ケンちゃんラーメン 本店 @酒田市 〜「中華そば 小盛(身入り)」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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ケンちゃんラーメン 本店
酒田市(酒田)


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【メニュー】中華そば 小盛(身入り)
【価格】800

[訪問時期] 2022年4月中旬(休日) 昼
[注文方法] 口頭注文、後会計
[出汁] 豚鶏+煮干/清湯
[味] 醤油
[麺] 平打ち手もみ太縮れ麺(200g強位)
[具] チャーシュー2種、メンマ、海苔、ネギ、豚脂
[卓上] Bペッパー、七味



3日目、最終日は「ケンちゃんラーメン」の本店から。
ホテルに居てもしょうがないので1時間前の10時頃に到着、当然店前は無人。
ダクトからは煮干の良い香りが漏れて来る。

出て来られた店主さんが怪訝そうな顔で「お店11時からですけど」と仰っていたので、流石にこんな早く来る人はいないのだろう。




快晴の鳥海山を眺めたり、暫くぶらぶらして時間を費やすと、10時半に現れた常連さんが「中で待ってれば」と店内に誘ってくれた(笑)



商売っ気たっぷりでハイテク券売機も導入している山形店とは真逆の、素朴さ溢れる店内。


テーブルや小上がり席はやや窮屈そうだったので、カウンター席横並びで開店を待つ。



お冷やとレンゲはセルフピックアップ。



やがて後客がドッと入り始めて15分前には店内満席、外待ちが発生するが、これじゃ来店順も分からない💦と不安になる。
5分前に早開けすると、女性スタッフから「順番早い方ぁー?」と声がかかり、自己申告順で注文が始まった(笑)



メニューは中華そばオンリーで小盛から特盛まで4段階あるが、小盛でも200gはありそうだから冒険はしない。
もちろん身入りで。
味の濃さ、油の量はともに普通でお願いした。




■ スープ
豚主体の動物系に煮干や昆布がじんわり、油も少なめで序盤はスッキリ。
庄内だからニボ感強めと予想していたけど、案外フワッとした感じで豚のコクが勝っている。
ちょい強めなカエシとバランスは悪くない。
パンチがあった山形店のイメージとは結構違う気もするけど、本店の此方がオリジナルで、「二郎」のように店ごとの特徴があるのだろう。
身(背脂)の影響で徐々に豚感が強まり、増幅するコクと甘味にグッと引き込まれる。
惜しむらくはこの後やや単調に陥るのが難点なのだが、それでも後引く味に中々レンゲを手放せない。
不思議なスープである。




■ 麺
自家製手もみの太めな縮れ麺。
山形店でのゴワ感混じりのインパクトを記憶していたが、此方は思いがけずソフトに茹でられていてちょっと拍子抜け。
でもライトなコシで食べやすいし、風味の溶け出しも早めに感じられ、個人的には此方の麺の方が好みだ。
麺量は小盛でも200gオーバーだろう。




■ トッピング
チャーシューは肩肉系とモモの2種類。
良く染みた味と相まった肉感を楽しめるが、まあ特別感はない。




増したかのような大量の細メンマは脇役に留まらない存在感で、シナシャリッと顎を疲れさせず、微酸味混じりの味付けも良い。



身(背脂)をひとつ頬張ってスープを飲めば、うっとりするような甘トロ感の虜になる。
このスープには卓上のブラペがお似合いだが、周囲は七味を使う方も案外多かった。



■ 感想など
本店はお店もラーメンも、ついでにお客も至って素朴。
これが発祥、酒田のソウルフードなんですね。
山形店しか経験なかったので余計そう思うのかも知れませんが、とにかく聖地訪問にテンション上がりました。
こうお店によって違うと、各店を食べ比べしてみたくもなるのは、正に「二郎」と似た感覚です。

ご馳走様でした。