日本及日本人 | 松山兎月庵 文化歴史館

松山兎月庵 文化歴史館

野育ちなれど格高し・・・・

私は国粋主義者ではないが日本の文化や伝統継承に重きを置く者がそう呼ばれるのならそうかもしれない。

松山から抜き出た才人たち・・
内藤鳴雪、河東碧梧桐、五百木瓢亭、寒川鼠骨の生涯を辿ってみるとそこに顕れる様々な苦悩と時代背景がある。が、それとは関係なく学びや感性を俳句に宿し、伝統的な日本を表現することに拘ったことがよく分かる。
子規が生きていたら・・
よく、識者から聞く言葉ですが、何が彼らを変えただろう。
まだまだ研究足りず、私には分かりませんが、恐らく救われた弟子たちは相当数いただろうと推察する。
お花畑のような俳句が蔓延る中、大いにジレンマを感じながらも不器用に生きる彼らの姿が妙に尊くも感じ、松山という町と自己完結型の諷詠俳句、ホトトギス等の世渡りに置き去りにされた面々が後世に於いてももがいているようでならない。

自身が生まれた国の文化を大切にすることは営業利用する事だけではなく、日本文化や文化遺産をきちんと次の世代に引き継ぐことと考える。
それが右翼だとか国粋主義だとか言われるのなら敢えて呼ばれてもよいが、私の場合はそうでない先人たちも顕彰の対象にあり、思想云々よりも大切にすべき文化を大切にする、当たり前の考え方と思っている。

今、巷でコロナウィルス蔓延のニュースが世界中で報道されているが今日、横浜でクルーズ船に取り残されたある国の方の言葉、「祖国に帰りたい・・」
がとても印象的であった。





「日本及日本人」子規論等と共に100年後の日本と題した号があるが機会があれば皆さんも読んでいただきたい。




きっと何かを大いに感じるはずである。