日経ビジネスで、アクティビストに関する記事がありましたが、
今回は、アクティビストの元祖とも言えるカール・アイカーンのポートフォリオについてです。
実は彼、2015年から現在に至るまで、大活躍です。

有名なところでいえば、
・ブリヂストンが買収提案してた、ペップ・ボーイズを横取り
・eBayからPayPalの分離し、無事IPO(eBayはすでに全株売却)
・ネットフリックス全株売却(リターンは12倍へ、投資初期は身売りを提案していた)
・ゼロックスに分離を提案(成功し、アイカーンは新会社の取締役へ)
・AIGに3分割を提案(アイカーンはAIGの取締役へ)
・配車アプリのLyftに1億ドルで出資(評価額は25億ドル、現在の評価額は55億ドルへ)
・光ファイバー網がようやくExit(2016/2/25)

分割しろ系が得意みたいですね。
僕もできるなら色々提案してみたい。笑

では、ポートフォリオ。



まず、驚いたのが、New!の株式の多さ…
ほとんど変えてます。
そして、鉱業のフリーポート・マクモランの株式の8.8%、液化天然ガスのシェニエール・エナジーの株式の11.43%を取得するという張り方ね。笑
そして、彼の2番目のポートフォリオは、変わらずAppleです。
彼はApple株について、一株あたり240ドルの価値があると言っています(現在の株価の2.5倍以上、時価総額にして13619億ドル)

やっぱりApple人気だな~
インドでかっ飛ばしてたタイガーグローバル(二回目だこの表現)の創業者チェース・コールマンの師匠で、ジョージ・ソロスやポール・チューダー・ジョーンズと並んで90年代のヘッジファンド業界を率いていたジュリアン・ロバートソンのポートフォリオです。



飛行機まだ入ってるな~
忘れないんでしょうね。
46社中8社が新しい株です。(表では入りきれなくて45社になってますが。)
アルファベットがNew!

完全に売却されたのが
ALLERGAN PLC
CHENIERE ENERGY INC
LIVE OAK BANCSHARES INC
MASCO CORP
NEWMONT MINING CORP
NORTHSTAR ASSET MGMT GROUP INC
NXP SEMICONDUCTORS N V
PANDORA MEDIA INC
ROYAL GOLD INC
SEAWORLD ENTMT INC
SONY CORP
WYNDHAM WORLDWIDE CORP

アレガン、NXP、パンドラ、ソニー売られたか…
ってかソニー持ってたんだ…笑
インドでかっ飛ばしているタイガーグローバルですが、
このタイガーグローバルの上場株のポートフォリオが、更新されました。



ソースはNasdaqです。

新たにポートフォリオに加わったのが
APPLE
PRICELINE
RESTAURANT BRANDS INTL INC(3G保有のバーガーキングを展開している会社)
TAL ED GROUP(中国)
SQUARE INC()
PURE STORAGE INC
INTREXON CORP
QUNAR CAYMAN IS LTD
MICROSOFT CORP
ATLASSIAN CORP
CAL MAINE FOODS INC
AMERICAN FARMLAND CO

逆に完全に売却されたのが
ENVESTNET INC
EROS INTL PLC
HORTONWORKS INC
INTERNATIONAL BUSINESS MACHS
KATE SPADE & CO

みんなアップルとマイクロソフトがどこまで伸びると思ってるのかな~
マイクロソフトは、クラウド伸びてますけどね!
あと、アリババ売却してJD.comを持分を増やしてる。

今年は、どこのヘッジファンドも苦しんでそうだ。
先日のブログで、FacebookとGoogleの売上推移を乗せたところ、誤解を生んでしまったようで、

Googleの2004年Q1~2015年Q4
Facebookの2011年Q1~2015年Q4

のそれぞれの売上について調べてみました。



Faccebookもこうなるかなぁ~
今期のFacebookの決算が想定以上に良かった!なんて記事をどこかで見て、
確かにスゲェ!とはなったのですが、じゃあGoogleとfacebookってどっちの方が成長してるのかな?
って思って調べていたところ、売上がだいたい同じ時があったので、そこからの比較しやすい!っと思い、並べてみました。

始まりは(一番左の短い棒)
Facebookが、2011年Q1から
Googleが、2004年Q1から
スタートしてます。

単位は100万ドルです~






売上はGoogleの方が伸びてるか!?って思ってたけど、2015年Q4でFacebookも追いつくという展開。
営業利益はFacebookに軍配がありそうです。
ただ、時価総額で見ると、当時のGoogleは今のFacebookほどはついておらず、Facebookの方がGoogleより評価されてるってことがなんとなくわかりますね。

にしてもどっちもキチガイな伸び見せてるなぁ~

※Googleって言ってますが、今は正確に言うとAlphabetですね。
IT企業の人とか意識の高い学生だと、やっぱりIT企業ばかりを見てしまう傾向があると思っていて
これは問題だと。

実際、NewsPicksを見ていても、イーロン・マスクやIT企業が賞賛されている一方で、
その他の業界の企業をあまり知らず、少し知っているだけで偉そうにしている人が多い気がしています。

お前は何様だ!って言われそうですが…笑
そこで今回は、最近上場した企業についてですが(一社だけ違うけど笑)、とても伸びている企業に関して、少しまとめてみようと思います。

①スノーピーク
アウトドア用品メーカー
時価総額 238億円
営業利益率 7%



②鳥貴族
280円均一の居酒屋を運営。社長は関ジャニ∞の大倉くんのお父さん。
時価総額 226億円
営業利益率 6%



③カルビー
「フルグラ」や「ポテトチップス」などを販売している
時価総額 5737億円
営業利益率 10%





④富士重工業
自動車メーカー。「スバル」を販売している。
時価総額 2兆7181億円
営業利益率 14%(世界で2番目に利益率が高い自動車メーカー、首位はポルシェ)





富士重工安すぎだなぁ

⑤サントリー食品インターナショナル
「伊右衛門」「ペプシ」「オランジーナ」などを販売している。グループ会社も含めると日本最大規模の飲料メーカーになる。
時価総額 1兆5156億円
営業利益率 6%



サントリーはちょっと利益が△だけど、M&Aもよくやっているし、時価総額もめちゃくちゃ伸ばしているしOKでしょう。
IT業界の人や意識の高い学生であれば、わかりきっているけど、
普通の学生からするといまいちよくすごさが分からないIT企業。
正直自分もそうだったし、今でもわかって聞かれると微妙なところです…

そこで今回は、視覚的に
「あ、このアプリの会社ってすごかったんだ…」
っていうことを知ってもらいたく、売上や会員数の伸びを示した決算説明快資料を持ってきました。
「こんなの知ってるよ!」
って方も、具体的な数値を覚えとくことが大切って先日、言っていた方がいらしたので、ぜひこの機会に覚えてみてください。笑


①クックパッド
レシピサイトの「クックパッド」を運営。月額280円の課金が収益柱。
時価総額 1907億円(ちょっと前まで3000億近くあった)
営業利益率  44%








②カカクコム
「価格.com」「食べログ」を運営。
時価総額 4258億円
営業利益率 47%



③スタートトゥデイ
ショッピングサイトの「ZOZOTOWN」や「WEAR」、「STORES.jp」などを運営。社長が「フェラーリ エンツォ」とか「ゾンタ・パガーニ」乗っていて、紗栄子と付き合っている人です。
時価総額 3502億円
営業利益率 36%












④ネクスト
不動産検索サイトの「HOME'S」を運営。
時価総額 1139億円
営業利益率 12%



⑤エムスリー
AV機器メーカーのソニーの関連会社、医者向けに「MR君」や治験の受託などを運営している。
時価総額 7741億円
営業利益率 31%







⑥MonotaRo
工場・工事用向けのネット通販。最近CMやってますよね~
時価総額 2694億円
営業利益率 12%




思った以上に株価が下がっててびっくりしました…
こないだまで基本的に今の時価総額の1.5倍はありました…
株安こえ~
四半期に一度公開されるヘッジファンドのポートフォリオですが、ようやく公開され始めた?みたいです。

まず一発目は、サードポイントです。
ヤフーにマリッサ・メイヤーを連れてきたファンドです。

ポートフォリオ



平均保有企業の時価総額は、32Bドルです。

業界比率



アレガンはファイザーに、ダウ・ケミカルはデュポン、ABインベブはSABミラーと合併するけどまだ持ってるんですね。
eBayがまだ残っているのは、スタブハブへの期待ですかね~

個人的にモルソンクアーズが入ってておもしろかったです。笑
モルソンクアーズは、ビール屋さんです。




モルガンスタンレーとアクサルタコーティングシステムがNew!ですね。
確かに、モルガンスタンレーのPERは9倍と滅茶苦茶低いですね(ただここ最近、ずっと低調ですが)
一応Tier1の自己資本比率も14.1%あります。
(ドイツ銀行は11%、三菱UFJFGは12.58%、UBSは14.3%、JPモルガンチェース11.4%、ゴールドマンサックスは12.4%、ウェルズファーゴは10.7%)
アクサルタコーティングシステムは、塗料の会社ですがなんで買ったんだろ…
日本株にぶっ込みすぎてGPIFはディスられてますが、じゃあ同じく政府に圧力かけられて日本株を買わされてそうなゆうちょ銀行とかんぽ生命ののポートフォリオってどうなんだろうかと思って調べてみました。

GPIFのポートフォリオ CIO水野弘道氏


ゆうちょ銀行のポートフォリオ CIO佐護勝紀氏


かんぽ生命のポートフォリオ


参考例日本生命のポートフォリオ(少し前のですが)


んまぁそもそもとして
GPIFは独法で上場もしていない一方で、ゆうちょ銀行は株式会社で上場もしている
GPIFは日本株を 25%入れるっていう運用方針が定められている
GPIF自身では投資ができず委託しなければいけない
GPIFのCIOがトレーダーではなくPE出身、ゆうちょ銀行のCIOがゴールドマンサックスのトレーダー出身

だからなのかもしれませんね。
今後のゆうちょ銀行のポートフォリオは注視していかなければいけないかもしれませんね。
少し前までウォーレン・バフェットにものすごくはまっていました。
今でこそバフェットは、バークシャー・ハサウェイというコングロマリットのCEOになっていますが
その前までは、パートナーシップのファンドマネージャーだったわけです。
彼は、26歳の時に、友達や家族などから105,000ドルを集めて最初のパートナーシップを閉じたのですが、その後さらに4つのパートナーシップを作り、計5つのパートナーシップを運営していました。
しかし、1969年にパートナーシップを清算し、自らの資産で繊維会社だったバークシャー・ハサウェイを買収し、現在に至るわけです。
そして、以下の表が何かというと、そのパートナーシップを運営していた時のリターンです。



ダウ・ジョーンズはマイナスになりながらも、バフェットは運営していた期間、2桁のプラスを出し続け、ついには、資産を26倍にさせています。
んまぁ確かに、ダウ・ジョーンズも10年で2倍になってるように、アメリカそのものが成長していたということは否定できませんが、それでもやっぱりバフェットはすごいですね。