個別報告 長野のHさん
10/20 今日はたまに小雨がパラつく肌寒い感じの一日。
今日は燻煙処理は中止。明日には行えるといいんですがね。
写真はHさんのTELESA-SMMのマウントパーツを揃えてセットアップ進行直前のショット。
まず裏の弦ブッシングの打ち込みからスタートさせます。Hさん、ご要望通りにじっくりと進めますね。
もう一枚の写真はアコースティックのヘッドをスロープヘッドに作り替えの一番最初の工程ショット。
まずペグの元穴を埋木してヘッド上面の塗膜や、つき板を取り去ってから面積が不足している部分のヘッド先端部に接ぎ木中。この工程が済んだら同じ様に横方向での面積不足部分を左右共に接ぎ木。
その次はヘッド上面と裏面それぞれに三角ブロック材を接合して最終的にスロープヘッド構造を削り出せる面積全体を確保します。 まあ、その先にもまだ様々な加工作業は続きます。
既に、これと同じアコギのスロープヘッド化の作業依頼が来たら・・マズイなあ~とか思ってます。
あまりに面倒過ぎる。( ̄ー ̄;

今日は燻煙処理は中止。明日には行えるといいんですがね。
写真はHさんのTELESA-SMMのマウントパーツを揃えてセットアップ進行直前のショット。
まず裏の弦ブッシングの打ち込みからスタートさせます。Hさん、ご要望通りにじっくりと進めますね。
もう一枚の写真はアコースティックのヘッドをスロープヘッドに作り替えの一番最初の工程ショット。
まずペグの元穴を埋木してヘッド上面の塗膜や、つき板を取り去ってから面積が不足している部分のヘッド先端部に接ぎ木中。この工程が済んだら同じ様に横方向での面積不足部分を左右共に接ぎ木。
その次はヘッド上面と裏面それぞれに三角ブロック材を接合して最終的にスロープヘッド構造を削り出せる面積全体を確保します。 まあ、その先にもまだ様々な加工作業は続きます。
既に、これと同じアコギのスロープヘッド化の作業依頼が来たら・・マズイなあ~とか思ってます。
あまりに面倒過ぎる。( ̄ー ̄;

かなり面倒
10/19 今日のヨコハマは薄曇りで湿度も少々高め。
でも燻煙はギリギリ行える状況なので午前中から18時までの予定で処理続行中。こうしたスケジュールが今週一杯続く予定です。
写真はアコースティック・ギターのスロープヘッド化作業の準備段階でのショット。
元素材はアコギに多く見られるオーソドックスな14度のアングルドヘッド構造。ヘッド周辺に並べたのがこのヘッド構造からtmpのスロープヘッド構造に作り替える為に必要な接ぎ木素材達です。
ヘッドのすぐ側の先が曲げられたローズウッドの板は形状修正が終わった最後にヘッド上面に張り合わせる専用のつき板です。スロープヘッドは段差R構造ですから、ヘッド上面に張るつき板も段差部分はR状に湾曲させたものを接合します。
加工段取りとしては、まず元のペグ穴を埋め木します。おして元のヘッドに対してシングルサイド6連ペグ設定のスロープヘッド化ですから縦方向と1弦側は横方向にも接ぎ木して面積拡張し、最終的なヘッド面を確保出来るサイズにひとまず広げます。
その上でヘッド角を一旦フラットに近づける為にヘッドのトップとバック面それぞれに角度修正出来る様に三角のブロック材を接ぎ木して、そこからやっと通常のスロープヘッド加工へと移行します。
要するに縦にも横にも上下にも接ぎ木するってことですね。でも結果的には元の様に1ピース材の時よりは強度が増し変形も起こりにくく出来ます。
この作業の場合、セットネック構造に合わせて専用のスロープヘッド加工治具も事前に製作しなくてはいけません。
そんな訳でしてアングルヘッド/セットネック構造の楽器からのSH作り替えはフラットヘッドからの作り替えの時の倍以上の手間ひまが掛かりますね。
更にtmp設定でのアコースティック・ギターにはブリッジ台座の段差加工も欠かせませんので、トータルではヘッドの作り替えとペグ変更、ブリッジ台座段差加工、燻煙処理、その他調整で工賃だけで丁度20万程掛かってしまいますね。でも実際の労力を考えたらこれは高い値段ではないです。
作り替える作業が実は一番手間ひまが掛かりますからね。最初から作る方がぜーんぜん楽です。
でも最初から専用型を用意してのオリジナル品の単品製作では非常に高額な楽器になってしまいますので、もし皆さんが購入し易い価格帯の楽器として用意するとしたなら、この設定をアコギ製作メーカーの適したモデルに流用して作り替え、生地半加工仕上げで数十本発注し、その状態から燻煙処理や塗装やその他諸々の仕上げをtmpで行う方式を採れば、たぶん1本/35万程で販売可能なスペシャルなアコースティック・ギターを用意する事は可能でしょう。
まあ、可能とは言ってもミニマム・オーダーが数十本は要求されるでしょうから、結果的にtmpには数百万の請求が製造メーカーから来ちゃいますから現実にはとても無理ですねえ~ そもそも積極的に販売する気も無いですしね。┐( ̄ヘ ̄)┌
このブログを見てるある友人に「あそこまで細かく解説する必要あるの?」って言われました。σ(^_^;)
その返事:
「あれでも大ざっぱにしか解説してないんだよ。ある程度のことを解説しておかないと値段だけ聞いて、高い!高すぎる!とか言われちゃうからね。所詮同じ作業が実際に出来る人間にしか、どれ程の面倒さかは分からないから、ある程度の解説は必要なんだよ」
実際、燻煙処理だって単に「高い」って思われてる方もいるはずです。ワタクシから言わせれば「じゃあ、同じことを実際にやってみてから言いなさいよ」ってことです。
自分の人生の数十時間と費用を懸け、更にお預かりした楽器に何かあったら弁償しなくてはいけないリスクを背負っての連続作業をほんの数万で請け負ったらやってられませんて。( ̄ー ̄)
でも燻煙はギリギリ行える状況なので午前中から18時までの予定で処理続行中。こうしたスケジュールが今週一杯続く予定です。
写真はアコースティック・ギターのスロープヘッド化作業の準備段階でのショット。
元素材はアコギに多く見られるオーソドックスな14度のアングルドヘッド構造。ヘッド周辺に並べたのがこのヘッド構造からtmpのスロープヘッド構造に作り替える為に必要な接ぎ木素材達です。
ヘッドのすぐ側の先が曲げられたローズウッドの板は形状修正が終わった最後にヘッド上面に張り合わせる専用のつき板です。スロープヘッドは段差R構造ですから、ヘッド上面に張るつき板も段差部分はR状に湾曲させたものを接合します。
加工段取りとしては、まず元のペグ穴を埋め木します。おして元のヘッドに対してシングルサイド6連ペグ設定のスロープヘッド化ですから縦方向と1弦側は横方向にも接ぎ木して面積拡張し、最終的なヘッド面を確保出来るサイズにひとまず広げます。
その上でヘッド角を一旦フラットに近づける為にヘッドのトップとバック面それぞれに角度修正出来る様に三角のブロック材を接ぎ木して、そこからやっと通常のスロープヘッド加工へと移行します。
要するに縦にも横にも上下にも接ぎ木するってことですね。でも結果的には元の様に1ピース材の時よりは強度が増し変形も起こりにくく出来ます。
この作業の場合、セットネック構造に合わせて専用のスロープヘッド加工治具も事前に製作しなくてはいけません。
そんな訳でしてアングルヘッド/セットネック構造の楽器からのSH作り替えはフラットヘッドからの作り替えの時の倍以上の手間ひまが掛かりますね。
更にtmp設定でのアコースティック・ギターにはブリッジ台座の段差加工も欠かせませんので、トータルではヘッドの作り替えとペグ変更、ブリッジ台座段差加工、燻煙処理、その他調整で工賃だけで丁度20万程掛かってしまいますね。でも実際の労力を考えたらこれは高い値段ではないです。
作り替える作業が実は一番手間ひまが掛かりますからね。最初から作る方がぜーんぜん楽です。
でも最初から専用型を用意してのオリジナル品の単品製作では非常に高額な楽器になってしまいますので、もし皆さんが購入し易い価格帯の楽器として用意するとしたなら、この設定をアコギ製作メーカーの適したモデルに流用して作り替え、生地半加工仕上げで数十本発注し、その状態から燻煙処理や塗装やその他諸々の仕上げをtmpで行う方式を採れば、たぶん1本/35万程で販売可能なスペシャルなアコースティック・ギターを用意する事は可能でしょう。
まあ、可能とは言ってもミニマム・オーダーが数十本は要求されるでしょうから、結果的にtmpには数百万の請求が製造メーカーから来ちゃいますから現実にはとても無理ですねえ~ そもそも積極的に販売する気も無いですしね。┐( ̄ヘ ̄)┌
このブログを見てるある友人に「あそこまで細かく解説する必要あるの?」って言われました。σ(^_^;)
その返事:
「あれでも大ざっぱにしか解説してないんだよ。ある程度のことを解説しておかないと値段だけ聞いて、高い!高すぎる!とか言われちゃうからね。所詮同じ作業が実際に出来る人間にしか、どれ程の面倒さかは分からないから、ある程度の解説は必要なんだよ」
実際、燻煙処理だって単に「高い」って思われてる方もいるはずです。ワタクシから言わせれば「じゃあ、同じことを実際にやってみてから言いなさいよ」ってことです。
自分の人生の数十時間と費用を懸け、更にお預かりした楽器に何かあったら弁償しなくてはいけないリスクを背負っての連続作業をほんの数万で請け負ったらやってられませんて。( ̄ー ̄)
まとめ報告
10/16 今日のヨコハマは少し湿度も下がって塗装が可能な日でした。
とは言え、周囲は土曜日のお休みモードですから素早く塗装を終了出来る様にテキパキと作業。
吊るされたネックの中央のウッドペッカーから向こう側がスロープヘッド化作業のネック達です。
手前はカスタム製作品や試作モデルのネック。殆どのネックのコーティングは大方終了出来ています。
この後にもスロープヘッド化の作業が続いていますので塗装工程を進められるのは有り難いです。
塗装以外にも燻煙を行う素材や依頼を受けているコントラバスの燻煙処理も予定しています。
また、現在アコースティック・ギターのヘッド部を一旦切断して新たにスロープヘッド構造に作り替える個体作業の予定もあります。これは以前にも触れましたが、私は弦楽器自体をシングルサイドのスロープヘッド構造でしか作る気が起こらないという理由からですが、tmp設定でのスロープヘッドは従来のフラットヘッドだけでなく、ナットから直線で角度が与えられたギブソン系/アコギ系の定番設定であるアングルドヘッド構造でも得られないバランスとサウンドの一体感やベンドフィールなどが従来のアコースティック・ギターにも非常に有効であろうと判断しているからです。
とは言え、最初からアコギ本体から設計製作するには型起こしからスタートせねばならず、それはその後もその型でアコギ製作をし続けるつもりでなければ行えませんので、そんな気は全くないワタクシはユーズドのアコギのヘッドをバッサリと作り替えるチューン作業でスロープヘッド仕様のアコギとして試奏出来る様にします。ちなみに、かなり面倒な作業になるでしょう。
来週からはこうした湿度が低めの気候が続いてくれそうなので期待しています。
とは言え、周囲は土曜日のお休みモードですから素早く塗装を終了出来る様にテキパキと作業。
吊るされたネックの中央のウッドペッカーから向こう側がスロープヘッド化作業のネック達です。
手前はカスタム製作品や試作モデルのネック。殆どのネックのコーティングは大方終了出来ています。
この後にもスロープヘッド化の作業が続いていますので塗装工程を進められるのは有り難いです。
塗装以外にも燻煙を行う素材や依頼を受けているコントラバスの燻煙処理も予定しています。
また、現在アコースティック・ギターのヘッド部を一旦切断して新たにスロープヘッド構造に作り替える個体作業の予定もあります。これは以前にも触れましたが、私は弦楽器自体をシングルサイドのスロープヘッド構造でしか作る気が起こらないという理由からですが、tmp設定でのスロープヘッドは従来のフラットヘッドだけでなく、ナットから直線で角度が与えられたギブソン系/アコギ系の定番設定であるアングルドヘッド構造でも得られないバランスとサウンドの一体感やベンドフィールなどが従来のアコースティック・ギターにも非常に有効であろうと判断しているからです。
とは言え、最初からアコギ本体から設計製作するには型起こしからスタートせねばならず、それはその後もその型でアコギ製作をし続けるつもりでなければ行えませんので、そんな気は全くないワタクシはユーズドのアコギのヘッドをバッサリと作り替えるチューン作業でスロープヘッド仕様のアコギとして試奏出来る様にします。ちなみに、かなり面倒な作業になるでしょう。
来週からはこうした湿度が低めの気候が続いてくれそうなので期待しています。
停滞中
10/14 なんだか、ここのところ湿度が高いままですね。今日も蒸してます。
写真はスロープヘッド化してる最中のショット2枚。段差R加工もこうして手作業で仕上げて行きます。
この段差Rの設定次第で微妙に楽器の反応の仕方が変化しますので、製作に於いてはその変化の仕方を利用して設定するのです。
簡単に言えば、素材自体の強度と加工Rの大きさに依る形状強度の変化を音作りに合わせて決定するって事です。
この段差Rを大きく取ればヘッド面の強度は増し音の溜も効き易いですが、特に細めの弦を張った場合は微妙な反応が得にくくなります。
反対にこのRを小さく設定すればヘッドは弦の張力に対してより踏ん張る状況に成りますからレスポンスは高まりますが素材強度が高く無い素材ではヘッドのめくれ上がりや変形の原因に成ってしまいます。同じ様な意味合いでヘッド裏のネック本体からヘッド裏面の繋(つなぎ)形状もヘッド面の強度に影響を与えますから結果的にレスポンスなどの形でサウンドに影響を与えています。
こうした部分の強度を落とす作業は燻煙処理を行っていない素材では個体に依っては楽器の変形を招く危険な処理となってしまいますね。
その全ては素材の個体差と最終的な楽器のキャラクターで都度判断していくものです。
tmp製の楽器はその設定から素材に対して従来の楽器以上に張力負荷を与えているのが大きな特色と言えますので素材の強度や張り具合を一定の高レベルにする必要がある為に必ず燻煙処理で素材強度を高めています。(弦の張力負荷をより素材本体に対して架けているからこそ、tmp製の楽器は同じゲージでも弦の張力はキツく感じないのに楽器本体がよく響くのです)
また近年建材メーカーさん中心に大きな倉庫内で材木を大ざっぱな燻煙処理を行っていますが、楽器に適した処理レベルには全く及ばないのであまり期待はしない方がいいでしょう。確実な燻煙効果を結果的に得るのはそんなに甘く無いです。
また、量産品の場合では素材の個体差を無視して均一な設定でライン加工を行う為に素材の個体差に合わせて設定を変化させる事は最初から考えられていません。
話を本題に戻しますが、ワタクシが作業に当たって使用弦を指定して下さいと必ずお願いするのもこうした製作ノウハウを出来る限り要望に対して反映させて具体化しようとするその為です。
また、音源や演奏スタイルやサウンドのイメージに一番近い演奏をしているプレイヤーなどをなるべく伝えて頂きたいと言うのもそうした最終的な落とし処を最初に決めてから作業をスタートさせたいからです。市販品は楽器屋さんで選べばいいだけですが製作に当たっては最終的にどんな楽器にするかを決めてから行うべきだと言うのがワタクシの製作にあたっての基本姿勢です。
完成した楽器の特色を説明する際にはなるべくですが、どんなスタイルやサウンドの著名プレイヤー向きなのかを記載する様にしているのも皆さんにそのイメージを伝わり易くするためです。
同じ様に皆さんも作業を依頼下さる際には出来る限りワタクシに要望するイメージを伝える努力をお願い致しますね。
適当によろしく!って、それで損をするのは他ならない皆さんご自身ですからね。よろしく(^ ^)/
P.S.:
ある種特色の様にも思える程、日本人は見た目ばかり気にしてサウンドに関する思考が浅く方向性が定まっていない場合が多い様に感じます。もしご自分がそうしたルックス重視である場合はあえてtmpにオーダーは・・・だって作る際に最初から落としどころが見えないのでは作業する側として困ってしまいますから。(^_^;)

写真はスロープヘッド化してる最中のショット2枚。段差R加工もこうして手作業で仕上げて行きます。
この段差Rの設定次第で微妙に楽器の反応の仕方が変化しますので、製作に於いてはその変化の仕方を利用して設定するのです。
簡単に言えば、素材自体の強度と加工Rの大きさに依る形状強度の変化を音作りに合わせて決定するって事です。
この段差Rを大きく取ればヘッド面の強度は増し音の溜も効き易いですが、特に細めの弦を張った場合は微妙な反応が得にくくなります。
反対にこのRを小さく設定すればヘッドは弦の張力に対してより踏ん張る状況に成りますからレスポンスは高まりますが素材強度が高く無い素材ではヘッドのめくれ上がりや変形の原因に成ってしまいます。同じ様な意味合いでヘッド裏のネック本体からヘッド裏面の繋(つなぎ)形状もヘッド面の強度に影響を与えますから結果的にレスポンスなどの形でサウンドに影響を与えています。
こうした部分の強度を落とす作業は燻煙処理を行っていない素材では個体に依っては楽器の変形を招く危険な処理となってしまいますね。
その全ては素材の個体差と最終的な楽器のキャラクターで都度判断していくものです。
tmp製の楽器はその設定から素材に対して従来の楽器以上に張力負荷を与えているのが大きな特色と言えますので素材の強度や張り具合を一定の高レベルにする必要がある為に必ず燻煙処理で素材強度を高めています。(弦の張力負荷をより素材本体に対して架けているからこそ、tmp製の楽器は同じゲージでも弦の張力はキツく感じないのに楽器本体がよく響くのです)
また近年建材メーカーさん中心に大きな倉庫内で材木を大ざっぱな燻煙処理を行っていますが、楽器に適した処理レベルには全く及ばないのであまり期待はしない方がいいでしょう。確実な燻煙効果を結果的に得るのはそんなに甘く無いです。
また、量産品の場合では素材の個体差を無視して均一な設定でライン加工を行う為に素材の個体差に合わせて設定を変化させる事は最初から考えられていません。
話を本題に戻しますが、ワタクシが作業に当たって使用弦を指定して下さいと必ずお願いするのもこうした製作ノウハウを出来る限り要望に対して反映させて具体化しようとするその為です。
また、音源や演奏スタイルやサウンドのイメージに一番近い演奏をしているプレイヤーなどをなるべく伝えて頂きたいと言うのもそうした最終的な落とし処を最初に決めてから作業をスタートさせたいからです。市販品は楽器屋さんで選べばいいだけですが製作に当たっては最終的にどんな楽器にするかを決めてから行うべきだと言うのがワタクシの製作にあたっての基本姿勢です。
完成した楽器の特色を説明する際にはなるべくですが、どんなスタイルやサウンドの著名プレイヤー向きなのかを記載する様にしているのも皆さんにそのイメージを伝わり易くするためです。
同じ様に皆さんも作業を依頼下さる際には出来る限りワタクシに要望するイメージを伝える努力をお願い致しますね。
適当によろしく!って、それで損をするのは他ならない皆さんご自身ですからね。よろしく(^ ^)/
P.S.:
ある種特色の様にも思える程、日本人は見た目ばかり気にしてサウンドに関する思考が浅く方向性が定まっていない場合が多い様に感じます。もしご自分がそうしたルックス重視である場合はあえてtmpにオーダーは・・・だって作る際に最初から落としどころが見えないのでは作業する側として困ってしまいますから。(^_^;)

個別報告2件
10/13 湿度は高いですがヨコハマは取りあえず晴れてはいます。
写真はスロープヘッド化の最中のネック達です。
奥のストラトは地元のIさん分、接ぎ木の最中のネックと右は長野のMさんご依頼分。
接ぎ木しているストラトのネックは設定変更を兼ねている関係でネック端末厚も変更した為に塗装の下地処理も兼ねています。
相変わらずスロープヘッド化の依頼が続いておりますが、中でもストラトやトレモロ仕様のtmp製の楽器をお持ちの方で、前回紹介した現在製作中のブロックサドルへの変更を要望される方はブロックサドルの完成が今月中予定ですので変更希望の方はお早めにご連絡下さいませ。
プレスサドルや従来のダイキャスト・サドルとどう違うか判断に迷われる方もいらっしゃると思われますので補足説明致しますと、同じストラトでもダイキャストサドルのストラトは70年以降にしか製品化されていませんので基本的にオーソドックスなストラトサウンドを好まれる方は現状で構わないとお考え下さい。ちなみに俗に言うところのヴィンテージ・ストラトのサウンドはプレスサドルでなければ再現出来ないとお考え下さい。
今回のtmp仕様のブロックサドルの対象となるのはジミヘンやリッチーなどがラージヘッド・ストラトでプレイしている時の、よりソリッドなアタック感が強いサウンドを求めている方に適します。
今回はブロックサドルのアンバランスさや振動ロスを解消する為に改良したものですから従来のダイキャスト・サドルを上回る腰の強いソリッドなサウンドを提供してくれます。
また近年のベックなども自分のモデルとなったストラトはトレモロ自体も更にローラーナット仕様など金属質量の高いパーツスペックの楽器ですからサウンドも非常にソリッド感が強いものです。そのソリッド感を求められている方には有効な選択肢としてお考え下さい。
ストラトを複数本所有されている方などは1本をブロックサドルに変更してよりロック色の色濃いサウンドの1本にするのも良いかと思いますね。
* 製作セット数に限りがありますのでご予約頂ければキープしておきますのでメールにてお申し込み下さいね。
写真はスロープヘッド化の最中のネック達です。
奥のストラトは地元のIさん分、接ぎ木の最中のネックと右は長野のMさんご依頼分。
接ぎ木しているストラトのネックは設定変更を兼ねている関係でネック端末厚も変更した為に塗装の下地処理も兼ねています。
相変わらずスロープヘッド化の依頼が続いておりますが、中でもストラトやトレモロ仕様のtmp製の楽器をお持ちの方で、前回紹介した現在製作中のブロックサドルへの変更を要望される方はブロックサドルの完成が今月中予定ですので変更希望の方はお早めにご連絡下さいませ。
プレスサドルや従来のダイキャスト・サドルとどう違うか判断に迷われる方もいらっしゃると思われますので補足説明致しますと、同じストラトでもダイキャストサドルのストラトは70年以降にしか製品化されていませんので基本的にオーソドックスなストラトサウンドを好まれる方は現状で構わないとお考え下さい。ちなみに俗に言うところのヴィンテージ・ストラトのサウンドはプレスサドルでなければ再現出来ないとお考え下さい。
今回のtmp仕様のブロックサドルの対象となるのはジミヘンやリッチーなどがラージヘッド・ストラトでプレイしている時の、よりソリッドなアタック感が強いサウンドを求めている方に適します。
今回はブロックサドルのアンバランスさや振動ロスを解消する為に改良したものですから従来のダイキャスト・サドルを上回る腰の強いソリッドなサウンドを提供してくれます。
また近年のベックなども自分のモデルとなったストラトはトレモロ自体も更にローラーナット仕様など金属質量の高いパーツスペックの楽器ですからサウンドも非常にソリッド感が強いものです。そのソリッド感を求められている方には有効な選択肢としてお考え下さい。
ストラトを複数本所有されている方などは1本をブロックサドルに変更してよりロック色の色濃いサウンドの1本にするのも良いかと思いますね。
* 製作セット数に限りがありますのでご予約頂ければキープしておきますのでメールにてお申し込み下さいね。
個別報告 長野のAHさん
10/12 お仕事再開の今日はなんだかハッキリしない天候の一日でした。
写真は長野のHさんオーダー分のTELESA-SMM/MH+TLです。本日やっとボディの水研ぎ研磨まで進みました。ちょっと確認の為に既に完成済みのSHネックをマウントしてのショット。
*ボディは半艶状態のまま
フロントはギブソンのミニハムをノンハウリング処理したもので、リヤーはtmpのTL仕様のPU&ブリッジをマウントします。ご本人の要望を反映させる為にあえてボディ厚設定も少しだけ薄め設定。
それでもこの楽器の生音はヘタなアコギよりずっとナチュラルな響きが出せますからね。通常のシンラインモデル系を超えた響きとサウンドに期待して下さい。完成をお楽しみに。
写真は長野のHさんオーダー分のTELESA-SMM/MH+TLです。本日やっとボディの水研ぎ研磨まで進みました。ちょっと確認の為に既に完成済みのSHネックをマウントしてのショット。
*ボディは半艶状態のまま
フロントはギブソンのミニハムをノンハウリング処理したもので、リヤーはtmpのTL仕様のPU&ブリッジをマウントします。ご本人の要望を反映させる為にあえてボディ厚設定も少しだけ薄め設定。
それでもこの楽器の生音はヘタなアコギよりずっとナチュラルな響きが出せますからね。通常のシンラインモデル系を超えた響きとサウンドに期待して下さい。完成をお楽しみに。