仕事をしていると

キャー!!!っと、

ちっち(6歳の息子)が歓喜の叫びとともに入って来た。

カブトムシが成虫になって登場したのだ!

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東儀秀樹オフィシャルブログ「SMILE」Powered by Ameba-成虫2匹とちっち

「ヤッター!」と二人で手を叩いて喜び合った。

今シーズンでこの「東儀家カブトムシ」は三代目となる。

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初代は横浜の林の中で採ったのが始まり。

前回の13匹の二代目たちはなんと130匹もの子孫を残した。

成虫が死んだあと、土を調べると卵がたくさん見つかる。

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我が家にはその130匹の幼虫が所狭しと育っていた。


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特大観察ケースが9つ、廊下に鎮座しているまま。

で、僕もおもしろがって大切にしたいから、

土の入れ替え(幼虫は腐葉土を食べて育つ)をこまめにした。


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130匹ともなると土替えだけで一日中かかってしまう。

全とっかえせずになじんだ土を残してうまくまぶしながら、という

とても丁寧に、幼虫をおもんぱかりながらの仕事だからね。

幼虫は土をもりもり食べてたくさんウンチをする。

そのウンチをうまく取り除くのも大変。

土を全とっかえするならぱっと一気に土ごとウンチを捨ててしまえば簡単だけど、

土ももったいないからできるだけウンチだけを効率よく取り除きたい。


でもコツがあるのだ。

ウンチは小豆大だから

ケースをユサユサ揺すっていると、それより粒子の細かい土に押し上げられて

地表にウンチが集まる。それを手ですくい取って捨てる。

それを何回も何回も繰り返す。

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9ケースもあるからそうとう時間がかかる。

土を替える間は幼虫たちを一旦別のケースに入れておく。

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こうすると数も確認できる。

幼虫のときにどれだけ土をたくさん食べてどれだけ大きくなったかで、

成虫の大きさが決まるのだ。

ウチの幼虫たちは飼い主に恵まれているから糞だらけにならず、

いい土をたくさん食べていて、

とても大きく育つ。

10センチ以上の長さはザラにいる。


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で、その子たちが先月サナギになり、

ついに成虫となって地表に現れたのだ。

立派な、大きな成虫だ。

いいぞ!!!

ケースを観ていると、土がもりもり盛り上がったり、

オスのツノが植物のようににょきにょき生えてじっとしている。

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もう次々に成虫が這い出てくる感じ。

なるべく手助けはせず、自然の力に任せる。

だから這い上がる途中で残念ながら死ぬものもいれば、

成虫にはなっても羽が不完全な奇形だったりするものもある。

それが自然というものだ。

(サナギになってから触れられたりするとそうなる可能性もでる)

それがそのあとどれほどの生命力をもっているのか、

そういうのも含めてちっちと観察する。


さて、次々に成虫が出てくるけど、

これから相当な数になるのはわかっている。

ケースを買い足さなければ!

幼虫のときに10匹単位で友達にあげたりしたから

減ってはいるけど、それでも80匹以上はまだいる。

これからは土替えはしなくてもよくなるけど毎日エサのゼリーを与える、という
違う仕事になる。


こうして、卵から成虫まで何回も育て身近に接していると、

とってもいとおしくなる。

とってもかわいい。

大昔、カブトムシと言えば成虫のオス、のイメージしか無かったけど、

いまではそうでもなくなって、

丸々太った白い幼虫が一番かわいいと思うようになった。

白い胴体の前半分にちっちゃな足がたくさんついていてそれで一生懸命もぞもぞ動く。

先端には茶色い鼻のようなのがついていて、

その下の口には左右から尖った牙のようなのがでている。

その茶色い鼻先をちょんちょんとさわると

威嚇するように顔を上にもちあげる。

その様子がまたとてもかわいいのだ。

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ほとんど噛み付くことはないけれど

どれくらいの力で噛むのか知りたくて指先を口にあててみたら

バチっと一瞬で噛み切られ、血が出た。

痛かったあ!!

やはり大きな幼虫はそうとう力強い。

スゴいぞスゴイぞ!!!


そして成虫はメスが可愛く思うようになった。

メスはツノが無いからまるっこいだけ。

でもカナブンやコガネムシとちがって

あの大きさだから顔つきもはっきりしていて存在感が大きい。

そしてツノが無い分、エサのゼリーの容器に

頭全部をつっこんで食べている様子がとてもかわいいのだ。

(オスはツノがじゃまして顔をつっこめない。)

ところで我が家にはカブトムシの他には

池で採ってきたザリガニや

メダカ、金魚、タニシ

そしてサカサクラゲ、

そのサカサクラゲのエサになるシーモンキー

などなどいろいろなものを飼っていて、

それぞれ面倒が違うから大変。

でもおもしろい。

53歳にして再び少年を味わわせてもらっているのは

とっても幸せだ。

ちっち、おかげでわくわくだよ!!

ありがとう!


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いたたたた!


他のいきものについてはまた後日報告!



TOGI