こんにちは、織田流剣術殺陣師範(創始者)、演出家の織田真己です。

 

【『雨桜』柳生新陰流バージョン ④】

織田流剣術殺陣に於いては、ショーの出し物として作った作品『雨桜』柳生新陰流バージョンの中には、【柳生新陰流】の基本的な殺陣技も多く入っています。【『雨桜』柳生新陰流バージョン ③】の続きです。

  

芯は、【正眼】に構えます。絡みが、上段に構えた瞬間、芯は、刀を脇に引いて、誘いの構えに入ります。芯は、刀の切っ先を絡みの目線まで水平に持って行きます。その刀を、目線から外して絡みが、誘われた瞬間に袈裟斬りに斬って、薙ぎに置き斬り【斬撃・右薙ぎ斬り】に斬ります。

 

下手からも絡みが出て来て【構え・上段】に成って狙います。芯は、上手の絡みへの【置き斬り】の段階で気付き、上手絡みを【斬撃・右薙ぎ斬り】に斬ると直ぐに、下手の絡みに対して【誘い】に入ります。この時の“誘い”の形は、刀の切っ先を下げての変わった形です。芯が、身体を引いた瞬間、絡みは誘われて動きますが、芯は、一瞬に刀を反して【斬撃・真向唐竹】に斬ります。絡みは、上下に退場します。

 

芯が、息をついた瞬間、上手から二人の絡みが出て来て、芯を挟みます。芯が、【構え・平正眼】に構え直すと、下手の絡みが【真向】に撃ち込みます。芯は、【徒上げ】ます。続けて、上手の絡みが【腰突き】に突いて来ます。芯は、右に【流し】て“小手斬り”に斬ります。続けて、下手の絡みが“真向に”撃ち込みます。芯は、“流し”て【斬撃・逆袈裟斬り】に斬ります。絡みは、奥で、【背落ち】で倒れます。上手の絡みが、刀を落とします。芯は、【斬撃・突き】ます。

 

芯は、溜めてから抜いて、最後に“真向”に斬ります。絡みは、前のめりに倒れます。芯は、【斬心・残心】の後、【血払い(血ぶり)】をして【納刀】します。

 

終りです。

 

 歌謡殺陣・『雨桜』柳生新陰流バージョン