M&A -ファンドはハゲタカか?
見える化経営コンサルタントのかわい たかしです。M&Aで
一般の人々がファンドというとハゲタカとか悪い印象を持って
いるかも知れません。ただ、野生の世界でホンモノのハゲタカが
去ったあとは骨と皮しか残りませんが、ビジネスの世界では本当に
そうなのでしょうか?ファンドには必ず出口(エグジット)
があります。したがって、通常は売却するか、再上場するかです。
骨と皮しか残らなければ誰も買わないですし、上場もできません。
ファンドといっても出口まである程度時間をかけるところもありますし、
構成メンバーの哲学や能力によってもずいぶん異なり一概に
こういうものだとは言えません。非常に素晴らしい理念を持って
会社を再生させるところもあれば、ビジネススクールを出て
投資銀行にちょっと勤めたにいちゃん(ねぇちゃんでもよい
ですが)がエクセルでちょちょっとプロフォーマ(試算)を作って
現場に押し付けてしまうところまであります。まずは、後者の
しょぼい例の体験談から次回お話ししましょう。
見える化 -会社更生法とエルピーダメモリー
見える化経営コンサルタントのかわい たかしです。
エルピーダメモリーの続きですが、会社更生の申請をエルピーダ
メモリーはしました。買い手としてはこのタイミングを見ていた
と思います。
このメリットとデメリットですが、デメリットはやはり
ブランドの毀損ということです。一般的には取引き先がどんどん
離れていってしまいます。一方でメリットは特に債権、債務がきちんと
確定した上に、再建計画の中でかなりの部分カットすることができる
ということです。したがって、一番の懸念事項である4000億近い
借入金をかなり減らせたうえ引き取れるというのはかなりリスクが
減ります。おまけに裁判所の権限で債権債務はきれいに確定する
から安心です。一方デメリットの方も国内唯一のDRAMメーカー
ですから取引先も自分がスポンサーになれば戻ってくると踏んだ
のでしょう。すごく嫌な言い方ですが
「きちんと更生という形で止めを刺してから美味しくいただく」ということ
です。非情だけれども合理的な判断でしょう。
見える化 -エルピーダメモリー
見える化経営コンサルタントのかわい たかしです。デューデリを
公認会計士的な目で見てきましたが、注意していただきたいのは
職務の限界として会計士や弁護士は過去の記録を見ているだけで
将来のことはわからないことです。現状におけるリスクも大切ですが
一緒にやっていく将来の像を見ていかなくてはならないです。
財務諸表は残念ですが結果しか教えてくれないのです。
その例がエルピーダメモリの倒産です。前々から資金繰りが
厳しいとは新聞記事などでは見ていましたが、結構驚きました。
余談ですが監査報告書をみると以前会計士受験で机を
並べていた友人が業務執行社員でした。本当に大変だったと
思います。さて、参考にしているのは第3四半期の有価証券
報告書ですが前期比をみるとその内容の激変ぶりに驚き、
市況に左右される企業の経営の難しさを感じます。
まず売上が前年4222億から2196億と48%減少しています。
一方在庫は725億から766億とむしろつみあがってしまい
結果としては在庫調整は遅れてしまっています。
ただ、いくら損益分岐点を低めに保っても48%売り上げ
が下がったら持ちません。この状況だと買い手はなかなか
買収の判断は取りにくかったことが想像できます。