「だけど今、この島の人々は――『生きている』って言えるのかな?

最高の布陣が織りなす、最高のフィクション。世界の覇権を懸けて争う巨大国家・ドナティアと黄爛との狭間に位置する謎めいた島国、ニル・カムイ。その守護神とも言える〈赤の竜〉に突如生じた異変が招く、さまざまな策略― 。救うのか。滅ぼすのか。それとも、“革命”か― 。虚淵玄×奈須きのこ×紅玉いづき×しまどりる×成田良悟。五人の英雄が織りなす、最高の冒険譚! 


以前の感想はこちら。

第一夜 第一幕~第五幕 第六幕~第七幕 第八幕~第九幕 第十~十六幕


第二夜 第一幕~第五幕 第六幕~第十幕 第十一幕~十四幕


第三夜 第一幕~第十幕 第十一幕~十四幕

最高に豪華な物語、「レッドドラゴン」。
波乱の第三夜を経て第四夜が幕を開けました。


酷烈な世界の中で、各々が持つ信条や魂の下で絡み合う様々な意志や策謀。
そして作られる時代の流れの重厚なスケールを堪能できるセッションです。


先ずは

婁 (淡々と)ひどい悪人ですな。
スアロー ぐぐぐ……!

と、さらっと自分を棚に上げた物言いをする婁と、それに掛け合うスアローにまず一笑い。
スアローのぐぬぬ…顔が頭のなかに浮かびました。

ウルリーカさんはつくづく勿体無いですなぁ。
しかし、ちゃんと水着画像だけは完備されていて全国のウルリーカファンも溜飲を下げた事でしょう。

そして、今回は何と言ってもまさかのあのキャラがあんな風に……!
突然の事に思わず「えっ」となりました。

恐ろしい緊張感を持ったまま進む第四夜。

自らが見た体験を元に祝ブキと語る忌ブキのシーンも好きです。
白叡の事は正直、私も「誰だったっけ」となりました(笑)

成田良悟さんの知慧を感じさせ、GMに悩ましさを覚えさせる駆け引きも面白く。

「成長しない」方に望みを託すスアローにダメだこりゃとなりつつ、シリアスで綺麗な言の葉に酔い。
恐らくあの突然絵付きで現れたキャラは、成田さんも予想していますがそういう事ですよね。


あのキャラの登場シーンでは

『蒼天航路』の呂布とか張遼みたい(笑)。
○○来々! ○○来々!
という比喩に、シリアスなのに大笑い。


そして第五夜、第五夜がもう……!
燃えますね。
やはり非常に面白いです。
この展開は、きっとアレやアレがああで、それによる様々な業やら悲劇的運命が関わっているのだろうなぁ、と邪推。

崎本さんの曲も、聞けば聞くほど味わい深さが増してきています。

次回を楽しみにしない訳がない狡い引き。
ああ、早く読みたいものです。