脳みそも体も汗かいてます。
5/12 本日は16時くらいになって塗装が行える湿度に下がったのでそれからは大忙し。
明日からはHさんご依頼のチューンド・テレキャスターのスロープヘッド作り替え作業のセットアップに移行します。
早いところボウイング・ギターの設定結論を出さないと気が付くと設定の事ばかりを考えてしまっています。トイレでも風呂に入っていても床に付いても・・まあ開発作業はいつでもそんなもんですが、特に今回は世の中に存在してない楽器の開発ですので設計の詰めが進むにつれ修正部分が見えて来ますので一カ所を変更すると付随した部分の変更も余儀なくされますので暫く終わらないんですよね。
一旦床に付いたのに頭の中には図面が広がってしまって、眠れそうに無いので結局深夜に作業場に降りて図面起こしをしたりしてます。( ̄_ ̄ i)
既にボディ外周ライン変更、指板R変更、台座埋め込みサイズ変更などが決定済み。弓の通り道であるボディのウエストの絞りを更に行わないと早いパッセージ・プレイの激しい弓の動きに対応し切れない可能性が見えて来たからです。
指板Rも今回はこのまま80Rで仕上げますが、最終仕様では70Rに変更するつもりです。
70Rと言えば、ギター・コードを抑えて弾ける限界の指板Rです。
しかしこのRがフラットに近づけば近づく程、ブリッジR部で各弦のR高低差が無くなり弓弾きの際に隣の弦にまで弓が接し易くなる為にヴァイオリンでは40R程しか有りません。今回の試作の80Rでは弾けるには弾けるのですが6本各弦の高低差がギリギリ過ぎるんですね。
ボウイングで単音出しが困難では意味が無く、しかし指板Rをきつくすればする程、ギターならではのコードワークが困難になる・・この折り合いをつけるには70Rにするしかない、と言う結論ですが、70R仕様となると指板厚は10ミリの完全特注仕様でCF指板製作が必要になりますのでF社さんで製作可能かどうか、ですね。
テールピース枕はブラス削り出し、ブリッジはジュラルミンから削り出す事に決め、素材発注を掛けました。今回の試作が終わったら今回の設定変更部の製作治具を全て作り替える事になります。既に今回の試作で形状テンプレートは段ボール箱にたっぷり製作しましたがその大方が作り直し。
やれやれ、覚悟はしてたけど大変だわ、やっぱし。( ̄ー ̄)
明日からはHさんご依頼のチューンド・テレキャスターのスロープヘッド作り替え作業のセットアップに移行します。
早いところボウイング・ギターの設定結論を出さないと気が付くと設定の事ばかりを考えてしまっています。トイレでも風呂に入っていても床に付いても・・まあ開発作業はいつでもそんなもんですが、特に今回は世の中に存在してない楽器の開発ですので設計の詰めが進むにつれ修正部分が見えて来ますので一カ所を変更すると付随した部分の変更も余儀なくされますので暫く終わらないんですよね。
一旦床に付いたのに頭の中には図面が広がってしまって、眠れそうに無いので結局深夜に作業場に降りて図面起こしをしたりしてます。( ̄_ ̄ i)
既にボディ外周ライン変更、指板R変更、台座埋め込みサイズ変更などが決定済み。弓の通り道であるボディのウエストの絞りを更に行わないと早いパッセージ・プレイの激しい弓の動きに対応し切れない可能性が見えて来たからです。
指板Rも今回はこのまま80Rで仕上げますが、最終仕様では70Rに変更するつもりです。
70Rと言えば、ギター・コードを抑えて弾ける限界の指板Rです。
しかしこのRがフラットに近づけば近づく程、ブリッジR部で各弦のR高低差が無くなり弓弾きの際に隣の弦にまで弓が接し易くなる為にヴァイオリンでは40R程しか有りません。今回の試作の80Rでは弾けるには弾けるのですが6本各弦の高低差がギリギリ過ぎるんですね。
ボウイングで単音出しが困難では意味が無く、しかし指板Rをきつくすればする程、ギターならではのコードワークが困難になる・・この折り合いをつけるには70Rにするしかない、と言う結論ですが、70R仕様となると指板厚は10ミリの完全特注仕様でCF指板製作が必要になりますのでF社さんで製作可能かどうか、ですね。
テールピース枕はブラス削り出し、ブリッジはジュラルミンから削り出す事に決め、素材発注を掛けました。今回の試作が終わったら今回の設定変更部の製作治具を全て作り替える事になります。既に今回の試作で形状テンプレートは段ボール箱にたっぷり製作しましたがその大方が作り直し。
やれやれ、覚悟はしてたけど大変だわ、やっぱし。( ̄ー ̄)
個別報告 地元のIさん
5/11 まーた雨降りです。
写真は製作から3年が経過したのでメンテナンスに持ち込まれた地元のIさんのカスタム・ストラト。
本日メンテナンス作業が終了しました。いつでも受け渡し可能です。
丁寧に扱われて来た事が見て取れるストラトですが、飾りにされたのではなく、しっかり弾き込まれ続けて来た事も明確に分かります。
フレットも酷く摩耗しているわけではないので今回はサービスで軽く上面擦り合わせと再仕上げ済み。トレモロ設定もあらたにご希望に添って再設定済みです。
ご本人も現状で大変満足されているとの事でしたが、後はスロープヘッドに作り替えれば更に素晴らしい楽器にグレードを高める事が可能ですからね。お待ちしておりますよ。
楽器は一般家電製品じゃありませんから日常環境での使用に慣れたところでの再調整は必要です。3年もすれば使用環境に合わせた落ち着き方をしているはずですので皆さんも製作から3年経過したら一度はメンテナンスに持ち込んで下さい。
写真は製作から3年が経過したのでメンテナンスに持ち込まれた地元のIさんのカスタム・ストラト。
本日メンテナンス作業が終了しました。いつでも受け渡し可能です。
丁寧に扱われて来た事が見て取れるストラトですが、飾りにされたのではなく、しっかり弾き込まれ続けて来た事も明確に分かります。
フレットも酷く摩耗しているわけではないので今回はサービスで軽く上面擦り合わせと再仕上げ済み。トレモロ設定もあらたにご希望に添って再設定済みです。
ご本人も現状で大変満足されているとの事でしたが、後はスロープヘッドに作り替えれば更に素晴らしい楽器にグレードを高める事が可能ですからね。お待ちしておりますよ。
楽器は一般家電製品じゃありませんから日常環境での使用に慣れたところでの再調整は必要です。3年もすれば使用環境に合わせた落ち着き方をしているはずですので皆さんも製作から3年経過したら一度はメンテナンスに持ち込んで下さい。
ぐずぐず
5/10 週明けは雨が降り出しそうなぐずぐずした天候で幕開け。うーん、塗装は無理。
結局今日もボウイング・ギターの試作をやってました。半加工ネックからセロギター用にデザイン設定したヘッド形状に削り出しから仕上げ加工まで済ませました。指板も既に設計値である80R仕様に作り替え済みでしたので後は塗装処理です。一番最後から1歩手前の作業がフレット打ち。最後はコーティングのフィニッシュ処理。
今回はエレキならではのメイプル指板。この楽器がエレクトリックに作り替えた古典楽器などとは一線を画するものだと言う事の主張を込めて、あえてメイプル指板。
一番最初にボウイングギターの試作をしたのはもう20年以上も前に某メーカーから楽器フェアに参考展示した時以来なんですが、作製しながらの印象ではとんでもないRの指板だったと記憶していたのですが実際に今回80Rで製作してみると「ン?それほどでもないなあ~」と言う感じ。
たぶん以前はもっと強いR設定にしたんでしょうね。20年以上も経過するとさすがに記憶もあやふやなもんです。とにかくこのRならわざわざF社さんに特注指板製作を依頼しなくても既に半加工で作り置きしたCF・ネックから丸太形状の太いネックを選んで加工すれば作り出せます。助かるわ~。
ラッキー (* ̄Oノ ̄*)
この1本目で検証を行って最終仕様を決め込んだのちに正規受注開始する予定です。そこまで進んだらこの試作器はワタクシの練習用オモチャにします。ギーコ・ギ~コ練習するのです。(^ε^)
ちなみに、既にIさんから最初のボウイング・ギターの仮オーダーを頂いてます。

結局今日もボウイング・ギターの試作をやってました。半加工ネックからセロギター用にデザイン設定したヘッド形状に削り出しから仕上げ加工まで済ませました。指板も既に設計値である80R仕様に作り替え済みでしたので後は塗装処理です。一番最後から1歩手前の作業がフレット打ち。最後はコーティングのフィニッシュ処理。
今回はエレキならではのメイプル指板。この楽器がエレクトリックに作り替えた古典楽器などとは一線を画するものだと言う事の主張を込めて、あえてメイプル指板。
一番最初にボウイングギターの試作をしたのはもう20年以上も前に某メーカーから楽器フェアに参考展示した時以来なんですが、作製しながらの印象ではとんでもないRの指板だったと記憶していたのですが実際に今回80Rで製作してみると「ン?それほどでもないなあ~」と言う感じ。
たぶん以前はもっと強いR設定にしたんでしょうね。20年以上も経過するとさすがに記憶もあやふやなもんです。とにかくこのRならわざわざF社さんに特注指板製作を依頼しなくても既に半加工で作り置きしたCF・ネックから丸太形状の太いネックを選んで加工すれば作り出せます。助かるわ~。
ラッキー (* ̄Oノ ̄*)
この1本目で検証を行って最終仕様を決め込んだのちに正規受注開始する予定です。そこまで進んだらこの試作器はワタクシの練習用オモチャにします。ギーコ・ギ~コ練習するのです。(^ε^)
ちなみに、既にIさんから最初のボウイング・ギターの仮オーダーを頂いてます。

我慢がまん
5/7 連日晴れていても湿度が高くて塗装処理がストップしたままですが、今日は湿度が高いどころか雨降ってどうにもなりませんでした。
今日はベーシストの竜ちゃん来社。TB-5JJの件で短時間ミーティング。
お土産でtmpのチューンナップ・ベースで演奏したライブDVD頂き。ゴチそーさま。
それよりも竜ちゃんの成長ぶりが心配ですなあ。会う度に太って大きくなってる。( ̄□ ̄;)!!
糖尿病には気をつけてねえ。アレはなったら一生付き合う羽目になるそうだからならない様に気をつけなくちゃいけませんぞ。
TB-5のオーダーの為にたくさん働いて汗もいっぱいかこう。( ̄ー ̄)
大阪フェスティバル・ホールのライブの成功を祈る。痩せる事も祈る。(^ ^)♪
今日はベーシストの竜ちゃん来社。TB-5JJの件で短時間ミーティング。
お土産でtmpのチューンナップ・ベースで演奏したライブDVD頂き。ゴチそーさま。
それよりも竜ちゃんの成長ぶりが心配ですなあ。会う度に太って大きくなってる。( ̄□ ̄;)!!
糖尿病には気をつけてねえ。アレはなったら一生付き合う羽目になるそうだからならない様に気をつけなくちゃいけませんぞ。
TB-5のオーダーの為にたくさん働いて汗もいっぱいかこう。( ̄ー ̄)
大阪フェスティバル・ホールのライブの成功を祈る。痩せる事も祈る。(^ ^)♪
湿度高し
5/6 ヨコハマ快晴。って言うより夏日。春を飛び越えちゃってる。
しかし湿度が下がらない為に塗装がストップしたまま。何一つ作業完成出来ない状態が続いてます。
まっ、それも仕方ないです。
今日も着々と進める事が出来たのは写真のセロ/ボウイング・ギターの試作品。
ピックアップ・キャビティ加工とブリッジのプレート部分のデザインそのままを紅木材で削り出し、ボディ・トップに埋木したもの。接着硬化後にトップからはみ出した部分を削り落として行きます。
こうなったのも、いろいろ考査した結果です。スチール・プレート仕様であっても2点支持ブリッジの場合、やはり音の分離が充分得られそうに無いと結論。そこで今回は全く新しい発想でのブリッジ構造を採用しました。
本来箱モノの楽器のブリッジはアーチ上に台座が設けられ、その上に2点支持でブリッジがマウントされますが、その構造では弓弾きではなく指で弾いた場合にサスティーンが得にくいのでレスポール系ではメイプルのトップ材に2点支持スクリューを打ち込んで分離能とサスティーンを得ていますが、柔らかな針葉樹系の素材では直接スクリューを打ち込むと倒れてしまうのと細いスクリュー振動は柔らかな材では伝達しませんので結果的にレスポールの様な設定は取れなくなってしまいます。
そこで今回は硬い紅木(硬いローズウッドみたいな材)をトップに埋め込んでそこに2点支持スクリューを打ち込むを可能にしたワケです。こうすれば2点支持でありながらブリッジが傾斜することも避けられます。また、この楽器はテールピース仕様ではなくボディ裏からの弦通し構造ですので弦のトップでの出口に指板Rにリンクさせたブラス材の枕をセットします。その穴はこの埋木された中央部あたりにセットされ、この埋め込まれた台座部分を振動させます。勿論設定位置はすべて張力設定上で割り出したものです。
なんでこんな楽器を作ってるんだろう?ってお思いの方も多くいらっしゃるでしょうね。
実際レスポールを手作りする方が遥かに簡単。設計しながら製作するので脳みそに一杯汗をかきます。
答えは簡単です。楽器の製作者が新しい楽器を産み出さない限り、奏者は新しい楽器にチャレンジも出来ないし、既存に無かった新たな音楽的な演奏アプローチも出来無いからです。
世界中にギター弾きは掃いて捨てるほど居ます。それらのギターリスト達はモデル違いこそあれ似た様なギターで自らの音楽を表現しなくてはいけません。そこに新たな表現力を備えた楽器が誕生すれば、その楽器で音楽を産み出すアーティストも出て来るかもしれませんでしょ? その可能性は間違いなく楽器製作家の仕事に全て掛かっています。
従来のギター製作だけじゃなくて、ボウイング・ギターの開発をしたいと思ったから、している。
至ってシンプルな想いからです。(・ ・)/
ちなみに、次は暇を見てCCRのアーチド・ホロウ仕様を作ってみようかな、と。(u_u)
しかし湿度が下がらない為に塗装がストップしたまま。何一つ作業完成出来ない状態が続いてます。
まっ、それも仕方ないです。
今日も着々と進める事が出来たのは写真のセロ/ボウイング・ギターの試作品。
ピックアップ・キャビティ加工とブリッジのプレート部分のデザインそのままを紅木材で削り出し、ボディ・トップに埋木したもの。接着硬化後にトップからはみ出した部分を削り落として行きます。
こうなったのも、いろいろ考査した結果です。スチール・プレート仕様であっても2点支持ブリッジの場合、やはり音の分離が充分得られそうに無いと結論。そこで今回は全く新しい発想でのブリッジ構造を採用しました。
本来箱モノの楽器のブリッジはアーチ上に台座が設けられ、その上に2点支持でブリッジがマウントされますが、その構造では弓弾きではなく指で弾いた場合にサスティーンが得にくいのでレスポール系ではメイプルのトップ材に2点支持スクリューを打ち込んで分離能とサスティーンを得ていますが、柔らかな針葉樹系の素材では直接スクリューを打ち込むと倒れてしまうのと細いスクリュー振動は柔らかな材では伝達しませんので結果的にレスポールの様な設定は取れなくなってしまいます。
そこで今回は硬い紅木(硬いローズウッドみたいな材)をトップに埋め込んでそこに2点支持スクリューを打ち込むを可能にしたワケです。こうすれば2点支持でありながらブリッジが傾斜することも避けられます。また、この楽器はテールピース仕様ではなくボディ裏からの弦通し構造ですので弦のトップでの出口に指板Rにリンクさせたブラス材の枕をセットします。その穴はこの埋木された中央部あたりにセットされ、この埋め込まれた台座部分を振動させます。勿論設定位置はすべて張力設定上で割り出したものです。
なんでこんな楽器を作ってるんだろう?ってお思いの方も多くいらっしゃるでしょうね。
実際レスポールを手作りする方が遥かに簡単。設計しながら製作するので脳みそに一杯汗をかきます。
答えは簡単です。楽器の製作者が新しい楽器を産み出さない限り、奏者は新しい楽器にチャレンジも出来ないし、既存に無かった新たな音楽的な演奏アプローチも出来無いからです。
世界中にギター弾きは掃いて捨てるほど居ます。それらのギターリスト達はモデル違いこそあれ似た様なギターで自らの音楽を表現しなくてはいけません。そこに新たな表現力を備えた楽器が誕生すれば、その楽器で音楽を産み出すアーティストも出て来るかもしれませんでしょ? その可能性は間違いなく楽器製作家の仕事に全て掛かっています。
従来のギター製作だけじゃなくて、ボウイング・ギターの開発をしたいと思ったから、している。
至ってシンプルな想いからです。(・ ・)/
ちなみに、次は暇を見てCCRのアーチド・ホロウ仕様を作ってみようかな、と。(u_u)
連休ラスト?
5/5 今日も晴天。皆さんは連休を楽しまれたでしょうかね?
中には次の日曜までをぶっ通しで連休にしてる人も居る様子。長い休みですねえ。飽きないのかなあ?
ワタクシは休みは3日が限界。3日も作業場を離れたら落ち着かないですもん。
連休最後の日も晴天だったのは実に結構なんですが、湿度が思ったより下がらなかったので塗装は出来ませんでしたね。で、結局今日もボウイング・ギターの試作をしてました。
作業はとっとと進んで、もうアーチド加工したトップをホロウ加工したバックに接ぎ合わせるところまで本日中に終了。作業場はもう木の削り屑だらけ。
まあ、実質削り出しでフルアコ作るのと然程変わらないですけど、なんせ参考になるものが無いのが新しい楽器の開発の難しいところであり、同時に製作者の特権でもある「新しいお楽しみ」タイムでもあります。
自分の頭の中に存在するだけの楽器を具体的に形にしていくのですから、言ってみれば創造主みたいなもんですなあ。 「汝に命を与えん」(^ε^)
中には次の日曜までをぶっ通しで連休にしてる人も居る様子。長い休みですねえ。飽きないのかなあ?
ワタクシは休みは3日が限界。3日も作業場を離れたら落ち着かないですもん。
連休最後の日も晴天だったのは実に結構なんですが、湿度が思ったより下がらなかったので塗装は出来ませんでしたね。で、結局今日もボウイング・ギターの試作をしてました。
作業はとっとと進んで、もうアーチド加工したトップをホロウ加工したバックに接ぎ合わせるところまで本日中に終了。作業場はもう木の削り屑だらけ。
まあ、実質削り出しでフルアコ作るのと然程変わらないですけど、なんせ参考になるものが無いのが新しい楽器の開発の難しいところであり、同時に製作者の特権でもある「新しいお楽しみ」タイムでもあります。
自分の頭の中に存在するだけの楽器を具体的に形にしていくのですから、言ってみれば創造主みたいなもんですなあ。 「汝に命を与えん」(^ε^)
おやまあ〜
5/4 本日も晴天。さーてと塗装塗装と思ったら、おやおや、お隣さんたらエコな連休らしく朝から窓を開け放って談笑してます。
うーん、今日も巷は連休であるし連日塗装するのもなあ・・仕方ない、今日はやめとこ。
てなわけで、コンプレッサーのスウィッチを入れる事もなく静かな作業に徹しました。
それが写真のセロ・ギターのアーチド加工です。設計ではリヤーはフラットバックなのでトップのみのアーチド加工となります。久々にヴァイオリン・ノミとカンナが大活躍。写真はまだ粗加工の段階。
そうそう、アーチトップと言えば、お客さんと会話している中で「あ~そう勘違いしてるんだ」てことがありました。それはギブソンのレスポールモデルのトップアーチは昔は全て職人さんが手で削り出しで製作していると思っていたそうです。
これは勘違いですね。そんなことしていたら1ロット/30本の生産なんてとても出来やしません。当然ながら機械加工です。今でこそ3次元NCルーターでサクサク加工されてますが昔は「コピールーター/倣いルーター」と言ってアーチド形状の倣い(ならい)の元型を倣い軸でなぞると、その横で同軸で繋がったルーターがシンクロして加工板(トップ材)を同じ形状になぞる機械がこうした形状加工時に使用される一般的なマシンでした。
職人さんが1本1本手作りなんかしていたら本数は作れない上に超高額ギターになってしまいますから、そうそう皆さんの手元に手軽に入手出来ない楽器になってしまいます。初期のギブソン社でもアーチド加工を削り出せたのはたった数人の職人さんだけだったはずです。
PRSにしても加工は全てマシンのお仕事。皆さんが想像している手工職人なんて現実には昔からそんなに居ないんですよ。殆どが分業制ですからね。全ての作業がこなせる人自体が元々世界的にも少ないんですから。
ですから職人が手で削り出すのは完全手工品か、先ほどお話ししたルーターの元型となる倣いアーチの型を作る時に手仕事するくらいなものです。
ワタクシは元々設計試作が専門ですからなんだって出来なくちゃいけないですし、倣いルーターも所有していませんから手でやってるだけです。 まあ、楽しんでやってますけどね。
でも、めんどくさっ! ┐( ̄ヘ ̄)┌
うーん、今日も巷は連休であるし連日塗装するのもなあ・・仕方ない、今日はやめとこ。
てなわけで、コンプレッサーのスウィッチを入れる事もなく静かな作業に徹しました。
それが写真のセロ・ギターのアーチド加工です。設計ではリヤーはフラットバックなのでトップのみのアーチド加工となります。久々にヴァイオリン・ノミとカンナが大活躍。写真はまだ粗加工の段階。
そうそう、アーチトップと言えば、お客さんと会話している中で「あ~そう勘違いしてるんだ」てことがありました。それはギブソンのレスポールモデルのトップアーチは昔は全て職人さんが手で削り出しで製作していると思っていたそうです。
これは勘違いですね。そんなことしていたら1ロット/30本の生産なんてとても出来やしません。当然ながら機械加工です。今でこそ3次元NCルーターでサクサク加工されてますが昔は「コピールーター/倣いルーター」と言ってアーチド形状の倣い(ならい)の元型を倣い軸でなぞると、その横で同軸で繋がったルーターがシンクロして加工板(トップ材)を同じ形状になぞる機械がこうした形状加工時に使用される一般的なマシンでした。
職人さんが1本1本手作りなんかしていたら本数は作れない上に超高額ギターになってしまいますから、そうそう皆さんの手元に手軽に入手出来ない楽器になってしまいます。初期のギブソン社でもアーチド加工を削り出せたのはたった数人の職人さんだけだったはずです。
PRSにしても加工は全てマシンのお仕事。皆さんが想像している手工職人なんて現実には昔からそんなに居ないんですよ。殆どが分業制ですからね。全ての作業がこなせる人自体が元々世界的にも少ないんですから。
ですから職人が手で削り出すのは完全手工品か、先ほどお話ししたルーターの元型となる倣いアーチの型を作る時に手仕事するくらいなものです。
ワタクシは元々設計試作が専門ですからなんだって出来なくちゃいけないですし、倣いルーターも所有していませんから手でやってるだけです。 まあ、楽しんでやってますけどね。
でも、めんどくさっ! ┐( ̄ヘ ̄)┌
風の休日
5/3 今日も晴天。なのですが、風が強いんですよね~
遅れている塗装作業を進める予定でしたが今日は諦めました。で、急遽宿題のセロギターの開発作業をすることにしました。
今日はボディ・バック部の治具製作と切り出し加工、そしてホロウ加工用のテンプレートの作製。
セロギターはアーチトップの密閉式セミホロー構造。勿論トップはオーバーエッジ・トップ仕様でのアーチド形状でボディ内部ではトップの裏側からも逆アーチ形状で削り出して行きます。
コンセプトはあくまでエレクトリックのボウイング・ギターですから素の響きはギターのソレでなくてはいけません。エレクトリック・ヴァイオリンの製作ではないのでフレッテッド仕様のエレクトリックギター・サウンドであることが重要で弓弾きのみならず、通常のギター・プレイも可能であることが前提。新たな弦楽器として楽しみながら開発に取り組んでいます。
とは言え、指板上面Rが80Rでブリッジ・サドルRですら90R程ですからまるで指板上面がネックのグリップ本体みたいなラウンド形状。でも一番問題なのはサークルフレッティング仕様ですから特注で専用のCF指板をオーダーしなくちゃいけない点です。
製造販売権はフジゲンさんに譲渡済みですから考案者だからと言って勝手に指板製作は出来ないんです。果たして通常の2倍の厚さから削り出す80Rのロングスケール・CF指板のオーダーをF社さんが受けてくれるかどうかなんです。枚数も数枚しかオーダー出来ませんしね。どーだろ?
とにかく、休み明けにでもF社の社長さんに直接電話して製作依頼を掛けてみるつもりです。
「こうした既存に無い楽器の開発こそ、既に中国に生産国の座を奪われた日本の楽器製造の将来の為にも頑張らなくちゃいかんのです!是非とも協力願いたい」と力説するしかないでしょう。
メイド・イン・チャイナが市場席巻する今、誰も行っていない製品開発へのチャレンジこそがメイド・イン・ジャパンの存亡を左右することは間違いないですからね。
カスタムショップ製品であっても現状のクオリティ・レベル程度なら、いずれ中国人にその仕事も奪われてしまうのは明確です。
誰でも真似が出来る程度の仕事をしていたらいずれ仕事を失う日が来るという事です。
tmpは?・・たぶん大丈夫。(^ε^)
遅れている塗装作業を進める予定でしたが今日は諦めました。で、急遽宿題のセロギターの開発作業をすることにしました。
今日はボディ・バック部の治具製作と切り出し加工、そしてホロウ加工用のテンプレートの作製。
セロギターはアーチトップの密閉式セミホロー構造。勿論トップはオーバーエッジ・トップ仕様でのアーチド形状でボディ内部ではトップの裏側からも逆アーチ形状で削り出して行きます。
コンセプトはあくまでエレクトリックのボウイング・ギターですから素の響きはギターのソレでなくてはいけません。エレクトリック・ヴァイオリンの製作ではないのでフレッテッド仕様のエレクトリックギター・サウンドであることが重要で弓弾きのみならず、通常のギター・プレイも可能であることが前提。新たな弦楽器として楽しみながら開発に取り組んでいます。
とは言え、指板上面Rが80Rでブリッジ・サドルRですら90R程ですからまるで指板上面がネックのグリップ本体みたいなラウンド形状。でも一番問題なのはサークルフレッティング仕様ですから特注で専用のCF指板をオーダーしなくちゃいけない点です。
製造販売権はフジゲンさんに譲渡済みですから考案者だからと言って勝手に指板製作は出来ないんです。果たして通常の2倍の厚さから削り出す80Rのロングスケール・CF指板のオーダーをF社さんが受けてくれるかどうかなんです。枚数も数枚しかオーダー出来ませんしね。どーだろ?
とにかく、休み明けにでもF社の社長さんに直接電話して製作依頼を掛けてみるつもりです。
「こうした既存に無い楽器の開発こそ、既に中国に生産国の座を奪われた日本の楽器製造の将来の為にも頑張らなくちゃいかんのです!是非とも協力願いたい」と力説するしかないでしょう。
メイド・イン・チャイナが市場席巻する今、誰も行っていない製品開発へのチャレンジこそがメイド・イン・ジャパンの存亡を左右することは間違いないですからね。
カスタムショップ製品であっても現状のクオリティ・レベル程度なら、いずれ中国人にその仕事も奪われてしまうのは明確です。
誰でも真似が出来る程度の仕事をしていたらいずれ仕事を失う日が来るという事です。
tmpは?・・たぶん大丈夫。(^ε^)
5月突入
5/1 いよいよ5月突入。絶好の作業日。
やっと写真のTELESAとSTELAのカラーリングを行う事が出来ました。
TELESA-SS/P-90Wは港区のMさんオーダー分。STELA・CUSTOM-SS/SSPは在庫用に製作している分です。
STELAの方は古めかしい味わいを出す為にボディセンター部分を薄いベージュに着色を行ってから3TSに吹いていますので4TSとでも言っておこうかな。
今日は時折風が吹き抜けるのでサンバースト吹き付けが非常に難しかったです。極細の粒子でサンバーストを無風のタイミング吹いている途中で少しでも風が来ると、もうアウト。狙ったラインから外れて着色されてしまうんです。結局、何度も風に中断されて朝からスタートし外出予定を変更して作業を続行して夕方になってやっと写真の2本のカラーリング終了。
その他では宿題のセロギターの製作準備でした。さすがにギターの設計製作を上回る難しさに何度も直面させられてます。
基本設定で弦間ピッチがヴァイオリンよりもずっと狭く、なのに弦は2本多い6本で指板の上面Rは80R設定と言う通常のギターの1/3のきっついR。勿論サークル・フレッティング仕様の指板ですが、そこにフレットを打つのも至難の業。
また、ヴァイオリン製作で弓の動きを研究していたので助かりましたが、弓がボディに触れずに1弦から6弦まで弾き抜けなくてはいけないのでボディ・ウエストのくびれ形状も単なるデザイン処理上で済ますわけにはいきません。ボディのくびれを細くし過ぎると楽器のレンジが狭まりますのでその折り合いをどこでつけるかも非常に難しいです。
ブリッジは鉄板から切り出して作るプレート・ブリッジではありますが、そのプレート上に手作りで指板の80R対応のチューンOタイプの2点支持ブリッジをブラスの角材から削り出して製作します。
ペグとピックアップ、電装周り以外のパーツは設計に合わせて手作りするしかないのでそれも厄介では有りますが、難しいからオモシロイのであります。(^ ^)/
やっと写真のTELESAとSTELAのカラーリングを行う事が出来ました。
TELESA-SS/P-90Wは港区のMさんオーダー分。STELA・CUSTOM-SS/SSPは在庫用に製作している分です。
STELAの方は古めかしい味わいを出す為にボディセンター部分を薄いベージュに着色を行ってから3TSに吹いていますので4TSとでも言っておこうかな。
今日は時折風が吹き抜けるのでサンバースト吹き付けが非常に難しかったです。極細の粒子でサンバーストを無風のタイミング吹いている途中で少しでも風が来ると、もうアウト。狙ったラインから外れて着色されてしまうんです。結局、何度も風に中断されて朝からスタートし外出予定を変更して作業を続行して夕方になってやっと写真の2本のカラーリング終了。
その他では宿題のセロギターの製作準備でした。さすがにギターの設計製作を上回る難しさに何度も直面させられてます。
基本設定で弦間ピッチがヴァイオリンよりもずっと狭く、なのに弦は2本多い6本で指板の上面Rは80R設定と言う通常のギターの1/3のきっついR。勿論サークル・フレッティング仕様の指板ですが、そこにフレットを打つのも至難の業。
また、ヴァイオリン製作で弓の動きを研究していたので助かりましたが、弓がボディに触れずに1弦から6弦まで弾き抜けなくてはいけないのでボディ・ウエストのくびれ形状も単なるデザイン処理上で済ますわけにはいきません。ボディのくびれを細くし過ぎると楽器のレンジが狭まりますのでその折り合いをどこでつけるかも非常に難しいです。
ブリッジは鉄板から切り出して作るプレート・ブリッジではありますが、そのプレート上に手作りで指板の80R対応のチューンOタイプの2点支持ブリッジをブラスの角材から削り出して製作します。
ペグとピックアップ、電装周り以外のパーツは設計に合わせて手作りするしかないのでそれも厄介では有りますが、難しいからオモシロイのであります。(^ ^)/