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小さな花のひとりごと

乳がん再発の心の動きを綴っています。
現在、肺、縦隔、骨に転移していますが、治療のおかげで元気に過ごすことができています。
やれることをやれるうちに。

1年前の1月は、乳がんの再発を知った記念の月です。
あれから1年か・・と複雑な思いがよぎります。
 
呼吸困難から再発を知ったわけですが、
自分の肺ながら、どこまでが酸素不足の許容範囲だったんだろうと、ホントに不思議です。
呼吸困難になったほんの少し前まで、毎日ウォーキングしていましたし、
一か月前には岐阜城や安土城跡に登ったりしていたのです。
その時、ぜーぜーしてたかな?
していなかった気がする。うーん、人体の不思議。
 
ちょっとした閾値の狭間があの頃だったんだな、と不思議な懐かしさがあります。
 
一度呼吸困難になってからは、閾値を超えていったようです。
少し早歩きをすればゼーゼー、坂道を歩けばゼーゼー、お風呂に入ると心臓がドクンドクン、
講座の話し始めにもゼーゼーして息が整わなくなっていました。
ただこの程度のゼーゼーは、しばらくすると自然に治ってしまうので、
自分では酸素不足と想像もしていませんでした。
 
これは異常だと思ったのが、
我ながら大袈裟じゃない?と恥ずかしくなるくらいの、
ドラマで観るかのようなゼーゼー、ハーハー、ヒーヒーという呼吸になった時です。
苦しくて苦しくて、普通の息ができない、
平坦な道を歩いてこうなったのですから、もう異常だと認めざるを得ませんでした。

画像は一昨年になりますが、夕暮れの岐阜城です。
懐かしい。
今の私はゆっくりなら登れるくらい呼吸に関しては回復しました。
 
思い出となった昨年の出来事が、
懐かしくもなくまだまだ新しい記憶として蘇ります。
なんとも複雑な1月なのです。
 
 
書いた記事をうっかり削除してしまいました。
削除を戻す方法を検索して試してみたのですが、うまく行きませんでした。
削除した時点で23件のイイネを頂いており、どんな方がイイネしてくれたかの情報は残っているのですが、
肝心の文を元に戻すことが私にはできませんでした。
すっかり気落ちして、書く気力もなくなりましたが、
今日の出来事なので記録だけでも残しておこうと書き直しています。
 
 
こぶ観音に初詣に行きました。
松の内のうちに行きたかったのでギリギリ間に合いました。

昨年のお礼と、

今年もよろしくお願いしますとお伝えしてお参りしました。

 

思ったよりも多くの参拝者がいて、広い駐車場に県外のナンバーの車がたくさん停まっていました。

私も県外ですが、すっかり慣れて地元民の感覚です。

 

こぶ観音の記事や由来は(何度も書いていますが)

「子生」のこぶと「瘤」のこぶの意味があり、

子育てや安産に。

もう1つが身体にできた不必要な瘤を取り除いてくださるそうです。

霊験あらたかなのでしょう、どんな日にも、いつも必ず参拝者がいます。

 

昨年は何度もお世話になりました。

近ければ日課にしたいくらい親しみのある観音様です。

こじんまりした小さなお寺で、そこも落ち着きます。
 

参拝者の中にも、たぶん瘤を消したくて集っている人がたくさんいるでしょう。

癒しの場所として、パワースポットとして、
たくさんの参拝者の心の拠りどころになっているのを感じます。
みんなの瘤が消えますように。おとなしくしてくれますように。
 
 
イブランス(進行性もしくは再発&ホルモン治療との併用に適応される抗がん剤)を使うようになって
白血球は相変わらず低空飛行中ですが、もう一つ目立つ副作用が脱毛です。
もののみごとにしっかり薄くなりました。
 
初発の時は、とうぜんながら全ウィッグのお世話になる脱毛ぶりでしたから、
それに比べたら、見た目はまだ自毛がありますが、
ホルモン治療のせいか、髪はパサパサ、ぼわぼわ、ふわふわ。
美容院で、どんなトリートメントを施してもらってもその場限りです。
(ついでに爪もガタガタ、ぼろぼろです)
 
いつの間にか、部分ウィッグが3つになりました。
初発の時もそうでしたが、
最初はけっこう高級なウィッグを買いました。
ちょっと高価なもので安心感を。
安心感という保険をかけて、次に安価なもので冒険ができます。
 
高価なウィッグであれば、絶対自分に合うと信じて買いますが、意外とそうでもないんですね。
これは20年前も今も、同じです。
*気に入るのは値段では決まらない
 
最初に買ったのが税込みで25万円。

次に購入したのが有名ネット販売で4000円のウィッグ。

なんと、使いやすく愛用しているのが4000円の方です。
不思議ですね。
今の安価なウィッグの品質はなかなか良いのも分かりました。
20年前の時はあきらかに人工的でしたが、今のは違います。
 
でも、どんなウィッグでも使わないのが一番です。
常に違和感はありますから。
私たちには、ウィッグを着けてそのままジッとしているわけでなく、生活があるのです。
髪は動くものです、いろんな風も吹いてきます。
服や車の背もたれに擦れたりもします。
そのたびに、どうしても不自然なヘアスタイルになってしまいます。

それはさておき、

これだけ髪が薄くなると美容室に行くのも勇気が要りますが、それは開き直りで対処しています。

美容師さんは、言葉に気を付けてくれて

絶対に「髪が減った」とは言わずに「髪が細くなりましたね」と言ってくれます。

美容室は癒しの空間であるべきです。

何よりもシャンプーが心地よくなったことが嬉しいです。

美容室のシャンプーが息苦しい | 小さな花のひとりごと (ameblo.jp)

 

 
ハーブの資格講座をやっていると、いろんな相談があります。
女性に多く教えていたので、やはり女性疾患の悩みは多いです。
精神的な悩みを抱えている人も多く、時にはハーブティーで治ると大きく期待してしまう人もいます。
医薬品ではないことを何度も話していかないと、
成分と作用を勉強するので、ハーブで治ると思い込んでしまう方は少なからずいます。
治らない!と私が怒られることもありました。
思い込みは怖いです。
 
それはさておき、ハーブの生徒さんから
「免疫力を上げるのはやはりエキナセアですよね」とラインで質問が来ました。
エキナセアの花↓

話を聴いたら、ガンの種類は違うけれど、化学療法をすることになったそうです。

 

押し付けでなければと願いつつ、私の体験を話しました。

(なんだかベテランのようです)

が、たしかに20年後に再発している私は大ベテランかも。

ちなみにハーブでなく、治療中の体験談です。

 

私の体験を聴いてくれた彼女からは、

不安が少し軽くなった、

相談する人が身近にいて安心した、

先生(私)も一緒だから頑張れる、など答えが返ってきました。

嬉しかったです。

話すことで当事者が分かり合える安らぎはあります。

みんな話す場所が欲しいと思っています。

 

講座が終って会う機会がなくなっても

しばらくして思い出してもらえることは、とても嬉しいのです。

つまらない講座をしていたら、連絡をいただけないはずだから。

今の私の励みです。

 

 
食欲は変わらずありますが、すぐに食べる気がなくなります。
食べることに飽きてしまうのです。
味覚が微妙に変化している気がします。
美味しいと感じるのは最初だけで
すぐに(こんな味だった?)と疑問が浮かび、箸が進まなくなります。
薬の副作用なのか、私のわがままなのか?
 
初詣に行きました。

懐かしい神社です。

子供たちが小さい頃、何度かお参りに来たところ。

そして、必ずおそばを食べて帰っていました。

 

その思い出をたどって、こちらも何度か行ったことのあるお蕎麦屋さんへ。

ここのお蕎麦は好きだったのですが、なんか違う。
 
残してしまいました。
残すのは、食べ続けることで体調が悪くなったり背中が痛くなるのを恐れるからです。
それがないと分かっていれば「お腹いっぱ~い」と言いながら食べたいのです。
ここでも自分の味覚が変わったような気がしました。
味覚障害というほどでもありません。
 
でも、食べられるものは食べたい!という欲求はあるので、
ますます偏食になりそうな予感・・
困った味覚の変化です。