都立大学「黒豚トンカツ さつまや とんとん 」 | 1000円以内!東京とんかつ食べ歩き

1000円以内!東京とんかつ食べ歩き

とんかつは安くなけりゃあ、とんかつじゃない!!
東京都内の旨くて千円以内で食べられるとんかつ屋の食べ歩きルポ。
名店といわれる店から、街角に埋もれた庶民派の店までくまなく食べ歩きます。
とんかつを愛するが故、時には容赦無く斬り捨てゴメン!VIVAとんかつ!

とんかつ屋らしくない、黒い建屋。ある種の異様な雰囲気を醸しています。

 

薩摩は鹿児島といえば、「黒豚」が有名ですよね。その黒豚を専門的に使うとんかつ屋として「さつまや とんとん」がオープンしたの2021年。

「黒豚」は非常に高価な豚肉として知られてますが、黒豚専門のとんかつ屋は珍しいです。

 

 

入口にはかわいい豚のイラストがお出迎え(黒豚ちゃうんか!w)

 

 

ロースかつ定食のお値段が、なんと2400円!高級!

 

 

 

しっかし、「黒とん」「白とん」とはなんですかねぇ…気になりますねぇ。

期待して「黒とん ロース 2400円」と注文します。

 

 

そして出てきたのは…なんじゃこりゃー!!!!

 

 

 

 

 

こ、ころもが黒い!

 

 

まるで溶岩のようだ…

 

 

 

 

そして早速一口いただくと…

 

 

 

うーん、うまいひ!歯ごたえあって、余計な水分ながく、旨味が伝わてってきます。

僕の好きなタイプの豚肉です!

 

ネタ晴らしをすると、ここは竹炭入りの黒い衣でとんかつを揚げる、ちょっと話題の店なんです。(もちろん、食べても竹炭の味はしません)

黒豚をイメージして、黒い衣で揚げる…というのは、だいぶ思い切った作戦です。

(ちなにメニューの白とん、は通常の衣で揚げたものだそうです。フライヤー別にしないといけないからコストかけてるなー、と思いました)

 

ちなみに都内唯一のパン粉専門工場で、高級有名店で使われることも多い「中屋パン粉」でも、この店オープンとほぼ同時期に竹炭による黒パン粉を売り出してるので、もしかしたらこちらを使ってるのかもしれません。ちなみに商品名は「GOD SPEED YOU! BLACK PANKO」という名前だそうです。中屋パン粉さん狂ってますね(笑)

 

 

なお、「とんとん」さんでは、「六白黒豚」を使用。これはいわゆる「かごしま黒豚」の別名で、黒豚の四本脚、鼻、しっぽが白いことから、別名「六白黒豚」としても呼ばれています。

ネット情報では、“「六白黒豚」は鹿児島産の純粋黒豚の中でも流通量1%にも満たないため幻とも言われている最高クラスのブランド”と書かれているものあますが、かごしま黒豚=六白黒豚なので、これは要確認ですね。(万が一、私の事実誤認の場合はご指摘ください)

 

料理は見た目とはよく言われますが、とんかつにおいてもビジュアルも非常に大切です。とんかつの衣が、揚げると香ばしい黄金色になるのは、メイラード反応によるもの。一度でもサクサクの衣を食べてた人は、あの黄金色を見ただけで美味しさが脳内で甦るわけです。

それを捨てて、黒に振り切るのは大胆な作戦。ぼくみたいに年中とんかつを食べ歩いている人間からすると、見た目と脳内がマッチしないので混乱しますね(笑)

 

とんかつ業界に今必要なのは、「とんかつ本来のおいしさを失わないで多様性を出す」だと思っているので、その一例かなーとも思いました。

 

■東京都目黒区平町1-26-10 芝ビル 1F