塗装優先
11/11 本日もヨコハマ快晴。
作業段取り上、今日は塗装工程まで進めなくては行けない個体だけを作業致しました。
もし12月に入って寒過ぎる日々が続いた場合、またしても塗装作業が進められなくなる可能性があるのでこうした快晴日には塗装作業を優先しています。
結果、アコギ関係のチューンが中心でした。スロープヘッド設定が非常に微妙な設定値の為に全く別の構造からの作り替えは元がフラットヘッド構造の楽器でも接ぎ木が数回は必要ですので、やはり面倒なのは確かです。
写真は生地加工の途中でカンナで平面出しを行っているショットとペグロケーション変更その他の加工作業を終えて塗装工程に進んだアコギ達のショットです。
こうした手作業でなくては行えない作業こそが重要です。落としどころを作業者が的確にイメージ出来ていればこその作業でもあります。
まあ、写真撮影で言ってみれば、カメラのファインダーを除きながらピントをアナログで合わせている様な作業ですね。

作業段取り上、今日は塗装工程まで進めなくては行けない個体だけを作業致しました。
もし12月に入って寒過ぎる日々が続いた場合、またしても塗装作業が進められなくなる可能性があるのでこうした快晴日には塗装作業を優先しています。
結果、アコギ関係のチューンが中心でした。スロープヘッド設定が非常に微妙な設定値の為に全く別の構造からの作り替えは元がフラットヘッド構造の楽器でも接ぎ木が数回は必要ですので、やはり面倒なのは確かです。
写真は生地加工の途中でカンナで平面出しを行っているショットとペグロケーション変更その他の加工作業を終えて塗装工程に進んだアコギ達のショットです。
こうした手作業でなくては行えない作業こそが重要です。落としどころを作業者が的確にイメージ出来ていればこその作業でもあります。
まあ、写真撮影で言ってみれば、カメラのファインダーを除きながらピントをアナログで合わせている様な作業ですね。

個別報告 &
11/10 今日はヨコハマ快晴です。
やっとHさんのTELESA-SMMのセットアップ再開することが出来ています。
また、Tさんのエクスプローラーも燻煙処理とPUキャビティの埋木加工、ブリッジとテールピース移動に伴う埋木加工までが終了しています。
PUキャビティへの埋木に関してですが、一般の方の中にはこんな処に木を追加して効果なんてあるの?って思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。基本的に効果の無い事をわざわざ行う理由などないです。重要だからわざわざ行っています。
ちゃんと楽器を研究した人なら意味が無いとは絶対に口にしないでしょう。
基本的にソリッド構造のエレクトリック楽器のネックからの延長上/ボディの中央部の木部が不足しますとミッドレンジが薄くなります。ドンシャリで音の線が痩せるのです。
自宅でポロポロ弾かれている方には無縁かも知れませんが、大きなコンサート会場などではPAスピーカーからは数百ワットの音量まで拡大されて出力されますのでミッドが薄い楽器は大音量時にはレンジが狭くギラギラした耳に痛い音で響きます。それは音楽性に欠けた出音ですからその時点で音楽的には最悪です。
そもそもピックアップを取り付ける必要性からガッポリと木部中央がエグられているわけで、致し方ない結果の構造と言う事です。特に量産メーカーでは作業効率が何よりも優先されますのでピックアップの取り付けや線材の取り回しがし易い様に大きく深く座ぐられています。残念ながら「音に良くない」と言うことはライン製造ではプライオリティの扱いが低いのが実状です。ですから必要以上に削られた個体には埋木加工で失われたダイナミクスを少しでも補ってあげる為に接ぎ木すべきなのです。
楽器を製作したり設定したりするのに自宅で演奏のみのユーザーさん対象に楽器を設定することなど全く無意味なことです。少なくともワタクシは、いつ何時どんなに大きなホールに持ち出され演奏されてもいい様に製作するのが楽器製作の基本と考えています。
もう一枚の写真はフェンダー製のフラットヘッド構造のアコギのスロープヘッド化のショットですが、同じフラットヘッド構造でもいつもの接ぎ木加工だけでは面積的に足りない部分が設定上出ている為にヘッドのペグ側の側面にも接ぎ木を施し、TELESAのアコギ用のヘッドデザイン設定が切り出せるところまで面積拡張しています。同じTELESAのヘッドデザインでもアコギの場合には面積を拡張したデザインに変更しているからです。

やっとHさんのTELESA-SMMのセットアップ再開することが出来ています。
また、Tさんのエクスプローラーも燻煙処理とPUキャビティの埋木加工、ブリッジとテールピース移動に伴う埋木加工までが終了しています。
PUキャビティへの埋木に関してですが、一般の方の中にはこんな処に木を追加して効果なんてあるの?って思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。基本的に効果の無い事をわざわざ行う理由などないです。重要だからわざわざ行っています。
ちゃんと楽器を研究した人なら意味が無いとは絶対に口にしないでしょう。
基本的にソリッド構造のエレクトリック楽器のネックからの延長上/ボディの中央部の木部が不足しますとミッドレンジが薄くなります。ドンシャリで音の線が痩せるのです。
自宅でポロポロ弾かれている方には無縁かも知れませんが、大きなコンサート会場などではPAスピーカーからは数百ワットの音量まで拡大されて出力されますのでミッドが薄い楽器は大音量時にはレンジが狭くギラギラした耳に痛い音で響きます。それは音楽性に欠けた出音ですからその時点で音楽的には最悪です。
そもそもピックアップを取り付ける必要性からガッポリと木部中央がエグられているわけで、致し方ない結果の構造と言う事です。特に量産メーカーでは作業効率が何よりも優先されますのでピックアップの取り付けや線材の取り回しがし易い様に大きく深く座ぐられています。残念ながら「音に良くない」と言うことはライン製造ではプライオリティの扱いが低いのが実状です。ですから必要以上に削られた個体には埋木加工で失われたダイナミクスを少しでも補ってあげる為に接ぎ木すべきなのです。
楽器を製作したり設定したりするのに自宅で演奏のみのユーザーさん対象に楽器を設定することなど全く無意味なことです。少なくともワタクシは、いつ何時どんなに大きなホールに持ち出され演奏されてもいい様に製作するのが楽器製作の基本と考えています。
もう一枚の写真はフェンダー製のフラットヘッド構造のアコギのスロープヘッド化のショットですが、同じフラットヘッド構造でもいつもの接ぎ木加工だけでは面積的に足りない部分が設定上出ている為にヘッドのペグ側の側面にも接ぎ木を施し、TELESAのアコギ用のヘッドデザイン設定が切り出せるところまで面積拡張しています。同じTELESAのヘッドデザインでもアコギの場合には面積を拡張したデザインに変更しているからです。

個別報告 長野のMさん
11/9 今日はよく晴れて這いますが風がかなり強く吹いています。
お待たせを致しておりました長野のMさんご依頼のtmp製カスタム・ストラトとCCRの作業全てを終了し本日出荷準備が整いましたので到着希望日時がございましたらメールにてご指定下さいませ。
長らくお待ち頂きありがとうございました。m(_ _ )m
相変わらず工房内は雑木林の如く作業途中の楽器達でひしめいております。(写真)
その他の依頼者の皆さんの作業も順調に進めておりますのでお待ち下さいませ。
一点、お知らせです。
実はワタクシ、かなり昔のことなのですが頸椎と腰椎の2カ所を潰してしまい(俗にいう頸椎/腰椎ヘルニアです)これまで30年程の間、体を騙しダマし作業を続けて参りましたが、このtmpに於いても相当の重量の木材をひとり担いだりして体を酷使して来た影響で、とうとう今月に入って手足の痙攣や麻痺の症状が顕著になって来ました。
そこでこの度、年内に手術を受ける決心を致しました。その折には皆様に多少ご迷惑をお掛けする事となりまそうです。
でもまあ、ご心配は無用。こーんなことでへこたれる様な男じゃございません。そんな状態ですら今まで作業をして来たわけですからね。治ったらもっといい仕事が出来るわけでございます。(^ε^)
手術日程などが決まり次第、追ってまたご報告させて頂きますので、どうかご理解頂けます様にお願い申し上げます。m(_ _ )m
お待たせを致しておりました長野のMさんご依頼のtmp製カスタム・ストラトとCCRの作業全てを終了し本日出荷準備が整いましたので到着希望日時がございましたらメールにてご指定下さいませ。
長らくお待ち頂きありがとうございました。m(_ _ )m
相変わらず工房内は雑木林の如く作業途中の楽器達でひしめいております。(写真)
その他の依頼者の皆さんの作業も順調に進めておりますのでお待ち下さいませ。
一点、お知らせです。
実はワタクシ、かなり昔のことなのですが頸椎と腰椎の2カ所を潰してしまい(俗にいう頸椎/腰椎ヘルニアです)これまで30年程の間、体を騙しダマし作業を続けて参りましたが、このtmpに於いても相当の重量の木材をひとり担いだりして体を酷使して来た影響で、とうとう今月に入って手足の痙攣や麻痺の症状が顕著になって来ました。
そこでこの度、年内に手術を受ける決心を致しました。その折には皆様に多少ご迷惑をお掛けする事となりまそうです。
でもまあ、ご心配は無用。こーんなことでへこたれる様な男じゃございません。そんな状態ですら今まで作業をして来たわけですからね。治ったらもっといい仕事が出来るわけでございます。(^ε^)
手術日程などが決まり次第、追ってまたご報告させて頂きますので、どうかご理解頂けます様にお願い申し上げます。m(_ _ )m
段取り上
11/6 今日は諸々の段取り上の都合でアコギ数本をまとめて設定変更作業を行いました。
今回、下のまとめて4本写っているアコギ中、左のフェンダー製(ヘッドにSH化の為に接ぎ木中)ヤマハ製の2本をスロープヘッド化して3本目のヤイリ製と一番右のヤマハは通常のチューンナップ仕様で仕上げる事に致しました。ヘッド設定変更以外の作業は燻煙処理とブリッジ台座段差設定は前提作業として、ナット&サドル作り替え、フレットファイリング仕上げなど、ほぼ共通内容です。
1枚目のヘッドのアップのショットはヤイリ製のヘッド設定を作り替えでの1枚。ペグロケーション変更だけでなくペグ自体も変更しますのでヘッド厚設定も変更しており、一旦元のヘッド上面を削り取り新たにローズウッドの付き板を接合しています。この後に新たなペグロケーション設定で穴加工をしてヘッド全体を仕上げて行きます。
ワタクシは検証作業の場合、本当は3本程は検証用楽器を用意することが殆どですが、今回の通常のアコギヘッド設定からスロープヘッドへの作り替えは、2枚目の写真でお分かりの様に(この2本は元は同じヘッド設定の楽器でした)ここまで異なる構造への作り替えはかなりの手の込んだ作業となってしまう為、今回は2本の個体の作り替えで済ませ、残りの2本はtmpチューン仕様での3×3のセパレート・ペグロケーションでバリバリに鳴る様にチューンして販売出来る様にと考えています。
通常チューンの2本(右側の2本)は共に18万程の価格で販売出来る見込みです。一生モノのアコギをお探しの方にはお薦めの2本になることでしょう。お楽しみに。

今回、下のまとめて4本写っているアコギ中、左のフェンダー製(ヘッドにSH化の為に接ぎ木中)ヤマハ製の2本をスロープヘッド化して3本目のヤイリ製と一番右のヤマハは通常のチューンナップ仕様で仕上げる事に致しました。ヘッド設定変更以外の作業は燻煙処理とブリッジ台座段差設定は前提作業として、ナット&サドル作り替え、フレットファイリング仕上げなど、ほぼ共通内容です。
1枚目のヘッドのアップのショットはヤイリ製のヘッド設定を作り替えでの1枚。ペグロケーション変更だけでなくペグ自体も変更しますのでヘッド厚設定も変更しており、一旦元のヘッド上面を削り取り新たにローズウッドの付き板を接合しています。この後に新たなペグロケーション設定で穴加工をしてヘッド全体を仕上げて行きます。
ワタクシは検証作業の場合、本当は3本程は検証用楽器を用意することが殆どですが、今回の通常のアコギヘッド設定からスロープヘッドへの作り替えは、2枚目の写真でお分かりの様に(この2本は元は同じヘッド設定の楽器でした)ここまで異なる構造への作り替えはかなりの手の込んだ作業となってしまう為、今回は2本の個体の作り替えで済ませ、残りの2本はtmpチューン仕様での3×3のセパレート・ペグロケーションでバリバリに鳴る様にチューンして販売出来る様にと考えています。
通常チューンの2本(右側の2本)は共に18万程の価格で販売出来る見込みです。一生モノのアコギをお探しの方にはお薦めの2本になることでしょう。お楽しみに。

個別報告 長野のMさん
11/4 本日は天気予報に反して曇り空。湿度は低めなので燻煙も塗装も行えましたから助かりました。
写真はMさん所有のtmpカスタム・ストラトのスロープヘッド化作業と要望に合わせた回路変更作業が終了した時点でのショット。同時持ち込みのCCRのSH化作業と合わせて完成させる予定で進めております。
見積もり連絡をついでにこの場でしちゃいます。今回のMさんのストラトの工賃はスロープヘッド化とそれに伴うネック仕込み設定変更合計で¥63.000、LCV回路+オーダー回路処理(CTS250K-A/オレンジドロップ・コンデンサー+6P-ミニSW/加工代金込み)で¥13.000のトータル¥76.000です。
現在CCRの元のピックガードのスクリュー穴跡を埋木&タッチアップ修正中ですのでもう数日完成まで要します。もう暫くお待ち下さいませ。
写真はMさん所有のtmpカスタム・ストラトのスロープヘッド化作業と要望に合わせた回路変更作業が終了した時点でのショット。同時持ち込みのCCRのSH化作業と合わせて完成させる予定で進めております。
見積もり連絡をついでにこの場でしちゃいます。今回のMさんのストラトの工賃はスロープヘッド化とそれに伴うネック仕込み設定変更合計で¥63.000、LCV回路+オーダー回路処理(CTS250K-A/オレンジドロップ・コンデンサー+6P-ミニSW/加工代金込み)で¥13.000のトータル¥76.000です。
現在CCRの元のピックガードのスクリュー穴跡を埋木&タッチアップ修正中ですのでもう数日完成まで要します。もう暫くお待ち下さいませ。