恒産無くしてあるいは恒心無し | 松山兎月庵 文化歴史館

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野育ちなれど格高し・・・・

衣食足りて道徳を知る。

この度の香港や武漢発の騒動を見るにあたってもはや部分的にコントロールを失いつつある中国。

普段可愛い猫も、従順な犬もよほど腹を空かせば牙を剥く。

孟子の言葉だけではなく、歴史上の名君や知者は常に同じ格言を遺している。




炭が勢いを増して熾ってしまってから水を掛ければ灰ごと飛び散り大惨事になる。





不確かなネットの煽り情報も数々あるが公式に公表された情報を拾ってみると最大の失策はそこにあるような気がする。

中国共産党にしかできない国民をコントロール及び統制するという意味合いに於いては最悪の政策選択であったと言える。


今はまだ物資が豊富にあり、マスクパニックだけで収まっているが衣食住に関わってくるとどんな先進国も抑えがきかなくなることは太古からの歴史に重なる戦争が物語る。

「恒産無くして恒心生まれず、学びを無くして道徳は身に付かず」

資本主義に格差はあって当たり前、しかし、金銭だけではなく、健康を礎として様々な生活の安定こそがモラルを育て、道徳心を身に付けることは紛れもない事実である。

政治はともかく本来は優秀な漢民族の国、俄とは言え、経済成長を経てモラルに向かい始めた矢先、期待していただけに今回の騒動は実に残念な事象と見受ける。