東京都美術館で「ゴッホとゴーギャン展」を観た！

「ゴッホとゴーギャン展」チラシ表裏画像は、左：ポール・ゴーギャン「タヒチの3人」1899年、タヒチ右：フィンセント・ファン・ゴッホ「ゴーギャンの椅子」1888年11月、アルル

雨の「東京都美術館」、でも長蛇の列！

東京都美術館で「ゴッホとゴーギャン展」を観てきました。観に行ったのは10月9日、2か月以上前になります。当日は朝早く、開館前に並びました。雨が降っていたにもかかわらず長蛇の列、いやはや驚きました。

ゴッホについては、以下のような展覧会を観ています。

国立新美術館で「没後120年　ゴッホ展　こうして私はゴッホになった」を観た！
東京国立近代美術館へ「ゴッホ展」を見に行ってきました！

オランダ旅行で、下の美術館を訪れました。
アムステルダムで「ゴッホ美術館」を観た！
「クレラー・ミューラー美術館」を観た！

こんな記事も書きました。

ハウステンボスの「幻のゴッホ展」！

「オーヴェール・シュル・オワーズ」のゴッホ！

ゴッホとゴーギャンについては、この展覧会で取り上げられていました。

国立新美術館で「オルセー美術館展2010　『ポスト印象派』」を観た！

また、ゴーギャンは、以下の展覧会を観ました。

東京国立近代美術館で「ゴーギャン展」を観た！

展覧会の構成は、以下の通りです。

第1章　近代絵画のパイオニア誕生

第2章　新しい絵画、新たな刺激と仲間との出会い

第3章　ポン=タヴェンのゴーギャン、アルルのファン・ゴッホ、そして共同生活へ

第4章　共同生活後のファン・ゴッホとゴーギャン

第5章　タヒチのゴーギャン

「ゴッホとゴーギャン展」案内板

展覧会の「見どころ」は、以下の通りです。

1. 日本初！「ゴッホとゴーギャン展」オランダのファン・ゴッホ美術館、クレラー=ミュラー美術館をはじめ、国内外の美術館などの協力を得て開催される、日本で初めての二人展となります。

2. 「リアリティ（現実）」と「イマジネーション（想像）」展覧会のキーワードです。二人の作品を同じ空間で見比べることで、それぞれの特徴が浮かび上がります。

3. 「最高傑作」、来日。それぞれの「収穫」ファン・ゴッホ《収穫》、ゴーギャン《ブドウの収穫、人間の悲惨》。それぞれの画家自身が「最高傑作」と認めた2点の「収穫」が並びます。

ゴッホとゴーギャンのアルルでの共同生活は、わずか2カ月間でした。が、ゴッホとゴーギャンの交流と影響をテーマに、焦点を絞ったところに、この展覧会の成功が見えていました。二つの椅子、すなわちゴッホ「ゴーギャンの椅子」（1888年）と、ゴーギャン「肘掛け椅子のひまわり」（1901年）の二つの作品が、それを際立たせています。

あくまでも僕の第一印象ですが、「収穫」を観て、これがゴッホの作品かと、驚きました。あまりにもまともなので、なにこれ、ちゃんと描けば描けるんじゃないかと。「アーモンドの小枝」も同じ印象を受けました。第1章にも驚きました。これがゴッホの作品？これがゴーギャンの作品？すぐ下に載せたゴッホの「古い教会の塔」と、ゴーギャンの「夢を見る子供」です。

第1章　近代絵画のパイオニア誕生

フィンセント・ファン・ゴッホ「古い教会の塔、ニューネン（「農民の墓地」）1885年5ー6月、ニューネン

ポール・ゴーギャン「夢を見る子供（習作）」1881年、パリ

ポール・ゴーギャン「自画像」1885年、コペンハーゲン

第2章　新しい絵画、新たな刺激と仲間との出会い

フィンセント・ファン・ゴッホ「自画像」1887年4-5月、パリ

ポール・ゴーギャン「ブルターニュの少年の水浴（愛の森の水車小屋の水浴、ポン=タヴェン）」1886年、ポン=タヴェン

ポール・ゴーギャン「マルティニク島の風景」1887年、マルティニク

第3章　ポン=タヴェンのゴーギャン、アルルのファン・ゴッホ、そして共同生活へ

フィンセント・ファン・ゴッホ「グラスに生けた花咲くアーモンドの小枝」1888年3月、アルル

フィンセント・ファン・ゴッホ「収穫」1888年6月、アルル

ポール・ゴーギャン「ブドウの収穫、人間の悲惨」1888年、アルル

ポール・ゴーギャン「アルルの洗濯女」1888年、アルル

第4章　共同生活後のファン・ゴッホとゴーギャン

フィンセント・ファン・ゴッホ「タマネギの沙羅のある静物」1889年1月初め、アルル

フィンセント・ファン・ゴッホ「ジョセフ・ルーランの肖像」1889年2-3月、アルル

第5章　タヒチのゴーギャン

ポール・ゴーギャン「肘掛け椅子のひまわり」1901年、タヒチ

「ゴッホとゴーギャン展」

フィンセント・ファン・ゴッホ（1853-1890）とポール・ゴーギャン（1848-1903）。19世紀末に活躍し、今なお世界中の人々に愛されてやまないこの二人の画家に焦点を当てた、日本初となる展覧会を開催します。
オランダの牧師の家庭に育ったファン・ゴッホと南米ペルーで幼年期を過ごしたゴーギャンは、生い立ちや性格だけではなく、絵画表現も大きく異なります。ファン・ゴッホは現実の世界から着想を得て、力強い筆触と鮮やかな色彩による作品を生み出し、ゴーギャンは、装飾的な線と色面を用いて、目には見えない世界をも絵画に表現しようとしました。1888年、彼らは南仏アルルで約2カ月の共同生活を送ります。ともに制作し、時には激しい議論を重ねながら刺激を与え合いました。
本展は、ファン・ゴッホとゴーギャンの初期から晩年にわたる油彩画約50点を含む約60点を展示します。二人の画家の特徴を浮き彫りにし、その関係性と芸術性に光を当てます。

「東京都美術館」ホームページ

 「ゴッホとゴーギャン展」