先日の夕食のとき、主人がぽつりと
「今日、怒られた」と言いました。
「どうしたの?」と聞くと、
「○○先生に“論文出さないの?”と言われた」
……え?それが「怒られた」になるの?
実は主人、部下に「論文を書け、書け」と言っているけれど、なかなか出せていない状況。(論文の数も評価になるので)
部下への指導が悪いと指摘されたように感じ、恥ずかしさが湧き、「怒られた」と受け取ってしまったようです。
私たちも日常の中で、
ふとした一言に落ち込んだり、傷ついたりすることがあります。
でも、それは言った人が悪いのではなく、
受け取る側の心の状態によって生まれるものかもしれません。
今の時代、
パワーハラスメント、セクハラ、○○ハラスメント…と
“ハラスメント”という言葉をよく耳にします。
けれども、受け手が被害者意識でいると、
なんでもハラスメントになってしまうのです。
そんなときは、
一度感情を脇に置いて、ただ事実だけを見てみる。
そして自分に問いかけてください。
「本当に? 本当に? 本当にそう?」
繰り返してみると、
「あれ、そうでもないかも」と気づくことがあります。
心のフィルターを外して事実を見つめ直す。
それだけで、世界は少し優しく見えてきます。