先日の夕食のとき、主人がぽつりと
「今日、怒られた」と言いました。

 

 

「どうしたの?」と聞くと、
「○○先生に“論文出さないの?”と言われた」

 

……え?それが「怒られた」になるの?

 

 

 

実は主人、部下に「論文を書け、書け」と言っているけれど、なかなか出せていない状況。(論文の数も評価になるので)


部下への指導が悪いと指摘されたように感じ、恥ずかしさが湧き、「怒られた」と受け取ってしまったようです。

 

 

私たちも日常の中で、
ふとした一言に落ち込んだり、傷ついたりすることがあります。


でも、それは言った人が悪いのではなく、
受け取る側の心の状態によって生まれるものかもしれません。

 

 

 

今の時代、
パワーハラスメント、セクハラ、○○ハラスメント…と
“ハラスメント”という言葉をよく耳にします。


けれども、受け手が被害者意識でいると、
なんでもハラスメントになってしまうのです。

 

 

 

そんなときは、
一度感情を脇に置いて、ただ事実だけを見てみる。

 


そして自分に問いかけてください。

「本当に? 本当に? 本当にそう?」

 

繰り返してみると、
「あれ、そうでもないかも」と気づくことがあります。

 

 

 

心のフィルターを外して事実を見つめ直す。
それだけで、世界は少し優しく見えてきます。

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。
 

 

 

 

現在大学生の娘が高校2年生時に、少しずつ学校を休むようになりました。
最初は週に1回。次第に2回、3回と増えていき、学校へ行っても途中で帰ってきてしまうように・・・

 

 

「いじめられてるの?」
「先生に何か言われたの?」

そう問いかけても、返ってくる答えはいつも「No」。

 

 

娘はこう言いました。


「生きていたくない。死にたい。大人になんかなりたくない。」

 

 

その言葉は、私の心に深く突き刺さりました。

なぜなら、それはかつて私自身が思っていたことだったからです。

 

 

 

私も小学生の頃、いじめを受けたことがあります。

 

机にゴミを入れられたり、無視されたり…。

学校に行きたくなかったけれど、親には言えませんでした。

あの時代は「不登校」という言葉はなく、「登校拒否」と呼ばれていて、学校へ行くのは“当たり前”だったのです。

 

 

でも今振り返ると、
「行きたくなければ、行かなくてよかった」
そう思います。

 

 

 

私は気づきました。
「学校は行かなきゃいけない」
「学校へ行くべき」

 


その思い込みを手放してもいいんだと。

 

家族で話し合い、娘は高校を辞めることを選びました。
その後、定時制高校に進み、今は大学生として元気に過ごしています。

 

朝の水やり

 

生きる形はひとつじゃない。
学校に行けなくても、道は続いている。

 

 

私たちは知らず知らずのうちに 「当たり前」に縛られている のかもしれません。
でも、その「当たり前」を手放したとき、思いがけない自由と、新しい道が見えてくるのだと思います。

 

 

どうか覚えていてください。
あなたも大丈夫。
「当たり前」から自由になれば、きっと新しい自分の道が見つかります。

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。
 

 

 

女性は本当にたくさんの役割を担っています。
「女性として」「妻として」「母として」「仕事人として」…気づかないうちに、頑張りすぎてはいませんか?

 

 

私自身も、仕事と家事、育児の両立で苦しんだ時期がありました。


家事は妻の仕事と思い込み、仕事から帰るとすぐ夕食を作り、子どもの習い事の送り迎え、掃除や洗濯…。

そんな生活の中で、知らず知らず疲れ切ってしまっていたのです。

 

 

結果、子どもに怒ってばかり、夫にも優しくできない。

夫婦仲も悪くなり、「なんで分かってくれないの?」と心の中で思いながら、言葉にできず、子どもに当たってしまう…

そんな悪循環に陥っていました。

 

 

転機は、自分の“本当の望み”に気づいたこと。
「私も満たされたい」という想いを、少しずつ大切にするようになりました。

 

 

私は子どもと一緒に21時に寝て、朝3時に起きることにしました。

片付けや洗濯物を終えたあと、紅茶を入れて朝日を眺めながらホッとする。

その30分が、心をゆるませ、私を取り戻してくれたのです。

 

 

お風呂で好きな音楽を聴くのも良いでしょう。

30分が無理なら20分でも大丈夫。大切なのは「自分のための時間」を持つこと。

 

 

どうかあなたも、自分を満たす小さな時間を、日々の中に取り入れてみてくださいね。

あなたは1日の中で、自分だけの時間をどのくらい持てていますか?

 

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。
 

 

結婚してから25年間、ずっと使い続けてきた冷蔵庫。


冷凍室の取っ手が外れても、「まだ動くし」と使い続けてきました。

でも、とうとう冷凍機能が働かなくなってしまい、ついにお別れの時が。

 


長年、家族の食卓を支えてくれた冷蔵庫に「ありがとう」と心を込めてお礼をし、新しい冷蔵庫を迎えました。

 

 

 

正直、買い替えるのは惜しい気持ちもありました。
けれど、新しい冷蔵庫はやっぱり便利で使いやすく、これからの暮らしを支えてくれる心強い相棒になりそうです。

 

 

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。
 

 

私たちは「感謝」と聞くと、心がほっこりするイメージを思い浮かべます。


でも実は、感謝の力は心だけでなく、体にも大きな影響を与えるのです。

 

 

医師として30年以上、数多くの患者さんと向き合ってきた中で、
「ありがとう」を口にする人ほど、回復が早く、元気を取り戻す姿を何度も見てきました。

 


それは偶然ではなく、科学的にも裏付けられています。

 

 

1. 免疫力が高まる

感謝を感じると、副交感神経が優位になり、免疫細胞(NK細胞やリンパ球)が活性化します。
その結果、風邪や感染症にかかりにくくなり、回復も早くなります。

 

 

 

2. 炎症を抑える

慢性炎症は動脈硬化・糖尿病・がんなどの原因になります。
感謝習慣を持つ人は、炎症マーカー(CRPやIL-6)が低く、体内の炎症レベルが穏やかになります。

 

 

 

3. 血圧と心拍が安定する

感謝は自律神経のバランスを整え、血管を広げて血圧を下げます。
また、心拍変動(HRV)が安定し、心臓の健康リスクも減ります。

 

 

 

4. 睡眠の質が向上する

寝る前に感謝を思い出すと、心が安心モードに切り替わり、入眠がスムーズになります。
深い眠り(ノンレム睡眠)が増え、翌朝の目覚めも爽やかに。

 

 

 

5. 痛みをやわらげる

慢性的な痛みを抱える方でも、感謝の練習を続けると痛みの感じ方が変わります。
脳の「痛みを認識する回路」が穏やかになり、鎮痛薬の量を減らせることもあります。

 

 

 

今日からできる“体のための感謝習慣”

  • 寝る前に、その日あった「ありがたいこと」を3つ思い出す

  • 誰かに直接「ありがとう」を伝える

  • 困難の中からも「感謝できる点」を探してみる

 

 

感謝はお金も道具もいらない、体にやさしい“自然療法”です。
私自身も、毎晩寝る前に「今日もありがとう」と自分に声をかけ、セルフハグをする習慣を続けています。


それが、心と体の両方を整えてくれるお守りのような存在です。

 

 

今日の「ありがとう」が、明日のあなたをもっと元気にしてくれます。 

 

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。