tmpブログ -18ページ目

じわじわと

0213  ヨコハマ 春一番 晴天強風

春一番なんでしょうか? 風が強くて塗装をしたかったのですが、さすがに無理でした。

開発中の2機種のスピーカーそれぞれ、設定候補が1セットづつ生地完成しました。
数え切れない程の検証を繰り返して来ましたが、少なくともあとひとつ別設定での試作をして最後の比較検証することになります。

本当に微妙な段階です。現状でも素晴らしいサウンドが出ていますが、世界中に売って出たいというクライアントさんもビジネス上での大きな賭けみたいなもんで、大きなリスクを背負われるわけですから、そこは極めつけの設計でお渡ししたいのです。

身体はだいぶクタクタになってはいますが、気力だけは全く衰えませんから最後の追い込み頑張ります。たぶん、次の試作品が完成すれば結論は出せるでしょう。

とは言っても、今回は仮設定での作業です。今回の設定をワタシの特許申請中の独自構造に流用しての試作を別に行なう事になります。
その為にも設定内容はこれで間違いない、と言う結論が欲しくてやっているのが現在の作業なんです。  まあ、よくある箱形スタイルのスピーカーであれば作るのも簡単なんですが、なんせ木は一切使用しない特殊な曲面構成なので独自のデータに基づいて開発を行なうしかないのです。

まあ、自分が始めちゃったことですからね~ 頼れるのは世界に自分しか居ないのです。

お知らせ

0211  ヨコハマ 晴れ

現在、スピーカーの開発依頼作業が遅れていまして、ギター関連の作業のご要望の方々には3月中旬以降まで依頼を受けられない状態であります事をお知らせ致します。

基本、既に t.m.p はスピーカー デザイン工房であります。

写真のスピーカー・バッフルもこれだけ作っていてもまだ足りないくらいの数の製作を進めています。何卒、ご理解下さいませ。m(_ _ )m

キビシさ故 成長有りき

0208  ヨコハマ 晴れ

晴れましたが体調が本調子でないせいか、寒さが堪えます。

試作器の1タイプは今日漸く音出しまで漕ぎ着け、まずまずの結果が得られました。
しかしユニットのエイジングが済むまでは判断としては次期尚早なので、追加で最後の設定値で新たに試作を作り、今回の試作器と比較検討するつもりです。

ここまで追い込むと後はほんの数ヘルツの設定差なのです。これで音の密度感のバランスが決まります。ワタシの設計時の最後のチェックポイントはサウンド全域の密度バランスの調整なんです。

この作業をやってますと、長年数多くの楽器の生音の中で技術屋をやってきたことの強みを感じますね。 基本、サウンドエンジニアはあらゆる楽器の生音が身に染み込んでいないと最後の判断が出来ないからです。ワタシの場合、生音を聴いて来たどころか、楽器を作って来ましたからね。

このシビアーな作業の果てに音の春が来るのです。 満開にするぞ。(^ε^)

風邪なんか無視

0205  ヨコハマ 晴れ

今日は暖かさがあって助かります。身体が楽ですね。

そんなわけで、今日はオーダーを頂いているスピーカー3セットと新たに開発中のモデルの検証用に作成している検証用モデル2セットの製作を進めています。

検証用のモデルと言うのは、採用するスピーカーユニットの物理特性から割り出したスピーカー本体への容積設定が適切かどうかを確認する為に製作したものです。

凍えながらの作業はさすがに堪えるので春の到来が待ち遠しいです。




声が天竜

0204  ヨコハマ 晴れ

今日も冷えますね。
秋田出張から戻って、新しく採用するスピーカーユニットの物理特性に合わせた設定値を導き出す為に計算しては形にして試験する日々がスタートしています。

しかし、風邪でノドがやられてガラガラ声です。
天龍源一郎みたいだって周囲に笑われてます。このやろー!(^。^)

こうした独自のスピーカー設計はワタシが楽器設計が本職であったからこそ出来ていると強く感じる事がよくあります。
ワタシがスピーカー製作に木材を一切使用しないのも木の特性を良く知っているからですし、箱形形状は音響的に非常に問題が多い構造だと言う事が木箱構造を採用しない理由です。

これまで常識だったことが変わらないが為に昔からの問題点を解決出来ない理由なのですから常識にとらわれると言う事が、そうした問題点から脱却出来ない要因になりうると言う事です。

今まで無かった構造でモノを作ると言う事は手探りで設計ロジックを確立しなくてはいけないので、ここ20年は楽器作りの合間を見てはその確立を目指して来ました。そして昨年の暮れになってやっと見えて来ました。 録音されたままの再生音を備えたスピーカー作りの理論的な確立です。

今日も電卓片手に設定値をはじき出しては微調整作業をして行くのです。最後の段階では下敷き1枚、2枚分の容積設定差の判断になって来ます。

端から見ればこの作業は「産みの苦しみ」ですが、本人にしてみれば、これ以上はムリ!って限界を見極める事なので最後には諦めがつくのです。だってそれが限界なんですからね。

こんな設計データのノートがもう何冊も溜まっています。
言ってみればワタシの限界の歴史みたいなもんです。(^~^)

ただ今 帰りました。

0203  ヨコハマ 晴れ

先程、秋田出張より戻りました。雪国は雪国でした。
ワタシは秋田が好きです。
控えめな方が多く、街にもしっとりした情緒があるからです。
派手さが無いところが素敵なのです。

今回はY社さん、友人のCHには大変お世話になりました。
あたたかく迎えて頂きました。心より御礼を申し上げます。m(_ _ )m

ともかく、世界最高水準のスピーカー製作に向けてプロジェクトが動き出しました。
最終的にはプロジェクトの成否はワタシの設計に掛かって来ます。明日から気持ちを引き締め直して試作を進めて行きます。

これから生まれるスピーカーで世界中の音楽ファンを魅了したい。それが願いです。
そこに縁ある方々のお力を頂戴しながら多くの人の喜びに繋がる様に心掛けて行きたいです。

人間界の基本はウィン・ウィンの世界です。自分だけ良ければ、の世界観は捨て去らなくてはいけません。ソレを基本に生きないと、まるい地球なのに丸く収まらなくなってしまいますからね。
いつもそれを忘れずに明日からも頑張ります。 皆さん応援ヨロシク!(^ε^)/

いくぜ秋田

0201  ヨコハマ 曇り

早いもので2月突入です。今日も冷えますね~

明日から秋田ですからね~覚悟を決めて行かなくちゃね。完全武装で秋田入りします。

写真の小さなスピーカーは7センチの新しいユニットの試験器です。
ユニットおのおの物理特性が異なる為に毎回何度も試作試験を繰り返してそのユニットに与えるべく設定を導き出して行きます。
それから、じゃあこのモデルをラインナップにするか否かを考えるわけです。

日本国内の住宅事情を考えますと、あまり音量を上げられない方の方が多いのが実情ですから、ワタシは小型のスピーカーに拘っています。
15センチ以上の口径のスピーカーは20W前後の音量まで上げないとバランスしないモノが殆どなのですが、そんな苦情が確実に来る様な音量で普通に聴ける方はあまり居ませんでしょうね。

スタジオモニターSPをご自宅で聴かれる方もいらっしゃるでしょうけど、20W以上の音量で聴かれてないんじゃないでしょうか? 20Wと言ったら、かなりの音量ですからね~

要するに、口径の大きなスピーカーほど小音量が苦手ってことです。
目安ですが、20Wで連続駆動出来るスピーカーはMAXで30Wくらいは出せますが、その1/3程度の音量が最低バランス音量なのです。
早い話 最低10Wで鳴らしてね、ソレ以下ではまともな鳴り方が出来ません、と言う事です。

アパートなんかで「あそこんち、テレビの音デカイなあ~迷惑だなあ」って音量がだいたい10Wくらいですからね。ですからアパート住まいに10モニとか置いても損するだけです。

また、10W以下でも素晴らしい再生音で聴かせるスピーカーの製作は難しいのですが、ソレが作れないと、大きなサイズのスピーカーもダメって事ですからね。

大は小を兼ねるんじゃなくて、小は大を兼ねる、のがワタシのスピーカー製作の世界観です。

経過報告 ベーシストRKさん

0130  ヨコハマ 雨

冷え込んでます。作業してると身体の芯が冷えて来ますね。

今日はスピーカーの試作品と、5弦ベースのセットアップです。
やっとアメリカからピックガード材が届きました。ご本人の意向でベッコウ柄です。

これが最後のカスタム製作品です。
長い事、楽器の製作をやって来ましたが、40年もやって出した結論が「自分のやりたいのはコレじゃなかったな」ですからね。 そこが実にワタシらいしい。(≧▽≦)

終了報告 ギタリストの T さん

0128  ヨコハマ 晴れ

早くも1月が終わりそうですね~ 早いですね~

本日は昨日に引き続きTさんのご依頼でカスタムメイドのレスポールのチューンナップを終了させました。
燻煙処理、ペグロケーション変更、WBHナットに変更、ブリッジ位置修正とブリッジ自体を変更、
ピックアップキャビティへの埋木加工、MV+MT+2LCV回路に変更(VポットとTポットは元のものを流用)シールド処理もしっかりしてありますので、ノイズも無くなっています。

何よりも元の線の細さが消え失せ、タイトに腰のあるサウンドに生まれ変わっています。
燻煙処理と深過ぎたキャビティの埋木加工、そしてペグロケーション変更の3点でここまでの差が生まれています。元々作りはしっかりした個体でしたので設定変更の効果も如実に現れています。

この鳴りなら気持ちが入ったプレイが自然に出来るでしょうね。

取り敢えず、昨日のテーラーのアコギと共に2本が完成です。
この2本のお受け取りの日程をお知らせ下さいませ。お待ちしております。


終了報告 ギタリスTさんのテーラー

0127  ヨコハマ 晴れ

本日もオーダーを頂戴したスピーカーの製作と T さんのテーラーのチューンの仕上げです。

このテーラーは素材構成がギブソンのJ-200 に類似しているので、その傾向の鳴りでまとめてあります。ペグのロケーション変更による張力バランスもそこにフィックスしてあります。

最初はコードのまとまりの無さが見受けられたのが、今ではすっかり解消され、各弦の音の定位もみごとにまとまりストローク感も心地よいです。ベンドフィールもビブラートがちゃんと掛けられますからソロもきっと気持ちが乗るでしょうね。

Tさんのご依頼はレスポール、335、J-45とまだあります、次はレスポールを仕上げますね。
お楽しみに。