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経過報告 その他

1209   ヨコハマ 晴れ

さすがに冷えますね~冬は。

今日は大坂のI さんのフェンダーネックを CF 化及びスロープヘッド化したネックにフレットを打ち込み塗装処理、同時にカスタム製作中のMさんのCCRロングスケール/チューン0仕様のネックのフレットすり合せと塗装処理を行なっておりました。

カスタム製作中のHさんのストラトやTさんのSTELLA、YさんのCCR などもセットアップ準備は整っているのですが、ゴトーさんに特注製作して貰っているブロックサドルと2連スチールサドルがまだ上がって来ていない為にセットアップ自体が出来ずにおります。
まあ、年末はとかく遅れ気味になりますね。

マーティンはセットアップが無事終了。完成致しました。
弾き込まれた事の無かった個体ですから、さすがにまだ寝ぼけておりますが、予定通りのブライトで心地よい楽器に仕上がっております。

但し、このモデルに興味をお持ちの方で「ちょっと探してみようかな~」とお考えの方に忠告をひとつ。それはブリッジ部分のアップのショットをご覧頂ければお分かり頂けると思うのですが、このモデルは通常のマーティンの設定と大きく異なる部分があります。
それはサドルからピン穴までの距離が長く設定されていることです。

比較写真を掲載出来なかったので理解し辛いかもしれませんが、通常のマーティンでは6弦ならサドルの弦の乗ってるセンターからピンのセンターまでの距離は9.5~10.0ミリ位で、1弦側は11.5~12.0ミリ程なんですが、このモデルは特に6弦側がピン位置を大きくズラして、ほぼサドルと弦穴位置が同じ距離間隔で平行配置されているのです。この距離は15ミリもあるのです。

多分ですが、コレを設定したエンジニアはこの距離を伸ばしてサスティーンを稼ぎたかったんじゃないかな、と想像するのですが、ハッキリ申しまして逆効果です。音の線が細くなって音抜けしなくなってるのです。
ですから市販品そのままの状態ではかえって鳴らない楽器となってしまっております。
その点はご注意を。入手されたら t.m.p チューン無しではザンネンな買い物になるでしょう。

そもそも t.m.p のチューンでは基本的にブリッジ台座を段差加工を施し、内部の弦のボールエンドの留る位置も深く変更しておりますので、市販品とは出る結果は全く異なり、チューン品では充分な音の腰も有り絶妙な響きを生み出しています。

皆さんはメーカー・オリジナルな仕様に拘る方が多いでしょうが、じゃあメーカーさんが施している設定が本当にベストなのかどうか、そこは一考の余地があることを忘れない方が良いでしょう。

なぜなら、メーカーさんでは担当者が決めた設定通りに製造しているに過ぎないからです。

ワタシの様に各社の定番楽器を設計の専門家として各部を見つめ直して改善する事を散々やり尽くして来た人間からは各モデルのベストな設定とは言いがたい部分を沢山知っております。
その為に弦楽器全般を研究して来ましたからね。

ですから、楽器を入手したのなら、そこからベストな設定へと手を加えて行く事は音楽家の楽器には非常に重要な事なんです。単に趣味の領域で部屋の飾りで所有するのであれば市販品のままで構わないでしょうが、こと音楽のツールとしてのグレード楽器を望むのであれば、市販品のままでOKなんてことはまーず有り得ない事はお忘れなく。

なんたって製造現場では地元で集められたパートタイマーさん達が作ってるのが実情ですからね。そんな製品であっても、必ず的確なチューンを施せば、立派な楽器に作り替える事は可能ですから。その為に、t.m.p では製作だけでなくチューンナップに力を注いで来たのです。

溢れかえる市販品も天然木から作られているのは事実です。それを作りの悪さで部屋の飾りにしてしまうのはあまりに勿体ないです。
天然木を切り倒した以上、決して無駄なものにしてはならない、とワタシは考えています。

ホンモノの楽器をお望みであるのなら いつでもご相談下さい。



終了報告 Mさん FRT-TELLESA

1208  ヨコハマ 晴れ

写真の M さんのFRT仕様のTELLESAのリフレット作業が終了し、本日出荷されております。
明朝の到着です。お待ち下さってありがとうございます。
引き続き存分にライブで弾き込んであげてください。

SWシリーズでチェリーウッド仕様のマーティンが作業終了間近になっています。
USAのユーズド個体ですが、殆ど目立った傷も無く新品に近い状態の個体です。
ピックガードには保護シールが付いたままでしたからね。

基本的にD-18のマホガニー構成部分を全てチェリーウッドに置き換えた仕様とお考え下さって構わないと思います。トップも素晴らしいシトカスプルースです。

マホもローズの仕様もどうしてもトーン自体が暗いのですが、このチェリーウッド仕様はブルージーさは備えつつもブライトで音量もあります。アコースティックギター・サウンドに適した素材仕様の個体ですから、既にマーティンの所有者の方でも初めてのトーンを備えた楽器としてお考え下さい。 ひと言で音色を現すなら、温かく豊な響きです。

燻煙処理、ウェバリータイプのゴトー製ペグに変更済み、フレットファイリング、ネックグリップファイリング、ブリッジ段差加工及びボールエンド位置修正+グランドアース処理積み、WBHナット&オクターブサドルがチューン内容です。
入り値が高い個体でしたのでマーティン専用ハードケース付きで¥282.000+TAX での販売です。

本当は売りたくない個体なんです。貴重なチェリーウッド仕様の t.m.p-Tune 品ですからね~

でもお待ちしてますよ、ご予約を。例に依って、お申し込みの早かった方にお譲り致します。


個別報告 FRTーTELLESAのMさん

1206  ヨコハマ 晴れ

今日も追加が必要な個体に塗装をしつつ、写真のFRT仕様のTELLESAのネックにリフレット作業を行っておりました。無事に本日中に仕上がっております。

セットアップが完了次第発送させて頂きますね。
その他は本日初めて t.m.p に来られたNさんのチューンナップ依頼の対応を行なわせて頂きました。

今夜は月がキレイに浮かんでいます。ハヤブサは元気かな? ひとりで寂しいだろうけど、応援してる人が沢山居るからガンバレ!ロケット

塗装作業大方終了

1205   ヨコハマ 晴れ

今日は塗装行程の楽器達に全て最終コーティングを済ませる事が出来ました。
いや~ホッとしました。これで後は塗膜硬化後にセットアップ行程へと進められます。

まずはHさんのカスタムストラトのセットアップからの予定ですが、まだ特注品のブロックサドルがゴトーさんから上がって来ていないので、それが少々心配です。

様々な作業を平行しておこなっておりますので段取りが大変ですが、それでも順調に進んでおります。昔の自分のレベルでしたら、ちょっとこなさせなかった程の難しい作業が目白押しですが、今では楽しみながら行なえる様になりました。 基本をマスターしたと言えるのかもしれません。

やっと、や~っとこのレベルに辿り着いたと言う感 有りです。素直に嬉しく思います。

ハヤブサにも頑張って欲しいですね。
遥か彼方の目標に向かって独り旅路を往くハヤブサには愛情すら感じます。がんばれ!



寒いですね〜

1204  ヨコハマ 曇りのち雨

いや~外で作業してますと鼻水が出て来ます。さすがに冬です。

雨が降り出すという割には午前中は湿度が40%台でしたので、塗装を一部進めました。
ゴールドトップに変身したレスポールはコーティング中のショット。
写真では味わい深いゴールドの色合いが違って見えますね。実物の方がぜんぜん渋い。

大阪の I さんのネックは昨日から集中的に作業を進めており、午後には生地仕上げまで終了しました。とてもイイ出来のスロープヘッドネックに生まれ変わりました。これから塗装行程に移行して行きます。

マーティンとギルドのチューンも順調に進んでいます。

昨日6年間の旅に出たハヤブサ2は元気に飛んでるかな? 単なる機械の固まりなのに、そうとは思えない生命感をハヤブサには感じます。
きっと携わった方々の熱い情熱と深い愛情が宿っているからなんでしょうね。

確かにモノにも魂は宿りますから。 6年後、ハヤブサが還って来る頃ワタシはどうしてるかな?



経過報告&ハヤブサ2

1203   ヨコハマ 晴れ

今日は晴れてましたが風が強い。塗装が風でたいへんでした。

全ての作業を一旦止めて、ハヤブサ2の打ち上げをTVで見送りました。
出来る限りトラブル無く無事にミッションを果たして還って来てくれることを願います。

見える筈も無いのですが塗装をしながら時々空を見上げてました。 ハヤブサ、頑張れよ~って。

写真は大阪の i さんのストラトネックのスロープヘッド構造化作業でイタヤカエデをヘッド裏面に接合中です。

レスポールはヴィンテージ・ゴールドトップにしましたので今日はコーティング中です。
30年以上前の製造品ですからサイドやバックも傷が多数ありますので、トップだけ新品みたいなルックスではミスマッチですから、ここは違和感が出ない様にヴィンテージルックスに仕上げています。

明日も晴れてくれる事を期待しています。


経過報告 数件

1203  ヨコハマ 晴れ

今週は晴れてくれそうなので嬉しい。5弦ベースもベテランのベーシストの元に嫁に行きました。
数々のカスタム品を所有されておられるプロがやはり t.m.p の5弦ベースには驚かれていましたね。
スゴイとしか言い様が無いそうです。 でしょーね。(^ε^)v

今日は先日カラーリングにOKが出たカスタム製作中のY さんの CCR のコーティング。順調です。

大阪の I さん用のフェンダーネックはCF化の為にCF溝切りが上がって来たので、今度はスロープヘッド化する為の作業に移行しています。まずは元のペグ穴の埋木加工。
明日からヘッド裏面にイタヤカエデを接着して硬化したのちにスロープヘッド加工に進めます。

またマーティンとギルドのアコギ2本は本日ブリッジの段差加工を済ませています。明日以降には内部にグランドアースを兼ねた接ぎ木加工を行ない、弦のボールエンドが留る位置を修正します。
この年末に素晴らしいアコースティックギターを、とお考えの方はご注目を。
カスタムショップを上回る鳴りをずっと安い値段で入手可能なのが、これらのチューンナップ・アコースティックですから。作業している本人も完成を楽しみにしてるんですよ。

溢れかえる程の楽器が巷には有ります。もう当分作らなくてもイイんじゃないの?って位に。
でも本当に弾き手が惚れ込むサウンドで鳴る設計や作りがなされている楽器は驚く程少ないのです。だったら作り替えて素晴らしい楽器にしちゃえばイイでしょ?
天然資源を元にして生産されている以上は決して無駄になる製品であってはいけないと思いますね。木もまた命ですから。

ワタシは魔法使いではありませんが、魔法みたいだと言われる技術は持っています。
皆さんのミュージックライフを豊かなものにする為に磨いた技ですから、皆さんのお役に立ち続けたいと願っております。ホンモノの楽器が欲しかったら頼って下さいね。



重爆撃機 完成

1201  ヨコハマ 雨

遂に12月突入。師走感 何となく出て来た気がします。

とは言え、穏やかな毎日で嬉しく思います。今日は重爆撃機1機を完成させました。
重爆撃機とは 写真の55B-5のお話。

相変わらずの重低音ながら、5弦の E から B にかけてのピッチ感の良さは特筆ものでしょうね。
地を這う様な重低音なのに音程感がしっかり出てます。こんな5弦ベースは他に無いでしょう。

ちなみにあまりに低いレンジまで出てますからSPユニットが12インチ/30センチのスピーカー・システムアンプでは折角の重低音域全て出切りませんので、出来る限り15インチ/38センチSPで鳴らして下さいね。部屋の床や壁が共振する程の重低音が出ますので。

こんな時にサークルフレッティングを開発して本当に良かったと思いますね。
CFS の製品化にお付き合い下さったフジゲンさんにもあらためて感謝です。

ちなみに、オーダー製作用の t.m.p 製5弦ベースネックは半加工状態で2本だけストックしておりますので2本のみ受注可能です。本体のみ46万~です。

後は早く天候が回復してくれる事を願うのみです。とにかく塗装を完了させてしまいたいです。
まさに師走!走る人


@ このベースは売約済みとなりました。

来週中に完成しますよ。

1129  ヨコハマ 曇り&雨

今日は全く塗装が出来ませんでした。残念です。

昨日から55B-5/TJ のセットアップ作業に移行してます。
試作器だったボディとピックガードに専用5弦ネックを新たに作ってのセットアップです。

ブリッジもゴトー製の市販品をシャシー厚の切削加工で薄く変更し、オクターブビスも変更、サドルアジャスター用のネジもタップを切り直して理想的なサイズのネジに変更しています。
まあ、市販品パーツがそのまま使えれば作業はずっと楽チンなんですけど、でもこれには手間隙掛けるだけの意味と効果があるので必ず行なっています。
t.m.p では配線材も手作りのフラットケーブル配線ですしね。手間が掛かっていて当たり前仕様。

来週中にはこの5弦を完成させ販売致します。小さな傷有りですから格安ですよ~ お楽しみに。


終了報告 I さんのストラト

1127  ヨコハマ 晴れ

晴れてくれて助かります。とは言え、今日は I さんのストラトの最終セットアップの日ですから、塗装はゴールドトップの吹き付けと5弦ベースのネックコーティングのみ。

ストラトは無事に狙った通りの個体に仕上がっています。明日に出荷予定です。
I さん、大変お待たせを致しました。スロープヘッド化されていないとは言え、これだけ歌いまくる楽器に変身していますからたぶん気に入って頂けると思います。お楽しみにお待ち下さいませ。