先日の夕食のとき、主人がぽつりと
「今日、怒られた」と言いました。

 

 

「どうしたの?」と聞くと、
「○○先生に“論文出さないの?”と言われた」

 

……え?それが「怒られた」になるの?

 

 

 

実は主人、部下に「論文を書け、書け」と言っているけれど、なかなか出せていない状況。(論文の数も評価になるので)


部下への指導が悪いと指摘されたように感じ、恥ずかしさが湧き、「怒られた」と受け取ってしまったようです。

 

 

私たちも日常の中で、
ふとした一言に落ち込んだり、傷ついたりすることがあります。


でも、それは言った人が悪いのではなく、
受け取る側の心の状態によって生まれるものかもしれません。

 

 

 

今の時代、
パワーハラスメント、セクハラ、○○ハラスメント…と
“ハラスメント”という言葉をよく耳にします。


けれども、受け手が被害者意識でいると、
なんでもハラスメントになってしまうのです。

 

 

 

そんなときは、
一度感情を脇に置いて、ただ事実だけを見てみる。

 


そして自分に問いかけてください。

「本当に? 本当に? 本当にそう?」

 

繰り返してみると、
「あれ、そうでもないかも」と気づくことがあります。

 

 

 

心のフィルターを外して事実を見つめ直す。
それだけで、世界は少し優しく見えてきます。

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。