みなさん、こんにちは。
とし総子です。
 
やっぱり、磯谷先生の漫画好き、、、
となった新作。
『東大の三姉妹』を、昨日読みました。
 

 

 
最初、タイトルだけ見た時、一回スルーしたんですが、
いや、表紙だけ見よう、とクリックした理由は、
タイトルの『三姉妹』でした。
 
姉妹もの、それも三姉妹もの。
おいしいんじゃなかろうか!!
と。
 
表紙見て本当によかったな、と思いました。
めっちゃ好きなテイストじゃないか、、、
そしてちゃんと作者さまみたら磯谷先生じゃないか。
じゃあ、買おう。
と、予約したのが購入までのこと。
 
そしてやってきた本を手に、
買ってよかったな、と表紙をながめながら思いました。
 
そして内容の説明をよく見ていなかった私は、
「あれ、三姉妹なのに男の子いる」
と手に取って気づいたのでした。
 
そうです。
この物語は、
三姉妹+末っ子弟の物語で、
それも弟くんは東大生ではないのです。
 
長女の世利子ちゃんは34歳、頭脳明晰。
かっちり、ぴしり、といった風貌な彼女は、
自分の意志で立てた計画が崩されることを何より嫌悪しています。
いつもは穏やかにやさしい彼女ですが、
よきせぬことには滅法弱いひとなのです。
ばりばりのキャリアさんですが、
頭が良過ぎる女というレッテルに長く苦しんでいる人でもあります。
そんな彼女は、
自身の恋に振り回されることを嫌悪しながらも、
想いに動かずにはいられないのです。
 
次女の比成子ちゃんは32歳、バイタリティの塊でありたい。
テレビ業界の裏方の花形(のイメージ)であるプロデューサーだけど、
周りからは「東大卒だっていうだけで就けた役職」「東大卒なのに仕事できない」
など聞こえる陰口で溢れています。
それでも作品を作り上げる瞬間のために彼女は自分の内面に刺さった棘を自分で抜いては捨てながら這いずって進むのでした。
そんな彼女の彼氏は、同じ東大卒で文化系バーの経営をしながら書き物をすることを目指しています。
付き合って10年、穏やかというよりもゆるやかに続いてきた関係は、
今、これからの在り方を決定してしまう局面にいることを彼女は薄々感じています。
さて、どうするのか。
そんなことをどこか面倒に感じるくらい、
仕事に生きたい、次女なのです。
 
三女は実地子ちゃんは、22歳は黴の研究に勤しんでいる。
どうやら研究職?
院生さんなのかな、と思うのですが、まだ詳しくは描かれていません。
でも最初の場面のモテモテはすごい。
天然のたらしの予感がします。
これから描かれる彼女が楽しみな三女。
 
そんな姉を持つ末っ子の弟の一理くん18歳。
彼が姉たちの不可思議な行動力や行動原理に振り回される様子が可愛らしく、
また、ここぞと言う時には自分を通すのだろうな、と感じる芯の強さが見え隠れしています。
基本的にはのんびりとした性格で、
東大を受験したのに落ちましたが、どちらかというとほっとしているように見えました。
姉たちにも、母親にも可愛がられてきた末っ子くんの活躍が楽しみです。
(ちらっと出てきた彼とその彼女のお話も)
 
どうやら癖のつよい母親と、おそらく再婚相手の家族が押しかけてくるところで1巻が終わったのですが、
さてここからどうなるのか。。。
 
磯谷先生の描かれる、
芯がものすごく強い、かたい、というわけではなく、
それでも自分のやりたいこと、中心になっている大切なものには真っ直ぐに向き合える目がとても好きです。