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経過報告  2件

1222   ヨコハマ 晴れ

今日はHさんのカスタムストラトとフルチューンのレスポールの磨きでした。

ストラトのネックは既に完成済みなので後はブロックサドルの到着を待つのみです。
今年中が無理だったら新年からじっくり組み上げます。

チューンナップ・レスポールはパーツも既に整っているのでこれから楽しみながら完成させて行きます。
皆さんはアーチドの削り直しって、どんな意味が有るかご存知です?
ルックスを良くする為だと思ってる方が多いんじゃないかな? でもそれは違うのです。不正解。

実はギブソンも60年代後期から量産化が進み、製造工場も増えるに従ってレスポールも徐々に設定ズレが多くなって来たのです。
そりゃそーでしょ~、だってもともと数少ない職人さん達は工場周辺から集められたパート工員さん達の指導に追われる様になって、50年代の何倍もの生産本数に追われる様になったんですから。

仮に僕がギブソン初期の職人だったら、やはり会社で製作を行なえなくなってパートさんの指導をさせられ、品質よりも数量を優先されたら、残念でもギブソンと言う会社を辞めるでしょうね。
「オレはオジさんオバさんの指導する為にギブソンで職人してるんじゃねーわ!」ってね。
腕利き職人ほど、会社の変化にモチベーションを保てなかったであろう事は想像付きます。

とにかく量産化と共にレスポールの象徴である美しいアーチトップもその素材設定が変化して行ってしまいました。基本設定は15ミリ程のメイプル材からの緩やかなアーチドシェイプだったのが
メイプル厚が最近では20ミリ近くになり、その分バックのマホが薄くなり、結果的にメイプルとバックのマホの質量バランスが崩れてしまっているのです。

また、PRS などに代表される派手なアーチトップ構造は、それを削り出す為に分厚いメイプルから削り出しながらボディ厚を抑える為にバックのマホを薄く設定してますからやはりメイプルとマホのバランスが出ていないのです。結果それが音に現れて、音厚の薄い設定になっているのです。

そんなレスポールのトップのアーチを本来の美しい形状に戻しつつ、同時に質量を下げてマホとのバランスを整える為にアーチのリシェイプを行なっているのです。今回はその作業を皆さんに紹介する為にわざわざ行なっている作業なのです。言わば、サンプル作業です。

本当のレスポール・サウンドは今や本家には作れていないので、じゃワタシがやりましょう、と言う事です。
皆さんの多くは本当のレスポールサウンドを未だにご存じないのかもしれませんよ~(^ε^)

ご自分の所有されるレスポールをホンモノにしたいのであるなら、お持ち込み下さい。
50’Sのレスポールの良さも、更にはエボリューション作業も t.m.p にはお手のモノですから。


経過報告  2件

1220  ヨコハマ  雨

冷たい雨が降り続いています。
ユーミンの曲で「冷たい雨」って曲がありましたねえ。
あの曲の鈴木 茂氏のギターソロは絶妙ですね。とかく、スケールレッスンかいな?って音数詰め込んだソロが多い中、その曲にみごとにはまった歌うソロを弾ける人は本当に少ないですね。
ちなみに、鈴木氏は同じくユーミンの曲「翳りゆく部屋」でも素晴らしいソロを弾いていますね。

今日はセットアップ待ちのカスタム製作中のネック2本のフレットファイリング仕上げ。
写真のネック指板が光ってるのは汗に依る指板の浸食を防ぐ為のステインオイルを染み込ませている為です。2本共満足の行く仕上がりです。

終了報告 2件

1219  ヨコハマ 晴れ

本日は大坂の I さんのTELLESA のLCV ポット交換作業とベーシスト U さんのジャズベのブリッジ交換作業を終了させております。

今日は気温も上がり塗装が可能でしたのでレスポールのコーティングを追加しております。
30年以上も前の個体のチューンですから、あんまり新品ぽくならないように、あえてラフな感じで仕上げるつもりです。

ちなみにこの個体は売約無しのフリー個体です。ご希望だった方がCSエディション仕様がドットポジションだったのがお気に召さずキャンセルとなったものです。
本体はバリバリのフルチューン仕様なんですが、STDオリジナルの台形ポジマーカーじゃないのが大きかったみたいです。ワタシがそれを気にしなさ過ぎなのかもね。残念。

通常のチューン(燻煙、ペグロケーション変更、指坂修正&リフレット、PUキャビティ埋木&再加工、ブリッジ位置修正&ブラスサドル/チューン0ブリッジに変更、アルミテールピース、ピックアップ及び配線加工をすべてt.m.p 仕様に変更/MV+MT+2LCV回路)
その上にトップアーチのリシェイプ&ヴィンテージ・ゴールドトップにリフィニッシュまでして
販売価格は32万+TAX(ノンオリのHC付き) です。
クリスマスセール価格みたいなもんです。めったにトップアーチのリシェイプなんて行ないませんからね。二度と買えない超お買い得品。今日から予約受け付けます。


個別報告 大坂の I さん

1217  ヨコハマ 晴れ

強い風の日。かなり冷えます。 台風みたいな低気圧で東北や北海道は大丈夫でしょうか?

今日は完成したばかりの CCR-TOM-WH の引き渡し。大変満足された様子。でしょーね。(^_^)v

YさんのCCR も乾燥が進み、再チェック。案の定まーだ目痩せが止まり切っていない。
風が弱まったタイミングにクリアーコーティングを追加しました。
もうぜってー吹かない!これでオシマイ。

写真は大阪の I さんのストラト。朝からフラットケーブルを手作りしてからMV+LCV+MT/5Way-SW回路配線を済ませました。 I さんは自分の楽器にはLCV回路無しは考えられないとおっしゃってますね。
でしょーね。

まだネックの塗膜硬化が足りませんから仕上げは出来ておりませんが、ボディ本体のセットアップはブロックサドル装着を残すのみで後は終了しています。

ブロックサドルとCCR とTELLESA用の2連スチールサドルの上がり待ちが続いています。
作業出来る日は後10日程ですから間に合わなかったら新年からのセットアップになりそうです。


完成報告 その他

1216  ヨコハマ 冷たい雨振り

いや~冷えますね~ 今日は外のテント作業場で作業してましたが、シート1枚隔ててるだけですから、ほぼ外と同じ。寒いのなんのって・・身体の芯が冷えちゃいました。鼻水がタラ~ッ・・

MさんオーダーのTOM仕様のCCR-WH が無事完成です。バックのパネルとアクリルのピックガードを取付けて再度弾いてみましたが、ただ者ではないサウンド。Mさん、コイツを手にしたらギターからのプレッシャー感じるかも (^ε^) ガンバレ! 

その他では同じくY さんのCCRのネックにフレットを打ち込みました。いいネックに仕上がりつつあります。後は最後の塗装処理が残ってます。

大坂の I さんのストラトは t.m.p 仕様のCF/スロープヘッドネックに変更してのセットアップ。
Hさんのカスタムストラトもそうなんですけど、まだブロックサドルが上がって来ないんですねえ。
本日はお二人の楽器にマウントするトレモロのブロックにスチールシャフトを打ち込んで適正な位置でボールエンドが止まる様に作り替えています。
なんせ最近のトレモロは殆どがブロックの奥でボールエンドが止まる設定になってますので、ウチじゃあ使えないので、この作業が欠かせないのです。
ちなみにこのシャフトもゴトーさんで特注製作して貰ったものです。





個別報告 CCR-TOM のMさん

1215  ヨコハマ 晴れ

もう日を跨いでしまいましたね。ブログ記載が遅れました。

写真は ほぼ完成状態のCCR-TOM/WH です。

暑い夏に生地加工していた事を思い出します。やっと完成に漕ぎ着けました。
16日には透明のピックガードを作成して取り付ければ完成です。

サウンドはもう想定通りで何の問題も有りません。ロングスケールの為によりベンドフィールが向上しています。懐がえらく深いギターです。手にした奏者は腕が試される感じがするでしょうね。

Mさん、もうチョットです。お楽しみに。完成後は発送で宜しいですか?
それとも受け取りに来られますか? お返事お待ちしております。


個別報告/確認 

1213    ヨコハマ 晴れ

1週間たら、アンタ 早いよ! 飛ぶ様に1週間が過ぎて行きますね~

ここで写真のCCR-TOM/WH の依頼者 Mさんに確認です。
ご覧のところまでセットアップが進んでいますが、エスカッションやノブ系などの色指定をお願い致します。まあ、黒系かアイボリー系かと言う事になりますが。ご連絡をお待ちしております。

ちなみにこの個体も折角ツルピカに仕上げたのに、既に小さな目痩せが沢山起きています。
燻煙処理した材のオールラッカー塗装にはホントに悩まされます。まあ、下地をウレタンにしても燻煙したら目痩せは起きますけどね。

ちなみに、外気が17度を下回ると屋外での吹き付け塗装は粒子が粗くなって美しい仕上がりが難しくなります。これからは気温が20度に達した日しか塗装は行なえません。今年の冬はキビシそうだなあ~

このCCR以外の本日の作業はここでは公表出来ない依頼者さんのチューン作業でしたのでお見せ出来ません。ではまた来週!

経過報告 諸々

1212  ヨコハマ 曇り

今日も冷え込みますね。

今日は塗装が可能な日でしたので、結局HさんのストラトとYさんのCCR は塗膜厚が痩せて研磨が困難でしたので追加コーティング致しました。
いや~特に冬の時期の燻煙処理の効果はスゴイ。コレだけ重ねても材の乾燥がどんどん進行します。

MさんのロングスケールTOM-CCRだけはブリッジはチューン0ですからセットアップ作業を進めております。しかしながらここでひとつの問題が。
t.m.p オリジナルのスラント形状の手作りネックプレートの在庫がこれで切れてしまいました。
う~ん、50枚製作しましたからカスタム製作品を50本製作した事になりますね。

現在ではフジゲンさんで製作されているヒストリー・ブランド製品にこのプレートのコピー品が使用されてますから、それを代替え品として取り寄せも可能なんですけどねえ。刻印が入っちゃってるんですよね。本家がコピー品を採用するってのも何だか気乗りがしませんけど。
また手作りすると大変なんですよね~時間も掛かっちゃうし弱ったな。数日中に結論出さなくちゃいけません。


経過報告 大坂の I さん

1211  ヨコハマ 雨降り

本日は様々な作業を小房に行なっておりました。
その多くはカスタム品のセットアップ準備作業です。
また中には諸事情でここでは公表出来ない方の作業も含まれております。

写真は I さんのストラトネックで、本日フレットファイリングを終了しております。
ネックの塗膜硬化後にセットアップ予定ですが、この作業もブロックサドルの上がり待ちです。

また先日CS製のレスポールとストラトをチューンした I さんから、あまりにチューン品が素晴らしいので、新たにカスタム製作でストラトを、とのご要望を頂きましたので、本日在庫のネックをフジゲンさんにCF化の溝切り加工に出しました。戻って来次第、次はスロープヘッド化して行きます。

明日は晴れてくれるかな?

完成しました ギルド C0-1

1210  ヨコハマ 晴れ

まだカスタム系に使う t.m.p 仕様のブロックサドルと2連スチールサドルが上がって来ていない関係で5本の作業が停滞しています。ここは待つのみです。

今日はギルドのCO-1 のチューン全てを終了しました。
但し現状では指板に波打ちが出ておりますが、今回は指板修正&リフレットは行なわずにフレットファイリングで問題を抑え、その分 価格を抑えています。現状のフレットが摩耗したら、その時点で指坂修正&リフレットを行なえば完璧です。

とにかくこの個体は生産本数も少ない様子ですが、サイズはマーティン・トリプルO で日本人にはとてもフィット感のあるモデルです。
但しギルドならではの独特のヘッド設定とブリッジでして、今回は大幅にペグを移動してのリロケーション作業を行っています。ブリッジのピンも円弧状に配置されており、当初の元設定ではミッドが膨らみ過ぎて音像がボケていましたので、ペグのロケーション設定でミッドを締めてバランスを完璧に整えています。

結果、トリプルO的なサウンド感ですが、より音は腰が強く、力強さを備え、よりローレンジが出せます。40万以上するトリプルOに全くひけを取らないどころか、上回っていると言っても過言では無いでしょう。弾いてみたらビックリする筈ですよ。
仮にクラプトンが自身のトリプルOモデルと持ち替えて演奏したら、このチューン後のギルドの明らかに太くて艶やかで力強いサウンドにもかなり惹かれる可能性が高いでしょうね。

リッチ&ダークなトーンであり、素晴らしいバランスで鳴り響きます。これは手放したくない個体ですねえ。
作業内容は 燻煙処理、ペグロケーション及びペグ変更(ゴトー製ウエバリータイプ)WBHナット&オクターブサドル、フレットファイリング、ブリッジ台座段差加工及びボールエンド位置修正(グランドアースケーブルセット済み)以上の内容で、販売価格専用ケース付き¥262.000

あ~売りたくないなあ コレ。 @0115 この個体は売約済みとなりました。