こんな暑い日はとんかつに限る!
ということで、今日は自由が丘のとんかつ屋を探究します。まぁ、イメージ的にとんかつが似合わない街ですよね。お金持ちのマダムが「コルドン・ブルー(洋食におけるカツレツ)」とか呼びそうです。
マリクレール通りとか、やたら小洒落た通りがある一方、改札を出てすぐ横にあるのが、昭和感漂う「自由が丘デパート」。どうやら戦後の闇市がルーツらしく、商店をあつめて商業施設にしたそうで、当時は最先端だったそう。新橋駅前ビルと成り立ちが似ていますね。
自由が丘デパートに一歩入ると、そこは小さい商店の集まり。おばちゃんマダム向けの洋品店が並んでいます。
二階は外廊下になっていて、飲食店が並びます。
その一角に「すきやき」と書かれた大きな看板。
そう、ここが本日のお目当ての「すきやき とんかつ 味の一番」です。
「すきやき」と「とんかつ」の両方をやる店って、非常に珍しい。串揚げとや天ぷらもやるという店はしってますが、なかなか目にすることはありません。
洋食にルーツをもち、日本人の口に合うように改良された食べ物で、戦前から大衆に愛されたグルメという点で似ていて、親和性ありますよね。
ランチタイムはロースかつランチが950円!久しぶりのアンダーセンとんかつです!
とはいえ、実は税抜き価格なので、税込みだと1000円を超えるのです。
当ブログは「1000円以下のとんかつ」を取り上げることを主目的としているため、これ悩ましいところなんです。というのは、当ブログを始めた2005年当時、消費税は5%。2014年に8%、2019年に10%と税率が上がっています。ということは、2005年当時は1000円以内だったとしても、現在は消費税のせいでオーバー1000円になってしまう。これは店の責任ではないし、それなのに税込み1000円以内にこだわっては、安い価格で頑張っている店の方に失礼だと思っています。ついては、今後は税抜き1000円以下(税込み1100円以下)にします。
さておき。
店内に入ると、最初に香るのは、しょうゆとみりんのいい香り。すき焼きです。いやー、そそりますねぇ。おっと、小豚(小生のこと)はとんかつを食べに来たんだった。
店内は広い! そもそもすき焼き屋でもありますからね。宴会などもやれる広さ。外観にまけないくらい、内装も昭和。ちゃんと清潔感もありますよ。落ち着くなぁ。
そしてお水を持ってきてくれた若い娘さんは、かわいい乳飲み子をおんぶしながら仕事しています。いまどき珍しい。おそらく昭和中期はこうした光景がいろんなところでことでしょう。
女性が働きやすい環境という意味でも、人手不足解消という意味でも、令和もこうして乳飲み子を背負っても働けるようになるといいと思います。
夜は並と上があります。
ごはん・キャベツはお代わり自由。ありがたい、ありがたい。自家製マヨネーズも気になります。
さて、さっそくロースかつ定食(950円)を注文。ほどなく出てきました。
昔ながらのとんかつというイメージ。
生パン粉×SPF豚×レア気味、という今時に洗練されたとんかつもいいんですが、こうゆう昭和のとんかつも遺伝子に刷り込まれてるんですよ。
衣は細かめ。クリスピー感があり、サクッとした触感を楽しめます。
断面もザ・とんかつ!って感じです。適度な歯ごたえと肉汁。
これは違う部位。
ひとことで言えば「昭和の懐かしいとんかつ」といえましょう。日本人が昔からたべてきたクラシックなとんかつ。大衆料理のとんかつ。これがいいんです。
あと、自家製マヨネーズも頂きました。酸っぱい感じはあまりせず、旨味ある塩マーガリンという感じ。とんかつにつけても、肉を邪魔しない味だと思います。
外には、昔ながらの食品サンプル。
■一言コメント 「昭和にタイムスリップ!」
ロースかつランチ950円(税抜)、ヒレかつランチ(950円)
■東京都目黒区自由が丘1-28-8 自由が丘デパート 2F