みなさん、こんばんは。
とし総子です。
 
3月に入ってもう半分も過ぎてしまいました。
びっくりするほど日々が過ぎていきます、、、焦る、、、。
 
今日は長男が卒業式の予行演習なのだと言って白い靴下を探していました。
短いものしかなく(自然学校のために買ったくるぶしまでの靴下でした)
「寒いよう、、、」
と言いながら出かけていきました。
だって、そんなこと言わなかったじゃん。
母だって言っててくれたら、百均で買ったよ、きっと。
 
来年は長男が送られる側になります。
果たして私は卒業式で泣くのか?!
今から行く気になれるかの方が心配な、ちょっと母親力の低い人間です。
 
 
そんな私は、この漫画の主人公のエルフにけっこう感情移入してしまっています。
今日ご紹介&おすすめしたいと思った漫画は、
マンガ大賞で賞をもらいまくっている『葬送のフリーレン』です。
 
原作は山田鐘人先生、そして作画はアベツカサ先生。2023年3月の時点では9巻まで刊行中です。
 

 

 
 
なんとついにアニメ化もするそうですね。
なんだか色の感じが漫画に近くて
とっても期待しています。
 
フリーレンの声は声優の種﨑敦美さんだそうで、少し少年のような瑞々しい声で、とってもいいですよね。
 

秋頃か、、、

 

 

 
さて、この物語のあらすじは、、、
 
世界は魔王を倒したあとの世界。
勇者ヒンメルと、僧侶のハイター、前衛の戦士であるドワーフのアイゼン。
そして、魔法使いとしてエルフのフリーレン。
彼らは魔王を倒し、そして英雄として世界に迎えられました。
物語りはそこからはじまります。
 
エルフのフリーレンは、不死に近い寿命が与えられた種族のエルフです。
彼女はこの勇者との十年の旅をそれほど大きなものだとは考えていませんでした。
けれども、ついに人の仲間の寿命が終わろうとするときに再び再会を果たしたときから、
彼女の心には変化が顕著に現れはじめます。
 
そして勇者ヒンメルが亡くなったとき、
彼女の中に深い後悔が生まれます。
 
「人間の寿命は短いって知っていたのに、、、
 なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう」
 
その後悔を何とか拭ってやろうと手を差し出したのは、
仲間の最後の生き残りとなったドワーフのアイゼンでした。
 
彼はフリーレンの師匠が残した魔導書にある、
死者と会うことができる場所への旅をすすめます。
そこは、かつての魔王の城がある場所だったのです。
 
僧侶ハイターが残した魔法の才能のある少女フェルンと、
戦士アイゼンの弟子で、弱腰のところがあるシュタルクを同行者に。
 
かつてフリーレンが仲間たちと旅をした道を辿りながら、
彼女の仲間たちを再び知っていくための旅ははじまるのでした。
 

 

 

長寿のエルフという生き物と、

その寿命にすればまるで瞬きの時間のような寿命しかない人間たちの関わり合いとなると、

それは楽しいだけの物語にはなるはずがなく、

このお話にはいつもうっすらと別れの香りが漂っています。

 

それはすこし菫のような色をしている気がします。

 

生きる手段として魔法を選んで、フリーレンに弟子入りをしたフェルンはどこか感情が表に出にくい子なのですが、
どこか子供のような甘え方をするときもあって、
彼女の中のはやく脱することになった子供の部分が時折顔をだすようで、
それが彼女にとってのフリーレンへの敬愛なのだろうとも感じて、
すこし悲しいような、ほわりとするような気持になります。
 
また、アイゼンの弟子のシュタルクは、
守らなくてはいけない時に逃げることを考えてしまうちょっと弱腰な少年ですが、
人の気持ちに寄り添おうとするやさしさや、
逃げたい気持ちをねじ伏せる強さもある戦士でもあります。
 
人間であるふたりは、
エルフのフリーレンがもつ独特の考え方やさみしさに寄り添いながら強さを磨き、
そしてフリーレンもまた彼女たちに寄り添うことで過去を解釈しなおせたり、
もう一度味わいながら旅は続いていきます。
 
お話には、あまり大きな起伏がないかもしれません。
なんといっても、もう魔王はいない世界なのです。
それでも残党の魔物はおり、
世界には未だに彼らに苦しめられています。
 
それを倒しつつ、
仲間たちとの思い出や、
残してきてしまった仕事を片付けたりしつつ、
旅はゆっくりと進んで行きます。
 
魔物との戦闘もあまりアクションシーンは描かれません。
 
この物語の主軸は、
フリーレンの他者への心と生きるための成長なのです。
 
それがとても魅力的で、そして心に響く物語になっています。
 
きっとアニメになったら人気がもっと出ると思うので、
今からゆっくり読み進めてみるのはいかがでしょうか?
 
ちょっと『キノの旅』が好きな人にもいいんじゃないかと思います。
 
もうすぐ10巻が発売なので、
私はとても楽しみです。