かなり面倒
10/19 今日のヨコハマは薄曇りで湿度も少々高め。
でも燻煙はギリギリ行える状況なので午前中から18時までの予定で処理続行中。こうしたスケジュールが今週一杯続く予定です。
写真はアコースティック・ギターのスロープヘッド化作業の準備段階でのショット。
元素材はアコギに多く見られるオーソドックスな14度のアングルドヘッド構造。ヘッド周辺に並べたのがこのヘッド構造からtmpのスロープヘッド構造に作り替える為に必要な接ぎ木素材達です。
ヘッドのすぐ側の先が曲げられたローズウッドの板は形状修正が終わった最後にヘッド上面に張り合わせる専用のつき板です。スロープヘッドは段差R構造ですから、ヘッド上面に張るつき板も段差部分はR状に湾曲させたものを接合します。
加工段取りとしては、まず元のペグ穴を埋め木します。おして元のヘッドに対してシングルサイド6連ペグ設定のスロープヘッド化ですから縦方向と1弦側は横方向にも接ぎ木して面積拡張し、最終的なヘッド面を確保出来るサイズにひとまず広げます。
その上でヘッド角を一旦フラットに近づける為にヘッドのトップとバック面それぞれに角度修正出来る様に三角のブロック材を接ぎ木して、そこからやっと通常のスロープヘッド加工へと移行します。
要するに縦にも横にも上下にも接ぎ木するってことですね。でも結果的には元の様に1ピース材の時よりは強度が増し変形も起こりにくく出来ます。
この作業の場合、セットネック構造に合わせて専用のスロープヘッド加工治具も事前に製作しなくてはいけません。
そんな訳でしてアングルヘッド/セットネック構造の楽器からのSH作り替えはフラットヘッドからの作り替えの時の倍以上の手間ひまが掛かりますね。
更にtmp設定でのアコースティック・ギターにはブリッジ台座の段差加工も欠かせませんので、トータルではヘッドの作り替えとペグ変更、ブリッジ台座段差加工、燻煙処理、その他調整で工賃だけで丁度20万程掛かってしまいますね。でも実際の労力を考えたらこれは高い値段ではないです。
作り替える作業が実は一番手間ひまが掛かりますからね。最初から作る方がぜーんぜん楽です。
でも最初から専用型を用意してのオリジナル品の単品製作では非常に高額な楽器になってしまいますので、もし皆さんが購入し易い価格帯の楽器として用意するとしたなら、この設定をアコギ製作メーカーの適したモデルに流用して作り替え、生地半加工仕上げで数十本発注し、その状態から燻煙処理や塗装やその他諸々の仕上げをtmpで行う方式を採れば、たぶん1本/35万程で販売可能なスペシャルなアコースティック・ギターを用意する事は可能でしょう。
まあ、可能とは言ってもミニマム・オーダーが数十本は要求されるでしょうから、結果的にtmpには数百万の請求が製造メーカーから来ちゃいますから現実にはとても無理ですねえ~ そもそも積極的に販売する気も無いですしね。┐( ̄ヘ ̄)┌
このブログを見てるある友人に「あそこまで細かく解説する必要あるの?」って言われました。σ(^_^;)
その返事:
「あれでも大ざっぱにしか解説してないんだよ。ある程度のことを解説しておかないと値段だけ聞いて、高い!高すぎる!とか言われちゃうからね。所詮同じ作業が実際に出来る人間にしか、どれ程の面倒さかは分からないから、ある程度の解説は必要なんだよ」
実際、燻煙処理だって単に「高い」って思われてる方もいるはずです。ワタクシから言わせれば「じゃあ、同じことを実際にやってみてから言いなさいよ」ってことです。
自分の人生の数十時間と費用を懸け、更にお預かりした楽器に何かあったら弁償しなくてはいけないリスクを背負っての連続作業をほんの数万で請け負ったらやってられませんて。( ̄ー ̄)
でも燻煙はギリギリ行える状況なので午前中から18時までの予定で処理続行中。こうしたスケジュールが今週一杯続く予定です。
写真はアコースティック・ギターのスロープヘッド化作業の準備段階でのショット。
元素材はアコギに多く見られるオーソドックスな14度のアングルドヘッド構造。ヘッド周辺に並べたのがこのヘッド構造からtmpのスロープヘッド構造に作り替える為に必要な接ぎ木素材達です。
ヘッドのすぐ側の先が曲げられたローズウッドの板は形状修正が終わった最後にヘッド上面に張り合わせる専用のつき板です。スロープヘッドは段差R構造ですから、ヘッド上面に張るつき板も段差部分はR状に湾曲させたものを接合します。
加工段取りとしては、まず元のペグ穴を埋め木します。おして元のヘッドに対してシングルサイド6連ペグ設定のスロープヘッド化ですから縦方向と1弦側は横方向にも接ぎ木して面積拡張し、最終的なヘッド面を確保出来るサイズにひとまず広げます。
その上でヘッド角を一旦フラットに近づける為にヘッドのトップとバック面それぞれに角度修正出来る様に三角のブロック材を接ぎ木して、そこからやっと通常のスロープヘッド加工へと移行します。
要するに縦にも横にも上下にも接ぎ木するってことですね。でも結果的には元の様に1ピース材の時よりは強度が増し変形も起こりにくく出来ます。
この作業の場合、セットネック構造に合わせて専用のスロープヘッド加工治具も事前に製作しなくてはいけません。
そんな訳でしてアングルヘッド/セットネック構造の楽器からのSH作り替えはフラットヘッドからの作り替えの時の倍以上の手間ひまが掛かりますね。
更にtmp設定でのアコースティック・ギターにはブリッジ台座の段差加工も欠かせませんので、トータルではヘッドの作り替えとペグ変更、ブリッジ台座段差加工、燻煙処理、その他調整で工賃だけで丁度20万程掛かってしまいますね。でも実際の労力を考えたらこれは高い値段ではないです。
作り替える作業が実は一番手間ひまが掛かりますからね。最初から作る方がぜーんぜん楽です。
でも最初から専用型を用意してのオリジナル品の単品製作では非常に高額な楽器になってしまいますので、もし皆さんが購入し易い価格帯の楽器として用意するとしたなら、この設定をアコギ製作メーカーの適したモデルに流用して作り替え、生地半加工仕上げで数十本発注し、その状態から燻煙処理や塗装やその他諸々の仕上げをtmpで行う方式を採れば、たぶん1本/35万程で販売可能なスペシャルなアコースティック・ギターを用意する事は可能でしょう。
まあ、可能とは言ってもミニマム・オーダーが数十本は要求されるでしょうから、結果的にtmpには数百万の請求が製造メーカーから来ちゃいますから現実にはとても無理ですねえ~ そもそも積極的に販売する気も無いですしね。┐( ̄ヘ ̄)┌
このブログを見てるある友人に「あそこまで細かく解説する必要あるの?」って言われました。σ(^_^;)
その返事:
「あれでも大ざっぱにしか解説してないんだよ。ある程度のことを解説しておかないと値段だけ聞いて、高い!高すぎる!とか言われちゃうからね。所詮同じ作業が実際に出来る人間にしか、どれ程の面倒さかは分からないから、ある程度の解説は必要なんだよ」
実際、燻煙処理だって単に「高い」って思われてる方もいるはずです。ワタクシから言わせれば「じゃあ、同じことを実際にやってみてから言いなさいよ」ってことです。
自分の人生の数十時間と費用を懸け、更にお預かりした楽器に何かあったら弁償しなくてはいけないリスクを背負っての連続作業をほんの数万で請け負ったらやってられませんて。( ̄ー ̄)
