし。
かなりこじつけて考えてしまいましたが、戦争…反戦のこと、かな?
今作で誠が最初に千穂さんに話すのは、
終戦の日…戦争に関する話。
ウインズも手つなも、今井さんの戦争への、反戦への、
想いがあったはず。
そういうところに掛かって来るのかなあ、
なんて思ってしまいました。
今は戦後でなくもはや戦前…それを「ある人が言ってた」という誠。
その「ある人」って誰??もしかして今井さん??
今井さんが生前、そういうお話をされていたのでは?
なんてことも考えてしまいました。
感想の最初に書いたように、誠は本当に分け隔てない。
誰彼構わず話しかけてスルっと懐に飛び込んじゃう。
これは今のご時世では難しい?
東京に住んでいる自分にはほとんどお目にかからない事象。
同じ日本でもこうなのですから、
国や人種やあれこれが変わればもっと難しいのでしょうけどね。
でも、誰しもがこんな風にスルっと話し合うことができるなら…
なんてね(^^;
「人はみな平等」
「同じ人間」
麗子という「人間」によって語られた言葉を、
何か振り返らされてしまいましたよ。
いろいろこじつけ多くなりましたけれど、
こんな風にあれこれ思い返しながらの観劇ではありました。
手つなは自分にとって心の奥底までずしりと沁み渡り、
そこにすっかり居座ってしまった作品。
当時もなっっっっがながと、ブログに書いてしまうくらいw
お話の記憶、曲の記憶、光景の記憶、いろいろです。
ああ、リンクはしませんけど、このブログの2014年の3~4月頃、
いっぱい感想書いてますw
またオマージュには含めませんでしたが、どこでも割とあるのでね、
「ひぐらし」の声(SEなんて夢のないことは言わないw)
自分は手つなで、夕景の中の声や、主題歌に絡めての声で、
この声を強く意識させられて、それ以降どこの舞台で観ても、
ひぐらしの声には必要以上に心打たれてしまうようになりました。
これはもはや心的外傷と言って良いのではあるまいか?w
ま、大好きなんですけどね^^
その声もまた今回聴けてね~、やっぱり意識はさせられましたし。
とにかく、我ながらバカだな~って思っちゃいますけど、
普通以上に、必要以上に、影響させられながら観ていたんじゃないか、
そう思えるわけです。
やーーーホント、この要素なくても良い作品だと思うんですけどね。
ホントにもう冷静な判断が一切できないのでね(^^;
ただひとつ言えることは
今回、この皆さんで、この作品に、出会えて、
本当に良かった!!
ということです^^
素敵な素敵な作品を、ありがとうございました!
難しいかもですけど、またこのメンバーでのこの作品を、
観てみたいなあ^^