顧問CFO川井隆史のブログ -397ページ目

見える化 -理念なきM&A

見える化経営コンサルタントのかわい たかしです。


昨夜は私がCFOをしていたある欧米系の会社の元部下が


リストラにあって失業していたのですがようやく半年ぶりに


仕事が見つかったのでお祝いをしていました。初のお子さん


が誕生し、喜んでいたところにリストラですから精神的にも


大変だったと思います。



 その会社はM&Aでどんどん規模を拡大し、売上数兆円にも


なった会社で日本法人も急拡大でとりあえず売上50億円を目指す


勢いでした。しかし、リーマンショックで一転、坂を転げ落ち昨年


日本法人は完全閉鎖となり彼も失業しました。私はリーマンショック


のあと、日本法人社長がすぐに転職してしまったので残って


会社の規模を半分にするリストラを指揮して完了後去りました。


短い間とはいえ、一緒に働いた仲間を解雇するのはきつかった


のですが、事業の撤退と合わせて行ったので皆さん納得は


していただきました。

 


この会社はひたすら規模の拡大をめざしM&Aをして、景気が


悪くなると大量リストラといった経営だったので従業員のロイヤ


リティが低く、リーマンショックのような大きな波に対しては、


経営陣から逃げていくようなさびしい終わり方でした。


今は、グローバルでもほとんど売却して存在感のない


会社になってしまいました。


理念なき、M&Aの典型的な例でしたね。

見える化 -M&A 循環取引

見える化経営コンサルタントのかわい たかしです。


昔、デューデリ(買収監査)の際、循環取引らしきものを発見


したことがあります。「循環取引」とはモノは動いていないの


ですが、伝票操作で売上を仲間内で立てて、最後は自分に対して


売り上げがたつので循環取引と言います。要は架空売り上げ


なので会社の規模を大きく見せたり決算期をまたげば利益が


出ているように見せかけることができるわけです。ただ、伝票


など証憑はきちんとあるので相手側ときちんと結託していれば


非常にわかりにくいものです。この会社の場合も金額が


相手側企業の規模と比較して異常であったので疑わしいと


思っただけで、結局決定的な証拠はなく灰色で終わり


ました。ただ、この会社の買収は取りやめとなりました。


区分けして複数の会社に割り振っていたらまずわからないです。

見える化 -GEの買収(M&Aのシナジーその続き)

見える化経営コンサルティングのかわい たかしです。


あくまでも私の印象ですが、日本企業の買収(特に国内)では


完全に上下関係ができてしまい、被買収会社からは優秀な人たち


がボロボロ抜けてしまうという傾向があるような気がします。


それか逆に放置してその会社がボロボロになってしまうかです。


   この点でGEという会社は人を大切にする会社で買収した


会社の人もその日から一緒の仲間という文化を持っていました。


ただ、これは「人に優しい」ヒューマニズムではなく、人という財


を徹底的に有効利用するという多分良い意味での貪欲さ


基づくものです。ですから、登用する人としない人は買収側、


被買収側ほぼ分け隔てなくおこなわれ、結構アメリカ本社


でも買収された会社から本社オフィザー(執行役員)クラスに


なっている人をみました。買収された会社のノウハウも貪欲


に吸収していき、既存の会社と融合させる姿勢は強く


こんなところからシナジーは生まれる気がしました。ただ、


あくまでもヒューマニズムではないのでGEの価値観にあわない


人はどんどん自発的、非自発的に去って行かざるを得ない、


ある意味残酷な面はありましたね。