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今年二度目の秋田出張

0309  ヨコハマ 雨

本日 今年二度目の秋田出張から戻りました。今回は秋田に2泊して来ました。

量産化に向けて秋田の樹脂加工専門の会社で打ち合せと、社員のみなさんにt.m.p スピーカーの再生音を実際に聴いて頂いたのです。

いったいこんな形のモノがスピーカーとしてどーなんだろう?ってのが、皆さんの見方だろうと想像がついたからです。
まあ、新しい事を始めると最初からそれを理解出来る人なんて、まーずおりませんからね。
これまでも数十年間、そんな思いを何度も味わって来ましたから。

実際に聴いて頂くのが一番早い、と言う事を誰よりもワタシが分かっていますので、これから実際に製造に拘って頂く方に単なるお仕事、製品作り、の概念を越えて、コレを作ってみたい!と思って拘って頂きたかったのです。

その結果は、試聴後の社長さん、担当者さん、社員の皆さん全員が驚き、感動し、このプロジェクトに興味を抱いて下さった様子で一層協力的な雰囲気に変わりました。

やはり音楽の力はスゴイな、と。ワタシ自身はスピーカーを自慢に思うよりも、より忠実な再生音だからこそ音楽そのものの持つ力を聴く人が初めて感じ取って下さったのだと思っています。

あくまでワタシの仕事はスピーカー製作ではなく音楽の真の素晴らしさを広める事です。
これまでに幾度も言われました。「楽器製作を辞めてしまう何て持ったいなさ過ぎる」
でも、ワタシ的には楽器製作よりも、より多くの方に感動を味わって頂ける仕事に切り替えたに過ぎないのです。

何だっていいのです内容は。
人間にとって仕事とはその人に備わった能力を開花させて人の為に尽くす事を言うんですから。
だからこそ、条件や待遇や金銭面で仕事を選り好みする人は何をやっても開花出来ないんだと思いますね。 自分がいったい何者なのか、それをまず自分が分かってなくちゃね。

経過報告 ギタリストTさん

0303   ヨコハマ 晴れ

今日は暖かくていい気分です。春は近いね。

写真はペグロケーション再設定後の塗装処理を行なっている途中のショットです。
まだ中塗りが数回必要です。もうこの設定であれば、このギブソンは本来の設定バランスで鳴る事が可能です。最初からこうなっているといいんですけどね。

その他の作業も進めて入るのですが、なんせ確定申告時期でして苦手な処理が山積みです。
毎年やってるのに毎年手こずりますね~ 明日も頑張りますよ。o(^ ^)o

経過報告 ギタリストのTさん

0229  ヨコハマ 雨

晴れてるタイミングでペグロケーション変更を行ったTさんのギブソン2本のヘッドの塗装下地処理を行なって暫くしたら急に雨が降って来まして、残念ながら作業は中止となりました。

3月は楽器の作業は勿論、企業さんとの打ち合せや、t.m.p スピーカーのプレゼンテーション、秋田出張、確定申告の作業など、たんまりとやる事ずくめ。何かと気合いのいる月です。

今日は特許仕様の構造を備えたスピーカーの初の音出しを行ないました。
今まで自分が聴いて来たスピーカーの再生音で一番の生々しさ、ライブなダイナミクスと音質のクオリティの高さを感じられ、心からホッとしたところです。

机上論では何とでも言えますが、実際に理論上だけでなくそれが具体化されたのですから、そりゃ嬉しいですよ。
今まで誰も作った事の無い構造のスピーカーが従来の構造の再生音を完全に上回ったのですから。
誰かの物真似じゃないですしね。たぶん世界が驚くと思います。

歴史が変わった瞬間を今日、味わう事が出来ました。その姿はまだお見せ出来ません。



経過報告 ギタリストのTさん

0227  ヨコハマ 晴れ

今日は T さんのチューン2本、ギブソンの J-45 と335 です。
ペグ穴の埋木加工を済ませ、新たな位置にペグ穴加工を済ませております。

毎回に不思議に思うくらいなんですが、ギブソンのオリジナルの J-45 と335とはかなり異なる位置にロケーションされています。
335 の方はヘッド角が17 度なのに14 度の場合のペグ位置に設定されていますし、 J-45 の方もかつてのギブソンでは一度も採用された事も無い位置にペグが設定されています。

これが意図的に設定変更されたのか、いつの間にかズレてしまったのか、いずれにしろ結果がオーライなら良いのですが、バランス出来ていないのですから残念に感じてしまいますが、これが現ギブソン社の設計見解と見なすしかないですね。

また今回の T さんの335 はお父様が購入して下さった記念の1本との事。
しかし、ご本人は弾きたくてもこのサウンドでは弾く気になれなくて・・と残念そうに語っておられましたので、そう聞いてマツシタは黙ってはいられませんね。

折角、お父さんが息子の為にと購入して下さった楽器なんですから、ご本人が満足のいく楽器として弾いて頂ける様に作り替えさせて頂きます。
ご本人とそのお父様の為に腕を振るわせて頂きますからね。

この技を T さん親子に捧げます。お楽しみに。


経過報告 数件

0226  ヨコハマ 晴れ

今日は滋賀のHさんのCCR-312のナット調整、フレットファイリングを済ませ、北海道のHさんの
ギルドのフレットファイリングと共に発送済みです。

ギタリストTさんのJ-45と335もペグロケーション変更の為の元穴の埋木加工も終了。
このまま行程を進めて行きます。

Kさんのストラトのグリップ変更作業も塗装処理を済ませ次は仕上げとなり、ピックガード作成とへ移行していきます。

5弦ベースのセットアップは一連の作業を済ませつつ、ワタシ最後のカスタム製作品として仕上げて行きます。もうこれで人生最後の楽器に対する作業となるんでしょうね。




最後のチューン

0225  ヨコハマ 曇り空

やっとチューンやメンテの作業を進めております。お待たせを致しました。

写真はギタリスとT さんのギブソン335 ですが、ネックの仕込み角がきつくブリッジ位置が高過ぎる為に指板の上面角を変更している最中のショットです。
本来ギブソンの楽器のオリジナル設定では仕込み角はMAX が4度なのですが、今時では4度の設定の個体を滅多に見受けません。みんな4度を越えた角度で接合されています。
この個体の様に5度近いのも珍しくないです。

後は重いグローバー製のペグを排除してペグロケーション変更し、ペグ自体もゴトー製クルーソンタイプに変更して行きます。
平行してブリッジ位置もブリッジ自体もピックアップも回路もt.m.p 仕様へと変更予定です。後テールピースも亜鉛製ですからアルミに変更します。

後はその他依頼を頂いている以前に製作した個体のメンテナンスも含め、計6本程作業を進めます。
当分、新たな環境で仕事が出来る様になるまでは一旦全ての作業が打ち切りとなります。

申し訳ないのですが、この場での作業が行なえない為に最小限の調整工具だけ残して製作工具も3月中に廃棄処分予定ですので今後はメンテナンスのみしか行なえなくなります事をご了承下さいませ。   
 今行なっている作業が楽器に対する t.m.p の最後の作業となります。

明日より再開

0224  ヨコハマ 曇りのち小雨

いや~久しぶりのブログ記載です。

スピーカーの開発でひとつ目の山場が採用するユニットに対する最良の設定を施す事でしたが、今日で2機種、設計自体を終えました。

後はワタシの特許出願中のスピーカー構造に設定値を移植しての本試作です。既にそれも進んでおます。と、言った山場をひとつ越えて、明日から楽器関係の仕事を再開致します。

大幅な遅れが出ておりますので急ピッチで進めますのでお待ちの皆さん、もう暫くですのでご容赦を。m(u_u)m

現在開発中のスピーカーはまだ公には出来ない特許内容を含んだ設計ですので写真も今回は無し。

ちなみに、ここでの作業はもう限界の様です。管理不動産会社から物件の使用状況にクレームが入りました。
庭先のテント作業場も撤去要請が出ておりますのでギター関連の様々な工具機械も処分予定です。
と言う事で、今後 t.m.p に於ける楽器の作業はメンテナンスのみとなります。ご容赦ください。

やっとまともに

0219  ヨコハマ 晴れ

いや~やっと晴れて気温も上がってくれました。塗装の乗りが全然違います。

とは言え、ここ数日で4リットルもシンナーを使い切りましたので何となくフラフラします。
でも作業が進められて今日はありがたいです。

仕事が遅れてご迷惑をお掛けする気はさらさら無いのですが、天候だけはどうにもならないのです。
塗装も乾くまでは手がつけられませんしお待ち頂くしかありません。
ワタシ自身いつもその時の来るのを待っているのですから。

それにしても早く工場に移転出来たら嬉しいんですが、移転資金は全て新しいスピーカーの開発費用と特許申請費用に消えました。(^o^;) またコツコツ貯めましょ。

お知らせ

0218  ヨコハマ 晴れ

今日はスピーカーの塗装に明け暮れましたが、何と晴れていながら10分間だけ雹(ひょう)が降って来ました。丁度カラーリングした直後で小さな氷の固まりがパラパラ当たって、やり直し決定。

まさか雹がねえ~降って来るとは・・明日は降らないでね。

ここでお知らせです。
現在急がれているスピーカーの仕上げに追われてギター関係の作業が完全にストップ致しており、依頼者の皆さんには大変ご迷惑をお掛けて致しております。誠に申し訳ありません。m(_ _ )m

まずは現在製作中のスピーカー7セットを仕上げましたら、一旦スピーカーの受注を3月末まで中止させて頂き、滞っていた楽器の作業とスピーカー開発の試作作業に専念させて頂きます。
4月に入ってからの完成で構わない方のみスピーカーの受注自体はお受け致します。

現状、無休での作業を年明けからずっと続けておりますが、それでも作業時間が不足しておりますので、ご理解とご了承の程、宜しくお願い申し上げます。

不安定

0215  ヨコハマ 曇り&小雨

朝一番で生地完成のスピーカー達に密着剤の吹き付けを行ないましたが
昼から小雨が降り出した為にソレ以上は進められませんでした。残念。

そもそも塗装が難しいとされる塩ビ素材ですが、平面が無い為に吹き付け自体も非常に難しいです。
企業生産の場合でもその点はネックになるかもしれませんね。まあ、ウチみたいにラッカーでなければまだマシかな? とにかく 曲面構成の t.m.p スピーカーへの塗装は楽器以上に難しいのです。

作業的には、そのままでは塗装が乗らない塩ビ材ですから下地に密着剤と言うのを吹き付けるのですが、今日は吹き付け終わって間もなく小雨が降り出したので慌てて室内に8本もの本体を取り込んだものですから、室内に塗料から発散される有害なガスが充満してしまい、暫くしましたらめまいがしてきました。これはマズイ。

気が付くと足下がふらつくので作業は中断。まあ、いろんな苦労があるもんですね。
早く製造環境が整った専用工場を持ちたいと切に思います。このままじゃ身体がもたん。( ̄_ ̄ i)