要注意人物
みなさん、お元気ですか?
マツシタは短期間で退院する為に、四箇所一度に首と腰の骨を削ってもらったので、さすがに昨晩は、まるでハンマーで腰を殴られた様な痛みが丸一日続きました。
でも、手術から24時間程経過しましたからね。もう大丈夫です。
既にお見舞いに来て下さった方々を玄関まで見送りしてますもん。(^O^)
まあ、看護婦さんに見つかったら連れ戻されますけどね。
マツシタさん、あなたは昨日手術したばかりなんですから、ベッドで横になってジッとしていてください!
四箇所も骨削ってるんですよ!
と、今日は別な看護婦さんに同じ注意を何度か受けちゃいました。
はいは~い。(^ ^)
明日退院したいんですが、って言ったら、速攻で
だーめです。認められません!
やはり却下されましたわ。φ( ̄ー ̄ )
仕方ないなあ
Tatsuya Matsushita
マツシタは短期間で退院する為に、四箇所一度に首と腰の骨を削ってもらったので、さすがに昨晩は、まるでハンマーで腰を殴られた様な痛みが丸一日続きました。
でも、手術から24時間程経過しましたからね。もう大丈夫です。
既にお見舞いに来て下さった方々を玄関まで見送りしてますもん。(^O^)
まあ、看護婦さんに見つかったら連れ戻されますけどね。
マツシタさん、あなたは昨日手術したばかりなんですから、ベッドで横になってジッとしていてください!
四箇所も骨削ってるんですよ!
と、今日は別な看護婦さんに同じ注意を何度か受けちゃいました。
はいは~い。(^ ^)
明日退院したいんですが、って言ったら、速攻で
だーめです。認められません!
やはり却下されましたわ。φ( ̄ー ̄ )
仕方ないなあ
Tatsuya Matsushita
行って参ります。
2/2 ヨコハマ曇り空
明日から入院し手術を受けて参りますので、暫く皆さんとはお別れとなります。
実際に術後の経過次第でいつ退院出来るか不明ですが、出来る限り早く戻って来るつもりです。
背中をかなり縫うのでしょうが在る程度傷口が塞がりさえすれば、なるべく仕事をした方がより治りも早いと自分では思っていますので早期復帰を目指します。工房にはいい接着剤もありますし。o(^-^)o
その間、管理人さんにブログデータを送ってアップしてもらう事も考えています。
皆様にはご迷惑をお掛け致しますが何とぞ今後とも宜しくお願い致します。ではまた、お会いしましょう!
追伸:有り難いことに「手術の成功を願っています」との同様なメールを沢山頂戴致しております。
誠にありがとうございます。m(_ _ )m
明日は早速 脊髄注射を打たれる事になってますが、明後日には首と腰それぞれ2カ所ずつの突起した骨の除去手術で全身麻酔。麻酔で眠っているうちに新しい楽器の構想が浮かぶかも。(^ε^)
マツシタ 再構築しますよ。
明日から入院し手術を受けて参りますので、暫く皆さんとはお別れとなります。
実際に術後の経過次第でいつ退院出来るか不明ですが、出来る限り早く戻って来るつもりです。
背中をかなり縫うのでしょうが在る程度傷口が塞がりさえすれば、なるべく仕事をした方がより治りも早いと自分では思っていますので早期復帰を目指します。工房にはいい接着剤もありますし。o(^-^)o
その間、管理人さんにブログデータを送ってアップしてもらう事も考えています。
皆様にはご迷惑をお掛け致しますが何とぞ今後とも宜しくお願い致します。ではまた、お会いしましょう!
追伸:有り難いことに「手術の成功を願っています」との同様なメールを沢山頂戴致しております。
誠にありがとうございます。m(_ _ )m
明日は早速 脊髄注射を打たれる事になってますが、明後日には首と腰それぞれ2カ所ずつの突起した骨の除去手術で全身麻酔。麻酔で眠っているうちに新しい楽器の構想が浮かぶかも。(^ε^)
マツシタ 再構築しますよ。
諸々
1/31 1月もラストデイです。寒いけど晴れてますからありがたいですね。
写真は手術前にどうしても仕上げておきたかったTELESA・セミホロウ用のトップ材2枚。
一枚はブラウンアッシュ材、そしてもう1枚はtmpお得意の針葉樹材(取り敢えずスプルース系としておきましょ/スプルースよりも扱いが困難な素材)素材だけでなく厚さ設定も異なります。
こうしてトップ材だけでも完成させておくとやる気が違うんです。製作家の本性として製作の続きを行ないたくなります。ある種の自分に対する作戦みたいなもんですね。
手術後、多少の肉体的な辛さがあったとしても、あの続きをやるんだ、と思えたら首から尻までの縫い傷だって早く引っ付きそうですからね。(^O^) ダメならガムテープ貼って補強しとくかっ! o(^▽^)o
3枚目の写真は既に生地加工を終了させているオーダー品のTELESAとTB-4/FLのボディ。既に塗装の準備万端。
最初から完成したらどんな響き方をするかは分かっていますが、そこはやはり実音を聴くと、これだけ単品製作を行なって来た職人であっても嬉しいもんです。狙った通りの木の響きが得られたら依頼者だけでなく、楽器本体にした約束も果たせるからです。
「必ず依頼主やサウンドを聴いた人が感動する楽器に仕上げてみせるからな」と言う木との約束です。
明日あたりからそろそろ入院の準備もしておかなくちゃ。
@予定では2/3から入院、4日手術日、その後1週間は入院してくれないと病院としては責任が持てないというので、仕方なく1週間だけはおとなしく入院しているつもり。それ以上は断る。
アジアカップでのザックジャパンの試合を応援していて得点したり勝つ度に「よーっしゃー!!」と腕を突き上げて興奮してたら、その度に体に響いて起き上がれなくなること数回。いってー(^_^;)

写真は手術前にどうしても仕上げておきたかったTELESA・セミホロウ用のトップ材2枚。
一枚はブラウンアッシュ材、そしてもう1枚はtmpお得意の針葉樹材(取り敢えずスプルース系としておきましょ/スプルースよりも扱いが困難な素材)素材だけでなく厚さ設定も異なります。
こうしてトップ材だけでも完成させておくとやる気が違うんです。製作家の本性として製作の続きを行ないたくなります。ある種の自分に対する作戦みたいなもんですね。
手術後、多少の肉体的な辛さがあったとしても、あの続きをやるんだ、と思えたら首から尻までの縫い傷だって早く引っ付きそうですからね。(^O^) ダメならガムテープ貼って補強しとくかっ! o(^▽^)o
3枚目の写真は既に生地加工を終了させているオーダー品のTELESAとTB-4/FLのボディ。既に塗装の準備万端。
最初から完成したらどんな響き方をするかは分かっていますが、そこはやはり実音を聴くと、これだけ単品製作を行なって来た職人であっても嬉しいもんです。狙った通りの木の響きが得られたら依頼者だけでなく、楽器本体にした約束も果たせるからです。
「必ず依頼主やサウンドを聴いた人が感動する楽器に仕上げてみせるからな」と言う木との約束です。
明日あたりからそろそろ入院の準備もしておかなくちゃ。
@予定では2/3から入院、4日手術日、その後1週間は入院してくれないと病院としては責任が持てないというので、仕方なく1週間だけはおとなしく入院しているつもり。それ以上は断る。
アジアカップでのザックジャパンの試合を応援していて得点したり勝つ度に「よーっしゃー!!」と腕を突き上げて興奮してたら、その度に体に響いて起き上がれなくなること数回。いってー(^_^;)

ど根性健在
1/29 冷え込みますねえ~ 首や腰に寒さが染み入りますが、マツシタの ど根性健在です。(^^)/
本日完成したL-7を依頼者の方が受け取りに見えましたが、仕上がりにたいへん喜んで頂けたのでワタクシも気分上々。
写真は茨城のMさんオーダー分のTELESA-SMM/WHのボディ本体の生地仕上げがほぼ終えた段階でのショットです。音楽的な指向性に合わせて技を駆使してます。
いつもより内部反射音を変える為にバック材のメイプル厚や内部の切削ディープを変更し、ボディの両サイドのオーバーエッジの出方も深めたり、etc.etc
これで気兼ねなく手術入院出来るというもの。よしよし。
退院後はリハビリも必要でしょうし、すぐに本調子で作業を行えない事を見越して手術前に難しい作業を先に済ませたと言う訳です。
たった3日であってもこの仕事から離れたら勘を取り戻すのに倍の日数が必要ですからね。
一旦作業に取り掛かったらその流れを止めずに一気に進めた方が結果がよりいい事が多いんです。
例えるなら、かなり親しい友人であっても長い間離れていると再会してもすぐには打ち解けなかったりしますでしょ?まあ、あんな感じですかね。
単なる板材から狙ったサウンドを目指してここまで形状加工をして来た訳で、感覚的なモチベーションを保ち続けて来たわけです。それを中途半端に中断するとそれまでの製作感覚を取り戻すのに在る程度の時間が掛かったり元とズレを生じてしまうんですね。それは避けたい事なんです。
依頼者の方々からは「無理なさらないで下さい。待ちますので」とおっしゃって頂くのですが、その先の作業を考えると、ここまでは今のうちにやっておかないと、と言う使命感みたいなのがありますのでね。やっちゃいます。(^_^;) 大丈夫ですよ、ワタクシの中には根性の在庫が一杯在りますから。
もう一枚の写真は次にオーダー外で製作するつもりのTELESA-AMMのトップ材です。寝かし続けたブラウン・アッシュ材からやっとトップ形状まで切り出す事が出来ました。通常のアッシュ材よりも落ち着いたトーンが得られる貴重な素材ですからずっと寝かし続けておいたものです。
完全復帰したら作業を進めるつもりです。
ではまた来週!

本日完成したL-7を依頼者の方が受け取りに見えましたが、仕上がりにたいへん喜んで頂けたのでワタクシも気分上々。
写真は茨城のMさんオーダー分のTELESA-SMM/WHのボディ本体の生地仕上げがほぼ終えた段階でのショットです。音楽的な指向性に合わせて技を駆使してます。
いつもより内部反射音を変える為にバック材のメイプル厚や内部の切削ディープを変更し、ボディの両サイドのオーバーエッジの出方も深めたり、etc.etc
これで気兼ねなく手術入院出来るというもの。よしよし。
退院後はリハビリも必要でしょうし、すぐに本調子で作業を行えない事を見越して手術前に難しい作業を先に済ませたと言う訳です。
たった3日であってもこの仕事から離れたら勘を取り戻すのに倍の日数が必要ですからね。
一旦作業に取り掛かったらその流れを止めずに一気に進めた方が結果がよりいい事が多いんです。
例えるなら、かなり親しい友人であっても長い間離れていると再会してもすぐには打ち解けなかったりしますでしょ?まあ、あんな感じですかね。
単なる板材から狙ったサウンドを目指してここまで形状加工をして来た訳で、感覚的なモチベーションを保ち続けて来たわけです。それを中途半端に中断するとそれまでの製作感覚を取り戻すのに在る程度の時間が掛かったり元とズレを生じてしまうんですね。それは避けたい事なんです。
依頼者の方々からは「無理なさらないで下さい。待ちますので」とおっしゃって頂くのですが、その先の作業を考えると、ここまでは今のうちにやっておかないと、と言う使命感みたいなのがありますのでね。やっちゃいます。(^_^;) 大丈夫ですよ、ワタクシの中には根性の在庫が一杯在りますから。
もう一枚の写真は次にオーダー外で製作するつもりのTELESA-AMMのトップ材です。寝かし続けたブラウン・アッシュ材からやっとトップ形状まで切り出す事が出来ました。通常のアッシュ材よりも落ち着いたトーンが得られる貴重な素材ですからずっと寝かし続けておいたものです。
完全復帰したら作業を進めるつもりです。
ではまた来週!

完成報告
1/28 ヨコハマ快晴 今日は少し暖かいかな。
写真は完成時に撮影したMさんのL-7です。
燻煙処理、指板修正&リフレット、サドル&台座精度出し加工、再配線(ポット、ジャック、配線材変更)
ペグ交換(埋木加工/埋め込み加工)その他調整で¥180.000がトータル工賃です。
工賃だけみると「うわっ、高っ!」って思われるでしょうけど、完成後のこのギターを弾いたら考え方は一変するでしょうね。全く別物のクオリティを示しているからです。
この生まれ変わったL-7でしたら腕のあるジャズギター弾きなら何のストレスも無く心地よくスウィング出来るでしょうし音楽に入り込める筈だからです。楽器である以上、それこそが最も大切な要素です。
ギブソンを作り替えてる楽器なんて・・っておっしゃる方もいらっしゃるでしょうね。でもワタクシには60'sのギブソンと言えども所詮は日に数十本製作されていた量産品の中の1本としか考えていません。日に何本も生産出来る様に設計され製造された製品ですから技を尽くして生まれて来たとは言えない部分が多々あります。それは製品である以上当たり前のことです。それでも60’sまでのギブソンは充分魅力的です。
このチューンナップしたL-7の鳴りを100とするなら元の状態のサウンドは、そうですね40くらいでしょうかね。たぶんそんなもんでしょう。今週末にこの楽器を受け取りに来られた際に、所有者であるMさんは生まれ変わったこの楽器のバランスの良さや音の色艶と言ったトーン、そしてレスポンスやサスティーンが普通のレベルじゃない事はすぐに感じて頂ける筈です。
この楽器が末永く愛される事を願っています。(^-^)
P.S. 時々、ブログを登録させてください、との通知がアメーバから届くのですが、何だかよく意味が分からないのですが・・どうぞ ご自由にされてください。
ちなみにここはtmpと言うカスタム製作工房の業務報告をブログと言うシステムを利用してオープンにしているだけで、どなたかと集ったり交流する場にするつもりは全くありませんので悪しからず。
写真は完成時に撮影したMさんのL-7です。
燻煙処理、指板修正&リフレット、サドル&台座精度出し加工、再配線(ポット、ジャック、配線材変更)
ペグ交換(埋木加工/埋め込み加工)その他調整で¥180.000がトータル工賃です。
工賃だけみると「うわっ、高っ!」って思われるでしょうけど、完成後のこのギターを弾いたら考え方は一変するでしょうね。全く別物のクオリティを示しているからです。
この生まれ変わったL-7でしたら腕のあるジャズギター弾きなら何のストレスも無く心地よくスウィング出来るでしょうし音楽に入り込める筈だからです。楽器である以上、それこそが最も大切な要素です。
ギブソンを作り替えてる楽器なんて・・っておっしゃる方もいらっしゃるでしょうね。でもワタクシには60'sのギブソンと言えども所詮は日に数十本製作されていた量産品の中の1本としか考えていません。日に何本も生産出来る様に設計され製造された製品ですから技を尽くして生まれて来たとは言えない部分が多々あります。それは製品である以上当たり前のことです。それでも60’sまでのギブソンは充分魅力的です。
このチューンナップしたL-7の鳴りを100とするなら元の状態のサウンドは、そうですね40くらいでしょうかね。たぶんそんなもんでしょう。今週末にこの楽器を受け取りに来られた際に、所有者であるMさんは生まれ変わったこの楽器のバランスの良さや音の色艶と言ったトーン、そしてレスポンスやサスティーンが普通のレベルじゃない事はすぐに感じて頂ける筈です。
この楽器が末永く愛される事を願っています。(^-^)
P.S. 時々、ブログを登録させてください、との通知がアメーバから届くのですが、何だかよく意味が分からないのですが・・どうぞ ご自由にされてください。
ちなみにここはtmpと言うカスタム製作工房の業務報告をブログと言うシステムを利用してオープンにしているだけで、どなたかと集ったり交流する場にするつもりは全くありませんので悪しからず。
やっかいな やーつ(奴)
1/27 ヨコハマ快晴
本日は60'sのL-7のセットアップ作業でした。
が!このセットアップ段階になってフルアコにたまに見受けられるやっかいな問題点を思い出しまして、このL-7もそれに該当してるのに気付きました。
あ~・・コイツ、やっかいなや~つだったか・・それは写真では分かりづらいとは思いますが、ヘッド面積の広いフルアコなどにたまに見受けられるんですがヘッド厚が均一じゃないものがあるんです。
それは、通常ヘッドは均一なヘッド厚設定で全体が作られてはいるのですが、この個体では1/6弦のペグ取り付け位置でヘッドの他の部分よりもヘッド厚が傾斜して厚くなっているんです。1弦と6弦の両ペグの取り付けビス位置でヘッドの先端寄りではヘッド厚が他の部分と同じ15ミリ厚なんですが、もう片方の下側のビス位置ではヘッド厚が傾斜しながら厚くなっており16.5ミリ程あります。
まあ、極端な良い方をすれば、この手は均一なヘッド厚では無くて、先端に向けて薄くなって行くクサビ形状で作られている様なものです。ワタクシにはこの手の設計の意図が全く理解出来ませんね。メリットが何も得られない上にペグに負担が架かりっぱなしで精度不良を起こしますからね。
ペグのブッシングは当然ながらヘッドのトップ面から垂直に打ち込まれますが、片やペグのシャフトは裏面から傾斜してしまっていますので斜めにブッシングに収まる形になってしまうので、このままですとペグに負担が架かってすぐに精度不良になってしまうんですね。またシャフトがヘッドトップ面に垂直に出ていませんから響き方にも問題が出ます。
あ~やっぱり軽量のクルーソン・タイプのペグはすぐにダメになっちゃうなあ~、なんて思っている方もいらっしゃると思いますが、実は取り付けに於ける精度不良が原因で無理な力が加わり続けている事が原因のケースも少なく無いんです。
そんなワケでこうした面倒なや~つには写真では加工途中ですが、ヘッドのトップ面と平行にペグがセット出来る様に片方のヘッドが厚くなっている部分に向けて傾斜でペグの台座形状で彫刻刀で堀込みをしてあげてます。またこの台座の形で掘り込むのが結構面倒なんですが、こうすればヘッドの裏面自体は傾斜したままですがペグ自体はヘッドのトップ面に対して平行が保てますからペグ・シャフトも垂直に出て行けます。
フルアコのハンドメイド品にもこうした妙な設定が見受けられますので、たまにこの手の作業をしていると忘れちゃっていて急に思い出した様に追加加工することもあるのです。(;^_^
このL-7は配線も全てやり直して明日には完成させます。お楽しみに。
本日は60'sのL-7のセットアップ作業でした。
が!このセットアップ段階になってフルアコにたまに見受けられるやっかいな問題点を思い出しまして、このL-7もそれに該当してるのに気付きました。
あ~・・コイツ、やっかいなや~つだったか・・それは写真では分かりづらいとは思いますが、ヘッド面積の広いフルアコなどにたまに見受けられるんですがヘッド厚が均一じゃないものがあるんです。
それは、通常ヘッドは均一なヘッド厚設定で全体が作られてはいるのですが、この個体では1/6弦のペグ取り付け位置でヘッドの他の部分よりもヘッド厚が傾斜して厚くなっているんです。1弦と6弦の両ペグの取り付けビス位置でヘッドの先端寄りではヘッド厚が他の部分と同じ15ミリ厚なんですが、もう片方の下側のビス位置ではヘッド厚が傾斜しながら厚くなっており16.5ミリ程あります。
まあ、極端な良い方をすれば、この手は均一なヘッド厚では無くて、先端に向けて薄くなって行くクサビ形状で作られている様なものです。ワタクシにはこの手の設計の意図が全く理解出来ませんね。メリットが何も得られない上にペグに負担が架かりっぱなしで精度不良を起こしますからね。
ペグのブッシングは当然ながらヘッドのトップ面から垂直に打ち込まれますが、片やペグのシャフトは裏面から傾斜してしまっていますので斜めにブッシングに収まる形になってしまうので、このままですとペグに負担が架かってすぐに精度不良になってしまうんですね。またシャフトがヘッドトップ面に垂直に出ていませんから響き方にも問題が出ます。
あ~やっぱり軽量のクルーソン・タイプのペグはすぐにダメになっちゃうなあ~、なんて思っている方もいらっしゃると思いますが、実は取り付けに於ける精度不良が原因で無理な力が加わり続けている事が原因のケースも少なく無いんです。
そんなワケでこうした面倒なや~つには写真では加工途中ですが、ヘッドのトップ面と平行にペグがセット出来る様に片方のヘッドが厚くなっている部分に向けて傾斜でペグの台座形状で彫刻刀で堀込みをしてあげてます。またこの台座の形で掘り込むのが結構面倒なんですが、こうすればヘッドの裏面自体は傾斜したままですがペグ自体はヘッドのトップ面に対して平行が保てますからペグ・シャフトも垂直に出て行けます。
フルアコのハンドメイド品にもこうした妙な設定が見受けられますので、たまにこの手の作業をしていると忘れちゃっていて急に思い出した様に追加加工することもあるのです。(;^_^
このL-7は配線も全てやり直して明日には完成させます。お楽しみに。
個別報告 茨城のMさん
1/26 今日も晴れてる割には冷えますねえ~
そんな中、本日完成したのは茨城のMさんオーダー分、TELESA-SMM/WHのトップ板です。
埋め込みバインディングとfホール加工、オーバーエッジのR加工、そして全体研磨です。
後日センター&バック材と接ぎ合わせる段取りです。今回のSMMのホロー構造はいつもとはアレンジされていまして最終的に求めるサウンドによりフィックスさせる為にトップ板厚は少々薄めでセンターのマホガニーも通常厚よりかなり抑え、その分バックのメイプル厚を倍近い厚さで接いであります。
と言ってもバックのメイプル材はホロー内部を掘り下げた設定を施してありますので完成時のルックスではバック材が厚めのメイプル仕様と写りますが、実際には接ぎ厚の半分程まで内部は削り込んであります。
これはサウンドの輪郭全体に張りと色艶を増加させたいが為に行なった設定です。
何とか入院前までにボディの生地仕上げまで行なっておきたいので頑張ってますよ。お楽しみに。
その他ではギタリストのYさんの以前製作したtmpのチューンド・ストラトのスロープヘッド化+ブロックサドルに交換と言った内容の作業を本日からスタートさせています。
そんな中、本日完成したのは茨城のMさんオーダー分、TELESA-SMM/WHのトップ板です。
埋め込みバインディングとfホール加工、オーバーエッジのR加工、そして全体研磨です。
後日センター&バック材と接ぎ合わせる段取りです。今回のSMMのホロー構造はいつもとはアレンジされていまして最終的に求めるサウンドによりフィックスさせる為にトップ板厚は少々薄めでセンターのマホガニーも通常厚よりかなり抑え、その分バックのメイプル厚を倍近い厚さで接いであります。
と言ってもバックのメイプル材はホロー内部を掘り下げた設定を施してありますので完成時のルックスではバック材が厚めのメイプル仕様と写りますが、実際には接ぎ厚の半分程まで内部は削り込んであります。
これはサウンドの輪郭全体に張りと色艶を増加させたいが為に行なった設定です。
何とか入院前までにボディの生地仕上げまで行なっておきたいので頑張ってますよ。お楽しみに。
その他ではギタリストのYさんの以前製作したtmpのチューンド・ストラトのスロープヘッド化+ブロックサドルに交換と言った内容の作業を本日からスタートさせています。