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個別報告 港区Mさん

6/21 早いもので6月も10日ほどを残すばかりです。

昨日の日曜はチェロ&ギター奏者のIさんに来て頂いて試作1号機のセロギターの試奏を行いました。

既に最終仕様に向けての変更ポイントはワタクシの中では確定済みですが、今回のプレイヤー試奏に依ってその判断が間違いない事が確認出来ました。グッジョブ! 次の試作が楽しみです。
それは奏者のIさんも同じ事の様子。完成を待ち切れない想いの様です。
この楽器の持つ可能性や秘めたポテンシャルはこれまでの弦楽器歴史上無かった期待感を当事者の我々に抱かせてくれました。セロギター君、キミはオモシロすぎる!^▽^

湿度高く塗装や燻煙は行えませんが、本日は港区のMさんご依頼のTELESA-SS/P90Wの水研磨作業。
写真で塗膜表面がマッドに見えるのはそのせいです。以前はもっと白さが引き立っていましたが今では燻煙でほのかに黄化してます。

今日からセットアップ作業をじっくりと的確に仕上げて行きます。
Mさん、もう暫くの間お楽しみにお待ち下さいね。

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次週に続く

6/19 ヨコハマは蒸し蒸し曇り空。

写真はTELESAのSSMとEAの生地ボディ。この2本は写真では確認出来ませんがトップ材厚設定が異なります。SMMの方はもう1本製作中ですので、この1本はWH/ツーハム仕様で加工を進めました。

今回のSMMの設定はカールトンやR・フォードファンの方々にはドンズバ仕様ですね。歌いまくり鳴きまくりの1本となるでしょう。

まあ、今週はこんなところで。次週に続く。
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個別報告&

6/18 いや~蒸しますねえ。正に梅雨らしい一日です。

写真はスロープヘッド化が終了した大田区のYさんのtmp-ストラト。今回はあえて010~046ゲージ。楽にベンドが掛けられる上に音の太さも充分出てますので受け取りに来られたご本人も大満足でした。

もうひとつの写真は本日カード利用が可能になった証。カードスロットのマシン設置完了。
もういつでもカード分割で購入出来ますからね。これもtmpなりの企業努力。
みなさん宜しくです。(^ー^)ノ

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よしゃ!

6/17 今日は晴れるっ!ってんで朝一から塗装&燻煙しまくり。

TELESAのホロウ加工の続きで外の作業場で研磨も行ってましたので全身汗だくの一日。
今日だけで3回シャワー浴びて3回着替えましたねえ。皆さんは暑さでバテちゃったかな?

ワタクシ、夏男だけありまして今日の様な夏日が一番調子がいいんですね。普段にまして元気。
「バカなんじゃないの?」(^ ^)>

写真はやっと塗装のコーティングが終わって半乾きですがピックガードの乗っけてみたSTELA-CUSTOMです。暗い写真だからよくわ分かんないか。でもイメージ通りのカラーリングが出来ました。満足。
そのうち完成させます。

今夜は燻煙庫フル活動で深夜終了予定ですから終わるまで寝れません。ハイボールひっかけて過ごそう。
やっぱ夏はサイコーだわ。(^ε^)

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衣(ころも)

6/16 ヨコハマ午後には晴れ上がりはしましたが湿度が高くてどーにもなりません。

まあ、毎年梅雨時はこんなもんです。
塗装も燻煙も出来ないし、こんな時には半加工で寝かす為のボディ製作を行う事にします。
現在1本製作中のTELESA-SMMですが、同仕様のボディの2本目の加工に入りました。
このモデルはセンターのマホガニーが大ざっぱに言えば、くり抜き構造みたいなもんですから加工で出る木屑の量がハンパ無いのです。

家庭用の掃除機の数倍は吸い込める業務用の掃除機で木屑を吸い込みながら加工を進めるのですが、この1本のホロウ加工で出る木屑でこの掃除機が途中でパンパンになってしまいます。
それと厄介なのがこの湿気ですねえ。加工作業は庭に設置したテント内で行っている為に晴れた日には40度くらいまで温度が上がって汗だくの作業になります。

今日の様なホロウ構造の加工では体から吹き出た汗に細かな木屑がまるでトンカツの衣(ころも)みたいにベッタリと張り付いて来るんです。油で揚げたらウマそーな感じ。(^_^;)

今日の写真は「昨日と同じじゃん」って思われそーですが、今日はブリッジ台座段差加工が終了したのでチョイト確認の為にボディに乗っけてみたところのTELESA-EAのショットです。
この段差面にはスチール製の弦の通る穴を加工したプレートが取り付けられます。それも勿論1枚1枚手作りしたものです。裏通しで台座の弦穴から出た弦はこのプレートに触れる事でアースに落ちる仕組みです。ですからエレキ弦でもアコギ弦でもスチール弦でさえあれば問題ないのです。

EAモデルでは、より生アコのゴリッ!としたサウンドが欲しければアコギ弦、アコギのサウンドにエレキギターのニュアンスを付加させた感じでプレイしたければエレキ弦を張れば良いのです。この事がこのモデルのコンセプトそのものを表しているとも言えますね。

仮にこの楽器をメーカーさんがモデル化出来たなら、ギターの歴史に新たなページが開ける可能性は非常に高いでしょうね。まあ、量産であってもこのEAと同グレードの生産となるとそれなりに高額な製品になってしまうでしょうし、実際にはtmpの楽器には燻煙以外にも独自なノウハウが詰まってますからtmpと同じサウンドは他所ではまず出せないでしょうね。

とにかくワタクシの場合は沢山作って稼ぎたいって気持ちが元々無いので年間数本の製作しか行いません。弟子や従業員を雇ってある程度の生産を可能にすると言う場合には経営者がビジネスとして成功したいと言う意思や強い意欲が必要です。当然経営者としての責任もひとり背負う事になります。
そうなったら製作家としてよりも経営者としての気苦労が増大しますし、修理やら流行のモデルのコピー品製作まで稼げる事なら何だってする、ってスタイルになりがちですからワタクシはゴメンですね。
製作家は儲からなくても製作で生きて行けりゃいいんです。(^~^)

その製作家が死んだら二度と同じ楽器を作れる者は現れない。手工楽器はそれでいいんです。
それこそが楽器なんだと思います。
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ついにお出まし

6/15 とうとう来ましたね~梅雨さんったら。じめじめべとべと。

今日は設計済みのTELESA-EA専用のブリッジ台座の加工です。
写真は加工途中工程ですがちょいと本体に乗っけてみた図。台座はこの後、tmpのお決まりのアコースティック専用のブリッジ構造である段差加工を施します。

ちなみにアコースティック系のこうしたブリッジ台座は塗装が終了した後に取り付けるのです。
塗装が完了したトップ面のブリッジ位置の台座形状だけ塗膜を剥ぎ落としてトップと台座の生地同士を接着させるのです。

またTELESA-EAはボディバックからの弦通し構造ですから通常のアコースティックの様にトップに大きな負担が掛かる事はありませんのでトップ変形も殆ど心配ないです。台座も通常のアコースティックのものを流用出来ればそりゃ楽チンですが、独自な設定ですから都度単品製作するしかないので、今回はマダガスカル・ローズウッドから削り出しで製作しています。

今日のマツシタは設計者であるtmpマツシタ社長さんの設計通りに加工作業を担当する作業要員です。
ウチの社長ったら設計通りに作らないとウルサイのなんのって。死ねばいいのに。( ̄ヘ ̄)

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蒸しますなあ〜

6/12 ヨコハマ晴れてますが湿度が下がらず残念。塗装はNG。

写真は完成したセロギターの試作器とTELESA-EAのボディ生地。TELESA-EAはこのまま生地加工を進めて完成まで持ち込み、工房での試奏器とします。

セロギターは検証対象ですが、基本ワタクシのオモチャ。はっきり言いましておっそろしく弾くのが難しい楽器です。( ̄_ ̄ i) 
まあ、試作器ですから問題点はそのままですので余計に弾くのが大変です。と、同時にこの楽器の持つ可能性が感じられて楽しいですね。ギター自体のサウンドはフルアコのL-5に近いですね。
ボウイングする楽器ですから弦はフラットワウンドですしね。こんなちっちゃな楽器でなんでフルアコのサウンドが出て来るの?ってたぶん驚かれるはずです。
それにしても6本の弦を弓で弾くのって・・┐( ̄o ̄)┌  誰か頼むよ、弾きこなして。(〃∇〃)

実は30年以上も前の事ですが、この業界に入って初めて作ろうとしたのがこの楽器でしたから「ア~、こんな楽器を自分は作りたかったんだなあ」と、当時はイメージ先行で完成出来ませんでしたが今日やっとより具体的な形になって自分の前にあらためて現れたような感じです。

自分で作っておいてこんな言い方はおかしく感じるでしょうけど、ある種「自分は作らされてる」感じなんですね。この楽器が世に出たがっている、とも言えるのかな?よく分かりませんが、とにかく自分で作っていると言うよりも「作らされてる」感なんです。
それはセロギターだけじゃなくてTELESA-EAも同じですね。まるで「生まれたがっている」みたいな感じなんです。 たぶん「自分で作りたい」程度じゃ完成させるのは無理なんだと思いますね。
出るべくして出ていくものを作る、って感じかな。そんな理屈じゃない部分があるって感じています。

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急がなくちゃ

6/11 来週からいよいよ梅雨入りだそーです。ホント?

まあ、それだからこそ梅雨入り前の時期は作業をガンガン進めて出来る限りセットアップ作業を梅雨の期間に持って行ける様にしているわけです。

写真のセロギターの試作器もそうした1本。まあ、セロギターに関しては既に数々の設計変更点が見えてますから、ぶちゃっちゃけこの個体は完成させずに先の設計改良型の製作に向かっちゃっても労力的にいいと言えばいいんですけどね。

それでも実際の確認は重要なので完成させます。その中でもダメな部分のダメさ加減を体験する事が重要です。うまくいってる部分は「更に良くするには、どうしたらいいか、それはどこまで必要か」と言う視点で確認するだけですが、良く無い点/改良すべき点は「どの方向性でその修正がどれだけ必要なのか」と言う事を体感しながら探ります。

今年のtmpは新作目白押し。このセロギターもTELESA-EAもTELESAのセミホロウ・モデルも在りますしね。ベースにしても作りたい楽器が数機種ありますし。
本当に幸いな事にワタクシは何を作ったらいいのかを迷ったことが無いんですね。(^O^)

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いけいけー

6/10 今日のヨコハマはいけてますよ。湿度ギリギリでしたが何とか塗装出来ましたし。

梅雨入りしたら、もうtmpは開店休業みたいなもんですからねえ。
今年の梅雨時には長らく会っていない親戚宅を訪ねようと思っています。今年に入って6名もの恩人知人が世を去りまして、やはり元気なうちに縁を深めていかなくちゃいけないなあ、と思う次第です。

アホみたいに楽器製作に明け暮れてばかりじゃねえ。近々、かなりの高齢になった父方の叔母に会って来ようと思っています。

写真は塗装対象のご一行様とTELESA-SSMの正面。いい顔してるでしょ。(^ ^)

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梅雨のよーで梅雨じゃないそーです

6/9 今日は一日中降ったり止んだりの繰り返しの天候。

やっぱり今年も来るのね梅雨は。でもまだこちらは梅雨入りではないそーです。
梅雨入り前に行っておきたい作業を必死にこなしています。塗装は無理ですが。

写真は本日ベーシックな生地加工が完了したTELESA-SMMのボディ(上側)と、その下に隠れてるのが同じくTELESA-EAのホロウボディ本体部分。このEAのトップは現在製作中で完成したらトップ接合です。

ワタクシ自身楽しみなのがEAですね。新たなコンセプトのギターですからね。
エレキ弦の011か012ゲージを張っても使えますしね。限りなくTELESAなんですが、トーンはアコギのソレなんです。ジャズプレイヤーにもお薦めですね。ウッドトーンは通常のTELESA以上ですからね。
アコギのデカイ・ボディ抱えるまでもなく出音がアコースティック・トーンたっぷりの楽器です。
イメージとしてはボブ・ディラン先生やジェームス・テイラー、ジャクソン・ブラウンなどのアコギ弾きのシンガーにばっちり。

どんな楽器があったらアーティストが喜ぶのか、それを逆算して作るのがワタクシの作る楽器です。

ロングスケールのスロープヘッドネックでサークルフレッティングと来れば、ワイドレンジでかつコードのまとまり感、ベンドのし易さは従来のギターを完全に凌いでいます。
またリードソロ・プレイにも従来のアコギやエレクトリックの双方の良さだけをミックスしたニュアンスでプレイ出来ますから、このEAモデルは今後のtmpの代表作になることは間違いないでしょう。

今まで誰も手にした事の無い楽器の1本として期待して下さいね。
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