みなさん、こんにちは。
とし総子です。
 
去年の終りに走った衝撃なのですが、
ご存知ですか、、、、
『夏目友人帳』20周年なんですって。
 

 

 

 
え~、、、
本当だ、中学生の頃に一巻が出て、
緑川先生の出されていた漫画は他も買って、
「わぁ、この作家さんずっと追いかけよう!」
と思っていた日を思い出しました。
 
先生の漫画、初期のものも、
誰かといっしょに真摯にいようとすればするほど負う苦しさや淋しさを描かれていて、
めちゃくちゃおススメです。
 
 
夏目友人帳から入った私は、
それまでの作品を読んでちょっと驚いたんですよね。
 
先生のお名前にも「緑」という色が入っていますが、
なんとなく作風のやさしい感じから淡い色を想像していたのですが、
「赤」が多いんですよね。
 
今にして思うと、
この「赤」は「命」の色なのかもしれないと思いつつ。
 
巻数は少ないですが、
今に通じる切なさが詰まった作品で、
読み始めると最後まで読んでしまう、とても好きな作品たちです。
 
 
『夏目友人帳』
その中のメインさんで、
つよくて、かわいくて、偉そうで、丸々しているにゃんこ先生だけを知っている人もいますよね。
 
または出来が良過ぎるアニメを見ているよ、という方も。

 

 
アニメ、六期から六年経っての新作にはうれしい驚きでした。
声優さんも変わらずで楽しみでしかないですね!
 

 

 

 

 

つよい力をもってしまったがために人の世界で孤独を感じていた祖母のレイコさん。
彼女がそのうっぷん(と淋しさなんでしょうね)を晴らすために、
妖怪相手に名前を賭けて勝負を挑み、
勝ってはその妖怪の名前を縛って子分にしていました。
 
その妖怪たちの名前が書かれたものを遺品として受け取ってしまった、
彼女の孫であり、
彼女に似た見た目を持ち、そして力も受け継いでしまった少年、夏目貴志は、
死んだ後にそれを譲る約束をして大妖怪である斑(不細工な招き猫に日頃は憑依して人を欺いている)と共に、
妖怪や、妖怪を祓う人間たちに関わっていく。
 
 
最初は人との距離に悩んでいた夏目くんが、
妖怪と関わるうちに、
ひととも関われるようになっていき、
そして今や友人を助けるために動けるようになったなんて、、、
 
最初は同じ目線。
今は何だか息子を応援するような気持ちで読んでいます。
 
彼もやさしいですが、
そんな彼の周りに集まるひとたちもやさしい。
 
そして彼の関わり方、生き方に、
「ひ弱なにんげんの子」と言いながら感化されていく妖怪たちもいて。
 
誰かを思いやるということは、
こんなにも難しく、
時には思いがけず傷つけてしうことなのか、と読みながら、
いくつもの出会いと別れを見送ってきました。
 
今、若い巻数のものを読み返しても泣いてしまう話がたくさんあります。
 
お話のオチと言うのか、
向かう先が見えても、
見えてしまったらその方が、
余計に泣けてしまうものさえあります。
 
読みながら、
どうしてこんなにもこの漫画は泣けるのかと考えこんでしまうほどに。
 
きっと、
この漫画の中に描かれた本当にきれいな想いは、
本物だから泣いてしまうのかもしれません。
 
日本の妖怪って、
ちょっと独特ですよね。
人とは違う時間を生きているのに、
人の生活に寄り添うものがたくさんいる。
 
彼らを望むひとのなかにある、
気持ちが本物であるように、
この中にある心も本物なのだと思うのです。
 

心が本物であるなら、

何度読んでも泣けるのも頷けるというものです。

 

どうぞこれからも、

やさしくてかわいい夏目君とニャンコ先生を見ていられますように。

 

(第七期はどこのあたりをアニメにするんでしょう。

私はちょびの正体のところと、

美鈴が田沼に会いに来るようになる話が見たいのですが、、、)

(でも、的場さんと名取さんのお話も見たいですねぁ、、、)