見える化 -理念なきM&A
見える化経営コンサルタントのかわい たかしです。
昨夜は私がCFOをしていたある欧米系の会社の元部下が
リストラにあって失業していたのですがようやく半年ぶりに
仕事が見つかったのでお祝いをしていました。初のお子さん
が誕生し、喜んでいたところにリストラですから精神的にも
大変だったと思います。
その会社はM&Aでどんどん規模を拡大し、売上数兆円にも
なった会社で日本法人も急拡大でとりあえず売上50億円を目指す
勢いでした。しかし、リーマンショックで一転、坂を転げ落ち昨年
日本法人は完全閉鎖となり彼も失業しました。私はリーマンショック
のあと、日本法人社長がすぐに転職してしまったので残って
会社の規模を半分にするリストラを指揮して完了後去りました。
短い間とはいえ、一緒に働いた仲間を解雇するのはきつかった
のですが、事業の撤退と合わせて行ったので皆さん納得は
していただきました。
この会社はひたすら規模の拡大をめざしM&Aをして、景気が
悪くなると大量リストラといった経営だったので従業員のロイヤ
リティが低く、リーマンショックのような大きな波に対しては、
経営陣から逃げていくようなさびしい終わり方でした。
今は、グローバルでもほとんど売却して存在感のない
会社になってしまいました。
理念なき、M&Aの典型的な例でしたね。
見える化 -M&A 循環取引
見える化経営コンサルタントのかわい たかしです。
昔、デューデリ(買収監査)の際、循環取引らしきものを発見
したことがあります。「循環取引」とはモノは動いていないの
ですが、伝票操作で売上を仲間内で立てて、最後は自分に対して
売り上げがたつので循環取引と言います。要は架空売り上げ
なので会社の規模を大きく見せたり決算期をまたげば利益が
出ているように見せかけることができるわけです。ただ、伝票
など証憑はきちんとあるので相手側ときちんと結託していれば
非常にわかりにくいものです。この会社の場合も金額が
相手側企業の規模と比較して異常であったので疑わしいと
思っただけで、結局決定的な証拠はなく灰色で終わり
ました。ただ、この会社の買収は取りやめとなりました。
区分けして複数の会社に割り振っていたらまずわからないです。
見える化 -GEの買収(M&Aのシナジーその続き)
見える化経営コンサルティングのかわい たかしです。
あくまでも私の印象ですが、日本企業の買収(特に国内)では
完全に上下関係ができてしまい、被買収会社からは優秀な人たち
がボロボロ抜けてしまうという傾向があるような気がします。
それか逆に放置してその会社がボロボロになってしまうかです。
この点でGEという会社は人を大切にする会社で買収した
会社の人もその日から一緒の仲間という文化を持っていました。
ただ、これは「人に優しい」ヒューマニズムではなく、人という財
を徹底的に有効利用するという多分良い意味での貪欲さに
基づくものです。ですから、登用する人としない人は買収側、
被買収側ほぼ分け隔てなくおこなわれ、結構アメリカ本社
でも買収された会社から本社オフィザー(執行役員)クラスに
なっている人をみました。買収された会社のノウハウも貪欲
に吸収していき、既存の会社と融合させる姿勢は強く
こんなところからシナジーは生まれる気がしました。ただ、
あくまでもヒューマニズムではないのでGEの価値観にあわない
人はどんどん自発的、非自発的に去って行かざるを得ない、
ある意味残酷な面はありましたね。