風の休日 | tmpブログ

風の休日

5/3 今日も晴天。なのですが、風が強いんですよね~

遅れている塗装作業を進める予定でしたが今日は諦めました。で、急遽宿題のセロギターの開発作業をすることにしました。

今日はボディ・バック部の治具製作と切り出し加工、そしてホロウ加工用のテンプレートの作製。
セロギターはアーチトップの密閉式セミホロー構造。勿論トップはオーバーエッジ・トップ仕様でのアーチド形状でボディ内部ではトップの裏側からも逆アーチ形状で削り出して行きます。

コンセプトはあくまでエレクトリックのボウイング・ギターですから素の響きはギターのソレでなくてはいけません。エレクトリック・ヴァイオリンの製作ではないのでフレッテッド仕様のエレクトリックギター・サウンドであることが重要で弓弾きのみならず、通常のギター・プレイも可能であることが前提。新たな弦楽器として楽しみながら開発に取り組んでいます。

とは言え、指板上面Rが80Rでブリッジ・サドルRですら90R程ですからまるで指板上面がネックのグリップ本体みたいなラウンド形状。でも一番問題なのはサークルフレッティング仕様ですから特注で専用のCF指板をオーダーしなくちゃいけない点です。
製造販売権はフジゲンさんに譲渡済みですから考案者だからと言って勝手に指板製作は出来ないんです。果たして通常の2倍の厚さから削り出す80Rのロングスケール・CF指板のオーダーをF社さんが受けてくれるかどうかなんです。枚数も数枚しかオーダー出来ませんしね。どーだろ?

とにかく、休み明けにでもF社の社長さんに直接電話して製作依頼を掛けてみるつもりです。
「こうした既存に無い楽器の開発こそ、既に中国に生産国の座を奪われた日本の楽器製造の将来の為にも頑張らなくちゃいかんのです!是非とも協力願いたい」と力説するしかないでしょう。

メイド・イン・チャイナが市場席巻する今、誰も行っていない製品開発へのチャレンジこそがメイド・イン・ジャパンの存亡を左右することは間違いないですからね。
カスタムショップ製品であっても現状のクオリティ・レベル程度なら、いずれ中国人にその仕事も奪われてしまうのは明確です。
誰でも真似が出来る程度の仕事をしていたらいずれ仕事を失う日が来るという事です。 
tmpは?・・たぶん大丈夫。(^ε^)
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